2004/11/28

みそぱー

上司に提出する「来年も働きますか?」という調査票に記入してました。年齢欄が17年3月末現在だったので、初めて「30歳」と記入。書く手が震えたような気がする。ついに、もう来た来た来た。ここまで来たのか、です。

30が嫌なのではなく、嘘でも思い込みでも「子ども」時代は遠く、若者でもなくなったのかぁと感慨にふけったのでした。一足先に三十路とおなりになったみなさまは、何か思い巡らしたのでしょうか?

三十路に限らず、最近の私の傾向としては、
ずけずけ言うようになった。恥じらいが減った。おばちゃん化だわ・・・気をつけよう。

冬に友人の三十路を祝う会が札幌で開催されます。アナタも一緒に年取るのよ。

※三十路パーティー=みそぱ。

2004/11/27

オーストリア料理で

ハウルを観たあと、甲府から研修のため東京に来ていたゴンザ様とお食事。「ドイツ料理店」にいると思い込んでいたのだけど、デザートでも選ぼうかという頃に「オーストリア料理店」だということに気づいた二人・・・あ、間違えて言ってたのは私か。ボリュームがあって3品しか頼んでないのに、お腹いっぱいになりました。

イギリスに行きたいねぇというのが最近の二人の野望ですが、行きたいというオックスフォード大学とか、プーの100エーカーの森がどこにあるのか、分かっていないのでした。英国政府観光庁にあるような、テーマのある旅をしたいわ。



2004/11/25

ハウルの動く城

宮崎駿 監督 119分 2004

原作「魔法使いハウルと火の悪魔」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ

声優に関しては杞憂に終わった・・・ソフィー18歳、がいまいちかもしれないけど、まぁそこそこ。自惚れやのハウルの声、そんなに「キムタク」色が濃くなかったし。カルシファーがちゃんと「おいら」って言っててヨシ。

カルシファーと契約を交わした経緯、王室付き魔法使いとの関係は、すっきりされている。ハウルに苦悩があるらしいのはよく分かったんですが、嫌なら働かなきゃいいのに・・・と思っては物語が成立しないわね。

で、戦火の恋・・・。これは恋じゃないよう。ハウルの成人談、大人になるにもお母さん=ソフィーが必要なの? うう、ソフィーもお母さんじゃなくて、大人の女になれたら良かったのにね。全然色気のないラブシーンがあったけれども、あれじゃぁね。大人ではないし。まぁ物語の骨組みに対しては、もっと!と思うわけだけど、エンタメとしては破綻なくまとまっていました。ハイ。

原作とは切り離してみようと頑張ったものの、やはり。友人の友人が仰ったという言葉・・・ハウルの声は「水にさらして灰汁が抜けた木村拓哉」だそうで、それに倣って「水にさらして灰汁が抜けた原作」と付け加えておこう。DWJ作品の真骨頂、啖呵の応酬、ぶち切れまくる登場人物のおかしさが、すっかり灰汁抜きされていたのは、心残り。

それと・・・今までの宮崎アニメに比べれば、ちょっとお洒落してた、最初は。後半のハウル、ひどい格好にされてたなぁ。しくしく。ふりふりの衣装で登場してほしかったよう。

もう一回観にいく予定。

2004/11/22

引き出物に苦悩

先日、いとこの結婚式にお呼ばれしました。親戚として出席するのは非常に久々で、身内の立場からのお祝いも幸せなものですね。母の兄弟が多いこともあって、いとこも大勢な私。いとこ会を開きたい、が小さな夢です。

で、問題は引き出物でして。初めてカタログの中から選んで下さいというパターンだったのです。一ヶ月ちかく悩んでしまいました。やはり手元に置いておきたいし、粗末にせずに済む(ごめんね、私はポイポイ捨てるのも得意)もので。はい、決めました「桐の米びつ」! これで買ってきた米袋を台所に置きっ放しにしなくてすみます。ありがとう~


土曜日から風邪ひいて寝込んでましたが、ようやく復活傾向。治りかけたころに病院に行くのもどうかと思ったけど、悪化しないように念のため受診してきました。3日飲めば1週間効果がある抗生物質まで出されました。ちょっとコワイよう。

2004/11/21

『天使と悪魔』(上・下)ダン・ブラウン

越前敏弥訳 角川書店 2003 40479145766
ANGELS AND DEMONS  Dan Brown 2000



☆☆☆☆



象徴学者の主人公がインディ・ジョーンズばりに、ヴァチカン市国で起こる事件に巻き込まれ大活躍する。ストーリーは展開が早く、わくわくドキドキ、さかんに散りばめられた象徴学の話題も面白かった。美女と中年(でも体力あり、素敵)の取り合わせも、やはりインディ。ミステリなのかと思っていたけど、冒険モノという感じ。どんでん返しにどんでん返し、犯人探しをしようと思って読まなかったのも、楽しめた点かも。面白かったけど人物はみなさんスカスカ、美女役のヴィットリアなんか都合よく動くので、星4つ。



