6/1(木)18:00 新感線☆RS メタルマクベス@青山劇場 S席T列
原作:W・シェイクスピア 脚色:宮藤官九郎
演出:いのうえひでのり 音楽:岡崎司
ランダムスター/マクベス内野:内野聖陽
ランダムスター夫人/ローズ/林B:松たか子
レスポールJr./元きよし:森山未来
グレコ/マクダフ北村:北村有起哉
エクスプローラー/バンクォー橋本:橋本じゅん
グレコ夫人/シマコ:高田聖子
パール王/ナンプラー:粟根まこと
レスポール王/元社長:上條恒彦
感想の前に。
7月「LIVE! METAL MACBETH」決定に、小躍り中~
って、チケット取れんのか。
でも東京公演の18.19日はTdVのチケット取ってない!あたしってっばナイス!
何度も言うが、チケット取れるのか~っ
■
この日はマキマキちゃんご一緒でした。会場に入ってすでに聴こえるメタル音楽に足が震えそう。
まずは買うべし、とオススメの多いプログラムを入手。見たいのに袋から出すのに四苦八苦・・・なつかしい・・・LP盤。
早速、ウッチーのページを見つめる。かっこいいーーっ うわーっ
一気にテンションが上がり、私は挙動不審者1号。で、開始のアナウンスのころ、ふと顔を上げるといのうえさんが通路挟んで隣に。通路側のマキマキちゃんは、挙動不審者2号に変身。
プログラムでは、松たか子の紹介に北海道の星(・・・)大泉洋。またしても血管に血が! 松たか子は俺に惚れて・・・。妄想仲間だったのか、洋ちゃん。こんな大役をやっちゃうなんて出世した。
そして、やっと私の初日の幕が(幕はない)。
スクリーンに映るメタルマクベスの文字と激しい音楽、この時点で息が苦しい。緊張のせいなのか、音のせいなのか、自分でもよく分からないし。
■ラーンディーー!
この日はうっかり、オペラグラスを忘れて来ました。席は1階の最後尾の一つ前。表情の細かいところまでは分かりません。でも全体を見ようの回にしました。
これはまとめられません。以下に思ったことだけを書きます・・・
戦いを終え、早く家路に着きたいランダムスター将軍、ウッチー。
うぎゃっ、セクシーな黒い長髪にハード系の衣装、遠くからでも戦い終えた男の香りがしそうデス。ははー。
愛妻家というか、二人で一人のこの夫婦、子どもみたいな話し方になるの分かるわー。あれ、何であぁなるのかな 身に覚えが・・・ 面白いよぉ
確かに公演も半ば、声がかすれてきてましたけど、それがまた気合でカバー、シャウトでカバー、コーフンです。仁王立ちの将軍、いい太ももっす。2週間後は10列目から拝見拝見、ふふ。
ランディ夫人(松たか子)といちゃいちゃしてても、ベガーズみたいなモテ男じゃないのが新鮮でした。
他の女、っていうのが舞台にはほぼ出てこないし、出てこないところにはいるんだろうけど、ランディは妻を信頼している。こんな赤ちゃんな僕を受け止めてくれるのは君だけ~。
親友エクスプローラー(橋本じゅん)との間柄も、男同士の繋がりを冒頭でぐっと見せてくれますね。噂のチューしませんでした。嬉しいような寂しいような。
それが後半、親友の命を狙う狂気に走るところに行っちゃう落ちっぷり。人間の心のありようって面白い。
王位についたのち、影に怯えるランディが、一瞬、王殺しを積極的に言った妻へキレる場面がありまして。ま、すぐゴメンと謝るわけですが。
お前のせいだ、といってしまう自分が嫌になった。ランディはそういう背中で。観てる私は胸がいっぱい。悪人になりきれない「小さな私たち」に、そうそう!と。欲望は果てしないものだ、と自分を省みてしまう。己を知れってこういうことか?
最初の上昇中ランディと、2幕からの崩壊してく変化がすさまじく(奥様のほうが文字通りの急降下です)、そして「マクベス」結末は分かっているので、誰も俺を殺せない!って信じるランディが哀れなり。違うのよーっ
■脚本
80年代メタルと2206年の世界の二つの世界をどう繋げてくるのか、楽しみにしてました。
うー、これはなかなか上手いやり方。
私が混乱せずに見れたのは、
メタルマクベスのバンドメンバーの名前が役者名に近いうえに、シェイクスピア「マクベス」の役名が一緒になっている(ex.マクベス内野/80年代のメタルバンドvo.)
が大きかったと思います。
どちらかと言えば未来の方がいかにも「マクベス」の舞台になっているわけですよ。で、こちらがメインの物語なのに、そこに「マクベス」登場人物の名前じゃなくて、ギターにちなんだ名前を付けている(ex.ランダムスター将軍、キャストは内野/2206年)んですね。
ふむふむ。名前はズラし、しかし物語の軸を残す。書くと分かり難いけど・・・、観たほうがすっと分かりましたね。
で、いじっているように見えて、骨格はどっしり「マクベス」なのが、選択眼あるなぁと思います、くんく。4時間を感じさせないねばり腰!
確かにもとの「マクベス」の持っている力もありそうです。込み入った話じゃないから。
でもあとは脚本のうまさ、演出のテンポのよさ(場面展開がすごくいいトコと、手直ししたいだろうな、と思うところがありマス)で、メタルでもミキハウスでも、全然問題なく「マクベス」であるというのが、かなり感動的でした。すごいわ。
それから、眠りを殺した、とか王殺しのテーマとか、とにかく学生時代に戻ったような文学部ポイントが高くて、帰り道でもコーフン覚めやらぬ、でした。すぐに眠れなかったです。
王殺し! レポート書かなきゃ!(アオキストの皆様、反応求む)