2016/08/30

『エリザベート』7/26昼 まさに黄泉の帝王、人外度がすごすぎて超絶ファンになりました

@帝国劇場 東京公演千秋楽

エリザベート/花總まり トート/城田優
フランツ/佐藤隆紀 ルドルフ/京本大我
ゾフィー/香寿たつき
ルキーニ/成 河
ルドルフ/加藤憲史郎


MY初日が千秋楽でした。
一公演しか見れさそうだったので、前回見た芳雄トートは諦めて、城田トートに。

私の城田体験は、2007年スウィニートッドのアンソニー、2013ロミジュリのティボルト、のみ。
両役とも、悪くないが特に印象深いわけでもない、という感じでした。

しかし「城田トートは良いよー」と結構な人数の方から言われ、そうね見るわってことで行ったのだった。

結論。
なぜもっと早く見に行かなかったのだーーー!!
ばか!!
役との相性が素晴らしすぎて、夢でも見てるような3時間。
美しすぎて気絶しそう

彼、ぜったいに体温とかないし血も青いし(自分でも言ってるけど)、キスとか最後にシシィとするけど、ひんやりクールなキッスに違いない!!
つまりは、

すごく好きだぁぁぁーーーー!!

ぜぇぜぇ、体操室でシシィに拒否されてがっくり帰る芳雄トートは可愛い中学生でしたけど、城田トートの【無感情】な表情でスッと小首かしげて、そっか、まだか。って帰っていく姿が好きすぎるぅぅ 閣下に小首かしげられたぃぃー

そうそう、疑問だったわけですよ。トート閣下ともあろうお方が、人間みたいな恋愛によくある態度ってどうかな?(それも楽しいんだけど) 
城田トートのふるまいのほうが、全体の流れからも納得できますねー。

城田さんは日本人が試行錯誤したミラクルメイクを地顔で超えてくるというビジュアルの得点の高さと、背の高さ、少し静かに動くところがあって、ホントに人外の閣下でした。見れて良かった。

見た目や基本的な対・人間の動きがアンニュイなのに、エネルギーというかパワーはものすごいに違いない、と思わせる余裕。うーん、素晴らしい。

棺?? 丘みたいに高くなったから、二階席にはやさしい舞台装置ですね。「私だけに」でシシィが落ちないか心配になった。
あとはハプスブルグの紋章が赤や紫・・・うっかり下品な色にビカビカ光ったりするのが面白かったかな。

2016/08/12

『王家の紋章』8/5初日 6 ライアン兄さん書き漏れてた

【ライアン/伊礼彼方】
大事にしすぎて忘れてたわ。ライアン兄さん。

キャロルの再現度とは別角度での、再現度が高いライアン。ライアンそのもの。

冒頭からキャロルと電話で話すし、一度現代に戻って再会するもののキャロル気絶してるし、たぶん誰とも目線合わせてない。ライアン兄さんが不憫…

ほんとにチョイ役なのですが、マンガ的すぎる兄さんなのにすごく愛情を強く感じます。キャロル愛、深い。ライアン兄さんに幸あれ。

で、それとは別に伊礼さんがやってくれました!
『健治へ』CD!

浦井くんは『彼方へ』というタイトルの写真集(と、DVD)を出してまして、伊礼さんと共演すると売店では、あたかも共演者の伊礼さんに呼びかけてる風になってました。ふふふ。
あ、でもその後、同タイトルの歌も作っています(伊礼さんに向けた歌ではない)。今年リリースの初ソロアルバムにも収録されました。

そう、で、アンサーソング的な、伊礼さんから浦井くんへメッセージを歌にしてくれたのですね。
まじめすぎて心配、とか、ゴハン食べてるの、とかママっぽい。そしてやさしい。
じーんとして泣けてきます。
ありがとう!

写真集に似せたモノクロで少し空を見上げるとこまで再現。愛ね。
(伊礼さんの撮影場所は、帝劇向かいのビルね?)

