2004/12/30

クリスマスプレゼント

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今年はVICTORINOXのナイフ(十徳ナイフといえば・・・)と小さなマグライト(※二つともリクエストした)。

通販で買ってくれたオット、支払いが着払い(カード)指定だったため、さっき私が自分のカードで支払いました。ん、おかしいですね。あとで請求しよう。最初にオットからもらったものも5センチくらいのVICTORINOXのナイフ。大変便利なんだけど、ナイフがちいさいので果物がむけないし、コルク抜きも欲しいなぁと思ってたのでした。

嬉しくなっていくつ機能があるの、えへえへ、と開いていたら。軸がきつくて爪を折り、そして望みどおりの大きなナイフ部分で自分の指を最初に切りました。こりゃよく切れるよ!
ナイフにもミニライトが付いてる、あらペンもあるのね・・・ もちろんブラス/マイナスドライバ、はさみ、缶切などなど。全機能を使いこなせるとは思えませんが(・・・)機械っぽいものにヨワイのでした。


綺麗なワイン

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父からドイツワインが届きました。甘党な父お気に入りのフルーティな白です。豪華に2本送ってくれたので年末に1本、年始に1本飲もうかと思ってます。ありがとう~!

2004/12/29

許すまじ 書き込み。

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年末年始に読もうと図書館で借りた『ローマ人の物語Ⅰ』塩野七生 に書き込みあり。本文に書いてある人名を書くのってバカぽいなぁ。鉛筆だから消すけど、付箋つければ済むことじゃないか もーっ 

書き込みに多いのは罫線引くタイプだけど、赤ペン先生しちゃうとか、新説を披露してくれるとか、いろいろ。読み終わった本にマジックペンで印をつける人もいるし。気づかれてないと思ってる? けっこう図書館員は気をつけて確認してるものなのよ。自分のものじゃないからって扱いがずさんです、公共の財産への破壊行為はしないように。


2004/12/26

IKKI 2005年2月号

綾辻行人(原作)×佐々木倫子(漫画) 『月館の殺人』連載スタート

二人とも好きだ、ってことで私としては大変珍しくマンガの月刊誌を買いました(「りぼん」以来?!) ちょっとずつ読むのってじれったいものね。原作者と漫画家の関係は、あくまでも「佐々木倫子の漫画」です。綾辻作品マンガ化!とは違います。綾辻さんぽい恐怖の感触はあまり見当たらないですね。さてどうなるのやら。
次号は買わないかも。コレ以外で読みたいものは・・・少なかったのでした。吉野朔実くらいかな。

芸術新潮 2005年1月号

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もしかして無駄使いかしら・・・ いやいや今年見送ったイタリア行きにそろそろ火をつけてもよい頃だ。さてポンペイはどうしようか、と楽しく悩むの。塩野七生氏の『ローマ人の物語』も予約して正月の読書はコレで。

2004/12/25

イブの夜に江戸学

区民向けの「江戸学事始め」を受講してます。イブの夜も7時から9時まで。リタイアしたような年代の方が多いのですが、独り言とはいえないボリュームで話す・コツコツ机をずっと叩く・缶コーヒーをむふーっと言いながら飲む、などなど。皆様思い思いに受講していて賑やかです(時にはうるさいやい、とも思う)。
今回は江戸のリサイクル。ゴミ捨て場から出たものって面白そうでした。

そんな賑やかな講座をイブの夜に聴いた後、自宅近くの素敵な酒屋で買ったアップルシードをお供に、夕方作っておいたローストビーフ、マグロとアボカドのサラダを・・・ひとりで頂いてました。おお神よ! オットは残業しすぎて会社に泊まってしまいました。いかん、今日は誰ともおしゃべりしなかったですよ、がーん。

神様、そしてオットは貴方のお誕生日(おっと祖父の命日でもあった、いかんいかん)にダムを見に岩手に行ってしまいました・・・

2004/12/24

ハウル再び

また観て来ました。「ハウルの動く城」。うっかり日本語字幕付き(聴覚障害のある人向けだと思います)だったのですが、まぁそんなに気にならず。今回は、より原作を離れてこの作品を独立したものとして観るのが目標です。
友人kちゃんが、「ハウルはいい」と仰っておりましたので、そこらへんも確認したくて。

��::::::ネタバレあり::::::::

〇原作読みだと、ソフィーの物語とハウルの物語がそれぞれあり、という感触だったけど、改めて映画を観ると《ハウルの純情物語》だった。ハウル少年の満たされないココロを、いつか未来で救ってくれる少女を待ちつづけてる話。

〇だからハウルがソフィーを好きだというのは、運命だと思ってるからなんだねと合点承知。しかしソフィーはいつ「愛してる」なんて思うように? 空飛んだから? 緑のドロドロを出してるのをみてか? 私の不満はこのあたりにあるな。筋として《ソフィーがハウルを救う》ことが予定されているので、ソフィーがハウルを好きなるのも当然という流れがすでにあるとしか・・・

自分に自信がなくて地味な服を着た女の子が、恋をして素敵な女性になったんですか? でもあれは恋じゃなくて、母心でしょう。マルクルには母心でいいと思うけど、あーぁ、「愛してる」と言うならオトナの女になって欲しかったよ!

ハウルの髪色を(たぶん)もともとの色に無意識に戻し、弱さに向き合わせ、ココロを取り戻させました。で?ソフィーはどうなったの? ドレスが黄色になっても騙されないぞ。キスしても、全然「色」を感じない・・・ ハウルのコンパスみたいな黒パンツも全然セクシーじゃないしさぁ。オトナになれない少年と、少女ですらなさそうなお地味な子でもいいの。二人がそれぞれオトナになってくれさえすれば。それがソフィー側には足りないのが不満。

〇擬似家族の問題。ソフィーはオトナの女になる前に《産まない性=老人》《母親役&老人介護者》に。で、奥底には傷ついた少年を癒す記憶の中の少女であることが求められている。でもでも! 《オトナの女》はいないんですよ、家族に組み込まれた女の人は「女」じゃなくていいってことではないですか? 

「女」といえば欲深い女・荒地の魔女か、妹のレティーだけど、レティーも油断すると誰かと結婚してママにされちゃいそう。危ない危ない。「耳をすませば」のラストでもビックリ仰天(「雫!結婚してくれ」)しましたが、本当に宮崎監督は男女モノがダメダメすね。

〇Kちゃん、ハウルは確かにカッコいいかもしれない。荒地の魔女に手をだそうとか思ったりしたらしいけど、ソフィーを待ってたんならピュア(・・・)でよかろう。いきなり「魔王」って言葉はいかがなものかと思いますが。何で王なんだ。ダークサイドに魅入られそうなんですか? 魔法使いなのにあんまり魔法を使わないのね・・・ 変身しすぎて戻れなくなるのと、魔力が強いってのはちょっと別じゃないでしょうか。謎めいてるのぅ

〇ハウルが花咲く湿地をプレゼントする場面は良いなぁ。ソフィーは放っといて。ハウルの表情ったら、と胸がきゅうっとなるわ。あとはハウル初登場場面と、半ケツのハウルね。これら輝いているハウルと魔王になりかけのハウルとの差がどうやって生まれるのか分かりませんでしたが。

〇久石譲の音楽は哀しみも含んだような曲で、良かった。だからこそ本当に惜しい ソフィーが母親すぎるのが(こればかりで申し訳ないけど。

えー、何でしょうか。愛憎入り混じった感想。ジブリ作品のなかではホームランにはならなかったです。「愛する喜び」っていうコピーはズレてるだろう。監督の脳内では喜びあふれる場面もあったのかもしれませんが、映画にはあまり描ききれてなかったよ・・・

2004/12/04

上原彩子@NHKホール

��響@NHKホール 04/12/03

指揮 C.デュトワ
ピアノ 上原彩子

リムスキー・コルサコフ 序曲「ロシアの復活祭」作品36 
ストラヴィンスキー 交響曲 ハ調 
チャイコフスキー ピアノ交響曲第1番 作品23

「ロシアの復活祭」は華々しい曲で素直に聴いていたのですが、ストラヴィンスキーの曲はリズムが良く分からず、あれは、合っているのか、外れているのか(そんなことはないんだろうけど)? と、どこに集中すればいいのか探しているうちに、あれれと終了。現代に近づくとジャジャーン!という曲でなくなってしまうことが多いのか。私には乗り切れない曲でした。陶酔気分になるまでには至らず。

本日メインは上原彩子。朱色のドレスで颯爽と登場し、ものすごい勢いで鍵盤に指を走らせて演奏。早い、早い・・・
途中、これはミスタッチ?と思うところがあったけど、それを問題にする必要はなかったです。野心的な演奏だったと思います。どうよ!と言いたげな気合入りの背中も良かった~ もっともっと聴いていたかったです。

あぁこれがNHKホールじゃなければ・・・ 2階Lの壁間際で聴いたのですが、音がステージのあたりで止まっている感じがする。残響が大きいのも困るだろうけど、音がぐるっと駆け上って来なかったのです。残念無念。なぜかデュトワ氏の足音はよく聞こえたりして。2階でも中央だったら、良かったのかしら。

たんすの中・・・ 追加

11/5 11/8の記事について、Yahoo!知恵袋で質問された方への回答として、ココにリンクが貼ってありました。

その後分かったこともなどを整理しておきます。

「桐のたんすをあけると人と畑」を見つけたのは、『全国昔話集成 13 利根昔話集』
上野勇編/岩崎美術社。
タイトルは資料が手元にないので言明できないけど、うぐいす○○などという題名になっていたと思います。

他に、『ふしぎなやどや』にも小さい人が畑を耕す場面あり。絵本だと福音館書店のいのうえようすけさんのものに。
三娘子(さんじょうし)という宿屋の女主人が箱の中からだした小さな人形に水をかけると、小さな人になって、それらが畑に蕎麦の実をまき収穫する・・・というものがありました。ただ、たんすとはちょっと違います。
この元になっているものは、唐の時代に書かれた『幻異志』の「板橋三娘子(はんきょうさんじょうし)」

2004/12/03

健康診断結果

判定【E】精密検査を受けてください

どっきりして詳細をみると、「貧血です」とのこと。婦人科の検診受けてください、という但し書きつき。そりゃ朝ゴハン食べないで採血されたら貧血ですよ。普段も日常的に、いま地震?と訪ねてしまう程度にフラフラしてるので、まぁそんなこともあるさ。ここ何年かは献血断られているし。ひまになったら、検査してみるか。

2004/11/28

みそぱー

上司に提出する「来年も働きますか?」という調査票に記入してました。年齢欄が17年3月末現在だったので、初めて「30歳」と記入。書く手が震えたような気がする。ついに、もう来た来た来た。ここまで来たのか、です。

30が嫌なのではなく、嘘でも思い込みでも「子ども」時代は遠く、若者でもなくなったのかぁと感慨にふけったのでした。一足先に三十路とおなりになったみなさまは、何か思い巡らしたのでしょうか?

三十路に限らず、最近の私の傾向としては、
ずけずけ言うようになった。恥じらいが減った。おばちゃん化だわ・・・気をつけよう。

冬に友人の三十路を祝う会が札幌で開催されます。アナタも一緒に年取るのよ。

※三十路パーティー=みそぱ。

2004/11/27

オーストリア料理で

ハウルを観たあと、甲府から研修のため東京に来ていたゴンザ様とお食事。「ドイツ料理店」にいると思い込んでいたのだけど、デザートでも選ぼうかという頃に「オーストリア料理店」だということに気づいた二人・・・あ、間違えて言ってたのは私か。ボリュームがあって3品しか頼んでないのに、お腹いっぱいになりました。

イギリスに行きたいねぇというのが最近の二人の野望ですが、行きたいというオックスフォード大学とか、プーの100エーカーの森がどこにあるのか、分かっていないのでした。英国政府観光庁にあるような、テーマのある旅をしたいわ。



2004/11/25

ハウルの動く城

宮崎駿 監督 119分 2004

原作「魔法使いハウルと火の悪魔」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ

声優に関しては杞憂に終わった・・・ソフィー18歳、がいまいちかもしれないけど、まぁそこそこ。自惚れやのハウルの声、そんなに「キムタク」色が濃くなかったし。カルシファーがちゃんと「おいら」って言っててヨシ。

カルシファーと契約を交わした経緯、王室付き魔法使いとの関係は、すっきりされている。ハウルに苦悩があるらしいのはよく分かったんですが、嫌なら働かなきゃいいのに・・・と思っては物語が成立しないわね。

で、戦火の恋・・・。これは恋じゃないよう。ハウルの成人談、大人になるにもお母さん=ソフィーが必要なの? うう、ソフィーもお母さんじゃなくて、大人の女になれたら良かったのにね。全然色気のないラブシーンがあったけれども、あれじゃぁね。大人ではないし。まぁ物語の骨組みに対しては、もっと!と思うわけだけど、エンタメとしては破綻なくまとまっていました。ハイ。

原作とは切り離してみようと頑張ったものの、やはり。友人の友人が仰ったという言葉・・・ハウルの声は「水にさらして灰汁が抜けた木村拓哉」だそうで、それに倣って「水にさらして灰汁が抜けた原作」と付け加えておこう。DWJ作品の真骨頂、啖呵の応酬、ぶち切れまくる登場人物のおかしさが、すっかり灰汁抜きされていたのは、心残り。

それと・・・今までの宮崎アニメに比べれば、ちょっとお洒落してた、最初は。後半のハウル、ひどい格好にされてたなぁ。しくしく。ふりふりの衣装で登場してほしかったよう。

もう一回観にいく予定。

2004/11/22

引き出物に苦悩

先日、いとこの結婚式にお呼ばれしました。親戚として出席するのは非常に久々で、身内の立場からのお祝いも幸せなものですね。母の兄弟が多いこともあって、いとこも大勢な私。いとこ会を開きたい、が小さな夢です。

で、問題は引き出物でして。初めてカタログの中から選んで下さいというパターンだったのです。一ヶ月ちかく悩んでしまいました。やはり手元に置いておきたいし、粗末にせずに済む(ごめんね、私はポイポイ捨てるのも得意)もので。はい、決めました「桐の米びつ」! これで買ってきた米袋を台所に置きっ放しにしなくてすみます。ありがとう~


土曜日から風邪ひいて寝込んでましたが、ようやく復活傾向。治りかけたころに病院に行くのもどうかと思ったけど、悪化しないように念のため受診してきました。3日飲めば1週間効果がある抗生物質まで出されました。ちょっとコワイよう。

2004/11/21

『天使と悪魔』(上・下)ダン・ブラウン

越前敏弥訳 角川書店 2003 40479145766
ANGELS AND DEMONS  Dan Brown 2000



☆☆☆☆



象徴学者の主人公がインディ・ジョーンズばりに、ヴァチカン市国で起こる事件に巻き込まれ大活躍する。ストーリーは展開が早く、わくわくドキドキ、さかんに散りばめられた象徴学の話題も面白かった。美女と中年(でも体力あり、素敵)の取り合わせも、やはりインディ。ミステリなのかと思っていたけど、冒険モノという感じ。どんでん返しにどんでん返し、犯人探しをしようと思って読まなかったのも、楽しめた点かも。面白かったけど人物はみなさんスカスカ、美女役のヴィットリアなんか都合よく動くので、星4つ。



ヴァチカン記録保管所の場面など、悲鳴をあげつつ読んだ・・・ たぶん司書なら(笑)みんな絶叫もの。



2004/11/20

コジモ一世☆ナルシスト

フィレンツェ@東京都美術館
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来年のために予習、東京都美術館に近づくとかなりの賑わい、げげっと思ったら「日展」に入る人々でした。フィレンツェのほうは少なくて、ゆっくり鑑賞可。

今回私の心を掴んだのは。肖像画が2点あった、コジモ一世です。眼光するどく野性的で、ちょいワルオヤジ(by「LEON」)風。黒ベースの甲冑姿なんかまさに。国王ではくて、商売人としてフィレンツェを統治するというのがどういうことなのか、これはお勉強のし甲斐がありそう。うーん旅行先から外すのはどうなんだ? ポンペイとその座を脳内で争い始めてます。難しい選択。

ミケランジェロ(伝?という説もあるみたいです)「磔刑のキリスト」は、人の身体性が注目された時代というのが、ありありと伝わるものでした。手足が長く、背中や、お尻の筋肉も写実的です。キリスト教における犠牲は痛ましい描写が多く、磔刑されたすがたに向かって手をあわせるというのが、私にはなかなか馴染みにくいところです。

この時代の絵画、彫刻は、まぁ基本的に宗教的なものがモチーフですよね。ちょうど『天使と悪魔』ダン・ブラウン著を読んでいて、象徴学に興味深々! ある程度、基礎知識をつめこんでイタリアに行く、うん。

展示の最後にグッズ売り場があり、ベッキオ橋のお店とか来ててペンダントとか、もー素敵☆ 決心が揺らぎそうだったよ。現地で良い出会いがあったら、記念に買うことにしているので、我慢なり。

2004/11/15

意欲と生活

東京の図書館非常勤の交流会(とひこう)へ。

今回が8回目、これで一旦会は終了です。中野区では非常勤は解雇となり、彼らは自分たちでNPOを立ち上げて業務受託しています。北区でも委託が検討されており、そうなりそうな流れ。練馬でもやはり議題になっています。つまりは、非常勤図書館員そのものが減っているので、まずは枠組みを変える必要がありました。ただ他区の情報などを持ち寄ったり学習会を持って行きたい、ということで個人会員で集まることになったものです。

図書館で働きたい気持ちと、現実の労働条件などなど。もっと給料あっても良い、と住民に言われるような仕事を積み重ねていくのが第一でしょうか。・・・折しも、荒川区長も決まったところ、さてどうなるのか。

2004/11/14

なんて美しいチャイコフスキー

東京都交響楽団@サントリーホール 04/11/13

指揮 ジェイムズ・デプリースト
グラズノフ 演奏会用ワルツ第1番 ニ長調 作品47
チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35 ヴァイオリン・川久保賜紀
チャイコフスキー 交響曲第4番 へ単調 作品36
※アンコール チャイコフスキー くるみ割り人形 序曲

2002チャイコフスキーコンクール(1位なしの)2位、川久保さんの演奏を聴きに。やっぱりライブは良いですねー 

最初の音が聞こえた時、ぞわぞわっとし、目頭が熱くなったのでした。実際にこの曲の演奏を聴くのは始めてで、初演時に当時最高のヴァイオリニストに断られた難曲というのも、合点がいきました。
左手も右手も休む暇なしです。第1楽章で激しく盛り上がったラスト、川久保嬢は切れた弓をちぎってました・・・ ぶちっと。男前! で、このとき会場に「ふぅ・・・」っていう空気が流れたのが印象的でした。集中してたものが、あぁ・・・と終わったのね、という感じに思えました。すばらしい集中だったと思います。私の気持ちがそうだっただけかもしれないけど。
もっと聴いてみたいなぁ、ということで、我が家では上原彩子に加え、川久保さんも注目演奏家に。機会を見つけて聴きにいきたいです。

指揮は05年4月から常任指揮者に就任するデプリースト。配られた冊子によると、なかなかコツコツと実績を積みあげた方のようです。電動車椅子ですすっと指揮台に上がり、大きな背中と、見やすそうな指揮でした。アンコール前に「ありがとうございました」という声も良かった(笑)ですよ。

そうだ。今回、サントリーホールでトランペットとシンバルが鳴るとけっこう耳が痛いことを発見しました・・・




2004/11/10

わらべうた②

先日のわらべうた研修について。

「わらべうた」というのは母語の持つリズムのまま歌われるものです。音符をみれば分かるけど、ほとんど3つの音あたりを行き来してる程度のメロディ。5・7・5で歌えるようなリズム。さらに、カラダを動かすことと一体になっているものがほとんどです。あやすための歌も、何かしら大人が赤ちゃんに働きかける内容になっています。安心感や満足感に繋がっていくんですね。歌といっても上手い下手じゃないのです。肉声というのはとても温かいものですし。

図書館が0歳児からのおはなし会を開くことについても、職員のなかで目的や影響を考えながらしましょう、とも。家庭や日常、あまり触れない豊かなコトバに出会ったり、はっとするような絵を見たり。来てくれた子どもが、たとえ内容を忘れてしまっても、図書館では楽しかったなという思い出が残れば、それで良いのかも。成長してから、図書館に再び来るときも、敷居を低く感じてもらえるかもしれません。

さて、今日のおはなし会で私もわらべうたを子どもたちとやってみました。し慣れていないのもあって、素敵な世界とはいきませんでしたが、小さな子も一緒に歌ってくれてましたよ。良かったです。

2004/11/09

移動疲れ

わらべうた研修②とても良かったです。この件は後日。

本日は、自宅の谷中→職場の荒川区→研修先の立川→組合会合で再び荒川区→自宅 と大移動してました。8時に家をでて、帰宅したのは10時。電車では一度も座らなかったこともあって、ほんと疲れました。

明日は、いつもの「おたのしみ会」ですが、第2水は図書館職員が担当です。私がストーリーテリングします。覚えきれてないんだけど、どうしましょう。来週はいつもの会に加えて、0-3歳向けの会をします。これも私が担当。本は明日、みんなと相談して決めようかなと思っています。わらべうたの出番だな!