ヴァチカン記録保管所の場面など、悲鳴をあげつつ読んだ・・・ たぶん司書なら(笑)みんな絶叫もの。



2004/11/20

コジモ一世☆ナルシスト

フィレンツェ@東京都美術館
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来年のために予習、東京都美術館に近づくとかなりの賑わい、げげっと思ったら「日展」に入る人々でした。フィレンツェのほうは少なくて、ゆっくり鑑賞可。

今回私の心を掴んだのは。肖像画が2点あった、コジモ一世です。眼光するどく野性的で、ちょいワルオヤジ(by「LEON」)風。黒ベースの甲冑姿なんかまさに。国王ではくて、商売人としてフィレンツェを統治するというのがどういうことなのか、これはお勉強のし甲斐がありそう。うーん旅行先から外すのはどうなんだ? ポンペイとその座を脳内で争い始めてます。難しい選択。

ミケランジェロ(伝?という説もあるみたいです)「磔刑のキリスト」は、人の身体性が注目された時代というのが、ありありと伝わるものでした。手足が長く、背中や、お尻の筋肉も写実的です。キリスト教における犠牲は痛ましい描写が多く、磔刑されたすがたに向かって手をあわせるというのが、私にはなかなか馴染みにくいところです。

この時代の絵画、彫刻は、まぁ基本的に宗教的なものがモチーフですよね。ちょうど『天使と悪魔』ダン・ブラウン著を読んでいて、象徴学に興味深々! ある程度、基礎知識をつめこんでイタリアに行く、うん。

展示の最後にグッズ売り場があり、ベッキオ橋のお店とか来ててペンダントとか、もー素敵☆ 決心が揺らぎそうだったよ。現地で良い出会いがあったら、記念に買うことにしているので、我慢なり。

2004/11/15

意欲と生活

東京の図書館非常勤の交流会(とひこう)へ。

今回が8回目、これで一旦会は終了です。中野区では非常勤は解雇となり、彼らは自分たちでNPOを立ち上げて業務受託しています。北区でも委託が検討されており、そうなりそうな流れ。練馬でもやはり議題になっています。つまりは、非常勤図書館員そのものが減っているので、まずは枠組みを変える必要がありました。ただ他区の情報などを持ち寄ったり学習会を持って行きたい、ということで個人会員で集まることになったものです。

図書館で働きたい気持ちと、現実の労働条件などなど。もっと給料あっても良い、と住民に言われるような仕事を積み重ねていくのが第一でしょうか。・・・折しも、荒川区長も決まったところ、さてどうなるのか。

2004/11/14

なんて美しいチャイコフスキー

東京都交響楽団@サントリーホール 04/11/13

指揮 ジェイムズ・デプリースト
グラズノフ 演奏会用ワルツ第1番 ニ長調 作品47
チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35 ヴァイオリン・川久保賜紀
チャイコフスキー 交響曲第4番 へ単調 作品36
※アンコール チャイコフスキー くるみ割り人形 序曲

2002チャイコフスキーコンクール(1位なしの)2位、川久保さんの演奏を聴きに。やっぱりライブは良いですねー 

最初の音が聞こえた時、ぞわぞわっとし、目頭が熱くなったのでした。実際にこの曲の演奏を聴くのは始めてで、初演時に当時最高のヴァイオリニストに断られた難曲というのも、合点がいきました。
左手も右手も休む暇なしです。第1楽章で激しく盛り上がったラスト、川久保嬢は切れた弓をちぎってました・・・ ぶちっと。男前! で、このとき会場に「ふぅ・・・」っていう空気が流れたのが印象的でした。集中してたものが、あぁ・・・と終わったのね、という感じに思えました。すばらしい集中だったと思います。私の気持ちがそうだっただけかもしれないけど。
もっと聴いてみたいなぁ、ということで、我が家では上原彩子に加え、川久保さんも注目演奏家に。機会を見つけて聴きにいきたいです。

指揮は05年4月から常任指揮者に就任するデプリースト。配られた冊子によると、なかなかコツコツと実績を積みあげた方のようです。電動車椅子ですすっと指揮台に上がり、大きな背中と、見やすそうな指揮でした。アンコール前に「ありがとうございました」という声も良かった(笑)ですよ。