2016/08/11

『王家の紋章』8/5初日 5 イズミル見せ場多いよ

【イズミル/宮野真守】
マモちゃん、とても良かったです。安定してたし、体格も良いので大きく見えました。何よりのびのび演じているように見えた。

落ち着いているので、メンフィスより堂々としてみえて悔しい私。
真守、いいですね。平方イズミルがどうなのか、ますます楽しみになりました。

ソロはロック調の歌い上げ系。たいへん気持ちよく歌ってました。声のお仕事してるだけあって、声の表情の付け方が上手です。ストレスない。

イズミルの謎。
・い、いつキャロルLOVEになった????
愛する妹ミタムンがどうなったのかを聞き出そうと、キャロルにビシバシ鞭を入れてたんですよね。で、地下牢からキャロルが逃げ出して捕まえにきたら、LOVE~♪になってた・・・
ということは、鞭打ってるときに恋に落ちたと。え?

部下のルカがあの娘は賢い、手元に置くべきなどと言ってた気がするんですが、やり取りのなかで賢さに気づいて心惹かれたのかしら。牢を破る知力に萌えたのかしら。

・2幕のイズミル推し
1幕はエジプトに来てしまったキャロルの混乱と、情勢の展開、メンフィスの心の変化、といったところ。うむ。
2幕にイズミルのソロが2つ続いて、メンフィスも もっと出てきてーとヤキモキしました。マモちゃんカッコよく歌うので、嫉妬しちゃったわー。

展開的にイズミルは2幕メインの役になるのはいいんですが、分量というか配分が偏ってたような。そして、いつキャロルLOVEに変化したのか教えてほしい。

【ミヌーエ将軍/川口竜也】
もしかして・・・もしかして、川口さんを舞台で拝見するの初めてだったかも!
2013以降、私レミから遠のいてるからなー。

渋いいい声でこの国の要なのねと思えます。政治的なことはイムホテップ、軍事はミヌーエ将軍が若き王を支えているのだろう。

そしてお二人ともメンフィスへ素直な愛情を向けているのが伝わってきて、保護者とは違うけれど、大きな温かさを発散。

しかしアイシス様に平手うちされるのは、将軍のハイライトシーンですね! 意外と純情なお方。

【ミタムン/愛加あゆ】
友人いわく、原作のミタムン王女よりたくさん出番あるし大事にされてるらしい(そのうち読み直そう)
おへそ出しの衣装を、かっこいい腹筋で華麗に踊る愛加さんでした。

幽霊…? というかイメージになってからも、背後で“アイシスに殺されたァァと兄に訴えてる”のが、なかなか。
なかなかの、荻田ワールド。

カテコでは綺麗な衣装に戻ってて良かったね。

【ルカ/矢田悠祐】
すごくいい…場慣れしてて声もいい。この方、どんな方ですか! 
休憩中にプログラム見たら、テニプリ出演経験者でした。どうりで、キラキラ成分も出てると思ったわ。いいねー。

役柄的にも超有能なので、初日においてはヒッタイトの王子と部下のほうが国家運営してる雰囲気が出てました。うぐぐ。

あと足がにょきっと出ているので、美脚だなぁとか。壁際で足をクロスさせてるのとか、魅せ方を知っている様子。

【ウナス/小暮真一郎】
こちらの方は背が高いので目立つ。そして動きが挙動不審なの!(おもしろい)

またもプログラムを休憩中にチェック。これが初舞台? わぁすごい。それなら、広がる手持無沙汰な雰囲気が分かる。市場だったと思うけど、キャロルの警護について行って楽しくて踊ってるキャロルの後ろで、もやもやダンスしてました。

日本語のイントネーションも不思議で、帰国子女の方か外国の方かしら?とも思ったり。ただの緊張・・・?


初日はしっくりこないのを見るのも一興というか、これがどう深まっていくのかを楽しみに。

熱い夏がやってきた! どうか千秋楽までトラブルなく出来ますように。

2016/08/09

『王家の紋章』8/5初日 4 アイシス様は完璧

【アイシス/濱田めぐみ】
完璧でしたねー。美しかった。
祐一郎さんも登場すると舞台が引き締まって格が上がるなぁと思うけれど、めぐ様は(役者が緊張してるのほうじゃなく)作品をいい具合に緊張させてくれます。高めてくれるというのかしら?