2004/11/08

タンスの中・・・(レファ②)

取り寄せました『日本昔話大成』関敬吾著

「みるなの座敷」類型・・・
男は美女の宿に泊まるが、美女は出かける。蔵/座敷を開けていく、開けてはいけないといわれた部屋や蔵を開けると、原野にもどり、うぐいすが飛び立つ。
または美女と結婚、ある日美女がでかけ、やはり禁忌を破り、梅の木から卵がぽとり「私たちの子どもだったのに」とうぐいすは飛び立つ。

でも、別の人ので、やはり全国の昔話を採取しているものがあり、そこには桐のタンスを開けると人と畑というパターンあり! バンザーイ。

ふー、実は『日本昔話大成』の「類型」の実際を読もうと、4巻~♪と探したら、コレだけ欠本してたんですよ!許されないことです~っ 古い本だけど買いなおしてもらいたいです。

利用者に電話したところ、絵本が良いというので「みるなの座敷」や「うぐいすひめ」などをリザーブしました。職員6名ほどで取り組みました。久々に「司書」っぽい仕事したなぁ 楽しいよ。

2004/11/05

タンスの中に小さな人が(レファ①)

すでに残業の6時半(しかしそろそろ帰るつもり)、本日の遅番のコから
「タンスの引出しの中に、開けると小さな人がいて・四季があって・・・という昔話」についてレファレンス受けた!と救護信号が出ました。この話を収録している本、できれば絵本だと最高らしい。む。

うーん覚えはある、でもお話の題名は浮かばないなぁ・・・ 
ネット検索してみたら、「みるなの座敷」の類話のようです。2月だけは見るな、とか、美女はうぐいすだったとか。図書館にある松谷みよ子さんの昔話の本や、柳田国男のやらを見たのですが、ここに載ってる、というところまで辿りつけませんでした。で、利用者の方には時間をもらって、明日以降、中央館にある昔話大成を取り寄せて調べることになったのでした。

2004/11/03

わらべうた①

荒川区から立川までお出かけ、「わらべうた」の研修1日目です。2回目は来週。

実践中心ということで、参加者が「とおりゃんせ」とか「ずいずいずっころばし」とか「花いちもんめ」とか、実際に動いて遊んで、懐かしい気持ちになりながら楽しく行われました。
「おやゆびねむれ」なんかは、0歳~向けお話会の最後にいいなと思いました。指を一本ずつグーにしていって、手のひらを包んであげるものです。

花いちもんめ、の問答ですが。私、途中を忘れているのか、それとも私の育った地域では、すっとばしていたのか・・・
 <勝ってうれしい花いちもんめ  負けてくやしい花いちもんめ
  隣のおばさんちょっと来ておくれ 鬼がいるから行かれない
  お布団かぶってちょっと来ておくれ お布団びりびり行かれない
  おかまかぶってちょっと来ておくれ おかま底抜け行かれない
  あの子が欲しい あの子じゃ分からん
  その子が欲しい その子じゃ分からん
  相談しよう そうしよう>

東京の平均的な問答だそうです。みなさんはどうでしょうか?



2004/10/29

SWING GIRLS

スウィングガールズ 矢口史靖 105分 2004

☆☆☆

ジャズやるべ! 東北のやる気なし高校生が、ジャズに夢中に。
一体どこの方言なのか、セリフが棒読みなのかそういう方言なのか? まぁ出演者がかわいいからいいか。音楽が盛り上がったのはラストで、もう一箇所くらいどーんと楽しい音楽をたくさん聴きたかったな。ジャズやりたい!という気持ちが盛り上がって、楽しく取り組んで、大会に出て(成績は・・・不明)、とにかく夢中になって楽しむことだけを抽出して描いていた。スポ根系はほぼなし。さらっと軽い映画だった。
映画の醍醐味としては☆3つだけど、まぁ楽しい気分になれた。0.5プラス。3.5点


2004/10/26

ブックトーク準備

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明日、小学3年生50名が図書館にきます(ホントは1クラスずつしたかった)。一人2冊ずつ選んでいく前に、私がブックトークをするのです。全然準備できてなくて、慌ててやっているとこ。
朝の10分読書が始まったこともあって、先生から出たお題は「読み物」です。図鑑とか入れられたら楽なんだけど。読み物だけだと「絵」がなくて、聞いてるだけだと飽きちゃうんですよ。私の技量不足もあるけどね。もともと「絵がなくて、字がいっぱいで、厚くて」ヤダ!っていう子がたくさん。あのハリポタでさえも、字がたくさんで読まない子の方が多いと思う。それに、男の子向けの本が少ない気がする。気のせいかなぁ
物語は、いつか辛い時の支えにもなることを知っている身としては、少しでも触れて欲しいなぁと思いつつ。あー準備不足・・・



2004/10/24

池袋にて新潟地震

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新潟の地震が起きたころ、池袋の地下を歩いてました。仕事の後で疲れてフラフラしていたので、揺れたのも立ちくらみたとばかり思ってました。でもオットに連絡しようとしたらケイタイが繋がらず、ふとJRの掲示板を見たら大きな地震、と出ているではありませんか。オットからも「3度目揺れた~」とメールが入り、やっと気づきました。地下ってあまり揺れないのか。 画像は地震で一時止まってた埼京線のホーム。

夏に遊びにいった十日町では大きな被害になっているようで、心配です。オットの友人が住んでいるのですが、ケイタイを持たない人だし連絡がなかなかつかないのです。怪我などしていなければ良いのですが。あの積雪深ポールも倒れたんだろうな。施設も古いようだったし、気になります。

我が家の防災環境もさらに厳しく考えなくちゃいけません。避難経路とか、職場で被災したらどうするかとか。私の勤務する図書館は築25年。今回の地震で壁のヒビはついに床まで達し、ボイラー室の壁にも亀裂が入りました。館長までもが、阪神淡路規模がもし起きたら、倒壊の恐れありとか言い出すし。1階下は保育園だよ、そんなところで区営の施設があっていいの?

2004/10/19

団体交渉 初出席

初めての「団体交渉」に出てまいりました。今回は要求書の説明だけだし私の分担はメモ担当なので、強張ることもないのだが。説明担当の人の顔をみてたら緊張がうつって来ました。
本当に強調したいところは、するするっと流してしまい、逆にまぁ比べれば些末なことを長々と説明してしまったり、事前に打ち合わせしていたにも係らず・・・満足というわけにはいきませんでした。建前と実情ってのあるしね。でも、こういう場にでて改めて非常勤職員の命運を担っているのだなぁと実感。しっかり働かないと、です。
最後は、やはり初めての名刺交換、おー私もオトナになった! へへ。

2005手帳 お悩み中

今年は「ほぼ日手帳」を使っています。が、この手帳最大の特長である<1日1ページ>が私の仕事の流れと合いませんでした。1番使うのが<月間スケジュール>だった。む。たくさん書けるのは良かったけど、やはり常に先々のことばかり心配し(いまはクリスマスの準備)、細かい締め切りが結構ある担当なので、2005は月間が充実してるタイプにしようかなぁと探しているところです。

昨日、ロフトでチェックしたところ「ハイタイド」が何と見開き2ヶ月のタイプを出してました。おお、これは良い。ただサイズが大きいのが困りました。20㎝。もう一回り小さいものは見開き2ヶ月ながらカレンダーも小さい・・・ 渋谷パルコPart3にハイタイドの店があるらしいので、勇気を出して行ってみようかな。人が多くて嫌なんだけど。

2004/10/18

Rachmaninov

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秋の夜長に美しい曲を。「のだめ」で千秋がもだえてたラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番は、小澤征爾&ツィマーマン うーん前によく聞いたのよか(演奏者など不明)軽やかでした。あとはバーンスタインがシューマンの交響曲を指揮しているもの。
あと、ゲルギエフの「シェラザード」か「悲愴」も気になったけど、資金難にて諦めました。ゲルギエフの「悲愴」もすごそうだ・・・

華氏911

マイケル・ムーア監督 112分 アメリカ 2004

☆☆☆

今ごろ見てきました。政治的な話なのかと思っていたら、利権がらみの権力者・富豪たちのお話だった。そういえば、自衛隊はまだイラクに居るんだっけ?とホント、都合よく忘れているなと反省。
結局、アルカイダとイラクは関係なく、大量破壊兵器もなく、オサマビンラディンの一族はサウジの富豪でアメリカの大企業に多額の投資をしている、と。サウジからの投資が途絶えると、アメリカ経済やら大統領を含めたまわりの経済に影響があるので、良い待遇だ、と。いずれにしても、これがアメリカの一面なんだなぁと。貧困層が学資や技術習得のために入隊し、エリート層の経済や富のために働いている構図というのは、かなしい話。自衛隊が行くことでイラクの石油利権の一部でも取れるのかなぁ そうも思えないが。

うーんムーアが大義があれば戦争してもいいと思っているのか、そのあたりは不明で、何のために戦地に行くのか納得できれば(ってのもすごいですけど)、という遺族もいるし。そうなの?負け犬でもいいじゃないか、日本は戦争しません平和大事って言う能天気な国のままでいいわ。自衛だけでも十分。



2004/10/16

夜中にクチビル

夜中3時過ぎ、なんかヘン・・・という気分で目覚めました。クチビルがじんじんする~っ! これは虫に喰われた感じだわ、とよれよれ洗面所まで走って確認。がーん見事に上クチビルが腫れているではないか。慌てて冷やして何とか腫れはおさまりましたけど、安眠妨害だ。
犯人はどこにいたんだろう?エアコンつけるくらい寒いのに。

2004/10/15

24Ⅱ 鑑賞終了

はー、フジテレビで夜中に放送してた「24シーズンⅡ」ようやく見終わりました。仕事もそっちのけで。
・・・ジャックは、「ダイ・ハード」のジョン・マクレーンを今回ちょこっと越えたような気がしましたよ、だって痛いよそれ! それにしてもあのお嬢さんはヒドイ、パパの事件に絡まないところで非常に大迷惑でしたわ。
キーファー・サザーランドというと「スタンド・バイ・ミー」で年上の不良役してたなぁという記憶だけでした。うーん顔が長いというよりアゴが長いのか。別に背も低くないだろうけど、共演者も大きそうで小柄に見えるし。だけど眩しそうなちいさな目にはドキドキしたです。思わず抱きつきたくなりました。
そうそうプロフィール見たら1966年生まれ(ひのえうま)38歳なんですね。もっと老けてみえませんか?

シーズンⅡのラストは、まて次号!な場面。生活に差し障りがあるので、またテレビで放送する日まで楽しみに待ってることにします。

2004/10/13

間違われた娘

友人の結婚式2次会の帰り、父が最寄駅まで車で迎えに来てくれることに。雨も強くなってきていたので地下鉄出口で待っていました。
しばらくして父の車が路肩に着いたので、一目散にだだだっと走り、助手席のドアを開け、引き出物をぼーんと放り込んだその先で。
「違いますよね?」と言って手を<ちがうちがう>とジェスチャーする真剣な顔の父が。え? 助手席がダメなのかな、何だろ?と私の頭の中にハテナが飛び交ったのち、父娘一瞬見合って何が起きたのか互いに理解しました。

昼に見た時は洗い髪のまま&ノーメイクだったのが、車に駆け寄った私ったら、美容院でアップにしてもらい普段しないようなギャルメイクになっていたので、父はぎょっとして娘じゃない!と思った模様です・・・。ぼけた親から「あんた誰?」と言われた子どもも、こんな切ない(笑)気分になるのだわ、と思えた出来事。
昼と夜が違う時は、変身した、と要連絡なり。

『星空から来た犬』ダイアナ・ウイン・ジョーンズ

原島文世 訳 早川書房 2004 4-15-250026-3 
DOGSBODY by Diana Wynne Jones 1975

☆☆☆☆

イギリスとアイルランドの紛争がいまより激しかったころに書かれた。イギリスのおじの家に身を寄せているアイルランド人の女の子キャスリーンと、「星人」ながら刑を受け地球へ「犬」に姿をかえられて追放されたシリウスらが、何かを取り戻す・・・とか乗り越える、お話。

犬にされたシリウスが、産まれたばかりの犬の目からまず世の中を見、成長し、少しずつ星人としてのかつての自分を思い出していく過程が細かく描写されていく。さらにそこへ冒頭で言い渡されたシリウスの刑→謎の「ゾイ」を探さねば再び星人には戻れない、というものがあるのに、なかなか<自分は星人のシリウスだ。ゾイとは・・・>という肝心な点を、「犬」になったシリウスが思い出せないもどかしさが加わる。犬としても処分されそうになるし、ゾイを見つけだす期限もある。切羽詰った気分で最後までぐいぐいと引っ張られた。

約30年前、いや、きっともっと前からイギリス人には親子も個々の人間だということが、ひどく明確で事実としてあるんだなぁと良く分かる展開だった。たぶん話の本筋ではないけれど、だからこそ星人とも対等な友情をもてるのね。

訳者の方の、言葉の使い方も毒入りで良かった。もちろん、表紙絵・挿絵は佐竹美保さんでこちらも素敵でした。


2004/10/10

ゾロリ様

札幌紀伊国屋書店にて。
イシシとノシシはお供に来ていませんでした。ワタクシ是非とも横に並びたかったけど…子供じゃないのでゾロリ様と撮れず!残念!041009_131101.jpg


2004/10/05

曝書スタート

図書館にやってくる一年に一度のイベント、それは<曝書>。本来は虫干し作業をいうのですが、現在はお店でいえば棚卸に近い作業をします。「在庫」とか「作業中」とか「修理中」など、どういう状態にあるものか(貸し出せる状態か)と色々あるわけですが、本当に棚にあるのか、それとも実は「不明本」と思ったらあるのか、いま館内にあるすべての資料を延々とチェックしていくのです。ま、目録と突き合わせるのは、コンピュータがするのですが。

事前に地獄のくじ引きで決めた担当棚で、職員全員でピッピッ!と競うようにバーコードをなぞっていきます。確実に、しかし素早く。ほとんどの人はハンディタイプのスキャナを持って棚へ。

今年の私は、カウンターのPCについてるスキャナに当たり、文庫本担当(2名)となりました。一人がブックトラックに載せてはカウンターへ運び、それをもう一人がスキャンし、スキャンが終わったものをまた棚に戻し・・・私と組む女子職員は、ジャージ持参で出勤。おお、やる気だね。それにしても、これは腕と腰に負担が来る!
黙々と棚に向かって作業しているのは退屈なので、館内には音楽が流れてます。普段は静かな図書館ですが、お客さんがいない日はけっこう賑やかに作業してるんですよ~

たぶん、明日にはすべて(10万冊くらい)の資料バーコードをなぞり終える予定。さらに付き合わせ、データと実際の状態が違うものを取り出して訂正していきます。ふー、

群馬までお出かけ

東武鉄道の「特急りょうもう」に乗って群馬へ。もうすぐ出産のため札幌に里帰りする友人に会いに行きました。あいにくの雨なので、とくに観光(岩宿遺跡も近いのです)もせず、おしゃべり。

で、テレビCMで「佐野アウトレット」が流れたので、「行きたくても遠くてね」と私。友人「ココから近いんだよ~」という訳で、午後は買い物に出かけました。・・・妊婦に運転してもらってしまった。えー、どうもありがとう、だけど私ったらヒドイか。雨の月曜とは思えない駐車場の込み具合にビックリしながら、ポイントを絞って見ることに。
私は、履きつぶしたスニーカーを捨てたところだったので、新しく一足購入。友人もコップやお皿を新しくしたいなぁとのことで、いくつかお買い上げ。

帰りは、足利市駅まで送ってもらい、ちょうどやってきた準急でのんびり読書しながら帰ってきました。北千住で東武線に乗れるので、意外と我が家からはアクセスがよかったです。もう引っ越しちゃうのに今ごろ気づいたよ。次は高崎線に乗って会いに行くね。

2004/10/02

ANNE OF GREEN GABLES

『赤毛のアン』 Lucy Maud Montgomery /1904

いったい何年ぶりに読んだんだろう? 札幌からの帰りの機内で涙をじわじわ浮かべながら、アンがグリーン・ゲイブルズから旅立つところを読んだ。マリラにも共感してしまう自分がいたりするなんてね。

大学のゼミで冒頭部分を取り上げた人がいて「子ども」というものの発見、と言っていたことを思い出す。労働力としての小さなオトナではなく、まだオトナではない慈しみ愛情をかけ育てる「子ども」。
カナダ人らしさ、はもうこの時代からあったのかもと思えるような記述も案外あり、合衆国とは違うのだ、というのが面白い。公平であろうというのが、素敵だ。
女性に参政権がないころの話であるけれど(ちょうど100年前)、勉強に打ち込んで教師となる姿は今でも自立する大人像として眩しいのね。あ、それから季節ごとに出てくるお菓子とかちょっとしたレース編みとか刺繍も、いいなぁ

文体が古くても、乙女必読書! 花の咲き乱れるプリンス・エドワード島へ行って「アンごっこ」したい・・・ 

2004/10/01

東京にもどりました。

毎日、ダブルヘッターの予定を入れたりしつつ、わが北の大地で遊びほうけておりました。で、さっき帰宅。東京も夕方はもう秋です。長袖でちょうどいい。

私の帰省中、オットも何日か札幌出張でこちらへ。2時間くらい会えました。私より先に戻ったと思ったら、今日またオットは札幌出張らしい。空の上でちょうどすれ違ってたりして? 

