2015/08/30

新たな機能が追加されました→普通人間型祐一郎

昨日からクリエで素晴らしき作品「貴婦人の訪問」に酔いしれてます。
当然、お腹は壊してます!

私の祐一郎史上、最高に可愛いです(どうしようもなく弱い男ですが)!

もう一度言うね、
可愛いでっす!

あと。どこから見てもしがない雑貨屋のおじさんです。
昔はモテた、という雰囲気もちらつかせつつ、普通です。

普通の人間型も、ついに祐一郎に装備完了されました。うわーい。
山田さん、ありがとうございます!感謝だわ!

曲も素敵だし、デュエットはうっとり、危険な会話の四重唱はかっこいい。CDだすべきよ。

明日マチネを見て、マイ楽。
すごく良い席なので、たぶんお腹死ぬ。頑張ります。

2015/08/23

『エリザベート』7/23昼 3 小鳥ちゃんをうまく叱れなかった育三郎

ざっとした感想としては、良い手直しだったんじゃないかなと思います。細かく、前のほうが好きだったというところも当然あるんですが、エリザベートを一生に一度しか見ないひとには、新演出版のほうがシシィストーリーとして流れが掴みやすくなりました。

その分、他のキャストの見せ場が少し後ろに下がったような印象。

・ルキーニ 
育三郎ルキのせいかもしれないが、アクがなくなりました。いや、初演のお兄ちゃんがアク強すぎなので、これは仕方ない点。
「狂言回し」の「回し」部分が押さえられました。説明係ってところでしょうか。

役と育三郎の重なりがまだ日が浅いため、小鳥ちゃんがうまく飛ばなかった(私の日はすぐに落下してしまってました)ので、メッ!と叱るアドリブで対応でしたが、全然<ルキーニ>に見えなくなっちゃうのねー。育三郎だよね、それっていう。ファンタジー世界からふと目覚めそうになって残念。いっそ飛ばすの無しにしとけばいい、と思った。
安易なアドリブは命取り。

良かったのは、シシィを刺す場面。
誰でも良かったんだ、という部分は、前任者より狂気というか、テロリスト的でした。お兄ちゃんルキは、変質者っぽさで最後キメてきたけど、育三郎ルキは、<偉そうな人>なら、っていうところは理解しての暗殺というのが感じられました。何が違うのかな。
たぶん育三郎のほうが、理屈で考えてそうだから・・・か。お兄ちゃんゴメン。

ミルク~
ミルクはちょっと残念だった。カッコよさが落ちたよー。軽い!軽いよ。
基本の動きは変えてないのに、ちまちまっとしてる。今日のミルクがないっていう切実な怒りが溢れてこなかったです。
ダンスサークル?って程度だよう。再演(あるよね)時には、もっとガツンとした場面にし直していただきたい。

同様に、ナチス台頭のところも、うーん。
ルドルフが市民をおい!おい!って揺さ振っても、答えてくれないっていうの、良かったのになー。時代は変わった、というのは伝わりましたが、ルドルフの<通じ合えない!>っていう辛さが薄れてた。
それと、何となくルキーニ総統もコスプレっぽさが。これも軽い感じに。残念。

・パパ
大谷美智浩さん、存じ上げなかったのですけれど、とても良いパパでした。セクシー度が控えめです。村井さんとか、村井さんとか・・・はもっと色男でしたね。自由人でありながら、バランスの取れた精神を持っているのだろう、という雰囲気です。

で、これまで眠気との戦いだった「コルフ島」場面に眠気が来なかった!

以前のパパは、シシィ目線の亡霊度の強い雰囲気で、シシィへの愛情を強くアピールしてなかったのです。それよりもシシィの孤独感が強い。

今回のコルフ島に出てくるパパは、もっと積極的にシシィに語りかける意思を感じます。娘を救ってやりたい、という気持ちが見えるので、孤独や無力感のシシィに、別の道もあるのだと言い聞かせてくれてました。
父の想いが通じたかはともかく、シシィが呼んだパパというより、苦境の娘のため登場してくれたパパ、という感じに。こっちのほうが安心するシーンになったな。

・眠気ポイントその2 夜のボート
薄暗いシーンが続くので、もう眠気マックスなことが多い・・・
万里生フランツ、良く老けました。声はさすがにまだ作り声の老け声なのですが、若いので仕方なし。
花總シシィに気持ちがフォーカスできてるので、ここも眠気来ず。どういう風にフランツに対応するんだろうと楽しみに見ました。

けっこう意外だなと思ったのは、鎖は断ち切られた♪といいながら、基本的にフランツを人間として認めている気持ちは持ってそうなこと。皇帝の立場でなければ、きっと同じ船に乗れたのにね・・・
フランツはフォーエバーラブ・シシィ全開ですが、シシィは最後の信頼のような気持ちは捨ててなかったように見えました。ただ、進む道が違ってしまったのだ、どうにもならない、と歌います。

嫌いっていうより、なんだか切なく思えた。

これはある程度の年齢の役者が若作りで演じるほうがいいのだろうか。禅さんみたいに、青年時代が誰よりもキラキラしてて、つやつやの唇、は稀なことでしょうけれど。
役者さんのタイプ次第か、そうだな。

2015/08/14

夏風邪でした(遊び過ぎ)

休日の全てを遠征につぎ込み、勤務後は野球場にいくなどしていたところ、ちょっと肌寒くなったとある日に風邪を引き、治療をサボっていた咳喘息を起こしておりましたとさ。休息は必要だよね。
久々にPC立ち上げたら、マウスが死んだふりして2日は使えないなど、マウスもお盆休みだろうか(私はお盆休みなし)やっと直りました。