エジプトものと言えば、『アイーダ』のめぐ様。今度はどんな女性となってるんでしょう?

はい、原作のまま、弟メンフィスと結婚して二人でエジプトを治めるの、と思ってます。
気高く・嫉妬深く・美しい・アイシス様!!!

衣装も1幕では特にメンフィスとの絆を見せるグリーン系でまとめていてキレイ。メンフィスに色目を使う女は皆殺し、になってくると黒のセクシースリット入りドレス。“魅せられて”衣装(ジュディ・オングの衣装)なので、腕を広げると鳥のようです。

アイシス様が出てくるときに何度か流れたメロディ、来るわよ来るわよ、悪意が来るわっていう感じでした。
ただしご本人は悪意だなんて思ってなくて、ひたすらメンフィスと姉弟婚を遂げて、一心同体(という希望なんじゃないかなと感じました)でエジプトに君臨したい“だけ”なの、たぶん。

アイシス様は敵役なんだけど、このミュージカル版においてキャロルに対しては直接災いは起こさない・・・・
あ、封印が解かれた、って言ってるからキャロルのタイムワープはアイシス様のせいってことでいいのかなぁ 原作だと明らかにアイシス様のせいでしたよね?

メンフィスを見つめる目、
そして恋のライバルを見る嫉妬に燃える目
(アイツ コ・ロ・ス!)

最高だった。

イシスとオシリス~♪ 二回歌った(はず。曖昧)
1回目、いずれ私たちは結婚するのよね、とメンフィスに確信の視線を送る。
2回目、キャロルに心奪われたメンフィスに訴えかけるように。いちおうメンフィスも一緒に歌ってたっけ、それともアイシス様だけだったかなぁ(次回確認だ)

印象的な歌詞、同じメロディだったのでよく覚えてます。スローでいい曲だった。アイシス様はメンフィスには鬼の形相は出さないのが、乙女心かなー。すっと去っていくメンフィスを見遣る表情が悲し気でした。

ミタムン王女を焼き殺すとこ、アイシス様ひどい冷酷に微笑! なんだけど、美しいアイシス様にはいろいろ活躍してもらわないとお話が面白くならないものね。

2幕、イムホテップに言われて(とりあえずは)引き下がったのが、え、意外と素直?と拍子抜けです。
まぁメンフィスの相手はイズミルってことにしておかないと、ストーリーが膨れ上がってしまうので理解はするんだけど。

ミヌーエ将軍に愛を告白されてからの、平手打ち、痺れました。素敵よー。

あ、友人は「~ぞえ」などの不思議言語も大変気に入ってました。
浦井くんは「うぬ」が板についてなかった(カワイイ…)のに、めぐ様は難しい「ぞえ」もサラリと使っていたわね。私も使いこなしてみたいのう。

という訳で、アイシス様、もう一押し、キャロルにメラメラしてくれても良くってよ!

東宝とリーヴァイさんで新作を作ることになって、リーヴァイさんが是非にと希望したのが濱田めぐみさんだったと。
ご指名だけあって、めぐアイシス様はとてもいい曲がいくつもありました。やはり裏ヒロイン~

2016/08/08

『王家の紋章』8/5初日 3 イムホテップ様が可愛すぎて死ぬ

【イムホテップ/山口祐一郎】
なかなかお出ましにならないのね・・・
1幕の半分も過ぎたころ、大きそうなお船がエジプトに着岸。外遊、じゃなかった視察からイムホテップ様がお帰りに。

イムホテップ様の姿が見えないうちから、いよいよ来ますよ~な音楽が鳴っていて、国の重要人物なのが分かる。メンフィスも客席も待ちわびてた・・・♪

これまでだと、ひれ伏すのは浦井くんたちなんですが、メンフィスは彼を見守り、深々と礼をするのが祐一郎イムホテップ様なのだった。何て新鮮!