仕事って何だっけ?と、すっかりバカンスモードですが、土日はお仕事に行ってきます。

2004/09/27

苔の洞門

支笏湖近くにある苔の洞門。何年か前に岩盤崩落があり中には入れません。もっと早く来れば良かった!
エビゴケのもしゃもしゃが素敵でした。
あ、このあたりにいる鳥(夏鳥)センダイムシクイは「焼酎一杯グイーッ」と鳴くそうな…会いたかった。
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その後,大滝→喜茂別→中山峠と回って帰宅。大滝村のきのこ汁は美味しかった。羊蹄山がきれいに見える喜茂別で立ち寄った「牧場タカラ」では、絞りたて牛乳とやたら人なつこい仔牛・羊・猫・犬を存分になでなでして楽しみました。ここはオススメです!
札幌市内に入ると渋滞してて運転も疲れたけど、山道はお天気も良いし爽やかで良かったです。ま、しばらく運転しなくても大丈夫なくらいは乗れた気が。いまいち不安だったろうけど一緒に乗った友人たちにも感謝。



支笏湖

札幌からレンタカーを借りて遊びに来ました。快晴の道を私がゆっくり運転…駐車も何とか出来てよかったデス。
先日の台風で電柱まで倒れてましたよ! 
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まだ紅葉には早いものの風はすっかり秋。冷たい風に吹かれつつ乗った支笏湖の遊覧船によれば,美しい湖面の色は「濃紺2号」ですって〜 さ、今夜は月明かりで露天風呂だ。



2004/09/25

ぐるぐる

手作りせっけん作成中。
友人4名でマルセイユせっけんと、ローズヒップオイル入りのオリジナルレシピのを、ぐるぐるやってます。
昨年作ったマルセイユせっけんがとっても素晴らしいかったのです。ふふ。さてどんな出来上がりになるんだろ?
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2004/09/24

旭山動物園

快晴の旭川。大学時代からの友人6名で旭山動物園へ向かいました。春にオープンしたあざらし館が一番の目当てだけど、客を驚かそうとプールの壁に激突して額に怪我したホッキョクグマのイワンもたまらん可愛さ!
ヒョウが眠る真下から見上げたり、巣穴で眠るタヌキを覗いたり。
どこの動物園にも居そうな動物でも展示方法の工夫でかなり楽しさが増すんですね〜



懐かしい感じの遊園地で宇宙の大パノラマまで満喫したあとは、新婚な旭川在のK嬢宅へ大勢で押し掛けました。バナナ入りのケーキもまでご馳走になり、休日出勤してたダーリンも取り囲んで大騒ぎ… お邪魔しました。
日焼けしつつぎゃあぎゃあ騒いで満足!



「NHKクローズアップ現代」の国谷キャスターも来て、今日の番組は動物園から生中継でした。
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素早く泳ぐアザラシを撮るのは難しい・・・ 画像は生きた魚を探しているアザラシの後ろ姿でした。



2004/09/22

15℃

遅い夏休みで札幌に帰省してます。東京は30℃あったけど気温半分。長袖を着てきたけど寒いです!寒くてもう一枚羽織ものを買いました…。
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2004/09/20

ポンペイ

TBSで「ポンペイ」の番組。約2000年前、わずか19時間で滅びた街。なぜ多数の人がなくなったのか、その謎に迫る!らしい。タイル装飾はホントに綺麗、パン屋やら風呂とか、人がほしいとおもう娯楽はすでにあったんですね。イタリアの空は美しいわ~っ

来年は必ず行く!・・・日帰り正味2時間なんてイヤだよう。朝からじっくり見たくなってます。

2004/09/17

絵じてん

さぁ昼食だと箸を持ったところへ、カウンターに出ていた同僚からあるレファレンスが。

「ひらがなを書ける学習段階の中国人留学生用に、絵とことば(日本語)が一緒に見えるように書いてる本を、名詞を覚えるために探している」という利用者が。
うーん、幼児向けの本には「とり」の文字と《鳥の絵》などが並べて書いてるような、はじめてのあいうえお、の類のものがあります。まずはそれを(司書的には分類記号80)オススメ。すると、衝撃の一言が・・・

「コピーしていつも使えるようにしたいから、1ページにたくさん載っているのが良い」
えー、それは・・・探したものの、数が増えると「ティンパニー」とか「つつじ」といった言葉も入ってくるのです。利用者の方が留学生に教えたい言葉は「はな」とか「くるま」という大きな意味のものだそうで~

だから、そのレベルだと1ページにせいぜい4つの言葉くらいしか載らないのよ。コピーしないのなら、えことばじてんというのがあるので、それを使ってくださいよ(これなら総カラーだし!)ちょっと高いけど辞典を買うか、ティンパニーが入ってても絵本を見て~っ しばらく同じやりとりが利用者と私の間を行き来し、最後は他の地域図書館にある似たようなタイトルの本をオススメし、そちらに見に行ってもらうことと相成りました。(実際に見に行って借りて、さらにまたウチの図書館に戻ってきて私が出したものを再度チェックされてました)

こういうのが欲しい!というものが、必ずしもドンピシャであるとは限りません。何冊かの本を組み合わせることのほうが多いのです。分かってちょうだいな。
��時間の昼休み、45分を費やしたのでした。やれやれ。

久々にブック・スタート

久しぶりにブックスタート(しかもリーダー!)。最初と最後にマイク片手に検診に来ている保護者に向かって、簡単にブックスタートの主旨とか、読むときのアドバイスとかをします。キンチョーした。

何でしょう、最近の報告書を見ても保護者が「よく聞いてくれた」「反応がよかった」という印象。今日もとても反応がよくて、赤ちゃんとその父母やら祖父母のみなさんと、楽しく交流できました。絵本を家族の団欒に、という活動が広がっていることとか、やはり子どもに対する熱意のようなものもあるのかな?あとは、かなりココロの成長について不安に思ってしまう世情というのもあるのかも。
特に第一子の保護者の場合、どんなことでも素直に真にうけてしまって、脅迫観念のように「絵本を読まないと!」となってしまうことだって考えられます。だから、そう感じないように話さなくてはいけないのよね・・・難しいです。

追記。今日は双子が二組もいる、賑やかな4ヶ月検診会場でした。


2004/09/14

『のだめカンタービレ♯10』

のだめカンタービレ 二ノ宮知子 講談社 2004

はー、読んでしまった。またしばらくお預けね。ドタバタ学園モノと思っていたら、パリ進出。オレ様も素直になったしのだめはビックリ人間風よりも、スーパーガールっぽくなりつつあるし。天才の集中力はスゴイ!
で、古いものだけど リアルのだめを交えたインタビューがあったので興味のある方はどうぞ→


かぼちゃ@TDL

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ついに「プーさんのハニーハント」リベンジ! 果たしました!
最初にこれに乗り損ねた同士であるM嬢と、じゃがポックルのYちゃんと。そうかぁ、するするっと動くとちゃんとプーの夢、というのが実感できるんだねー。楽しかった。うふふといい気分のまま、出たところにある(憎いわ)プーグッズのショップで・・・M嬢と私、プーTシャツ購入です。可愛すぎ?
でもって、ミッキーと写真を撮り、さらにご機嫌。夕方まで遊びほうけてました。

じゃがポックル

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北海道から遊びにきた友人Yちゃんがお土産にと持ってきてくれました。
しばらく帰省してなかったので「じゃがポックル」なるものが人気だとは知らず。カルビーがつくっていて、食感は脂っこさがとても押さえてあるフライドポテト。とまらない♪なスナックなり。ありがとね~っ



2004/09/10

エルミタージュ美術館展

エルミタージュ美術館展 エカテリーナ2世の華麗なる遺産@江戸東京博物館

18世紀後半ロシアの女帝となったドイツ出身のエカテリーナ2世。アメリカが独立宣言して、日本では平賀源内が活躍したりしたころ・・・か。大英博物館とか、産業革命とかもこのあたり。
「傑作狩り」と言われ世界中の美術品を収集した人、というくらいの知識しかないのですが、オットを追放して外国人ながら帝王としてロシアを繁栄させた政治力はスゴイですね。

��0世紀初まで使用されたという「黄金の馬車」がそのまま展示されていて、非常に眩しかったです(警備員の方がなんと解説してくれました)。でも、宮殿もそうですがデザインがゴテゴテしてなくて、好みだなぁ。青に白の宮殿もすっきりしてて北国の澄んだ空にとても似合ってます。宮殿のあるサンクトペテルブルグは、北のヴェネツィアとか北のヴェルサイユと言われているそうです。

一番気に入ったのが、ウエッジウッドに制作させた食器。避暑地へいく途中に立ち寄る「ケケレケクシネン(フィンランド語で「かえるの沼」の意)」にちなんで、ミドリ色のかえるが食器にデザインされているものです。かえるグッズコレクターの友人にも是非知らせなければ。
他にもオベリスクを作らせてたり、ロシア語による書物をたくさん刊行させたり、自身も童話を書いたとか、文武両道だったんですね。興味深いヒトでした。

【追記】カエルのお皿 ココのページの下部画像、左から3つ目。

2004/09/09

ありのありこ

子ども向けのおはなしをしました。『ありこのおつかい』です。
前はストーリーテリングでしたのですが、今回は小道具つき。

あり<かまきり<むくどり<やまねこ<くま 

と順々に大きなものに食べられちゃうお話なので、それにあわせた箱を用意。お休みの日に自宅でそれぞれの絵を箱に描きました。何年ぶりかの水彩絵の具、けっこう楽しく作業。完成品は箱型のマトリョーシカだとご想像ください。

私の展開の仕方があまりよくなかったのか、子どもの反応はいまいち。ただ、後半の くま>やまねこ>・・・と食べられた動物が逆順で出てくる時には、次は何?と聞くとちゃんと答えてくれたので、しっかり見ててくれたみたいなんだけど。どう参加すればよいのかをきちんと示さずにしたのが悪かったのかしら。

動きなどをちゃんと工夫すれば、もう少し楽しくできそう。改善の余地ありあり。

2004/09/02

LOVERS

LOVERS チャン・イーモウ監督(中国) 120分 2004

☆☆★(2.5点)

CMの金城武が良さそうだったので観にいった。今まで見た金城武のなかでは一番良かったと思う。『十二国記』ファンの方へ、彼なら「雁王」をこのまま演じても、許します。日本語だと抑揚のない話し方が顔の押し出しの強さとアンバランスで気になるのだけど、中国語でセリフを言うので、そのあたりも感じずに済んだ。
チャン・ツィイーは衣装・舞踊ともに素敵。ワダエミさんのセンスは良い。
アンディ・ラウについてはコメントなし。全然イイオトコ役じゃなかった。あんなうじうじした性格を演じていやじゃないのかしら。

前半は官軍と反乱軍の攻防。チャンバラとワダエミ衣装と踊りと、ちょっとしたどんでん返しつき。後半はどういう訳だか、政治はどこへ?不死身か君はで愛の三角関係。
お話のトーンが前半、後半で随分違ってしまっていて、しかもラストは「ひどい・・・」とつぶやかせてくれること間違いなし。そうだな、年末にビデオで友達と観るのがオススメ。竹林で抱き合ったらカラダ中が細かい擦り傷だらけになるなぁとか、そんな心配したりしつつ、楽しくつっこめて良いでしょう。

2004/08/26

研修二本立て

�� 午前は、図書館でYA(中高生)サービス担当者の研修にちゃかり参加。
ある一定のテーマに沿って本を紹介する、ブック・トークというものの研修。なんと講師の方は1時間もしました。長すぎです。中学生は60分も授業時間がないのに。そして児童担当者にはあまり直接参考になるものではなかったので、さらに疲労しました。

2 それから駆け足で、上野動物園へ。「動物園ゼミナール 学校教育と動物園」
「発見の宝庫・動物園」(約80分) 今泉忠明(動物科学研究所)
「動物園・見せる工夫と見せたいポイント」(約45分)小宮輝之(上野動物園飼育課長)
事例報告「学校教育と動物園」(約45分)

2コ目の飼育係から園長となったばかりの小宮さんの話が、これからこうしたいんだ、という目標が明確にある話でとても楽しく聞きました。今までの動物の分類や地域による展示ではなく、多様な動物をそれぞれの特徴が見えるような飼育・展示にしていくとのこと。
ちゃんと冬になったら冬眠するクマが、上野動物園では見られるようになるかも☆ しれません。あ、冬眠しちゃったら、その間の放飼場にはタヌキに入ってもらうそうです。

朝から話を聞くばかりで、へとへとなのでもう寝なくちゃ。


2004/08/25

武蔵野うどん@江戸東京たてもの園

イトコと二人、小金井にある江戸東京たてもの園へ(バス2回乗り継いで遠足気分)。水木しげるの妖怪道五十三次展も開催中です。

ぶり返しの暑さのなか、素敵な住宅展示場・・・の園内をみてまわりました。「子宝湯」などは、私の職場には小さいころ入ったよ、というおじさんもいて、こんな立派な風呂があったのねと感心。東京は忙しい街だけど、こういう景観も大事にしてこれたらもっと良かったのになぁと思います。何せ、建物の風情は大してない札幌っ子なので。

誰々邸宅、となっているのですごく奥行きがある感じがしました。高橋是清宅なんか、ここで226事件が起こったのかとドキドキ。こんな家に住みたいよ。

園内にはボランティアがたくさんいて、建物の説明とか昔あそびとか、かなり頼もしい様子でした。この時は、いろり実演中。暑いけど雰囲気は良かったです。

遅めのお昼は、園内の蔵風レストランで武蔵野うどん。つなぎにそば粉が入ってるそうです、歯ごたえもあって好きな味でした。武蔵野は貧しい土地だったので、おめでたい時にうどんを打った(でも足りなくてそば粉入り?)のだとか。武蔵野は雑木林だけなのか?

2004/08/23

最大積雪深@新潟県十日町市

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土日、新潟県十日町市に住んでいるオットの友人宅へお邪魔してきました。豪雪地帯のこの町には、こんなものが。雪が降ったり溶けたりしつつ、最大積もった高さをリアル棒グラフで表してます。比較対象にご友人に立ってもらいました。1階が軽く埋まっちゃう年も!
最近(右奥)は以前ほどの積雪はないみたいですが。それに道路には地下水が撒かれるし流雪溝があるので、ほとんど街なかの道路には雪が残らないそうです。へぇぇ。

このあたり、実は「魚沼郡」となっていて、つまり高級コシヒカリの産地。建物以外は全部たんぼってくらい、びっしり水田でした。さすがですね。居酒屋のおにぎりも、駅弁も美味しかったもの・・・

2004/08/18

¥990.500

私のいる図書館の絵本用の本棚は、なんと棚板が固定式です。背の高い本が入らず、棚の上とか、ひどい時は斜めに配架されてます。こんなのいやだぁ、と予算要求することに。たぶん10年くらいしたら買ってもらえるんじゃないかと思うけど・・・とにかく、お買い物よ!と目を輝かせながら同僚と図書館用品のカタログをチェックです。決めるまでのひととき、いい夢を見せてもらいました。

で、棚板が可動式で、木製で、3段以下で、と(でも安いの)探したものを、必要な数そろえると
→¥990.500 チーン!

本棚が変わらないのなら、ペンキを要求。古くて暗い棚を北欧カラーに塗り替えたいのです。ロッタちゃんの部屋みたいな・・・



2004/08/17

絵本カーニバル2004

児童担当の同僚と絵本カーニバル2004@新高輪プリンスホテル 飛天

�1200入場料の割には、どうも今年は勢いがなくガッカリ。私が誘ったので申し訳ない感じです。去年の展示方法はテント風だったり、各コーナーの案内も凝っていて楽しかったのに。
仕方ないのでテーマ別に展示されている絵本をチェック、いいなと思うものはメモして歩きました。・・・これ、私が除籍したばっかりだなぁというものもあって、複雑な気分。いつも除籍するときは、いわゆる名著名作と今・人気のある作品、の間で揺れ動きます。ま、私の館は保存館じゃないので(と言い聞かせ)区内にあれば、たとえ名作の誉高いものでもサヨナラしちゃいますけど。
会場には中川ひろたか氏がいて、サインなどしてました。サイン本には興味ないのでけっこう背の高い方なのね、と拝見して終り。

見終わって6時、皆でゴハンを食べながら今後の児童サービスについて語ったのでした。理想は高く掲げつつ、仕事は足元から・・・





2004/08/16

真夏の夜の動物園@上野

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40日ぶりに熱帯夜から開放された日、仕事のあとオットを誘って上野動物園へ。お盆期間は8時まで開園時間が伸びてるのです。本当は6時までに入場しなきゃいけなかったらしいのですが、オマケで6時20分ころ入場させてもらいました。
ライオンとかゴリラはすでに厩舎に入ってしまっていたので、眠たげなペンギン(オットはデジカメのフラッシュで起こしてしまってた。失礼)や吼えるアシカを横目に西園へ。

「キリンのお庭は首ながタイプ」 今日はキリンの放飼場に私たちも入れてもらえ、飼育係のおじさんが解説してくれます(キリンは厩舎)。水呑み場も飼葉入れも私の背では見えない・・・ 「ふん」も残してあるのでじっくり観察。動物園では野生のような運動量がないので、蹄が伸びすぎてしまうそう、で、地面は火山レキ(富士山産)にして自然にヤスリがかかるようにしてるんですって。
それから、噛みもどし(牛とかも反芻しますね)のとき、あの細い首のところをぐぐっと上がってきて、ホッペがぷっと膨らむそう。それは見てみたいものです!
私たちは遅れて入場したので参加できなかったけど、他にも、新ゾウ舎に入れたり、ゆったり「カバ」トーク、ライオン舎の裏側など楽しいプログラムがありました。

コウモリもパタパタ飛び交う園内、不忍池に面した場所がビアガーデンに変身。キャンドルが灯してあってなかなか良い雰囲気です。当然、久しぶりの涼しい風に吹かれながら美味しくビールをいただいたのでした。

2004/08/10

イタリアを知ろう

区民カレッジ「イタリアを知ろう③」 講師 永井清陽氏(元読売新聞ローマ、ロンドン、パリ特派員)



計8回の講座です。来年行くつもりのイタリアを知ろう!と申し込んだのに今回が初参加。



前半はイタリアには、イタリア・バチカン・サンマリノ共和国・マルタ騎士団(これは「国」らしく扱われている程度)の4つの「国」がある、という話。サンマリノって切手で有名なんですってね。私は今回初めて知りました。行って見たいなぁ 小高い丘の上にある独立国家だそうです。後半はイタリアにおける「共和制」のあり方について。



ところで「イタリア史」、と日本史のように通史として捉えて書くことは難しく、各都市の歴史を並べるのが精一杯だとか。つまりローマ史、フィレンツェ史、となるわけですね。確かに、イタリアが統一されたのが1861年(幕末のころ?)と聞いたときは、ホントにびっくりしました。あんなに国土が狭いのに・・・。『ローマ人の物語』必読ですね!



2004/08/09

円朝祭 2004

DSC00054.JPG帯と格闘して汗だくになりながら、オットと浴衣でおでかけ。

画像は、円朝まつり会場の谷中全生庵本堂階段にて美声を響かせている柳亭市馬さん。分別してね!のゴミ隊のみなさんを従えて歌っております。この後もゲリラライブをこの炎天下のなか開催で、人だかりになってました。

まずは怪談の得意だった「三遊亭円朝」にちなんだ怪談を題にした寄席へ(オットはこのチケットを取るために半休していた)。ところがオットは時間を勘違いしていて、一つ目の噺は聞きそびれるアクシデント・・・しくしく。しかし、笑いながらコワイ、そんな楽しい寄席を楽しみました。私たちが聞いた第一部は次のとおり。
 入船亭扇遊 「不動坊火焔」(これを聞き逃す)
 柳亭小燕枝 「お化け長屋」
 林家正雀  「豊志賀」

このお祭りは噺家さんたちが店を出して大サービスしてくれます。お客参加の落語クイズ大会(優勝者には黒門亭の方が、自宅へ出張寄席の豪華商品)などもあり、盛りだくさん。それにしても、暑い!とふらふら見て歩いていたら、何やら見覚えのあるお兄さんに「のどかわいた?」と誘われました。暑さで顔も真っ赤なそのヒトは林家こぶ平さん。そこは全国のサイダーを売っている(らしい)店で、店内にはいっ平さんも。サイダー!と掛け声かけられて美味しく飲んだのでした。
去年は紙きりの店がお気に入りで、今年も探したのですが人ごみと暑さで見逃してしまいました。あとで地図を見たらちゃんとあってガッカリ。えー、また来年。





2004/08/05

村上春樹新刊

『アフターダーク』 講談社 ; ISBN: 4062125366 ; (2004/09/07)

「夜明けまでには、まだずい分時間がある」・・・村上春樹はデビュー25周年だそうです。装丁は和田誠。一体どんな物語なのか、あぁとっても待ち遠しい!

