2023/02/08

『キングアーサー』 アーサーが地味に思えるけど、主人公だった。ガウェインと作る王らしさ

 初見時、悪役のモルガンとメレアガンの楽曲とダンス、いずれもすごい吸引力で惹きつけられました。モルガンなんか、ショーストップ。

これ、アーサーの話だよね、って思ったくらい。

しかし2回目、やっぱりアーサーは主役なんだと分かりました。複数回見てなかったら誤解したままだったな。

何物でもない青年から、数々の試練をくぐり抜け、妻も姉も自分の元を去りながら、王になったアーサーの物語です。

この作品におけるアーサーは、楽曲の配分と受け身でいることが多い構成のせいで、第一印象ではかなり地味にされてしまっています。ぐぬぬ。

地味に感じられたとしても、優しい声、低音で威厳のある声などは聴かせてもらったし、楽曲ではない部分(つまり浦井くんの演技力、殺陣のキレ、マント!など)でアーサーの物語を十分に表現していたのだった。

アーサーは、周囲からの働きかけを受ける側、受け止める側になっています。モルガンとメレアガンに恨まれて、グィネヴィアに愛されて裏切られる。ランスロットら騎士たちと民から期待される。

浦井くん、この受け身の役でありながら孤独すぎる王をカワイソウって思われないギリな感じで表現していたと思います。孤独すぎだったけど、運命を受け入れ、前に進む大きさがった。

あと、ガウェイン役の小林亮太さんが、王らしさを良く補完する役目をしていた。

ソロパートがなく、アーサーともセリフでやり取りするのだけど、冒頭のエクスカリバーに挑戦する戦いを仕切るところから、ガウェインは自分は臣下であって剣に挑戦する立場にない、公正な戦いをさせる役、高貴なお家柄。なのが伝わってきます。

緑のマントが冷静そうなイメージだし、マーリンと同じ色なのも、国を俯瞰できる立場にいる役なんだと思う。

アーサーに剣の稽古をつける場面では、身分に見合う人物になるには努力が必要だ(意訳)といったセリフがあり、アーサー自身ではなく「エクスカリバー」へ忠誠を誓っていると表明、素直よね。我々は王の軍隊です、という時も、きちんと指示をしなさいと促しているし。

次いで、メレアガンから叙任されるとき。メレアガンに押されて下手に飛ばされているアーサーが立ちあるまで見守って、ついに剣に覚醒したアーサーを見てる顔。この人物が、本当に選ばれた者であることを感覚で知ったという感じ。

助けに行きたいケイを押さえてるのも、選ばれし者ならばこんなことでは倒れないだろう、と半分期待、半分疑い、のような気持ちだっんじゃないかな。で、見事に勝った後に倒れたアーサーに飛んでいくのが忠臣でした。素敵。

ちょっと飛んで、結婚式くらいのガウェイン。
グィネヴィアのことあんまり気に入ってないの(笑)興味もなさそうで、ガウェインにとっては王が国をしっかり治めることだけが大事で、恋しちゃった★のグィネヴィアには距離を置いてる。もしかしたらマーリンの言葉をどこかで聞いて王に相応しくないと考えてたのかも。

ラストのガウェインはグィネヴィアを糾弾する言葉。
どのくらい許されないんだろうなぁと思いながら観てたのだけど、何でも首を刎ねそうな時代なのかと思うので、アーサーの決断は非常に慈悲深い。甘いのかもしれないが、ガウェインはきっとこの王ならそうするのだろうと納得したはず。

2幕だっけ、アーサーにガウェインとランスロットが甲冑を着せる場面がありました。
男が男に着付けしてるとこ、妙にセクシーで鼻息が荒くなります。3人の立場も明確になってるし、お気に入り場面。