でもうっかりメンフィスが頭下げちゃいそうなくらい威厳があった。

若者よ、コレが威厳というものじゃー。

ヘアスタイルがまたバージョンアップですね。純白に近づき、特に顔回りがくるくる巻き毛に。明るく質素なグレーの衣装。
歩く姿は、巻き毛の白のガンダルフ。神々しき限り

大きな印象のお歌でしたねぇ ファラオの地位のあるべき姿について、国の行く末について。イムホテップ様がエジプトにいる限り、かの国は安泰でしょう。
夏のお疲れか、ちょっとお声が絶好調ではありませんでした。千秋楽まで、どうかお元気でらっしゃいますように!

リーヴァイさん、やっぱり祐一郎には歌いにくそうなメロディ当ててくるよね?? 聞きながら、これは難しそうでっす、と素人ながら思いました。CD出たらもっと真剣にチェックできるのに。くうぜんぜつごのごねつぼう、とはどのくらいの熱量が必要かのう・・・頑張るわ。

帰ってきましたって言ったあとは、可愛いおじいちゃんに大変身。そういうキャラですか! おじいちゃん可愛いですけど!

・(見ない間に)またこんなに立派になられて!(そんなセリフはなかった気がするんだけど、言外に盛大に漂ってたのだ。お父さんみたいだった)
・あんなものやこんなものがたくさんあったんですよー。
・その金色の髪の女の子は・・・???

ちょっと鉄の話をしただけで、キャロルについて聡明さが目に(だっけ?)などとイムホテップ様が言って、さすがキャロル。あんな短時間で、イムおじいちゃんまでメロメロにさせてしまった。

別シーン、宮殿の外も見たいなーのキャロルとイムホテップ様の会話。
キャ:ピラミッドとか、
イム:ぴらみっどぉぉ・・・・???
キャ:スフィンクスとか!
イム:???
はてな?それはなんじゃろう? わしも知らぬことじゃのう・・・と
超絶可愛く小首をかしげます。可愛すぎの刑。

闘いにいくファラオを見送りつつ、これまでのメンフィスの歩みに思いを馳せるイムホテップ様。これはもう、帝劇デビューから一緒にやってた浦井くんを見守ってきた祐一郎さん自身の心に通じそうで、じいーーんとしました。この先も立派に歩め、とエールを送ってるようだった。

2幕、キャロルなどを妃にしないでとお怒りのアイシス様を、いさめるイムホテップ様。ミヌーエ将軍など平手打ちのアイシス様が、宰相様の言葉は尊重するのね・・・エジプトのため、お心を鎮めてください、と言われて、引き下がるなんて。
うーむ、威厳、威厳。

そして愛を確かめ合ったメンフィスとキャロルの絆を高らかに歌い、大団円でございますーとまとめた。そっか、イムホテップ様がまとめちゃったか。
まとめてくれてありがとう。

でもね、
ここでメンフィスとキャロルの愛のデュエット欲しかったですー! ラブラブな歌をもう一度見せつけてもらいたかったなぁ

そうだ、イムホテップ様くらいはサンサル履きかと期待していたけれど、あの謎の革靴かもしれない。紐部分が被せになってるの。外反母趾とか?? 足は大事だもんね…

次に見るときには、さらに可愛さ大爆発してると思う(断言)楽しみ。

稽古場の写真で、首飾りつけて歌ってる様子。いつもこういうの用意してるよね、手作りなの?って思ってたら、エジプトからお取り寄せ&浦井くんの分も用意したとか。おおお。

『王家の紋章』8/5初日 2 キャロル、まさにキャロル(聖子)

浦井くんの続き。
・後ろから抱きしめるとか、私のツボなので大変ありがとうございましたーーっ
聖子ちゃん小さいので、浦井くんの大きな手のなかにすっぽり入っちゃう。宮澤さんはどうなのかな。