2004/08/02

銭湯

日曜日の図書館は混雑、汗だくで帰宅でした。こんな日はざぶーんとお湯に(普段の我が家はシャワー)入りたい!

晩ご飯を作っていたオットも誘って、一番近い「菊の湯」へ。と、扉の前には張り紙・・・「閉店」。このあたりは銭湯が多いほうだけど大変なのかしら。来るのが遅かった。

ならばその先にある「朝日湯」にしよう。こちらは営業してました。気になる壁画は欧羅巴南国リゾート風。タイルも南欧羅巴ぽい。妙な感じですが手軽に旅気分まで味わえちゃいます。
漢方薬湯にも入ってすっかりリラックス。お湯に浸かると、汗が引くのはどうしてでしょうね? とっても気持ち良かったです。


2004/08/01

谷中霊園から花火

本日、隅田川花火大会。川べりまで出向こうとちらっと思ったものの、ひどい混みようだと職場の人から言われました。それをはねのけて行く気力が湧かなかったので・・・大人しく近所から見ました。

ドン!と花火の音が聞こえてきたので、オットと見えそうな場所探しにゴー。谷中は台地になっているのでけっこう見晴らしが良いのです。暗い墓地を(ちょっとコワイ)歩いて、山手線などが走る線路ごしに見える場所を発見! 先客もいるということは、けっこう良い場所なのかも? 
夏気分を満喫した後、おなかも空いていたので適当に切り上げて帰宅しました。来年はビールも用意してまたここから見ようかな。




2004/07/29

SHREK2

シュレック2 ドリームワークス制作 93分 2004

☆☆☆☆★(4.5点)

Puss-in-boots!! 長ぐつをはいたねこ! 猫が活躍してるだけで、標準3点は確実。さらに話の楽しさで高得点なり。 
参りました、もーっかわいすぎ。うるうるの目で人をメロメロにさせといて、シャーッ!って(笑)→必殺技。強いのか弱いのか分からないうえに(強いんだけど)、怪傑ゾロ風気障な表情とか。彼にはもっと活躍して欲しかったわ。猫の手を見たらちゃんと前足はゆび4本だったのも細かくて良し。肉球も良し。特にガラスケースをやぶった場面。あんな風に肉球が活躍するとは・・・驚き。実家の猫たちも話せたら楽しいのに。

いたるところにおとぎ話の登場人物が出てきて、それを見つけるのも楽しい。マザコンなチャーミング王子、妖精のゴッドマザー、ラプンツェル城の造りも・・・しかも王様にまで秘密があったとはね。パロディの度合いがすがすがしいほど毒入りで面白い。
それにしてもチャーミング王子も、途中で登場の素敵なハズバンドも、私の目にはちっとも素敵な姿じゃない。アメリカの人は「素敵!」と思ってあの顔を見るのでしょうか。どう考えても(笑)一番素敵だったのは猫だな。


2004/07/26

SHINJOさん!

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ファイターズvs.ブルーウェーブ @東京ドーム(7/25)結果8-5Fsの勝ち。



当日券をオットが買っているとき、目の前に雪だるまの着ぐるみとミスさっぽろが手を振って歩いて行きました。早速、撮っていいですか~?と私。すると広報担当らしき職員が、撮ってあげますよ!と。ま、いっか。道産子だけど一緒に映って何だか嬉しい始まりです。



北海道に本拠地を移したFs。すでにライト側外野自由席は立見状態になっていて、私とオットはレフト側に。BWの熱狂的ファンよりは離れて座り、Fsを小さく応援。



私たちの真下にはBW谷がよく見えました。SHINJOがなかなかレフトに来ないなぁと思っていたら、エラーした石本(レフト)になにやらアドバイスしにやってきました・・・これ、落とさなければきれいに勝てたんだけどね。SHINJOはベンチからセンターまで走っていくのものびのび、遠目にも良いカラダしてるのが分かります。ベンチ内ではスパイダーマン2の衣装を着てたらしい・・・見たかったな。
小笠原がこの試合で首位打者に、BW谷は出場1000試合目。



整備の時間にマスコットのB.Bが客席に現れて「スイングスイング」♪ 彼、TV「トリビアの泉」で球団マスコット俊足NO.1になったのね。バズーカが無かったのは残念だったけど、ぐるぐるバク転は見ました。クマらしき頭にオレンジ色のモヒカン?が外国人のようでした。



パ・リーグのプレイオフって今年あるんですよね。Fsがこのまま3位に残ると日本シリーズに出る可能性があるってことですか? 6チームでプレイオフって・・・やや納得行かないけど。ともかくこつこつ勝って欲しいです。



1リーグ制になればFsを楽に応援しに行けるのかしら? うーん。北海道の皆さん、野球はぜひ球場で楽しんでね!



2004/07/24

ハウルは美しかった

スチームボーイの本編前の予告編。けっこう長めの「ハウルの動く城」が流れました。恋人は弱虫の魔法使い、ですって。
ちょっと意地悪そうな、自己中心的そうな表情もありました! ひらひらの衣装までは見られなかったけどガウン(マント?)を羽織ったハウルは良さそうです。城を猛然と掃除するソフィーもあり、おおカワイイです。かかしも不気味にぴょんぴょん跳ねてます。あ、カルシファーはまっくろくろすけみたいな目でした。
最初は自分の思っている原作の城のイメージあったので、べろだし城って?と嫌だったのですが、ジブリらしい城なのでこれはこれで楽しそうかなと思ってます。

まだ声が入っていないので、そこだけが心配だわ・・・  

スチームボーイ

スチームボーイ 原案・脚本・監督/大友克洋 126分

☆☆☆

蒸気機関の発明など科学技術の発達の進む19世紀イギリスが舞台。金儲けのため対立する国家それぞれに武器を売買するオハラ財団、そのオハラ財団の出資で、強力な力を蓄えられるスチームボールを開発した父ロディと祖父ロイド。科学技術は平和に使うべきと主張してスチームボールを持ち出した祖父ロイドを追いかけるオハラ財団。それを狙うイギリス政府。科学技術こそチカラであるというマッド・サイエンティストな父と、平和利用を訴える祖父の間に挟まれるレイだが・・・

国家とか、科学者につきまとう苦悩、のわりにはこの3代の家族の個人的な話に近かったような印象。映像はきれいだったけど オハラ財団の作った兵器のアイデア、空に浮かぶ要塞・・・あーっとこれらは「ラピュタ」で見ちゃったよなぁ あまりに強大なチカラは不幸をもたらすんだという主張も宮崎駿のほうが明快だった。久しぶりに会った父がマッドサイエンティストに変身してても驚きがないとか、父と祖父を残したまま脱出しようとするとか、そういう場面での苦しみがないらしい。クールなのね。

結局、機械好きなアニメータに付き合ったような。追いかけっこの場面などは手に汗握るどきどきだったのに、全体的には話のつめが甘いと思ってしまうのが残念。

2004/07/20

オーガスタキャンプ 2004

杏子・山崎まさよし・スガシカオ・COIL・スキマスイッチ ら所属のオフィスオーガスタの夏祭り。@富士急ハイランド・コニファーフォレスト。

美人公務員A嬢と行く予定だったのですが急用のため不参加。オットと二人で行ってきました。夏かぜの残りがある気もしたけど、葛根湯で紛らわせました。中央高速バス(新宿)の電話予約してたので発券してもらおうとしたら、行きの分が予約されてなかった!何で? 当日分が買えたのでクレームは言わなかったけど、乗れなかったら暴れてるところでした。ネットの方が確実なのかもしれませんね。証拠も残るし。しかし「高原」はいいです、日が暮れると涼風が気持ち良かった。久しぶりに北斗七星も確認できました。

去年の千葉マリンではCOILが病気のために出演取りやめて、そのかわりにまさよし&シカオ 愛のデュエットが聞けたんでした。「少年時代」「スイート・メモリーズ」など。今年は4組元気に出ていたのでそういうのはナシでした。やや物足りないような。しばらくヴォーカルありの音楽から離れていたのですが(音楽、とくに詩に自分を重ねて聞くことも減りましたし)、でも「声」は楽器とは違う良さがあります。
帰りのバス内で、「山崎まさよしは色気がない」と評した方がいたけど、私はギターをかかえる姿にくらくらなんですよ。健康そうにみせて危ない・・・優しい声のなかに色気が。腹筋で歌ってるらしい声も良いの。
声そのものにダークに色気炸裂なのはスガシカオ氏のほうです、ダイレクトに下半身系といいましょうか。詩もひねてて、でもピュアでかなりスキ。ところで禁煙協会から表彰されたって本当? だみ声っぽさがへって、艶あり声になったかも。夏ってことで夏らしい選曲、「夕立ち」「夏祭り」などなど。オットの好きな「このところ ちょっと」も演って良かった良かった。
スキマスイッチの二人が、今年は自信ありの様子で頼もしくなってました。アフロはしばらくまだアフロのままで居るようです。
虫に背中を6箇所ポチポチと食われた以外は、高原の風まで堪能した夏のイベントでした。

2004/07/17

『子どものことを子どもにきく』杉山亮

杉山亮 岩波書店 4000260553 1996.12

☆☆☆☆

児童文学作家、杉山亮が息子に3歳から10歳まで毎年インタビューしたもの。子どもというものの世界を少し覗けたような気にさせられる。知っている知識を総動員して、自分を取り囲む世界を理解しようと考えている様子とか、子どもは子どもなりにオトナに気遣いしていることとか。私も4歳くらいの時、じつは自分は空を飛べるんだと信じてたことなんかを思い出してしまった。

子どもの答えもなかなか楽しいのだけど、父と子がインタビューのためにファミレスに行って向かい合い、最近どう?なんて話し合っているのが素敵だなぁと思う。その時関心を持っていることとか、友達のこととか他愛のない話ばかりなのも、この息子がすくすく育っている様子で気持ち良かった。

2004/07/16

加古隆リサイタル 夏・2004

加古隆のソロリサイタル@サントリー・ホール。

テレビで見ていた印象よりもホールは小さめでした。私たち(オットも一緒)は1階後方、右端でしたが、それでも舞台がよく見えました。ここは音が響きやすいのでしょうか、残響が長いような感じです。別の席でもまた聴いてみたいです。

さて、第1部は加古隆のソロピアノ。曲紹介の言葉がすでに詩人な加古氏、演奏も詩的でした。ま、静かな曲が多かったのですが後ろの席のおじさんが寝息をたててたのが何とも。連れの人、起こして欲しかったよ。

第2部はテレビや映画のために作った曲。弦楽アンサンブルとパイプオルガンも加わりました。私たちの愛するNHK「にんげんドキュメント」で使われていた「黄昏のワルツ」から始まります。泣いていい? この曲には、生きていくのには大変なこともあるけど、喜びもある。一生懸命生きよう。そんな印象があります。番組のイメージでもあるでしょうが、良い曲です。さらに「パリは燃えているか」はパイプオルガンのみで演奏。迫力があります。でもテンポが早かったのか、ホールの残響とぶつかったのかあわただしい印象でした。余韻を楽しみつつ聴きたかったかな。

最後はドラマ「白い巨塔」のために作られた曲を組曲形式にアレンジしたもの。「財前のテーマ」「里見のテーマ」「巨塔のテーマ」などなど。私の頭の中では<プレイバック白い巨塔>名シーンを思い出しながら聴きました。パイプオルガンでどんどん盛り上げる演出なのかと思っていたのですが、静かにラストまで進んだ感じです。それもまた良し。

今回は天上から降りてくる音・パイプオルガン・バージョンでしたが、冬(12月)に地上から天に向かって叫ぶエレキ・ギター・バージョンも行うそうです。

2004/07/13

あれ?ハニーポットがとまってしまいました。

札幌から遊びに来てたR嬢と、浦安ネズミの夢国(通称TDL)へ行ってきました。一度も行ったことがないなぁというR嬢でしたが、私のご案内が悪かったのかあまりキャラクターたちには会わず、絶叫系ばかり選んだ二人でした・・・。

まずは新しいアトラクションの「バズライトイヤーのアストロブラスター」にも行けて、かなり満足です。たしか、7段階くらいにスコア別で腕前が分かれるんですが、私もR嬢もランクL3、いたって普通の戦士でした。でもバズに「君たちの勇気のおかげで平和が守られた!」みたいなことを言われたので、少しは役に立ったのでしょう。

そして「あれ?ハニーポットがとまってしまいました」なのです。
ファストパスも取れなくなっていたので、45分待ちの「プーさんのハニーハント」に並び(雨もぱらついて来てた)、さぁ!いよいよ可愛いハニーポットに乗り込んで、100エーカーの森へ。クリストファー・ロビンにもらった風船でハチミツ取りに行くプー。ばかで可愛い~っ 
と、次はプーの見ているハチミツの夢に入り込むのかしら?・・・プーが夢に入ったところでした。突然「あれ?ハニーポットがとまってしまいました」とアナウンスが。一瞬、そういうサプライズなのかと思ったのですが、様子がおかしい。プーが同じ動作を繰り返し、ついに音楽も止まりました。非常用らしき電気もついて、外をちょうど通っているバズのパレードの音も聞こえます。

数分後には「安全装置が作動したので、点検を行います」とアナウンスが入りました。ま、目の前にプーが居る場所で止まっているのでそんなに嫌ではありません。しかし、きちんと動作チェックもするらしく、係員(キャストというの?)が来て客をポットから下ろし、普通は歩けない床をてくてく歩いて乗車ポイントまで戻りました。
復旧するまで、30分以上かかっていたと思います。客から特に文句も出ずじーっと待っているのは、やはりドリームランドだからか・・・すごいことです。 
どうやら、精密機械で動いているらしく、システムがそれぞれのポットの個別認識が出来なくなって、止まったようでした。おりこうな機械は大変ね。

無事、認識しなおしたポットに乗りなおしたのですが・・・あっけなく終わった、というのが感想です。クリストファー・ロビンももっと登場してほしかったし、ピグレットをもっと見たかったなぁ 待ちすぎたかな。でも自由自在にくるくると回るポットは楽しかったです。乗る順番に拠って見える感じがちょっとずつ違いそうだし。

以前ここに来た時は、工事のため閉鎖してました。かわりにプーとピグレットとティガーと並んで記念写真撮れたのは良かったけど。私、ハニーハントと相性が悪いのかもしれませんわ、ゴンザ様。


2004/07/09

マメ子と魔物

来週ストーリーテーリング。イランのお話「マメ子と魔物」をします。覚えてないので、これから頭にぎゅうぎゅう詰め込みます。

昨日は、ある担当小学校の図書ボランティアの方々(20名ちょっと)に本の修理・補修のお話をして来ました。呼んでいただいたのは大変ありがたいのだけれど、私たちができる修理って限られてます。よく、図書館の本にはフィルムがぐるっと貼ってありますよね、あれはブッカーと言うのですが、学校図書館ではまるごと貼れないので、背表紙のみとか。ページが抜けた時の直し方とか、接着剤をつけるときのコツとか・・・役に立ったのかいまいち不安ではありましたが。
図書担当の先生やボランティアのみなさんと交流できたのは、私たちには収穫でした。最近はこういう学校での図書館運営に保護者を中心としたボランティア活動が積極的になっています。読み聞かせをしたり、貸出などを助けてくれたりです。昼間の活動が主なので、女性ばかり。今後ここに男性が加わってくると、もっと素敵になります。


2004/07/06

CANADA-12 [Toronto-Narita]

June 3 2004

午後、雨があがってきました。明日は帰国なので、一休みしたあとはお買い物作戦です。準備していたらKenshoも行くことに。さーちゃんと3人で巨大ショッピングモールへ。気を使ってくれて、それぞれでお買い物して適当に帰宅することにしました。

カナダの国民的ショップ(オリンピックの公式ユニフォーム担当。スポーツ系ウエア)RootsでTシャツとバッグ、実家の猫には猫缶と引っかかっても外れる安全首輪(このタイプはあまり見かけないので貴重)、探しに探したカエルコレクター用には、かえるちゃんつき髪のパッチン止め。それからWaterlooやSt.Jacobsのハガキ(最後にモールで休みつつお手紙書きました)などを購入。うろうろに3時間かけた割に、買ってない訳は・・・グローバル化?。どこに行っても似たようなものばかりなのです。しかも東京ってホントに世界中のものが集まっていると思います。これも東京で買えると思うものが多いこと。生鮮食品など食べ物はかなり地元らしさがあるのですが、お土産にはしにくいですし。
カナダは自然に飛び込んだり、美味しい食事をしたりしてこそ楽しいところであって、お買い物向きではないのでした。それでもRootsのバッグは気に入ったなと思いつつB&Bへ戻りました。

June 4 2004

さて、朝5時起き。朝もやのなかWaterlooとはお別れです。Waterloo-Airportという路線はないので、Wterloo-Toronto-Airpoatと乗り換えして空港に行く方法しかないと思っていたら、長距離タクシーというものがあって、これを使えば3時間あとに出発しても間に合ったのでした。この3ヶ所は高速道路を繋ぐと一直線になります。つまりTorontoに向かう高速バスは、Airportの横を通っていくのです。行かないと分からないことも多いですね。

渋滞しつつも、予定通りに空港に着き、チェックインして離陸を待ちました。アメリカ以外へ行く便が集まるターミナル2はまだ閑散としています。免税店をひやかしたりして時間をつぶし、帰路は13時間半の機内に耐えて成田着となりました。
成田ではなかなか荷物が出てこないので、それが疲れました。自分の荷物が出てこないのに、ぐるぐる回るベルト前で場所をふさぐ人とか。重い荷物で困っている老人がいても誰も手助けしないのとか。場所をふさぐなら、せめてさっと手を出す人になりたいですね。混雑のなか予約しておいた宅配便に荷物を預け、やっと脱出。さらに時差ぼけか機内では眠くならず、成田から日暮里へ向かう列車内で爆睡・・・左右の乗客にカクカクぶつかりながら乗ってしまいました。気が緩んだせいかも。

思ったよりは暑くない東京でした。金魚たちも元気でいてくれたのでひと安心です。帰って来てからもじわじわカナダって良い国かも、と思っています。今度は国立公園でのんびり散策の旅などしてみたいですね。

CANADA-11 [Waterloo Public Library]

June 3 2004

Waterloo Public Library

朝から雨、晴れ間を狙っててくてく図書館を見学に行きました。地下に児童書、1-2階に一般書が配架。建物は古く、本はそれ以上に古い。背表紙が取れてしまって職員が補修していたり、補修もされていなかったり。館内で一番賑やかなのは職員の笑い声? フレンドリーな感じはするけど、私にはうるさく感じます。読書会とか、子ども向けプログラムなどあるようでしたが、この本の破損具合を見ると予算ないのね・・・というのがひしひしと伝わってきました。

予約本が、入り口すぐの棚に置いてあって、利用者自ら自分の本を取ってカウンターに持っていき、貸出処理する方式でした。プライバシー保護の面を考えると「?」と思います。スタッフの手が足りないのかも知れません。1時間くらい居ただけですが、意外と貸出している人は多いので、利用はされているのだと思います。地域の情報コーナーがあって、そこは充実していました。求人情報とか育児サークルとか、車売ります等。外国人のための英語教室の案内もありました。貸出に必要となるLibrary cardは、市外の利用者は年20ドルで利用できます。

ここは全体的に日本の小さな自治体によくある古い図書館と重なる部分が多くて、どこも同じような問題にぶつかるものだと思いました。予算・人員がなく、職員のモチベーションも格差がありそうです。良いヒントをもらいたいなと思って見学しに行ったのに、やれやれと思ってしまったのでした。自分で考えてやりなさいよ、ということですね。