2023/02/04

『キングアーサー』 浦井くんの真骨頂だった 2

 はぁカッコいいねー、どうしましょ。

2幕、モルガンから始まるの意外。アーサーが暴れるとこからかなと想像してたので。

★M25『消えてしまった夢』
白い婚礼の衣装、装飾は金、マントの裾が長くゴージャス。アーサーとグィネヴィアの結婚式の間、かなしいモルガンのソロが流れていく。

結婚式の二人には心からの笑顔がない。
お城でひとりきり、アーサーは国や自分のことで悩んでいるようだけど、自分と分かち合ってくれないグィネヴィアの孤独は分かる。そこへきらめくランスロットがやってきて、優しく声をかけてくれたらなびいちゃうのも分からんではない。

列席者への挨拶が終わったら、グィネヴィアは退場。

聖杯探索に、ランスロットを指名。誰よりもふさわしい、と送り出す。
グィネヴィアのこともよぎってるのかな、でもこの指名は彼女とは関係なく、適任だからという理由だったと感じた。ただ、アーサーの目はわずかに悲し気なのだけど。

★M26『アーサーの誓い』
M25のつづき、婚礼衣装のアーサーが列席の騎士たちに王として語る場面。運命がどうであれ、立ち止まらない、自分の道を進むのだ。神々しくてまぶしかった。騎士たちと剣を操りながら膝をついて誓いのポーズするとこなど惚れ惚れです。私も誓いたい(何を?)

★マーリンがあちらの世界へ旅立ちます、と去っていったとき、円形の階段に座ってしずかに歌う場面がありました。とてもいい声だった。

★グィネヴィアが連れ去られ、モルガンがご忠告に。
ランスロットとグィネヴィアは愛し合っている、と言われ信じたくないと言いつつ、ホントのところは気づいていたのでは?とも思える浦井アーサーの雰囲気で。初耳!って態度ではなかったし、あくまでも王妃の尊厳を守ってやりたいという感じ。

★メレアガンに(再び)連れ去られて蜘蛛の巣みたいなものに拘束されてるグィネヴィア。
先にランスロットがやりあってたとこへ、アーサー駆けつける。
王妃へもランスロットへも大きな心で包み込んでいて、もう自分の個人的な愛のことは手放したのねっていう超越した愛よ。

もう許さん!とシャキーン、ズバーン、ドス!と何度も襲い掛かるメレアガンを切りつけると、照明が良い感じにバン!バン!、効果音も時代劇の殺陣なみのカッコよさでした。
体が動くのに合わせてマントも見事にさばいてた。WOWOWのグリブラでマントの先生したらいいと思うわ。シャキーン。

とどめは刺さず、追放するって言うアーサーに切りかかるメレアガンを刺されたランスロットが阻止。うう(王妃がいなければ)良い主従になれたのに!

このことはこれで終わり、口外するなと告げて妻と愛人(という言い方いやだけど)を残し去るアーサー。グィネヴィアもアーサーが感じ取ったことは気づいているようだったが、去っていくってことはアーサーが自分との絆を手放したって感じたんじゃないかな。

兄ケイが、王はすべてわかっているが、言わないだけだ、と告げるのが泣ける。一緒に育ってきた家庭が温かいんだな。

★王座にひとり
この座る姿がとっても悲しそうなのに自分の行く道に迷ってなくて威厳がありました。胸を張ってるとかじゃないんだよ、何でそう見えるのかしら。すごいね。

モルガンの恨みがアーサーに向くのがちょっと分かりにくいというか、とりあえずマーリンは憎くないわけ??? アーサーのせいで母が死んでしまったから、とはいえ。

母が子守唄を歌ってくれた、というモルガンのお腹に手をあてて、子守唄を静かに歌うアーサー。王の愛が深すぎる。
自分は子供に直接歌ってあげられないが、モルガンが与えられた母の愛を生まれる子に与えて、愛されてほしい、と。王が優しすぎるんですけど!!