・1幕でわりと悪い顔してたのよね。冷血な感じというか。ファラオだからなんだけど、イムホテップと並ぶと威厳というより息子感がでて、たいへん微笑ましかったです。

・処刑もファラオ自らが?? 働き者だなぁ
・キャロルをモノからニンゲンとして見るようになる変化は、さすが良い。こういうの浦井くんすごく良い。
・ミタムンを見る目が冷たい(興味なさそう) その顔好きだぁ

【キャロル/新妻聖子】
完璧にキャロ子でした。
冒頭のキャピー!な声を聞いた瞬間、聖子の本気を感じたわ。

ふわふわのヘアとか、フレアスカートのウエストぎゅっと絞るデザインとか、おお今ここは70年代! 声の調子が70年代アニメっぽいわ。はぁぁ

自分が愛されてることを100%疑わない。でもそれは、ライアン兄さんが日々愛してくれてたからだね。女の子は男子から保護されることに慣れてる感じ、昔の少女マンガぽい気がする。

・私のために、エジプトとヒッタイトが闘っている・・・私のために!
・ひどいことしないでー!
・歴史に介入してしまうか、メンフィスへの愛を貫くか(メンフィス!!愛しているわ!! …あんまり苦悩は深くなさそうじゃ)

こんなセリフを恥ずかし気もなく
原作読んでてもそんなキャロルには同情しにくくて、もちろん舞台の聖子キャロルも全然できません。
だが、同情・共感などしなくても面白いものは面白い。聖子、17歳って感じ!

聖子ちゃんの全身キャロルっぷりは見る価値大です。歴史のロマン大好きとダンスするとき、怪我したとき、メンフィスから逃げようとするとき、コレは恋?と震えるとき、すべてにおいてキャロル入ってます。

友人いわく、誰もが会った途端にキャロルLOVEになるのは、ヒロイン力(りょく)のなせる業と。腕ボキも、すぐ治った。イズミルにムチで打たれたのにケロっとメンフィスに抱きついてるし。すごい。

歌については何も言うことないよねー。メンフィスとのデュエットもきれいだったし、ありがとう聖子ちゃん。

2016/08/07

『王家の紋章』8/5初日 1 マンガが3Dになってるー! ってことでいいんじゃないかな

@帝国劇場 1階S席

メンフィス/浦井健治 キャロル/新妻聖子
アイシス/濱田めぐみ イズミル/宮野真守
イムホテップ/山口祐一郎
ライアン/伊礼彼方

帝劇入口で、小柄なマダム二人をお見掛けする。ほ、細川先生よ!(色違いお揃いのチャイナな上着。かわいすぎる)
と思っていたら、大きくて丸いおじいちゃんがー! あの方が作曲したS・リーヴァイさんよ!
フハー!!(鼻息)

・・・ところで、この日は友人と一緒の観劇。
たまにヅカも見る道産子R子ちゃん(一緒にヅカメイクしにサロンドタカラヅカへ行った)とでした。

そんな大事な日なのに!
なのに!
チケットを取り違えてもってきてしまい、二人分揃って札幌に置いてきたのだった・・・・・(青ざめた)
夫にチケットスキャンして送ってもらいなどして(席番号確認のためね)、無事に観劇。ああよかった。帝劇スタッフさまお世話かけました。申し訳ございませぬ。土下座ー!

あ、私は舞台化が決まってから原作を1-10巻まで買ってざっと読んだ程度でした。友人はもうちょっと読んでたようです。

・70年代って女の子ってこんな感じで良かったのか?? DVファラオに耐えるキャロルがどうしてメンフィスLOVEになったのか、いまいち解からぬ。
・アイシス様のほうが筋が通ってて、つい肩入れしてしまう。
歴史介入への罪悪感が軽いのではないか。

プレビューの感触もチラホラ耳に入っていたものの、さて初日、どうでしょうか?