雨があがったようだったので帰り道もてくてく歩いてみました。大きな公園に立ち寄ったら足元がずぶずぶで退散。しかも徐々に雨が激しくなり、ズボンの裾をぐしょぬれにしてB&Bまで歩きました。

CANADA-10 [Waterloo]

June 1 2004

旅も後半、今日からはTorontoから高速バスGreyhoundで2時間半あまりのWaterlooという小さな町へ。明るい緑の牧草地が広がって、のどかなところです。バスターミナルから路線バスに乗り換え、20分少々、そこから15分程度歩いてようやく宿泊先であるHodaさんのB&Bに到着しました。全体的にレースとフリルで可愛らしい内装、ベッドには天蓋が。この日は雨が降ったこともあって、休息日にしました。夕方にオットたちが仕事から戻るまで、しっかり昼寝です。

June 2 2004

さて、翌日はぴかぴかと晴れ。2歳のKenshoと彼のママ・さーちゃんと私の3人でSt.Jacobsへ行ってみました。移動は馬車、手仕事を大事にした暮らしをしているメノナイト派の人たちが住んでいます。そして彼らが生産した農作物やジャム・パン・ハム、工芸品などが販売されているのです。『大草原の小さな家』の暮らしを続けているような印象です。

最初、まだ6月はバスが無いのでタクシーで行こうと話していたら、B&Bに手伝いにきている女性が、マーケットまで車を出してくれました。イラン出身だったかな・・・私の適当英語も辛抱強く聞いてくれる優しい方です。

私とさーちゃんはお買い物熱で目がきらり、しかしKenshoは2歳らしく手を振りほどいて駆け出していく・・・と、この時期の子どもは元気のかたまりね。それでも観光地より半値に近いメイプルシロップとか、自分用に羊毛の室内履きとか、ワイングラス立てなど買いました。絞りたてのアップル・サイダーも美味しかったです。ハムや肉がとっても美味しそうだったのですが、買っても食べられないよね・・・と断念。でも燻製くらい買っても良かったかも~。
このファーマーズマーケットは6月からだったので、隣のWaterlooのマーケットはお休みでした。私が帰国したあと、また行ったところ賑やかにひらかれていたそうです。両方見たかった・・・。

帰りはタクシー。電話をかけたところまでは良かったのですが、特定のタクシー乗り場や分かりやすい目印というものが無いために、ココで待ってる、という説明がうまく出来ずしどろもどろに。ホーストレッキングの乗り場横、が通じなかったのです。[horse]が通じないって、けっこう哀しかったですよ。馬小屋ってなんて言うんだっけ・・・とあとで思い出しましたね、horse barn。まぁでも、どうにか伝わったらしくタクシーが迎えに来た時はホッとしつつ帰宅したのでした。

2004/06/30

司書は竹とりに行った

蒸し暑いなか、七夕用の竹を区内の公園まで取りに行きました。
6メートルくらいの竹2本を、自転車2台に前後に渡して手押し。笹の葉部分がハンドル周りにくくりつけられていて、私の腕に細かい傷をつけるのでかゆい~ 通行人、運転手にすみませーんと言いながら30分。図書館まで押して歩きました・・・汗だくです。着替えが無いことをこんなに後悔したことはありません。明日、館内に飾り付けします。

ところで札幌の七夕は8月7日、竹が生えないので(これを言うとかなり驚かれます・・・私は竹藪ってものを京都で初めて見たときは感激した)、家庭や学校で七夕飾りを作ったという記憶がありません。こちらにきてから本を見て何とか作っているという感じ。これは札幌で育った人くらいしか歌えないようだけど、ハロウィンのように「ろうそくだーせー♪ 」と提灯片手に子どもたちが各家をまわる行事も。楽しいんですよ。ろうそくよりも、お菓子もらうんですけどね。ふだん遊ばない子と一緒にまわったりして良い思い出です。

2004/06/27

CANADA-9 [al dente.please!]

May 30 2004

ひと眠りして、体力回復。Bloor st.の大型書店でしばらくうろうろ。なかなか良いなぁという文房具が無いのが残念です。オットは地図を買っていました。

Osgoode stn,降りシネコンやCity TVのある方面へ。今晩は美味しいものを食べるのです。ガイドブックに載っていた店に向かいますが、隣の店も雰囲気が良さそうでした(今回は最初に決めた方へ)。Chaptersの東向かいの店です。オススメ。

サービスを担当する女性も明るくてよいし、料理もワインもとっても美味しかった。エスカルゴとホタテが特に美味と思います。北海道育ちですが、きっと美味しいホタテは築地に行くに違いない。これはとっても新鮮でくさみもなく、エビみたいな食感。今まで食べたホタテのなかで一番でした。そしてどこで食べても美味しいのがパン。さすが小麦生産大国、香ばしい小麦の香りがして、しっかり噛み応えがあるけど固いわけでなく。ワインは本日おすすめの赤をオーダー、これがまた美味しいくて。フルーティー、でも渋みもあり。

それなのにパスタは何故?の茹で過ぎ。スパゲティを口に入れたあと、妙な顔で見つめあうオットと私。ソースは美味しくて、大満足なのに。なぜ~ 持ってきてくれたのはジャストタイミング!という感じだったので、これが基本・・・なんでしょうね。リトル・イタリーの皆さんはal denteを指導しないのでしょうか。あんなに美味しいソースがあるのに勿体無い。

茹で過ぎ以外は、とっても満足してホテルへ帰りました。明日はWaterlooへ向かいます。

CANADA-8 [Toronto Harbour]

May 30 2004

今日も快晴、オットとオンタリオ湖の水際まで行くことにしました。路面電車(street car)に乗り、終点で降りればいいねと調子よく景色を眺めていたら、電車がどんどん終点と思った地点よりも先に進んでいきました。こりゃマズイと慌てて降車。湖沿いに歩けるので気持ちは良かったけど、意外と遠くに運ばれてしまいました。歩いていくと、ゴミの浮く湖面にカモの親子がいたので、パンを投げてみます。するとハハガモはコガモを置いきぼりにして、パンに突進してきました。慌ててハハを追うコガモ、パンちょうだいと夢中のハハガモ。

途中、水上消防船?湖水に面した消防署の横に、真っ赤な船が停泊しててカッコ良かったです。消防士もひまらしく観光客に見学させてました。我々にも語学力があったら色々見せてもらいたかったです。

確かHarbour Squareという名の観光客向け施設だったと思うのですが、入っている店のセンスが良かったです。開店したばかりの調理器具を扱う店で赤いスパチュラ購入。数日前にはへら部分2センチのかわいいスパチュラをウイリアム・ソノマで買ったばかりというのに。・・・今回のは一体型で素敵だったんですよ。
オットも好みな店が多かったので、いろいろ見て歩きました。イヌイットのデザインのマグカップは、ほのぼのした絵で気に入っったものの、家にあるたくさんのマグカップを思い出して我慢しました。あとは動物の足型がいろいろプリントしてあるTシャツが良かったけれど、これは希望サイズが売り切れでした。

ぼーっと湖を眺めながら、昼食。目の前をボートに乗ったおじいさん二人が漂っていて、トロント市民が羨ましかったです。

昼食後は、オットの希望でLittle Italyへ。
これが大きな間違いでした。ガイドブックにも載っている派手な激安の店に入ったものの、笑えるようなヘンなもの、もないし良い品が安くというのでもなかったです。安そうなものが安くという感じです。夜食用にカップヌードルを買って来たのですが・・・後日開けようとしたオットがうわぁと悲鳴を。なんと虫が入り込んでいて子孫を増やしてたらしいです。見なくて良かったです、ほんと。ここで買うのは食べ物以外のほうが良さそうですね。

で、目的のイタリア人街へ向かうのですが、私たちがイメージしていた(以前行ったN.Yのリトルイタリー。素敵な店がたくさん)感じではなく、イタリア人が普通に多く暮らしている町、というものでした。うーん。隣にあったコリアン街のほうが活気がありそう。落胆するオットと私、けっこう歩いて疲れたし宿に戻ることにしたのですが、ちょうど良い交通機関がなくてまた歩く羽目に。つ、疲れた。

やっとのことで地下鉄駅に辿り着き、ホテルへ。しばし休憩です。

2004/06/22

CANADA-7 [Icewine]

May 29 2004

NiagaraはIcewineの産地でも有名(今回初めて知った)、という訳でワイナリーにも行ってみました。川沿いに下り、森の中を抜ける気持ちの良い道をしばらく行くと、ワイナリーの表示が出てきます。まずは手作りジャムなどを売っている店で買い物、そこでInniskillinというワイナリーがオススメと教えてもらったので、さらに奥へ進みました(その後調べたらここは日本のガイドブックでも紹介されているワイナリーでした)。
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広々としたブドウ畑のなかにワイナリーが建っています。販売所もあったので入ってみると、閉店まであと30分もないとのこと。ゆっくり試飲してみたかった・・・。本格的なIcewineとなると非常に甘くて$50以上。我が家分にはもっとお手軽価格のものを購入です。時間があればワインが作られる過程など、見学したかったです。道の途中には川を眺めながらピクニックをしている家族もいました。買ったワインをこの場で飲みたいよう、という欲求を抑えてTorontoへ再び戻ったのでした。

ところで、今回は国際運転免許証も取得して私もオットも運転するつもりだったのです。が、意外なことにカナダで借りるレンタカーは高かった。オットたちの出張先の会社の計らいで、安く手配してもらったものの、登録者以外が運転するとこれまた高くなってしまうのでした。そういう訳で、ずーっとKensho父(風邪を引きつつ)が運転してくれたのです。私とオットをTorontoに置いて、さらにKensho一家はWaterlooへ。ありがとうございました!

この日はMetropolitan Hotelに宿泊。昨日までのDays Innの倍の価格です。高いといってもシェラトンなどに比べると半額以下でした。やや繁華街と離れているものの市庁舎の裏ですし、歩ける範囲で困ることはありません。
高層階をリクエストしたら16階でした。夕暮れの街がきれいに見えます。ベッドサイドにはToronto交響楽団の未開封CDが。プレゼントってこと? 早速CDプレイヤーに入れました、知られた曲をピックアップしたもので非売品とのこと。うふ、素敵。それから高速ネット回線もあったので、当日セルゲイ通信にも投稿です。

ここでアクシデント。朝預けておいた私の荷物、チェックインの時に引換札を渡したので、てっきり部屋まで運んでくれるのねと思って待っていたのですが、来ない・・・。フロントの人は用済みの札だと思ったのかも?と電話してみると別のスタッフが対応してくれ、茶色で小さいバッグ~という説明をしたら大急ぎで持ってきてくれました。確認しなかった私が悪かったのですが、すぐ持ってきてくれて良かった良かった。
適当に出来合いのものを買って、部屋で夕食。観光したなぁという気分で就寝となりました。

CANADA-6 [Niagara Falls]

May 29 2004

Waterlooに出張しているkensho一家とオットと、今夜の宿であるMetoropolitan Hotelロビーで待合せ。ところがしばらく待っても来ない。うかつに動けないので絵葉書を書くなどしつつ待っていると、フロントの女性に「電話よ」と言われました。名前も確認されぬまま電話に出ると「道に迷ったので遅れる」とオットでした。それじゃ、ということで持ってきた一泊分の荷物をベルの人に預けて近所散歩に出かけました。意外と穴場的な草原迷路や教会を見つけて1時間くらいで戻ると、今度はオットがロービーてお待ちかね。互いに待たせてしまったけれど、いよいよNiagaraに出発!

何もない(ガードレールもない)高速道路をがんがん飛ばして、2時間強。最初は知らない人だなぁという顔をしていた2歳のちびっこKenshoとも、大分仲良くなれたころに着きました。まずは腹ごしらえ、ベジタブルバーガーなのに肉ばっかりバーガーとか、食べきれないパスタとかを食べ、いざいざ。

滝までの道はホラーハウス・レストランやゲームセンター、アトラクションコーナーなど遊園地のよう。やがて道の向こうに見えるアメリカ滝を見た時、アトラクションのひとつのようで、期待していたような「うおおお」という気持ちの高ぶりはありませんでした・・・しくしく。でもこれは小さい方の滝。カナダ滝はきっとわくわくするに違いない。
Maid of the Mist(霧の乙女号 $13)の列に並びました。20分ほどで乗船です。アメリカ滝とカナダ滝の両方から船が交互に出ていますが、私たちはカナダ側からの観光となります。青いビニールカッパを着ると・・・おお、やっとわくわくして来ました!
まずはアメリカ滝の横を通ります、滝の横に小さく見えるのは人? 対照物があると非常に大きいことが分かりました。巨大な岩に水が落ちて砕けるところは近くに寄ると、とても迫力があります。あそこにいる人たちはびしょぬれでしょう。カモメがたくさん飛んでいるのは、落ちて気絶した魚でも狙っているのでしょうか。
 img_0102_niagara.jpg
さらに船は辛そうなエンジン音をたてながら、カナダ滝へ向かって進んでいきました。徐々に水けむり(シャワー?)が多くなって、青空が見えなくなってきます。ウオンウオンと奮闘するエンジン、もう進めないというくらい前進した場所は、太陽は見えず、白く泡立つ水面は「冬の日本海」か。私たちは子どももいるので大人しく屋根のある1層目に乗ったのですが、2階からは叫び声が・・・びしゃびしゃ? そして私たちもいつのまにか、うわぁ~っとはしゃいでいたのでした。進めば進むほど、何も見えなくなる(目も開けづらい)という矛盾した観光船を楽しみ、Kensho一家としばしお別れ。それぞれのペースで観光です。

私とオットは、「川が滝になる場所も見たい」と川に沿って整備された道路を上流へ進みました。たくさんの観光客が歩いていて、カナダじゃないみたい。英語以外で話す人の方が多い感じです。写真を撮るのも大変(ひとり旅らしき女の子にシャッター押してと頼まれました。ちゃんと映ってたかしら)。
STC_0110.jpg
森を抜けて、この滝を見たならば・・・と想像したくなるような、観光地化された場所でした。わがままなもので旅が楽になるのは歓迎なのに、秘境がなくなるのは悔しいとは。

CANADA-5 [CHINA TOWN]

May 28 2004

風が冷たい。最高気温は15度行くかな? 10時ころホテルを出て適当に歩きながらChina town方面へ。

スーパーには日本向け輸出と思しきお菓子などもあって、ここは横浜中華街?と笑ってしまいました。さくらんぼがキロ300円くらい。買いたいけど、朝イチでこんなにたくさん買うわけにもいかず、試食だけ(美味しかった)。さらに歩くとKensington Market界隈のようです。古着屋が並ぶことで有名だそうですが、私に合いそうなものはありませんでした。大きすぎで。
そのかわりナチュラルフード・グッズを扱う店が幾つかありました。普段から石けん派なので嬉しくなって真剣に商品選びです。Emu OilやTea Tree入りの石けん、昨年の何とかコンテストで一位になった歯磨き粉、ラヴェンダーのシャンプーとコンディショナー(これはとっても良かった。日本では販売してないようで残念)、ナッツバーを購入。重くなってしまった・・・

その後、住宅街のなかの雑貨店やら公園をうろうろして、また中心部方面を歩きました。Toronto Unv.の雰囲気ある建物を眺めながらQueen's Parkへ。それにしても寒くてハナミズが垂れそうです。荷物が重いので、ホテルへ置きに戻ってランチ。

休憩してから、Queen's Parkにあるオンタリオ州議事堂へ。14:30に着いて外観を見ていたら警官が15:00から職員による無料ツアーがあると教えてくれました。そこでしばらくベンチに座って待っていたら、ツアーの大型バスが乗次々に乗り付けて、5分程度写真を撮ったりしてまた去っていきました。添乗員つきツアーは苦手。自分のペースで立ち止まれませんから。
IMG_0071.jpg
そして15:00 小柄でチャーミングな女性職員が、集まった豪州・英国・韓国・日本からのの観光客を案内してくれました。英語圏以外の私などにも分かりやすいように、ゆっくりハッキリと話してくれます。

議会の仕組みは英国にならっており、党首討論も行うそうです。議事堂では州内で選ばれた学生たちが、実際の議会開催時に議事録などを議員に配るボランティアをし、それは非常に名誉あることだとか。壁に嵌っているかわいげのないレリーフは、ビクトリア女王を模した顔(と言われている)とか、The Mace(職杖)の由来やアメリカから返還されたいきさつ、英国領から、英連邦になった当時のことなど、とても楽しく聞きました。

無料ツアーでこれだけ楽しませてくれるとは、素晴らしいです。もしも観光で行かれたら、ここはオススメ。公園もリスがぴょんぴょん飛び跳ねていて、なごみます。

CANADA-4 [MAMMA MIA !]