浦井くんの素晴らしいところ、こういうそこまで優しい人いるかよっていうシーンも、浦井アーサーだと納得できてしまうとこ。心からそう願っている、と分かるんです。演技してる、っていう嘘がないの。すごいのよ。ほんと。

私の想像だけど。浦井くんは理論で組み立てて、でも最終的には心で演じるタイプなのかなと思います。分かりやすいAだからBの表情になる、とかそういう単純な組み立てじゃなくて、その役を生きるように体のなかに作っていくようなイメージ。

あとお顔がきれいです・・・目がとてもきれい。

進行が前後しちゃってるかも。記憶が。

上手の隅で、ひとり慟哭する場面。紗幕に隔たれた舞台奥ではマーリンが、一番必要なときに隔たれてる的な歌をめちゃいい声で歌い上げてるとこ。
えずいちゃわないか心配になるくらいの、アーサー無音の慟哭。妻の裏切り、姉には恨まれ(そして遠くへ去らせる)、自分の身近な人が去っていく悲しみがありました。また、これから最愛の妻を裁かねばならない。

慟哭ののち、自分自身の幸せについて泣くことをやめたのねっていう瞬間があって、スッと表情が変わった。完全に「ワタクシ」の人生、幸福を求めるの諦めたんだなーと思った。

★家臣からは、グィネヴィアを「女」「グィネヴィア」と敬称なしに避難され、プライドロックみたいな円形階段の上へ。

グィネヴィアは、国から追放し自由とする。グィネヴィアが求めていた「自由」かどうかは分からないけれど。愛を求めた相手と離れ、自由に生きよと言われた。

私にも罪はある繋ぎとめられなかった(そうね・・・王として生きる道を選んで、グィネヴィアをその相棒にしなかった)歌詞、ぜんぜんちゃんと思い出せないけど、何が大事かとか、これから民の幸福のための王になるよっていう宣言だった。泣いたわ。覚えてないから音源ほしい・・・

騎士たちを従えて、エクスカリバーをセンターで掲げる浦井アーサー! 

良すぎる―――!! すてき!!

声も響いてて凛々しくて。少し涙目な表情が王の背負ってるものを表しているようでした。

というわけで、ラストの王の国造りの宣言は、ひれ伏しました。

Vive le roi Arthur !
(ところで、Wake upは英語だし、ざっくり意味訳でアーサー王万歳!で行けますよね、日本語じゃダメって本国に言われたのかなぁ びべろろいって聞こえてたんだけど、これ言うガウェインが言いにくそうで)

2023/02/03

『キングアーサー』 浦井くんの真骨頂だった 1

@新国立劇場 中劇場

1/24夜
(後方、壁際。浦井&伊礼 トークショーあり)
メレアガン:伊礼彼方、ランスロット:平間壮一、グィネヴィア:宮澤佐江

1/25昼(センター寄り中段 見やすい)
メレアガン:加藤和樹 、ランスロット:平間壮一、グィネヴィア:小南満佑子

2/1夜(キングシート。演者の生声が聞こえる。キングしか見てなかった)
メレアガン:伊礼彼方、ランスロット:平間壮一、グィネヴィア:宮澤佐江

2/2昼
(どセン、̘前寄り。全体を良く見渡せ作品鑑賞的には最良)
メレアガン:伊礼彼方、ランスロット:太田基裕、グィネヴィア:宮澤佐江

東京公演の初日が遅れたものの、その後は2/3時点で体調不良者が出ても何とかカバーしながら継続上演中。

★開幕前のインタビューで、演者さんたちが口々にショウアップされた曲でストーリーを繋ぐエピソードが薄いためどう伝えていくか苦心している的な話をしていたので、1曲歌い上げて拍手拍手~次~拍手拍手~なのかなと想像してた。

韓国上演の際に演出のオ・ルピナさんがストーリーの助けになる部分を足していったということもあるのか、杞憂したような曲の羅列モノではなくって、何者でもないただのアーサー青年がアーサー王となる物語に見事に仕上がってました

★新国立劇場でシェイクスピアシリーズに関わってきた浦井くんが、ついにブリテンの王に!しかもミュージカルで凱旋~!
このシリーズで若き王から疲れた顔で王座に座るとこまで演じてきたことが、全部生きてて素晴らしかったです。