しがない雑貨屋さん祐一郎はどんどん洗練されているようだし、合間を縫って伯爵さまがゴージャスに「教会」に登場。またお痩せになったのでは・・・ あまりほっそりしすぎるのも心配。
もとは華奢なお体の方だと思うのだけど(骨とか細い) 厚い胸やお腹からゆったりお声が出せますように。

貴婦人のPVも見てみました。涼風さんがカッコいい~! 祐一郎もすごく普通の人に見えるし、いいわ。これはCD出してくれるよね? あ、帝劇にもっていってからなの?(もちろん帝劇上演も視野にあるのよね) 早く決定してください。

さて咳き込みながら、祐一郎のトートを聞いてました。初演のCDね。
芳雄くんのファンは、いまの彼の声がいつか聞けなくなることを、まだ想像もしないかもなぁ(私も思ってなかった。祐さま! CDでさえ腹痛起こりそうな響きわたる声に圧倒されます)この一期一会がいかに宝かと。
今回の演出、祐一郎みたいな人外度が高いタイプもイケると思うだけに、新しい演出でも見たかったものだと遠い空を見つめる・・・ゲホゲホ。

役者、作品、観客、劇場、いろんな要素がガッチリはまる瞬間に出会う瞬間を知ってしまったら、永遠にそれを追い続けることになるのよね。

TdVはカロリー高い曲を歌うので、シングルの祐一郎は元気でいてほしいです。たまに息子が代役してもいいかもよ? あ、この場合の息子は吉野圭吾さん。

あとね、札幌に!その圭吾さんが!いらしゃるの! 
ダブリンの鐘つきカビ人間」11/20@札幌市教育文化会館
こちらは大塚千弘ちゃん、篠井英介さん、村井國夫さん。ぐふふ。

HEADS UP!」12/3@札幌市教育文化会館
主演、哀川翔、相葉裕樹 におののいていて見るつもりはなかったんですが、共演者がどうしたことか非常に面白い。

橋本じゅん、青木さやか、今拓哉、上原理生、芋洗坂係長、大空祐飛、中川晃教 

しかも安い!¥5500 市民よ、さぁ行こう!
哀川翔とじゅんさんが並ぶとか、そこに今さんと上原くん、しかもアッキーが!
どんな話になるのか全く想像できないけれど、濃いことは間違いないだろう。

2015/08/01

『エリザベート』7/23昼 2 トートダンサーさんたちは、閣下のハートを表現する雰囲気をつくる隊

■トートダンサーの扱われ方、見え方が変わった
こう・・・祐一郎閣下とトートダンサーの関係は、親分と子分っていうか、部下っていうか。ダンサーさんたちも、肉体感があったと思うの。

芳雄閣下とダンサーたちは違いました。
閣下自体も、ありありとした実存感が薄い(存在感はあるのですが、<ここに・ある>感じが曖昧な瞬間がけっこうある)のだが、ダンサーさんたちは、部下というより閣下の心情を表したり不穏な状況を表す<雰囲気つくる隊に変更されたらしい。

重そうなゴンドラでゴトゴト登場しないで、黒羽根つけて天井からスルリと降りてくるところから、うっすら感があるわね。重量感の差がある。

最初のうちはセットが変わっても基本路線はあまり変わらないものねーと思って見ていたけど、シシィとトートが出会う場面でのフォーメーションみて、あれ?

旧版だと、人さらいのおじさんが少女にドキンしちゃったので、良く聞けこの子は連れていかないから!と手下に目配せしてそうな(実際にそんな動きはないが、わたしの印象ではこんなふう)、ダンサーさんたちはシシィを連れて行ってしまいそうだった。

新版では、シシィにはあまり触れずに周辺をふらふらと。そして閣下は、超・胸キュンしてる! 駆け出しトート閣下だから、生きる希望にあふれた可愛い子に会って、キュンキュンしたのだな・・・
祐一郎は余裕ありげに、命を返そう(重々しげ)だったが、芳雄は い、いのちは、かえすよ!と平仮名な反応だった。かわいい。
いちおう書いておくと、別に芳雄トートが挙動不審だったわけではないのです、落ち着いていたのに、どうしてもキュンキュンしてるようにしか見えない演技をしています。

あとは、ゾフィー様の死の表現が決定的でしょうか。
カラン・・・って杖が落下する音の演出、好きでした。あれは復活してほしい。トートダンサーたちがすっと支えて迎えるのも良かったのになぁ
ゾフィー様はひとりで死んでいきました。
雰囲気つくる隊だから、実行部隊的なことはしないということなのかしらね。寂しいが、理屈は通ります。

■女性っぽくルドルフを誘う動き、してましたか?
一度きりの観劇ゆえ、覚えきれず。
ルドルフが自殺へと進むシーンで、旧トートダンサーは半身ドレスの衣装でルドルフを追い詰めに来ますが、今回はその記憶がないのよね。

シシィと一緒で、死を望んだのはルドルフ自身で、トートが具体的に死へ追い込んだ感が少なくなっています。希望を見つけた、という表情で閣下にキスした京本ルドでした。

■「死にたいのか!
芳雄トートがルドルフに、少し驚いたような・叫ぶような言い方だったことに、驚いた。毎回違うのかもしれないが。
私の中では、死にたくなるように閣下が仕向けたものだというアタマがあるので、おお、そういうことになったのですか!という驚きです。

そうかそうかー、死にたい・生きたい、は閣下の仕事ではなく本人の生き方であるということなのですね。人間たちには主体性がより与えられ、閣下からは生殺与奪の権はなくなったのか。