May 27 2004 MAMMA MIA ! ※音が出ます注意

日本からネットでチケットを購入済み(窓口に取りに行くつもりだったが日本までの郵送扱いになっていた。枝番を書かなかったのに届けてくれた郵便局の方、本当に感謝してます!)。ちなみに一番高いカテゴリで選んだチケットは$84.00(\7730位)で、予約時に席が指定できます。

20:00開演、10分まえに到着。劇場はThe Royal Alexandra Theaterで、1階席の他は、左右のボックス席とせりあがった2階席が囲んでいます。そして赤と金の装飾が華やかな雰囲気を演出。オトナの世界です。舞台下には当たり前のようにオーケストラが待機。さらにまわりはオシャレした素敵な人々が座っていました。舞台真正面・7列目ということもあり、ひらひらスカートとヒールを選んでおいて良かったです。

 舞台はエーゲ海に浮かぶ小島。シングルマザーのドナと二人で暮らす20歳のソフィには夢があります。それは純白の結婚式を挙げて、幸せな生活をおくること。でもそのためには、ひとつしなければならないことがあるんです。父親をみつけて、バージンロードをエスコートしてもらわなきゃ!母の昔の日記をこっそり持ち出して読んでみると、なんと父親の可能性があるのはサム、ビル、ハリーという3人。ソフィは母にはナイショで彼らに結婚式の招待状を送ります。来てくれるように願いをこめて・・・。 劇団四季 マンマミーア!より


ソフィーの結婚式前夜と当日の出来事を、母子の長年の思い、未だ見ぬ父親への思いをからめて、ABBAのヒット曲にのって明るく元気に進行していきます。家族モノとか動物モノに滅法弱い私、うるうるしながら観ました。ふと気づくと周囲のマダムたちも泣いているようです。
それにしても、自分の父親の可能性があるのは3人とか、ドナの友人の熟女に言い寄る青年とか、このままのセリフで劇団四季も上演しているのでしょうか? いやらしくならない、からりとした男女の恋愛を表現するのはまだ難しいかなぁと感じます。腰がクイクイ(笑)する表現とかは・・・? 観た方がいたら聞いてみたい。

ABBAの曲を選んだところで、もうかなり観客の心をわしづかみしているような気がします。曲は歌えるくらい知っているし、知らなくてもすぐ分かる歌詞。しかも世界共通の親子と男女の関係で、観終わった後に暗くなることもないハッピーエンドのお話です。生身の人が表現するチカラってとても強いですね。オトナの女性もすごいのよっ と憧れてしまいます。笑って泣いて、元気をもらい幸せな気分にもなれたミュージカルでした。

2004/06/21

CANADA-3 [CN TOWER]

May 27 2004 CN TOWER

中世の城のあと、天気が良いので夕方にCN TOWERに行くことにしました。

まずは腹ごしらえです。ブランドショップが並ぶ繁華街も見つつランチしようと思い、Bloor st へ。Royal Ontario Museum(ROM)との交差点角に古めかしい教会がありました。前にはホットドッッグワゴン。ボーリッシュソーセージを挟んでもらい、教会脇のベンチでお昼です。直火でごうごうと焼いていて美味しい。
人懐こい小鳥が ちょうだいな、と鳴くのでパンをちぎって投げてみと、一口ごとに近づきます。無くなると「チチチ」と木の上から催促。かわいい~っ 最後は50センチくらいのところまでやってきました。

ブランドショップには興味ないので素通りし、大型書店(Chapters)へ。児童&ティーン向けのコーナーが広くてかなりじっくり見ました。大好きなDWJの未翻訳本や観光用の地図などを購入。朗読されたものでCDがあれば欲しいと思い、スタッフに聞いてみたところ私の希望するものはカセットテープしかありませんでした。残念。
あとは「yu-yu(幽遊白書)」「One Piece」「DRAGON BALL」などなど、日本のコミックがかなり翻訳されていました。日本のアニメ・コミックの分野は本当に抜きんでているという感じです。TVでもドラゴン・ボールは放送されていました。
少し周辺をぶらぶらしたあと、ホテルへ戻ってひと休み。

市内を歩いていてもたいてい目に入るので、方向が分かり便利なタワーへ。エレベータ&展望部分の観覧はビックリ価格の$20.32(税込)。いくらパラシュート降下と同じスピードで昇降するんだよ、と自慢されても 高いなぁ

周りに比べるものがあまりないせいで、そんなに高く見えませんが553.33メートル「世界一高い単立構造建築物」(東京タワーは333メートル)です。晴れているとナイアガラまで見えると言われたのですが、雲が出てしまってそれほど遠くまで見通せませんでした。でもまるで海のような湖を高いところから見るのは気持ちが良かったです。
IMG_0052.jpg
これは展望台の一階下にあるGlass floorで真下を覗いたところ。Teat your NERVE!(勇気試し)と書かれていますが、私は勇気なしなので片足でご勘弁。10メートルくらいの部分が真下が見える構造になっていて、勇気凛々の皆さんは寝転がったり飛び跳ねたりしてました。見てるだけで凍りつきましたよ。

午前中ならもっと晴れて見渡せたかなぁと思いながら、安心の1階へ。お土産コーナーをひとまわりしてから、絵葉書を買いました。旅先から絵葉書を送るのが趣味なのです。
外に出ると、雲行きが怪しくなってきました。天気予報では雨。ユニオン駅をちらっと見て、ぶらぶらしつつ夜のお出かけに備えてホテルに戻りました。

2004/06/18

CANADA-2 [CASA LOMA]

May 27 2004 CASA LOMA

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ぼうっとしつつ、快晴の天気に喜び出発。地下鉄は分かりやすいが、切符代わりのtokenが小さすぎて「おつり」なのかと思ってしまい、しばらく「tokenはどこ・・・?」と考え込んでしまいました(直径1センチ程度でおもちゃみたい)。

Depon stn.で降車。やや高級そうな住宅の並ぶ、普通の住宅地です。さて、目指すものはどちらに。太陽の位置をみて北へ向かうと、CASA LOMAの表示発見。その名の通り<丘の家>は、公園の階段を登り緑の中を進むと、左手に姿をあらわしました。
ここはエジソンの時代、電気(ナイアガラの水力発電)・鉄道・鉱山・保険・土地・・・幅広い事業を手がけたSir Henry M.Pellatt(1859-1939)が建てた中世の城(風)住宅。未完成ながら住みはじめてから10年後、事業失敗などで資産は人手に渡り、現在はToronto市が所有し公開しています。

��12の入場料を払い、日本語のオーディオ・ツアーの機械を借りました。外観は中世風だけれども、内部は明るい雰囲気です。彼が敬愛する英国女王にちなんだWindsor Roomや、ウエッジウッド・ブルーで統一された夫人の居室、天井のステンドグラスがきれいな温室、本は読まなかったらしいけど、立派な図書室などなど。

当時最先端だった<電話>が各部屋を繋いでいたり(市内にある回線より城内回線の方が多いと言われた程とか)、3段階の高さにある6つのシャワーからお湯が出る(全身まんべんなくかかる)シャワーなど、あたらしもの好きな面もうかがえるます。気になったのが、ベッドの大きさ。153センチの私でぎりぎりじゃない?という大きさに見えます。他の観光客も「小さい」と言っていたので、間違いではなさそう。幅も狭いし、足も伸ばせなかったのではないかな。それともご夫婦とも小柄だったのかしら? いやいや遺品のドレスはそんなことなかったのです。不思議です。

また、Sir Henryの書斎には秘密階段があって、2階と、地階のワインセラーへ通じています。夜中にこっそりワインを飲むことも出来るのか。いいなぁ それから、2階居室の窓を開けると吹き抜けのメインホールが見渡せ、来客がすぐわかるようになっています。広いけれども抜け道があって意外とコンパクトに動けるのかも。
夫人はガール・スカウトの前身、ガール・ガイドの創始者だそう。当時所属していた女の子の手紙があって、楽しそうな様子が伝わります。馬に乗ったりと活動的なので親が心配しているが、Lady Pellatの主催なので大目に見てくれている、とか。

狭い螺旋階段を登ってタワー最上部まで登ると、Toronto市内が一望。空はくっきりした青、気温はあがって来ているけれども、オンタリオ湖から吹く風が冷たいのでジャケットは脱がなくても良いくらいでした。緑が多い街だというのも良く分かります。
こんなに青い空を見たのは久しぶりだわ、と育った札幌を思い出していました。碁盤の目状の道路、ひんやり冷たい空気と明るい緑(東京の植物の方が色が濃いと思うのですが)、それにライラックの匂い。すっかり幸せ気分になって城から出たのでした。

CASA LOMAの隣にも、何やら素敵な住宅があります。OPENとあるので、裏庭から入ってお散歩しました。ここも古い邸宅を公開しているようなのですが、ぐるぐる回ってもメイン・エントランスに行けず・・・ 外観だけ楽しませてもらいました。

CANADA-1 [Narita to Toronto]

May 26 2004

Air Canada 成田発19:00、トロント直行便は定刻より15分ほど早く滑走路へ。

オットがカナダに出張するのに便乗し、私は彼らより4日後の出発。9日間のToronto-Waterloo旅行を組みました。テロ警戒で厳しいアメリカ経由を避け、やや割高の直行便にしたものの、手数料コミで¥80.000程。Torontoは夏の観光シーズン入口で、宿泊費は高くなり始めた時期、私が泊まったのはシングル¥7.000程。それでもツアーで行くよりもずっと安いです。ANAとの共同運航便のため、ツアーでナイアガラ観光などをするおばさまたちと乗り合わせました。トイレ待ちのときに日程のことなどを話したら、代金20万とか38万という方々。お互いに、へぇぇと言い合ってしまいました。

今回はひとりで移動することもあって、ホテルや空港-市内の移動、ミュージカルチケットをネット予約。10年前に初めて海外に行った時はこんなに便利じゃなかったなぁと感慨深いです。代理店経由でなくても楽に旅行が楽しめるようになったと実感。ネット時代の良い側面です。

��時間少々で時差9時間のToronto着、サマータイムのせいもあり夕方の雰囲気すらありません。見た目は3時くらい? まだ気温は15度くらいだそうで肌寒いです。市内までは予約していたAirport Express(バス)で向かいました。ガンガン高速を走るとにょっきり背の高いCN Towerが見えました。空港周辺の景色はまるで北海道のようで、実は旅の実感がなかったのですが、一挙にわくわくした気分に。中心部に入ると映画撮影で使われるのが分かるな、という、クールな高層ビル群が林立しています。

宿泊するDays Innまでは、最寄の降車地よりハードケースをがらがら押して5分。ほぼ東急イン。
私の部屋はリスが走りまわる中庭のある6階でした一休みしてから、時計を見ると8時近くなっていたので、途中で見かけた小さなスーパーへ。明日の朝用のベーグルやヨーグルト、今晩用にサンドイッチなど購入。

出国した時間とほぼ同じ時間に到着していて、外は明るいし眠気は感じません。とりあえず12時過ぎにベッドに入ったものの、すでに時差ぼけなのか2時、4時と目が覚めつつの就寝となりました。

2004/06/15

海猿ウミザル

海猿ウミザル 監督/羽住英一郎 120分 フジTV他 2004

☆☆☆☆

以下の理由により☆4つつけました。
伊藤英明主演、日に焼けた男14名(裸つき)、制服、おじさんたちも素敵。これらがスキな方にはお勧めします。

主題歌JOURNEYのOpen Arms 聴くだけで感動モードにスイッチ・オン。熱いものがこみ上げて!と思ってたんです。たとえストーリーがよくある青春成長物語だとしても、友情やら絆ってものにもっと真正面にぶつかってほしかった。ある程度悩んで、周りの人の助けがあったら、それでスイスイっと乗り越えちゃったように見えたのです。海猿=海上保安庁の潜水士たちは、そもそも気持ちも相当にタフだったということなのね? 

見終わって「海上保安庁」に対する尊敬の気持ちは湧くのだけれど、スッキリ爽快になれない。もやもやが残る。素材は良いのに勿体無いなぁ すぐ分かり合っちゃうんだもん、優しすぎる気がしてしまいました。人物たちの葛藤や苦悩は私たちが想像で補うべきなのか。違うはず。それから2時間で訓練生の成長を描くなら、女は要らないのよね。邪魔。後半は教官役のおじさま・藤竜也の気持ちのほうに、ついつい共感する始末。もっと主人公の気持ちに共感しながら見たかったよう。

私はほぼカナヅチで、ゆえに海は恐怖の対象です。2分半の息止めとか、40メートル潜水とか、急浮上すると肺が破裂する話とか。観てるこちらまで一緒に息を止めてしまい、苦しくなりました。

とまぁもどかしくもあるのだけれど。伊藤英明の笑顔は眩しい~ 本人もマスターダイバーだそうです。「白い巨塔」の彼を見ててぐっと表現力がついたと感じていたのが、今回は発揮されていました。体力系もいけるなんて素敵、それに声が良い。次は嫌な男の役とかしてみて欲しい。下品にならないのが良いところかと思います。花王サクセスの踊りを見たときは・・・どう反応して良いのやら居間で赤面してましたが、このままシワも似合う男になっていくと期待。

既に「海猿2」続編決定らしく、特報が最後に流れました。見に行く方はご注意。Next stage・・・訓練より現場の方が危険も多くて思うようにならないことが多い。続編の方がうまくストーリーも構成できるかもしれないですね。

DVD出たら欲しいなと思いつつ。期待していた分、いろいろ気になった映画でした。

2004/06/10

LA BETTOLA bis

職場で大ボケ2連発を出してがっくり。でもいいの、今日は美人とディナー。



2度目の LA BETTOLA bis(銀座1-27)。お腹いっぱい、幸せ。それにしても全体的に塩が効いているなぁ・・・私はもうちょっと控えめがスキかも。塩辛い料理もあったので。



彼女とは大学時代からのおつきあい。私も彼女から遅れて都内在住となったので、たまにゴハン食べたりしています。山の緑よりも街の灯りの方が落ち着くねと頷きあったり、職場の新人さんをどう鍛えるか相談したり(あ、愚痴?)、「キャシャーン」は母界だったとため息ついたりしました。



それからゼミ仲間でもあるので、愛する恩師に久々にお会いしたい!といつものように盛り上がりました。先生にカンフル注射してもらいたいです。そしてノートに共同幻想とか書きなぐりたいわ。すっかり諦観モードなオトナになりつつあるんだもの。



そうそう今シーズン、初。蚊に両くるぶしを刺されました。かゆい。



2004/06/05

時差ぼけぼけ

無事カナダから戻りましたが、やっと馴れたと思ったころ再び戻った感じです。何とか寝ても夜中の2時過ぎに一度起き、さらに夕方には強い眠気が襲ってきます。フラフラ。スーツケースも朝から開いたくせに、さっきようやく片付け終わりました。

明日はともかく仕事。机上には書類の山か・・・ あうー。時差ぼけと闘いつつ励みます。

2004/06/01

Waterloo

トロントからグレイハウンドに2時間乗り、Waterlooという町に来ました。10度・・・雨。とても寒いです。

泊まるのはロマンチックなインテリアのB&B。Hodaさんという女性がホストです。どうやら帰国の日までもずっと雨のようなので、地方都市をのんびり散歩しようかと思っています。

外で食べた今日の夕食も美味しかったです。シーフードはかなり質が良いですね。帰り道に寄ったスーパーではお菓子など買いました。

そうそう、お洒落な文房具屋になかなかめぐり合えません。カナダ人は文房具への愛が少ないのでしょうか?

2004/05/30

Niagara Falls

IMG_0107.jpg

トロント一人旅は本日終了、オットと一緒に出張中の家族と合流して、一路ナイアガラの滝へ向かいました。

アメリカ・カナダの国境にある滝周辺は、一大観光地。下品な店も立ち並んでいて、あぁぁ・・・と思います。でも霧の乙女に乗り、滝つぼ間近にいくと知らぬまに歓声が。霧というよりシャワー。何も見えないけど(笑)楽しかったです。

写真は、カナダ滝が落ちる際です。静かな川が一気に瀑布となり落ちていくのが不思議でした。

本日のホテルは素晴らしい・・・トロント交響楽団のCDもお部屋にあって、どうやらプレゼントしてくれるようです。ゴージャス!

ではまた。チャオ!

2004/05/26

行ってきます

今日19:00発の便でトロントへ向かいます。

きのう深夜、トロントにいるオットから電話がありました。全然タイムラグがないのでビックリ。東京と札幌だって、昔は電話が遠かったのに・・・。私の携帯電話にもトロントからメールが届くし。なんだかすごい時代に生きてるなぁと実感しました。

チャンスがあったら、現地からレポート書き込みたいと思います。チャオ!

2004/05/24

国際運転免許証

神田運転免許センターへ。カナダで運転してみよう!ということで申請しました。免許証、パスポート、写真、¥2650 があれば作ることができます。

発行された国際運転免許証は、グレーの厚紙で出来ていて、むかしのパスポートみたい(イメージ)。

ところでカナダに留学していたことのある同僚によれば、カナダにて交差点での不注意があって警官に止められたとき、これを見せたら「こんなもの知らない!」と信じてもらえなかったらしい・・・。安全運転しよう。


2004/05/23

100グラム

Canon IXYDLをオットが買ってきました。今のところ、コレが一番軽いのだそうです。

4センチ×9センチ、400万画素、100グラム、¥36.500。

4年前に買ったサイバーショットも、当時は小型!だったんです。価格は¥80.000くらいした覚えがあります。が、今となっては重いしでかいし、起動させるのに時間がかかるのでシャッターチャンス逃しまくり。さらにサイバーショットの難点は、メモリースティックが他メーカーの製品と相性が悪い~ きいっ。 ソニーで製品を揃えればよいのでしょうけど、ね。 
こっちは仕事場や日常用にしようっと。

全く、日進月歩という言葉を噛みしめてしまいます。
今度はどんどん画像を撮っても大丈夫、SDカードのデータをMP3に落とし込めば、旅もさらに軽装になるのだな。

早速、カナダで活躍させる予定。

2004/05/21

うきうき旅行

来週、カナダ・トロント周辺へ旅してきます。そこでにわかにメールくらいは、と英語で送り合っている私とオット。
こんなものを教えてもらいました。In English・・・に困ったアナタ! こちらを参考にしてはいかが。

http://www.altavista.com/

translate>English to Japanese と希望の言語を選びます。

単に英訳・和訳だけでなく、日本語のHPも英訳してくれるのです(逆も可能です)
ためしにToronto ZOOを和訳してみました。まさにロスト・イン・トランスレーション?


"野生の" 冒険の取得について考えることか。今はそれを予約する時期カナダの探求の性質旅行、最も大きい性質および探険の巡航の会社とのうきうき旅行である。すべての7 つの大陸の行先にこれらの例外的な旅行の1 つを結合する場合、探求の性質旅行旅行の認刻極印である顕著な野性生物の観覧、気持が良い友情をおよび特有で包括的な接触を経験する。
情報及び詳しい旅行のためにノートは呼出しを喜ばす



Thinking of taking a "wild" adventure? Now is the time to book that exhilarating trip with Quest Nature Tours, the largest nature and expedition cruise company in Canada. When you join one of these exceptional tours to destinations on all seven continents, you will experience outstanding wildlife viewing, pleasant camaraderie and the distinctive all-inclusive touches that are the hallmark of Quest Nature Tours trips.
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「うきうき旅行」って・・・ステキ!




2004/05/16

TROY

TROY 監督/ウォルフガング・ペーターゼン 2時間43分 
         2004ワーナー・ブラザーズ
☆☆☆☆

シネプレックス幕張(10番スクリーン)にて先行上映鑑賞。噂に聞いていたが、ココは音響も座席もとっても良かった。遠いのが難点だけど、今日のように隣のアウトレットでお買い物がてら行くなら問題なし。

ホメロス作の叙事詩『イリアス』の映画化、いわゆる<トロイの木馬>の物語。紀元前12世紀のギリシャ周辺の歴史などちんぷんかんぷんながら、楽しめた。戦闘シーンは多いものの、そこそこの血で抑えてあり<おはなし>として見られる範囲。
ギリシャの青い海・白い砂、北国育ちにはこれだけでも目の保養。各国の衣装の美しさも目の保養。さらにブラッド・ピットの鍛えた肉体のサービスショットあり、これがとっても目の保養。

ブラッド・ピットはかのアキレス役。きっとこのために筋トレしたのでしょう、殺陣もきれいだ。中世騎士モノだとフェンシングスタイルなのでいまいちだし、私の知っている古代モノの戦う様子はあまりきれいなものはなかったが、これは<殺陣>と言いたくなる感じ。中国映画の『HERO』みたいな、とも。肩から胸がきれいだったなぁ

同盟結びに行った先で、相手国の奥さん奪って逃げるナンパばかプリンスは、オーランド・ブルームが演じる。非常にまぬけな役で、どう見てもイイオトコ枠だと思えない。ショーン・ビーンも参加してて、レゴラス&ボロミア・・・ や、ショーン・ビーンは素敵な役だったが。映画の宣伝ではブラピとオーランド・ブルームが対決、といわんばかりだが、彼の役目は道化役。また弓で敵に向かってたのには笑ったよ。これってオマケか? 今回は連射できなかったけど。

3000年も前の話を現代人が描くと、英雄たちの叙事詩という面だけでなく、闘いに苦悩する面も描かなくてはいけないらしい。
☆4つ、あと1つどこが足りないのか。それはハッピーエンディングじゃないから・・・ アキレスは名声を得た(よね)が、さて幸福なのか。とか細かいとこに目は行くが、ラストにおいては歴史ロマンというのか、お話に壮大が欠けた。惜しい。そう、いつもいつもアメリカ映画はLOVEなのね。悪くないが、物足りないので。

あぁ(私は日本史しか取ってない)西洋史をひととおりお勉強したいわ。やはり神話から?