冒頭の普通の男の子、兄のケイのため剣を探しに行く素直で憂いのない笑顔。浦井健治41歳? いや20歳だな。

でも、メレアガンがエクスカリバーが抜けない場面から、上手で笑顔が消え剣に導かれていくように歩み寄る横顔が選ばれし者らしく。
作品では「運命」と呼ばれてましたが、自分の意志の外の大いなる力が剣を抜かせます。
抜いた後にハッと気づくとひれ伏す人々。まだ重圧も責任も知らず、分からないけど、嬉しいのかも、いいことかも、そんな誇らしげな青年です。

ここまでで50回くらいは「可愛い(ギャー――)」と心が叫んでいる。我ながら今や帝劇主演俳優の浦井くんに失礼ではないかと思うのだけど、止められない。だって!可愛い!
あと顔が誰よりも小さいのではないか、と群衆に紛れている浦井くんのお姿を見てる。

★ガウェインと剣の稽古するアーサー。未熟ながら筋が良さそうに見える。
エクスカリバーの意志に従う、持つものがふさわしい人物ならば・・・と言外に含ませるガウェイン。まだ、アーサー自身を認めておらず、あくまでもエクスカリバーに従うがガウェイン。浦井アーサーはそのことを分かっていて、その状況を素直に認めている。器が大きいわ。

でも、この後の覚醒場面と合わせると、半分は本当に剣の腕を褒めてるのかなって思います。でも自覚できてない(王としての自信がないしガウェインが手加減してると思っているし)から、エクスカリバーを使いこなせてないんじゃないかと思っている。

浦井くんは可愛いから、カッコイイに若干シフト。鎖帷子に茶系の衣装、この衣装かなり好きでした。シンプルだけど浦井くんの透明感が「素敵!(キャーー)」

★ここから、メレアガンが大暴れしてると民から知らされ、救いに赴く。
王らしく指示を出すことがまだ出来ないアーサーなのでした。マーリン先生に王らしく指示だすんだよって言われてる。

さきほどの衣装に、真っ赤なマントが付く。若い王らしく良い衣装。

狼と鹿、いつも王のこと見てる。スンって顔してる狼と首をフルフルしてる鹿さん、アーサーの守り神みたい。狼はエクスカリバーを背負って運びます。マーリンが去るときに託されたのも、もしかして狼と鹿にどうする?って聞いて、王が望む限り残ると言ったのかなー等と妄想が広がる。武闘派の2頭、かっこいいです。

★メレアガンと勝負。上手、下手と二回ぶん投げられて負傷してるアーサー。下手に来た時に、覚醒する場面。音楽が盛り上げて、剣を見事にぶんぶん回し立ち回り。マント!マントがキレイに翻ってます。衣装の捌き方が最高。

メレアガンの喉元へ剣を当てる。キタ!かっこいい!

下手に倒れた時、兄ケイがもう助けたいって動くのをガウェインが待て、と抑えてて、自分の主が覚醒するのを見て、顔つきが変わっていくのが良かったなー やっぱりガウェインには感じるものがあったんだな。

死なせたくない、っていうのは騎士ではなかったことと関係あるのかも。騎士なんかまず剣の勝負してばっかりだもんね。慈悲深い偉大な王。

ガウェインへ指示をきりっと出し、メレアガンへ敬意を示し、騎士にしてくれと乞う。命令ではなく、頼んでいる。

アーサーの首にエクスカリバーを寸止めするメレアガン、逃げないアーサー。
メレアガン、本人も意識しないようにしてるが、この時すでに自分との違いを感じ取ってアーサーを恐れたのではないかしら。恐れが、怒り、恨みになり、モルガンにそれを利用されちゃうの。

騎士に任命された瞬間に気絶して倒れるアーサー。毎回キレイに倒れてた。何でかうっとりしちゃった。

★グィネヴィアに介抱される。みんな美人に弱いようだ。
M11「魔法に導かれて」
初回、座った場所が壁際のせいなのかここのデュエットがぜんぜん合ってなくて、わざと合わないようにしてるのか?と思ったくらい。あとの回ではそれほど感じなかったけど、あまりいいハモリがない。グィネヴィアはあなたのための人でない、があるからか。
グィネヴィアとランスロットのほうがきれいに合うよね?