そうだ。今回、サントリーホールでトランペットとシンバルが鳴るとけっこう耳が痛いことを発見しました・・・




2004/11/10

わらべうた②

先日のわらべうた研修について。

「わらべうた」というのは母語の持つリズムのまま歌われるものです。音符をみれば分かるけど、ほとんど3つの音あたりを行き来してる程度のメロディ。5・7・5で歌えるようなリズム。さらに、カラダを動かすことと一体になっているものがほとんどです。あやすための歌も、何かしら大人が赤ちゃんに働きかける内容になっています。安心感や満足感に繋がっていくんですね。歌といっても上手い下手じゃないのです。肉声というのはとても温かいものですし。

図書館が0歳児からのおはなし会を開くことについても、職員のなかで目的や影響を考えながらしましょう、とも。家庭や日常、あまり触れない豊かなコトバに出会ったり、はっとするような絵を見たり。来てくれた子どもが、たとえ内容を忘れてしまっても、図書館では楽しかったなという思い出が残れば、それで良いのかも。成長してから、図書館に再び来るときも、敷居を低く感じてもらえるかもしれません。

さて、今日のおはなし会で私もわらべうたを子どもたちとやってみました。し慣れていないのもあって、素敵な世界とはいきませんでしたが、小さな子も一緒に歌ってくれてましたよ。良かったです。

2004/11/09

移動疲れ

わらべうた研修②とても良かったです。この件は後日。

本日は、自宅の谷中→職場の荒川区→研修先の立川→組合会合で再び荒川区→自宅 と大移動してました。8時に家をでて、帰宅したのは10時。電車では一度も座らなかったこともあって、ほんと疲れました。

明日は、いつもの「おたのしみ会」ですが、第2水は図書館職員が担当です。私がストーリーテリングします。覚えきれてないんだけど、どうしましょう。来週はいつもの会に加えて、0-3歳向けの会をします。これも私が担当。本は明日、みんなと相談して決めようかなと思っています。わらべうたの出番だな!

2004/11/08

タンスの中・・・(レファ②)

取り寄せました『日本昔話大成』関敬吾著

「みるなの座敷」類型・・・
男は美女の宿に泊まるが、美女は出かける。蔵/座敷を開けていく、開けてはいけないといわれた部屋や蔵を開けると、原野にもどり、うぐいすが飛び立つ。
または美女と結婚、ある日美女がでかけ、やはり禁忌を破り、梅の木から卵がぽとり「私たちの子どもだったのに」とうぐいすは飛び立つ。

でも、別の人ので、やはり全国の昔話を採取しているものがあり、そこには桐のタンスを開けると人と畑というパターンあり! バンザーイ。

ふー、実は『日本昔話大成』の「類型」の実際を読もうと、4巻~♪と探したら、コレだけ欠本してたんですよ!許されないことです~っ 古い本だけど買いなおしてもらいたいです。

利用者に電話したところ、絵本が良いというので「みるなの座敷」や「うぐいすひめ」などをリザーブしました。職員6名ほどで取り組みました。久々に「司書」っぽい仕事したなぁ 楽しいよ。

2004/11/05

タンスの中に小さな人が(レファ①)

すでに残業の6時半(しかしそろそろ帰るつもり)、本日の遅番のコから
「タンスの引出しの中に、開けると小さな人がいて・四季があって・・・という昔話」についてレファレンス受けた!と救護信号が出ました。この話を収録している本、できれば絵本だと最高らしい。む。

うーん覚えはある、でもお話の題名は浮かばないなぁ・・・ 
ネット検索してみたら、「みるなの座敷」の類話のようです。2月だけは見るな、とか、美女はうぐいすだったとか。図書館にある松谷みよ子さんの昔話の本や、柳田国男のやらを見たのですが、ここに載ってる、というところまで辿りつけませんでした。で、利用者の方には時間をもらって、明日以降、中央館にある昔話大成を取り寄せて調べることになったのでした。

2004/11/03

わらべうた①

荒川区から立川までお出かけ、「わらべうた」の研修1日目です。2回目は来週。

実践中心ということで、参加者が「とおりゃんせ」とか「ずいずいずっころばし」とか「花いちもんめ」とか、実際に動いて遊んで、懐かしい気持ちになりながら楽しく行われました。
「おやゆびねむれ」なんかは、0歳~向けお話会の最後にいいなと思いました。指を一本ずつグーにしていって、手のひらを包んであげるものです。

花いちもんめ、の問答ですが。私、途中を忘れているのか、それとも私の育った地域では、すっとばしていたのか・・・
 <勝ってうれしい花いちもんめ  負けてくやしい花いちもんめ
  隣のおばさんちょっと来ておくれ 鬼がいるから行かれない
  お布団かぶってちょっと来ておくれ お布団びりびり行かれない
  おかまかぶってちょっと来ておくれ おかま底抜け行かれない
  あの子が欲しい あの子じゃ分からん
  その子が欲しい その子じゃ分からん
  相談しよう そうしよう>

東京の平均的な問答だそうです。みなさんはどうでしょうか?