2004/05/14

Diamond World

16日までというので駆け込み、東京国立博物館へ「空海と高野山」展へ。

高野山は「山の正倉院」とも言われているそうです。山奥にあるゆえに戦火を免れ、僧たちによって大事に引き継がれてきたんですね。しかも、高野山に行ったところで、今回のように一度に見られるとは限りません。なんてお得なんでしょう(まぁ 仏像などは本堂で拝見するのが一番相応しいけれども)。

最近、こういう展示の解説にある英文を読むのがちょっとした楽しみです。ものすごく直訳(意味そのものを)してることが多いので、日本語の美術用語とか仏教用語の意味が分からない時は案外お役立ち。

今回の収穫は、
金剛界 <Diamond World>となっていたこと~ コンゴウカイというと、いかめしい感じがしますが。ダイアモンドワールドなら、あらパラダイスよねぇ素敵!な気分です。

空海は「三筆」の一人。教科書で見たくらいでは何が良いのか?と素通りしていましたが、さて。
おおらかとは違う、集中している感じがありながら、伸びていくような大きさも感じられる手でした。やはり字の上手な方は良いですね。学生のころは筆を持ったこともあるので、あぁいう線を書くには筋力が要るんだよなぁ・・・とほれぼれいたしました。

そしてそして、私、涙でそうでした。

まず、運慶の童子たち。あぁこれは素敵ねぇと見てみると、運慶作とありました。
それは非常に「そこに居る」存在感のある立ち姿でした。表情は幼さと凛々しさの混在した様子です。左右どちらかに体重を少し掛け、ぐっと我々を見つめています。とっても全体のバランスが取れていてほんと、美しい。
着物の襞の造形も非常に立体的で、形式美だけてなく、カタチそのものに見とれてしまいます。

しかし童子が囲んでいる中央にいる不動明王像は運慶作ではありません。さらに当時の貴族趣味だそうですが、顔が怖くない・・・のです。ぴりっとしないというか。余計に運慶作の方が胸を打ちました。人ごみのなか、感激しながら長いこと眺めました。

かわって快慶作の四天王立像。こちらはとにかく気迫のある表情と動きで見入ってしまいました。運慶と比べると厳しい表情です。体も力強いです。しかしただ筋骨逞しい、というのではありません。衣や動きには流れるような動きがありました。
特に<増長天>は腰の動きも見事、刀を振り上げた腕も見事、もう「どーよ!」です。素晴らしい~

ライトが作る影が像たちの背後に現れていたのですが、これまた見事でした。シルエットだけでも全体のバランスの良さに見とれます。4つの像がハァ!と並ぶ姿を見ていたら、戦隊ヒーローだなぁと・・・・失礼。でも、テレビも漫画もない時代なら、人の心には悪を払うヒーローだったかも、です。

宗教に出てくる神仏は、あくまで想像上のものと思ってました。ですが今日の運慶快慶作の像を見ていたら、「在る」と素直に感じられるものなのだと見直しました。不思議な感じ。

他にも次から次へと灌頂法具や曼荼羅や涅槃図や、その他高野山のお宝を拝見。もうお腹いっぱいです。
図録を購入するかどうか悩みましたが、置き場に困るので断念。

会いたくなったら次は高野山に行く口実にしよう。大学(カトリック系)で『平家物語』を講義してくれたシスターも、長年お勤めしたご褒美に高野山に行ったと嬉しそうに話してくれてたっけ。

ただひとつ、てぬぐいコレクター心にファイアなものが。三鈷杵・独鈷杵がデザインされたものがあったので、購入。素敵・・・魔除けになりそうです。



2004/05/08

小淵沢&清里 2

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子供の日の翌日も雨。
静岡組は渋滞予想のため昼には出発予定です。そこで隣の清里にある「清泉寮」のソフトクリームを食べに行ってみました。

この日は寒い日でしたが、ジャージー牛が作る乳製品は美味しい!というさる獣医の勧めもあり(・・・)レッツトライ。
さてお味は・・・? 濃厚です! ミルクキャラメルくらい濃いです。私は甘いものが得意ではないのですが、残すわけには行きません。最後まで頂きました。そして胃の中からしっかり冷えました。

いえ、ジャージーさんの名誉のために書き加えますね。美味しかったのです。が、半分の量で良かったのでした。

それから下品な清里の中心部を抜け、「萌木の村」に立ち寄りました。植物が札幌を思い出させます。ライラックが咲きかけていたので、思わず香りをかいでしまいました。初夏の香りです。
それぞれに買い物をし、レストラン「ロッキー」でランチ。

ココで子供の日イベント。棒に指したマシュマロをお姫様もレストランからプレゼントしてもらいました。3歳くらいの子供なら暖炉の日であぶって食べるという行為を喜んだでしょう。
しかし私たちの姫にはまだ早かったのです。

食事の済んだオットが、使われず転がっていた棒つきマシュマロを、ついに姫の手元に・・・。そう、予想通り、それは菓子ではなく粘土遊びの道具になったのでした。
不思議な感触に喜ぶ姫! ぎゅっうっと握り、おお、二つにちぎり、またくっつけました。素晴らしい手さばきです。得意のスマイルも出ます。見ている家臣も楽しいのでした。

しかし楽しい時間はやがて終了、家臣らがべとべとになった手を掴んで拭こうとします。姫は抵抗するも左右背後からロックされて終りとなりました。そういえば、子供はどろんこ遊びが好きですよね。その一部を見た気がしました。

静岡組とはココでお別れ。次回は晴れた日に遊ぼうね、姫。

そして甲府までゴンザ様と私とオットは、久しぶりの私の運転で帰路に。ところが渋滞もなく、甲府から乗る「かいじ」発車まで時間があったので、急きょ甲府市の愛宕山を登山してしまいました。雨もあがったので車で一気に上がり、展望だけ楽しむつもりだったのですが、「子供の日」のため頂上までの道は閉鎖されていたのです・・・。

想像以上に距離があって、しばし無言で登る3人。でも頂上の科学博物館から見る甲府市内はまずまず見渡せました。気持ち良かったので良し。そしてゴンザ様と駅にてお別れしました。またね。

「かいじ」でビールを飲みつつ、帰宅。この日は東京も13度と高原とおなじように寒かったんですね。




小淵沢&清里 1

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GW後半は、静岡からもうすぐ1歳のお姫様も一緒のご夫婦、山梨の友人(ゴンザ様)と、私とオットの5名で山梨県小淵沢のペンションへ。

あ、ゴンザ様の連れを忘れていました。ルドルフ・トイザラス16世です。そのうちご尊顔も公開したいですね。

画像は、小淵沢にある「くんぺい童話館」入り口です。こじんまりとした所で、展示物もちょっぴりなのがちょっぴり残念。グッズの可愛さに誘惑されましたが、何とか打ち勝ってポストカードとメモスタンドだけにしました・・・

お天気は恵まれず、雨。今回の強力雨はおちびちゃんが連れてきたとの疑惑あり。ホントかな? 
久々に会うと成長ぶりがよく分かります。今回は親はもちろんのこと、私たちまでもをノック・アウト!の笑顔を振りまいてくれました。こんな顔されちゃうと、もー降参ですね。

雨のため、若葉の森をてくてく散歩できず。宿の中から湿った土の香りの澄んだ空気を、胸に吸い込むだけです。

そうそう、こんな日は温泉。町営「スパティオ小淵沢」の延命の湯へ。予想してたとはいえ、芋洗いでしたけれど。ゴンザ様とふたりで雨つぶに打たれながら露天にも浸かりました。

美味しい夕食をお腹いっぱい頂き、さらに100%ジュース片手におしゃべり。お姫様が寝付くまで、家臣(=両親)は入れ替わり様子をみに部屋とダイニングを行き来です。

そして私たちも早めにおやすみなさい。

2004/05/02

ペンギン ラブ

葛西臨海水族園へ。GW中なので家族連れで混雑していました。

ここはマグロの回遊槽で有名だそうです。おおー、ピチピチしたマグロがぐるぐると泳いでます。カツオなどと一緒に入っているのですが、せっかくのドーナツ型水槽なのに、マグロ側とカツオ側に半々に使い分けて泳いでいました。泳ぐ方向は右まわりでも左まわりでも関係なさそうです。

さて、画像はちょっと暗めですが、フンボルトペンギン(だと思います)。すいーっと泳いで行きます。「何の用?」とでも言いたげなとぼけた顔。ふふーん。トビウオみたいにぴょんぴょん跳ねながら泳ぐものもいました。水の中では飛んでいるようです。

※ペンギンの泳ぐ様子なら、旭川の旭山動物園の方が面白く観察できます。トンネル水槽から見ることができますので。

その後、お台場~有楽町と仕事用机を探して放浪しました。疲れた・・・ 結局、無印良品の机に決定です。二人分のパソコン2台を並べられる長いタイプにしました。

2004/04/30

新選組!展

江戸東京博物館で開催中の「新選組!」展に行きました。祝日のためか入場制限が(10分少々待つ)。

今まで幕末にさほど関心がなかったのですが、NHKのおかげ様。激動の時代に触れてみたいと思うようになっています。しかし知識のなさゆえ、いろいろ展示を見てもいまいちピンと来ないのがツライところです。

最近知った近藤勇&土方歳三の「享年35」というのですら、驚きます。あの顔つきはとても30代ではありません~

国家を論じたり、内部の粛清をしたり、女を買ったり、そういう行為は幕末に限らず見られることですね。生麦事件のように外国人排斥運動と、それに伴う暗殺も。オウム事件など思い出してしまいました。武力で抑えようとしても難しいことがほとんどではないのかしら。



けっこう面白い発見もありました。

松前藩士の子であった永倉新八(『新選組顛末記』 原題『新選組永倉新八』を残す)は、新選組の生き残りですが、樺戸集治監(月形町)で剣術指南などして小樽で亡くなっています。墓は小樽中央霊園と札幌里塚霊園にあるんですね~。春と秋には里塚に行っていましたが、知りませんでした。
あと、彼の陣羽織があったのですが、小さいのです。ほー、こんな小柄な人がこんなぶっとい木刀で稽古したのかと。日本人は急激に大きくなったんですね。

それと、近藤勇の文字はとてもきれいで丁寧に書かれていました。線も細い。あのイカツイ顔(失礼)の印象とはちょっと違いました。これは有名だそうですが、女を買うことが出来ないので「男色」が流行っている、という近藤勇の手紙もありました。あらー。
対して土方歳三は、筆の運びに強弱があり表情豊かな文字です。オレは京都でこんなに女を買った・・・(自慢か?)と書いてる手紙も公開されていました。ぷ。

新選組を預かった会津藩の松平容保は、なんとその後は日光東照宮の宮司になってました。まぁ徳川家康を祀っているので間違ってるわけではないけど。驚きの転身術。

それにしても「攘夷」の意味するところすら、何故かいまだに掴みきれない・・・。これからもゆっくりこの時代のことに注目していこうと思っています。

2004/04/27

新一年生☆こんにちは

毎年4月5月は、区内の担当小学校に出向きます。私のいる図書館は5校担当です。

新一年生に向けて「図書館ってどんなところ?」とか「こんな本があるよ(ブックトーク)とか、毎週やっているお楽しみ会のミニ版(読み聞かせやエプロンシアター)などをします。
その年によって、賑やかだったり落ち着いていたり・・・と様々。今日は元気いっぱいのタイプと、集中力のあるタイプの2校に行きました。担任の先生によっても、雰囲気が違うのかなぁと思います。

はー、自転車の荷台に本を括りつけて行ったのですが、この悪天候~ 疲れました! まぁでも、子どもたちはまずまず楽しんでくれたようで、ほっとひと安心。

明日もまたお出かけします。お天気が回復してくれると良いなぁ


2004/04/24

ROMANCE of the VIOLIN /Joshua Bell

ジョシュア・ベルのヴァイオリンで疲れを癒す夜。



以前、映画「レッド・ヴァイオリン」のあとかな、札幌でのコンサートにも行きました(サインもらって握手もした~)。
アメリカ人にしては落ち着いた感じだし、うっとりな美青年・・・ですね。



このCDの演奏はとにかく「美しい」です。曲目もゆったりとしたものばかりですし、独りよがりな技巧に走るわけでなく、地味でもなく、優しい音がします。あぁまた聞きに行きたいー。



最近、よくクラシックを聞いているのは年ですかね? 歌詞がついてると聞いて疲れちゃうし、バンド系の音もうるさくてダメです~ 



2004/04/23

『四季 秋』 森博嗣

四季 秋 森博嗣 講談社 2004.1 4-06-182353-1
��¥800)

☆☆☆☆☆

衝撃が走った。はーっ もうここまで来ると呆気に取られ、あぁ参りましたと心臓ドキドキだ。シリーズものを読む醍醐味を味わった。ストーリーに対しての5つ星ではなく、この驚きに対して満点。

M&SシリーズとVシリーズをがっつり結ぶ一冊。いままでどうしても時間軸が掴めなかった部分が、かなり整理され、まるで「まとめ」をしてくれたみたい。

それにしても、犀川先生は非常に好きな人物だが、作品を重ねるごとに特異な方になっていく。初めは萌絵のほうがヘンテコだと思ってたけれど(笑) あと、保呂草潤平も好きだ。彼もまだ隠し玉を持ってるかもなぁ おそろしかー。

『四季春』・『四季夏』は、真賀田四季の視点が中心だったのが、「秋」では主に萌絵(と犀川)・たまに保呂草の視点で描かれる。ここまで、シリーズにすでに描かれた時間を別の角度から書いているのだが、「冬」はどうなっていくのか・・・もしかして、まだ描かれていないその後が登場するかも? 楽しみ。


2004/04/21

サンケイ新聞取材に

図書館にサンケイ新聞が取材に来ました。一般的な読み聞かせじゃないことをしているので、取材したいとのこと(読み聞かせなどの活動が浸透してきたってことでしょうか。そういうのも取材して欲しいけれど)。

今回はいろんなものに変身できるコーナーを設置しています。魔女・泥棒・きざな怪盗紳士・蓑かさ・・・など。しばらく、児童担当者の机上は工作のためにヒドイ有様でした。
魔女の帽子なんか、とっても良い出来だったんですよ。あと、かさじぞうに被せるような格好も作ったところ、なかなか好評のようです。ただ、蓑のわらくずがあちこちに飛び散って片づけが大変~

館内にいた子どもが好きな格好をして記者に撮ってもらっていました。照れつつポーズしててほほ笑ましいです。

1ヶ月ほど展示は続きます。



2004/04/19

高尾山で深呼吸

25度となった17日、高尾山登山しました。

��号路を進みました。川沿いなので通る風は冷たくて気持ちが良いです。八重桜に間に合うかなと思いましたが、かなり散っていました。かわりにツツジが華やかに咲いています。ヤマモミジの新緑も清清しい限り。

山頂は土曜ということもあって、子供の一団、おばさまの一団、おじさまの一団と大混雑。ここでお弁当を広げる気になれなくて、そのまま一丁平へ。わずかに残った桜の木の下でおにぎりを食べました。

さて、また同じ道を戻るのもつまらない、ということで。さらに進んで城山から相模湖を望み、小仏峠へ。
画像の木の後ろにある石が「関所跡」の碑らしいのですが、風雨でほとんど読めない状態です。だからって・・・赤い字で小仏峠。コワイですねぇ 夜は肝試しできそう~ 

標高600メートルといっても、なかなか楽しいコースだわ、と思いつつ小仏口バス停へ抜けておしまいです。

小仏口に降りると、「圏央道反対!」の看板がありました。反対の理由は人それぞれかもしれませんが、登山者としてはムササビの飛ぶ環境がこの先も残ると良いなと思います。

2004/04/15

ハウルが木村拓哉。

フジTV「めざましTV」を見ていたら、
スタジオジブリ次回作『ハウルの動く城』の声優決定のニュース。

  ハウル 木村拓哉
  ソフィー 倍賞千恵子
  荒地の魔女 美輪明宏  詳細は東宝

��・・・・・うーむ。原作と映画の間には、隔たりが出来て当然なことは承知してます。
ただ・・・ 木村拓哉という人は役より「キムタク」が前面に出てしまう人だと思うのです。しかも、ぶっちゃけ☆とかメイビー♪とか、30過ぎでそれかい、という役もこなしてしまうアイドルです。いつもの<演技してなさそうなナチュラルな演技だ、オレ>な詰まらない表現ではないことを祈るばかり。

ただし声そのものは悪くないと思います。ぼそぼそしゃべらなければ。あと宮崎駿監督の作ったハウルの顔は、私のイメージよりもつるりと若かったので、その点ではアイドル木村にも当てはまるのかもしれませんね。

ソフィーは良く分からないけど、荒地の魔女はまぁ適任なのか? こちらは私のイメージだと、美人の設定になると思ってました。若さを保つことにしがみついてそうなイメージです。画をみたら、ぶよんとしたオバサンになってました。





2004/04/11

ジェット・パワー

昨日、仕事帰りに「ゴキ・ジェット<はいずり回って逃げる余裕を与えない>」を買って帰宅。いまもこの部屋のどこかに・・・と思いつつ風呂上りにテレビを見ていると、目の端を何かが移動して行きました。

はっ! ヤツです。私の安眠妨害をしたヤツに違いない。私が見ていることに気づかないのでしょうか? じゅうたんの上をチョコチョコ歩いて行きます。

ふふ、油断したな。そろりゴキ・ジェットを掴み、噴射!
ほう、本当に<秒速ノックアウト>でした。卵産んでなきゃいいけど・・・

ホウ酸団子も買ったので、家のあちこちに置きました。気休めかしら。 

2004/04/10

やはり ついに とうとう 遭遇。 

つい先ほど、亜熱帯に引っ越して初めてゴキブリに遭遇しました。油断した~! 昨年の夏は会わずに済んだのに。

無防備な我が家には殺虫剤などありません。オットは長期出張中だし。あぁぁー 何もしないでいられず、とりあえずアースノーマットを点けたら、自分の目が痒くなってしまいました。ゴキブリには効かないだろうけど、私には効いてるようだな・・・・



2004/04/05

脂肪燃焼!

去年通っていたスポーツクラブが閉鎖になり、寒い冬は自転車にも乗らない生活が続いてました。これじゃダメだわ、と今日から新規オープンの別のスポーツクラブへ行くことに。



久々に体を動かすと気分爽快!心なしかアタマの回転も良くなったような気が・・・  



2004/04/03

CHEMEX 3cup

コーヒーメーカーであるケメックス。

まだ学生の頃、ふとテレビで観た「動く標的」(1966 アメリカ)で、冒頭シーンにおいて主演のポール・ニューマンがこのケメックスのコーヒーメーカーを使っていました。カッコ良くて「わたしもアレ(まだ名を知らず)欲しい!」と思っていたものです。素敵ですが割れやすい・・・
 
��カップを入れられるタイプを、すでに我が家では2個破損。3個目のケメックス購入しました。最初のひとつはN.Yで$30、2個目は同じタイプが日本では¥8000くらいでした。本日、隅田公園の桜を見た帰りに合羽橋で探したところ、今までのより小さい3カップのタイプがあり、値段は¥4400です。こちらにしてみました。さて、いつまで割らずにいられるのでしょうか?


2004/04/01

エージェント・スミス

池袋東武地下で、「マトリックス レボリューションズ」のDVDを先行発売していました。
そこにいたのは・・・エージェント・スミス! 撮影で実際に使われたものだそうです。通行人たちは携帯のカメラでカシャカシャ撮影してました。

1作目は本当に楽しくて、斬新でした。DVDも買いました。しかし2作目・3作目はつまらなかったです。どんどんただのハリウッド的な話になってしまいました。最後はLOVEかよーっ! とがっくり。という訳で今回のDVDは買わないつもりです、中古で見つけたら買うかな。

2004/03/31

東京動物園友の会

東京動物園友の会に入会しました。

【特典】
都内の動物園を会場にした例会(園長や飼育員の話、研究者の講演、見学など)・野外観察会・動物園ゼミナール・都立動物園や公園入場料が2割引・売店レストランの割引・会誌「どうぶつと動物園」毎月送付。
年会費¥3700

野外観察会でムササビやらカモシカやらを見に行くらしいんですよ! 昨年は沖縄の動物園見学もしたそうです。どうやら「現地集合・現地解散」みたいですが。素敵。私はアウトドアはあまり得意ではないのですが、動物は好き(猫が好き)。これを機会に虫とも仲良くなってみたいです(無理かなぁ)。








2004/03/30

新宿御苑にて

札幌から出張で来た友人が時間を作ってくれたので、お花見です。新宿御苑へは初めて行きました。団体の場所取りがなく、みな小グループでお弁当を広げています。浮かれた酔っ払いがいない、うららかな日中の花見、なんて幸せ!