出来不出来をここで断じてしまうのは、あまりに乱暴なので、雑感という感じで思い出せることを今後の自分のためにメモしておこうと思います。次は終盤に見に行きます。

【舞台セットなど】
・上演前、2幕の前に波の音が場内に流れてて、それがなかなか心地良い。
・同じく上演前のライトがきれい。帝劇の天井まで緑色のライトが届いていて、雰囲気いい。
・同じくエメラルドなのかなー、巨大首飾りが開演前の舞台に掛かっていて、それも雰囲気が出ている。
・しかし舞台がけっこう、さっぱりめ・・・ もっとぴかぴか豪華な背景を期待してました。せめて玉座だけでも・・・お願い、ぴかぴかに!!
よくある扉絵みたいに、きらびやかな背景をお願いしますー。
・1幕はそこそこ立体的(高低)に人が動くけれど、2幕は急に平面に。なぜ?
・帝劇の大きさを生かしきれてないと感じた。キャストが少なめなのかなぁ 高さもだけど、奥行きも使ってません。

・拍手のタイミング作ってください。この作品はストーリー重視っていうよりビジュアル楽しさ重視だと思うの。だから、各キャラのキメ歌のときは盛大に拍手したい
・音楽、それほど異国風音楽を多用せず。ロック寄り、ポップス寄り、というあたり。たまに「レディ・ベス」みたいな転換の音。

【メンフィス/浦井健治】
ほぼ息子を見守るママの心境な気がするので、まともな目で見れてないと思うんだけど、硬いというよりも、真面目全開(いや、毎回いつも真面目なんですけれど、特に特に真剣さが伝わった)

新たに開拓中の、重々しい声、前半のファラオに多用しているのかな? 
若くしてファラオの地位についた少年王、ということなので、“威厳を出そうとしているけれど、やや空回り・・・” しかし、エジプトの人たちはファラオの地位に対する畏れがあるので、空回りしてるのは本人だけで、わりと上手に威張れてる(ひどい)ようだった。

で、この太めの声はまだ使い慣れてない(よね)ので、声が一本調子になりがち。
月末には、このファラオとしての声、のなかに表情が生まれてくるといいなと期待してます。
浦井くんの武器、裏などないと100%信じてしまう真心の声、がファラオの時の内面をちょっと覗かせてくれたらいいなぁ・・・ 初日はキチキチっとファラオを演じていたので、その揺らぎはほとんど見られず。

ファラオとして話す俺様1幕から、身分を忘れてただの青年のままにキャロルを見つめる2幕との落差は素敵でした。2幕は浦井くんのピュアナチュラルラブリー声なので、デヘヘーデヘヘーと顔がニヤケた。キャフーン

キャロルに看病してもらった、と分かったあとの歌よかったなー。
ザ・少女漫画キターー!
キューン(死)したわ。ありがとうございますーっ

肌露出は(スカート長くなった)少なくなった・・・いいんだけど、ちょっと残念だわぁ 前方席だときゃ、チラリー!になってたらしいけど。
闘い場面での衣装、キラキラ度が上がって「せいんとせいや」みたい・・・うふふ。

ミントグリーンのマントをひらひらさせながら闘うファラオ、かっこよさのみ追及するシーンに眼福(下に公式さんの画像つけとく)
なのに強いのねーと思った次の瞬間、ズサーっと切られてビックリだよ。油断しわたね? だめじゃん!

キャロルも鞭打ち拷問に合うんだけど、痛いシーン案外多めかもしれない。そしてみんなあっという間に治癒する。すごい。あいのちから?

まずは原作寄りのファラオ像を作ってきたな、と思います。めでたく再演も決まったことですし、徐々に浦井メンフィスの味付けが生まれると、奥行きが深まるのかなーと。

あとビジュアルにはほぼ文句ないんですが、ずっとブーツ履いてるのが暑そうで気になりました。エジプトだし、にょきっと太ももと素足も見たかった。

もひとつ、制作発表時より黒髪が短くおなりになってませんか。長いほうが好きなんですが! 動きにくいか、もしくは体が動いたときに長いとうまく髪がなびかない、ので短くなったのかなと、推測。
TdVの黒髪とか、エリザのトート閣下とかを彩ってくれてるアデランスに頼めば、さらさら黒髪でイケるんじゃないでしょうか。アデランスさまぁぁーっ