歌のなかでグィネヴィアが求める「自由」とアーサーが「結婚」って言うまでの間には実は距離がある。好きな人と一緒にいることが自由の象徴と思ったグィネヴィアだけど、保護者が父から夫になるだけだよね、お姫様は財だから・・・ 

愛したい=自由に生きたいっていう願いとここで提示することで、ランスロットを愛するグィネヴィアへ嫌悪感が出にくくてうまいなと思います。自分が騎士の勲章みたいに扱われることを客観視してるので。このへん、グィネヴィア役の難しいところだったろうと思う。

★モルガンの話。
婚約者とともに王座に座って自分の出自を聞くアーサー。ひどい話だのう

グィネヴィアに化けてベッドをともにしてしまう場面、白いシャツがダークなモルガン軍のなかで引き立ってました。楽しそうにヘイ!するモルガン軍団がかっこいい。
浦井くんのふわりふわり動く姿もいい。いいわ・・・

★ランスロット登場から円卓の騎士(1幕ラスト)
叙任のとこから、浦井アーサー登場&歌唱が続く。

王座の下で祈るアーサー。剣にドラゴンが絡む紋章が背景にあって、ああ素敵!(浦井くんが出てくるたびに、なんてかっこいいんだろう!とドカドカ花火が打ち上がっている私の脳内)

演出全般、絵になるなーという場面が多い。配置もシンメトリにしたり。人間関係の差が立ち位置で分かるし、理解しやすい演出です。

ランスロットに嫉妬しつつ(表には出さない感じだけど、グィネヴィアに問いただしたものね?)王らしく振舞うのよね、グィネヴィアとの距離も見せてセツナイなぁ

セツナイ気持ちのまま、アーサー、グィネヴィア、ランスロット三重唱。
M19「約束」https://youtu.be/7conjvlk24c(稽古場レポート)

騎士の隊列に分断されてるアーサーら3人、義務と心の迷いに揺れる3人。音楽もぶいぶいしててカッコいい。いやカッコよくてツライ…くらいしか言葉がもう出てこないや。

ランスロットはあくまでも王の騎士と自覚しているから、王妃への気持ちにはフタをするつもり、でも王妃の方を見て歌っている。アーサーも王妃に、約束があるから信じていたい、と思って歌う。けれども、もうその約束が守られないかもって予感してそう。信じたい。
誓え~誓え~この約束を。約束したから必ず守られるわけではないのよね・・・切ない!

M20「私たちを助けたまえ」
どうすればいいのか、と悩む浦井アーサーに民の声を聞け、とマーリン。舞台中央で客席に背中を見せて民からの訴えをじっと聞く姿、背中で語ってる浦井くん。背負ってるものが重い。

正面に向くと、こっちは飢えて大変なのに宴のごちそうとか民のこと考えてんのかお前、とかそんな感じで訴えが続く。ツライ。浦井くん、大げさな表情じゃないのに、静かに深く耳を傾けている様子。すばらしい。

M21「私は立ち上がる」
円卓はドーナツ型の紋章入りパネルが吊ってあるものが降りて来てテーブル風になるようキャストが支えてた。

円卓の騎士招集の声、自分がどう道を切り開くか悟りかけてる。と同時に、グィネヴィアを愛することよりも、民の幸福を求める「王」になると静かに決めた顔だった。ああ、切ないよー。切ないけれ「王」になることをどう受け止めるかの変化が、浦井健治の真骨頂。

貴種流離譚の役が似合いすぎて。庶民の心と王の心を持ってるとか、普通の人らしいのに王の威厳もまとえる。すごいなぁとただ感激するばかり。

わちゃわちゃーと動く冒頭からの変化で言えば、どんどん動きが洗練され静かに威厳のある声になり、命令の声でガウェイン筆頭に動くようになる。見事です。

円盤化しないのかなー、せめてライブ音源ほしい。

https://youtu.be/2DwoUE_ABoY

何の発表もないので、PV↑をひたすらリピート。