画像はご存知「染井吉野」、気に入ったのは「駿河台匂」という東京由来の品種で、花は真白で芳香がありました。園内は、うすピンクの染井吉野、白い駿河台匂、鮮やかピンクの八重紅枝垂の濃淡、さらにモミジの若葉と青空と、それはそれは和む風景でした。

ところで札幌に咲く染井吉野と本当に同じ品種なのかしら。札幌ではGWに満開となり、満開といっても葉の奥にちらっと花があるのかな?という程度です。同じ名前なのが申し訳ないくらいに見た目が違います。どうなんでしょう? 

私は雪解け後に咲く水仙とクロッカスと土の匂いをかぐと、いよいよ春だなぁと思っていました。その後、梅と桜がほぼ同時期に咲くのです。あまり桜で春が来た!とわくわくしなかったように思います。小さなクロッカスの方が、無色の冬の後には、目に飛び込んできたものです。

桜はジンギスカンを食べるダシ扱いかもしれませんね。あ、ジンギスカン食べたくなった・・・

2004/03/27

スペイン料理じゃなくて地中海料理

一年間、児童を担当してきた3名で打ち上げしました。ガイドブックでチェックしたスパニッシュの店に行ったところ、禁煙席が満席。年度末&金曜日の夜、という時期をを甘く見てました。念のために予約すべきでしたね。



そこで第二候補のスパニッシュの店を探したのですが、無い~?! 念のため店に電話したところ「スペイン料理店から地中海料理店にかわった」とのこと。今来た道を引き返すと、ありましたありました。今日の東京はなかなかの寒さです、お腹も空いてしまったので、この第二候補に決定。



トラットリア ピエーノ 銀座7-2先 銀座コリドー街



スペイン・イタリアあたりの料理が混ざったメニュー。塩の効いた美味しい料理でした。こじんまりとしていてサービスの方の目も行き届きます。スペインのビール「エクスポート(黒ビール)」がアルコール度数7%で苦味もキリリと美味しかったし。パスタでとってもビューティフルなソースがあったのですが、3名の誰もその料理名を覚えていませんでした。不覚なり! 鴨のコンフィを久々に食べてにこにこ。大満足で帰宅です。



のだめ2巻、オット購入。はまったらしい。 



2004/03/25

野田恵だから「のだめ」だったのね

のだめカンタービレ 1巻 二ノ宮知子 講談社 2002.1 4-06-325968-4
��¥390)

☆☆☆☆(4点)

とうとう手を出してしまった・・・ すでに8巻目まで出ているので(これ以上本棚には何も入りません)怖くて、自制してたんですが。ジュンク堂マジックかもなぁ あの書店に行くと買い込んでしまう~ 

音大生である指揮者志望・オレ様千秋様と ピアノ科・のだめ が主軸となるようだけど♪ 怒るも泣くも喜ぶも、ストレートで気持ち良いー。「のだめー! 全然だめー!」って字で書いても面白くないですね。でもココらへん、かなりツボです。恋に破れたのだめのボロ雑巾ぶりが笑えました。出てくるピアノ曲など聞きながら読むのもまたヨシ。明日CD探そうっと!

2004/03/21

動物園とエンリッチメント

お天気になったので上野動物園まで。桜はまだ3-4分咲きです。

写真はゴリラ園。それぞれ、ちゃんと敷物の上に座っているのが面白かったです。真中にいる彼(彼女)は、さらに敷物を被っていました。四方からニンゲンが歓声を上げつつ覗き込むのが嫌なのか? 視線がさえぎられるので意外と落ち着くのかも。でも全く顔を上げてくれません~ 

さて「エンリッチメント」というものを知りました。
自然界にいる動物は起きている半分は食事に当てているので、動物園のように簡単に食べ物が手に入る環境だと、余った時間がありすぎるし刺激もない。そのため、イライラしたりなど悪影響が出てきます。このゴリラ園では餌を木のくぼみや、草の中に混ぜ込んですぐに取れないように工夫してあるそうです。人も退屈は辛いもの、ただでさえ人目にさらされる環境にある動物たちには、良い給餌方法だと思います。餌やりの工夫の他、施設の工夫も含まれます。

参考 市民ZOOネットワーク
2003年度エンリッチメント大賞に、北海道の円山動物園釧路市動物園が選ばれていました。昨年度は旭山動物園も。
旭山動物園はオススメです! もし遊びに行くことがあったらぜひどうぞ。すいすい空を飛ぶように泳ぐペンギンやシロクマのダイビング、シロクマはさらにアザラシ気分で空気穴から顔を出すことも。そして地上16メートルで綱渡りするオランウータンがいます(これが大賞受賞)。

2004/03/18

火事ですか 救急ですか

館内整理日の本日、管轄の消防署から署員が来てくれ、訓練を行いました。

��通報訓練セット>という便利なものがあるんですね。セットに入っているのは通報用の電話と、指令センターの代わりの受ける側。119番をかけると消防署員の方が出てくれます。ただ、けっこう使い込まれていた機械で、うまく電話が繋がらず・・・ま、目の前に居るわけなので直の声で通報訓練しました。出火元の報告は各自の演出でOKというので、私は「ボイラー室」他には「職員用の灰皿」「事務室の給湯」「事務室のちゃんこ鍋」などなど。

それにしても訓練と分かっているのに、なぜかドキドキして○○区××町・・・ というのも精一杯になるもので。何せ図書館は燃料の宝庫なので一度出火したら、大変なことになります。まずは火の元の管理が大事ですね。

2004/03/16

円山応挙展

円山応挙展 江戸東京博物館(¥1200)

21日迄ということで会場は混雑。昨年、香川の金刀比羅宮表書院にある応挙の障壁画が素晴らしかったので、間近で見たいと出かけました。

「写生」「写実」にこだわった作品はとてもリアル。人間も良く表現されていたけど、動物が特に生き生きとしていて、ある鶏の衝立などは、あまりにリアルなので画から飛び出してこないように金網が張ってあったという(金網用のくぎ跡が残っている)。応挙は狗を好んで描いたそうですが、行方不明になっているもののなかには猫とか鏡餅に噛り付くネズミとかまでいました。

傑作なのは、敷物などになってしまった皮しか見ていない虎や豹も、想像しつつやはりリアルに見える画になっていること。毛並みなんて、さぞ手触り良さそうに見えました。触ってみたいほど。
「大瀑布図」は4メートル近い長さがあり、水が落ち岩にぶつかっている画のある下の部分1メートルほどは、床に寝かせて鑑賞したそうです。すると水墨画なのに画からは轟音が聞こえて水しぶきが跳ねているのが、目の前で見られます。滝壷の真下にいるような感じに!

日本画は近代化されてから「写実」へ、とばかり思っていたのは改めました。空気とか気、までも描こうとする写実が応挙でした。今回の調査で発見された画も多かったようです。海外に流れたものもたくさんありそう。出来れば金刀比羅のように相応しい環境のなかで、鑑賞したいものですが。

球体関節人形展

球体関節人形展 東京都現代美術館(¥1.000)

映画『イノセンス』関連、押井守監修。
入り口から奥に行けば行くほど、下品になっていく。前半は美しいわね、と見とれていられたが、後半は気持ち悪さとの闘いに~ そもそも「人形」は動かないのだけど、標本箱に入っていれば死体に見えるし、ベットに横たわっていると息してる?という気もしてきます。素材を見ると、ガラス・石膏・人毛・・・と! いやだー。そのあたりに、人形が死んでいるけど生きている、という脅迫感をもたらすのかも。

パンフに使用されている<吉田良>さんの作品を見て、4、5歳くらいの子供が「死んじゃったー」と言っているのは、素晴らしい指摘だった。それを聞いた若めの二人組みが「子供らしい」と表現していたが、この二人は生死は感じないでモノとして見ていたのね。タワシの心臓だ。
��マリオ・A>という人は、たぶん人形と生身の人の写真を合成していて、これまた違和感があって気持ち悪い・・・ <井桁裕子>さんのは、オジサン顔が乳児の体にくっついてて、性器だけは大人?とか。むむむ、わかりません。イヤだなぁと思いつつ、前半のただカタチのきれいな人形より、何かありそうで気になってしまう自分がイヤだったりして。
疲労困憊して会場をあとに。



2004/03/15

七人の魔法使い

七人の魔法使い ダイアナ・ウイン・ジョーンズ 徳間書店 2003.12 4-19-861785-6(1700)
ARCHER'S GOON by Diana Wynne Jones 1984

☆☆☆☆★(4.5点)

ある日ハワードとスサマジーの兄妹が帰宅すると、家の中に巨大な体の「ゴロツキ」が居座っていた。「アーチャーの使い」で「二千語」がアーチャーに届いていないので「書け」と脅かす。ハワードたちの父は作家で、スランプの時に、それからの脱出目的で冗談のように友人マウントジョイと、どこにも書いていない話を彼に二千語分渡す、という約束をしていた。ゴロツキはそれは最後にはアーチャーに届く、と言う。ところが脅かされへそを曲げたハワードの父は、原稿など書くものか!と抵抗。ゴロツキに出て行ってもらいたいハワードたちは原稿の行方を探し始めるが・・・

次から次へと出てくる「魔法使い」たちもそれぞれ「二千語」のために手を変え品を変え、笑っちゃうような嫌がらせをしてくる。最終局面、なぜハワードたちが魔法使いたちに狙われているのか?分からないところが一気にまとまって行くあたり、さすがの力技。私たちのいるこの世界が舞台のようなのに、するりと「魔法」が入り込み、だんだん普通じゃなくなっていく。自分勝手で言いたい放題のキャラクターたちが存分に叫び、騒ぎながら行動していく様は、楽しませてもらった。DWJらしく、とても爽快!
それから、8歳とは思えないスサマジー(すさまじい声を出すから。あだ名)の元気いっぱいな性格と、ボヤきつつ面倒をみるハワードの兄妹のコンビが、家族のつながりってこうだよね、と良い感じ。わりと性格の捻じ曲がった女の子が出てくるのがDWJ作品だが、スサマジーは兄思いで可愛いかったな。

2004/03/13

千尋

昨夜はオットの友人二人を加え、4名で谷中にある「千尋」という料理屋へ。魚好きの私には天国のような店でした。とても新鮮で旬の魚がお安くいただけます。カワハギの一尾丸ごと肝和え。たちポン。穴子てんぷら。鮪の肝の塩辛。思い出すだけでヨダレがぁ 我が家の定番の店にします。谷中でお食事の際には、オススメ。



「千尋」 谷中3-13-22



2004/03/12

イノセンス

イノセンス 監督/押井守 99分 2004東宝

☆☆☆☆

2032年の日本、愛玩用ロボット・ガイノイドが所有者を殺し自壊する事件が起きる。そこで九課からほぼ全身を義体化しているバトー、そして新しいパートナー・トグサの二人が捜査に当たる。
【ロボット工学三原則 人間の生命に危害を加えない限りにおいて、ロボットは存在しうる】この大原則を逸脱したのは何故なのか? 謎を解く過程でバトーらはさまざまなタイプの人に会い、その都度<私>というもの、を問い続ける。自分は「人形」ではなく「人」であるという確信は、危なっかしい思い込みによって、かろうじて支えられているのか。

<私>というものの存在を疑い電脳の中へ行ってしまった草薙素子の問い、ハッキングされて擬似体験を繰り返し見せらせることの、居心地の悪さ、は私たちが「現実」と名づけているもののを疑う行為だ。この映画は、「現実」って何だ?と観客への挑戦だろう。
さらにまた、押井監督の<私>というものとは? いのちとは?という探求に付き合う映画でもある。映画内では<私>=ヒトをヒトたらしめているものが、ゴーストと定義されている。どうやら突き詰めれば、ヒトがヒトであるためには肉体は不要らしい、それじゃ神様と同じじゃないか? 人は脳とその記憶を電子情報化したものだけで、果たして人だと言えるのか。生きている<私>を発見するためには、死者が合わせ鏡で必要。監督によれば人間にとって他者とは何かを考えるとき「他者として客体化させた機械」というコトバを思いつき、狂喜乱舞したとのこと。今回は他者が「人形」としてキーになり、つまり死者である。不安定で不完全な<私>を映し出すものが「人形」というわけだ。
私としては人間は肉体性がなくては人と言えない、と思いたい。肉体的に死なない人、だなんて永遠に在りつづけることも死と同じくらいに恐怖ではないか? 生が死の合わせ鏡でしかないなら、死なない=いのちがない、ということになる。こわい。こういう私のようなものは映画内では旧人扱いになるのだろうけれど。

ヒトと人形の表現の差はストーリーで大事なポイントとなるが、わざと「人形」らしく動くバトーやガイノイドの動きは素晴らしい。実写映画でのCGとCGアニメとの格差が縮まっていくに違いない。アニメはそもそも「人形」を描いて作り上げるものであることを考えると、この映画自体がアニメで映画をつくることを問うているのかも(この話に手をかけると深い穴が待っている・・・やめよう) で、人形が生きている(かのように)動いている、というのは、死体が動いている、とも言い換え可能であって、かなり気持ち悪い。突然動きを失った途端に「死」を見せつけるあたりも、なにやら怖い。

さて以下の引用は公式HPから。バトーらがこのようなセリフを連発しつつ、情報量の多い美しい映像で迫ってくる。
コトバに集中すると画面を見失い、しかしコトバの補完なく、画面だけでは全体が見えない・・・苦行のような99分。やはり鏡や生死に関わるものが多かった。「孤独に歩め・・・」は釈迦の言葉だったはず、でも村上春樹を思い起こさせる。全体的に文学部出身の私のツボ。ゼミのテーマにもオススメ。

□自分のツラが曲がっているに鏡を責めてなんになる
□鏡は悟りの具にあらず、迷いの具なり
□春の日やあの世この世と馬車を駆り
□シーザーを理解するためにシーザーである必要はない
□孤独に歩め…悪をなさず、求めるところは少なく…林の中の象のように
□その思念の総計はいかに多きかな、我これを算えんとすれどもその数は沙よりも多し
□忘れねばこそ想い出さず候
□秘密なきは誠なし
□生死の去来するは、棚頭の傀儡たり。一線断ゆる時、落々磊々
□寝ぬるに尸せず 
□未だ生を知らず焉んぞ死を知らんや
□何人か鏡を把りて魔ならざる者ある。魔を照らすにあらず造る也。即ち鏡は瞥見す可きものなり、熟視すべきものにあらず


2004/03/10

赤ちゃんも絵本

子どもが可愛いと思うようになったのは、つい最近のこと。図書館の児童担当となってからは特にそう感じます。今日は赤ちゃん向けのお話会です。立って歩けない赤ちゃんだって絵本をじーっと見つめ、言葉に耳を傾けています。私が言う言葉を真似て声をだしたり。世界には発見が満ちているらしい、と見ていて良く伝わるような真剣な反応がたくさんかえって来ます。楽しい・嬉しい・つまらない、と正直に見せてくれるので大変やりがいが。


2004/03/09

ディック・ブルーナ展

日付は前後しますが、7日(日)に甲府から着いた友人と板橋区立美術館で開催中の「ディック・ブルーナ展」へ。この日は寒くてちらほら雪も舞いました。美術館前にある公園では「梅まつり」も行われていましたが、かなり盛りは過ぎてしまっています。腹ごしらえしようとモンゴル料理の屋台で「シャルピン」をいただきました。平たくてもちっとした焼き餃子です。ジューシーで美味しい。

さて入り口にはミッフィーとボリスのボードが「一緒に撮ろうよ」と待っています。もちろん一緒に撮りました。入場前にちゃんとカフェ・ボローニャでランチ。ミッフィー型のフランスパン(一日限定20個)に激しく心が動いたものの、見るだけでがまんしてカレーセットをいただきました。食べてばっかりかしら。

すでに何度かブルーナ展は観ているものの、何度観てもにこにこしてしまいます。本を読む子どもをはっきりと意識した真直ぐな画と言葉は、とても安心感があります。そして長いミッフィー・シリーズの次回作ではなんと! きょうだいが誕生します。これから翻訳される段階だそうですが、速報ということで内容が紹介されていました。画の前には「きょうだいは男の子?女の子?」とアンケートボックスが。私も友人も男の子かな、と一票入れて来ました。ミッフィーたちは顔が同じ・・・なので「勘」。

先日朝日新聞でも「開館以来、最高の入館者・グッズ人気!」と記事があり、混雑を覚悟して行きましたが、館内は意外とゆっくり観覧できました。しかしやはりショップだけはコミコミです。ブラック・ベアのTシャツが欲しい!と思っていたけれど私のサイズは売り切れてました。がーん。気を取り直してポストカード・クリアファイル・レターセットを選びました。目録は買うつもりでいたのに、輸入版のディック・ブルーナの仕事を網羅した本(¥6800)が印刷も内容もずっと良くて目録はやめです。輸入版ならアマゾンで探そうと、今回は見送り。最後は買ったばかりのハガキを使い、出張郵便局でミッフィー記念消印を押してもらいます。友人とお互いにハガキを投函して帰りました。届くのが楽しみです。

2004/03/08

ジブリ美術館

甲府から来た友人と念願の「三鷹の森ジブリ美術館」へ行ってきました。月曜日の10時入場のチケットだというのに既に人の列が。これで入場制限してるとは恐るべし~。

今回はユーリー・ノルシュテインの仕事が企画展示されています。館内映画館の土星座で彼の「キツネとウサギ」「霧の中のハリネズミ」のアニメーションを両方を観ました。
キツネとウサギ」は刺繍された登場人物たちを一コマ一コマ撮影したとのこと、映像がほのぼのしてます。お話は欲張りキツネに木の家を奪われたウサギとその仲間たちのやりとりが何とも可愛い。ロシア語のナレーションも暖かくて素敵でした。特にクマは私のお気に入り。ウサギの家を取り返してやる!と花のリースを作り気障なポーズでキメるものの、気性の荒いキツネにたじたじ、ウサギを抱えて逃げかえる様子が! グラビアンスキーやウィルコンの絵本もそうですが、東欧の作家がつくるものは、色合いにもみられるような哀愁と希望が静かにまざりあって表現されているように思います。

アニメの原理を立体造形で見せるアイデア、ジブリスタジオにて作品が作り上げられる過程、ジブリでチャレンジしているオーニソプター(松田恒彦さん制作・鳥型のグライダー)実験飛行などを見ていると、宮崎氏の夢を後ろから覗いている感じがしました。すっかり私達のあたまの中ではジブリの音楽が鳴り響き、「ラピュタ観たい!」と言い合ってました。秋に公開予定の『ハウルの動く城』のハウルも気になりますが、今までの作品でイチオシはやはり「パズー」よね。信頼できて頼りになるし、気障じゃない~。

��時に退場するまで、カフェには昼と帰りぎわの2度行って大満足です。「やせっぽちのカツサンド」「麦わら帽子のオムライス」などいただきました。料理に付いてくる旗もいただいて・・・。もちろん混雑したミュージアム・ショップにも突撃、友人はプレイヤーを持ってないのにノルシュテイン作品に惚れたらしくDVDを購入(これを口実にプレステ買うのかな?)私は仕事用のエプロンに付けようと「ジジ」のピンズやお皿などを選びました。
「土星座」の上映作品がジブリのものになったら、また行きたいものです。その前に『天空の城ラピュタ』借りてこようかな。


2004/03/05

セルゲイ通信Web版スタート☆

紙版、年賀状版と出してみた「セルゲイ通信」ですが、拡大版としてblog始めます。日々のこと、読んだ本、観た映画、食べたもの、旅などをつれづれ書いていく予定です。