2016/02/23

浦井くんソロコンサート(FCイベント)

1/31@さくらホール(渋谷区文化総合センター)
Kenji Urai Kopi Luwak Concert
FCイベントなので、詳細は書きませんが、とってもほんわかで楽しかった。

スピーカーが正面にくる壁際の席のせいか、せっかくの美声が割れてしまったところも多々あり。しかし心の耳で一生懸命聞いたわ。

オールリクエストで構成しました。
思い出の深いミュージカル曲から、最近の曲・・・タイトルを先に紹介されても、けっこうな人数がポカーン・・・私もその一人。テヘ。歌いだしたら、ああ、なんか聞いたことある!というマダムたちでした。
それから浦井くんが節目ごとに歌っていきたいと大切にしている曲。

低く重々しい歌い方、というのを練習しているそうで、取り入れつつ歌った曲なども。良く知っている浦井くんの美しくやさしい高音と、その新しいクラシカルな声で、また新しい表現が広がりそうでした。

ミュージカル曲などは公演当時の声を思い出しながら、いまの表現と重ねて聞いていると、彼が一作品ごとに歩んできた道の確かさというか、どれもこれも血肉になっているのだなぁと感激でした。
それから演じたことのない大役の曲も。浦井くんのあの役、本当にぜひぜひ見たいものです。やさしい天使の笑顔で青い血を流してほしい。余計、人外っぽさが引き立ちそうな予感がする。

何度も、私たちに向かってまっすぐに気持ちを伝えてくれたのは、去年から今年にかけて、テレビでのお仕事、そしてソロCD発売などと活動が大きく広がりそうなことが関係してそう。
ファンひとりひとりとの距離を見つめてくれていたからこそ、自分で伝えたかったんだろうなぁ・・・勝手に想像してるだけですが、もうじいーんとしちゃって。

応援したくなる人、いつも新しい面を見せてくれる人、というのが私にとっての浦井くん。ああもう、このごろはどんどん先へ走って行ってしまわれる・・・。後ろのほうから、そっと応援してるから!
ツイッターまで始めたぁぁ(ご本人よ)
今年の浦井くん。
テレビ、舞台、ソロCDデビュー、ソロコン、ミュージカル、舞台。
お体大切に。

ドラマ
「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」
毎回歌ってくれるわけではなくて、ちょっと寂しい。朝の挨拶、一緒にやります。
「ニーチェ先生」
これ、普段の浦井くんに近いから!かわいい大爆発!
「女くどき飯」
北国放送ナシ!

「ウレロ☆無限大少女」
チャラいキャラでカッコ良かったっす。
「トライベッカ」wowow
StarSとして、福田雄一と。天然さが全国に広まるのでしょうか。

舞台
「アルカディア」
「あわれ彼女は娼婦」
「ヘンリー四世」
ミュージカル
「王家の紋章」

2016/02/16

『TDV』名古屋編 5 アルフレート??

名古屋らしいメモも残しておこう。

元基アルフレート。元基氏の千秋楽にて。

サラお風呂で初登場、スポンジ落とすとこ。
アルフが拾うと、落としたことに気づいたサラが入ってくる場面。

元気よく沙也加サラがスポンジを放り投げた(と言っても、ぶん投げたようにも見えなかったけど)ら、ころころ転がって、見えない壁をなんと通り過ぎ、サラの部屋に転がり落ちてしまいました

ああああ・・・・(声にならない声で、どうやって拾うんだろうという客席)

演出的には、アルフがサラが気になって浴室にいったらスポンジを見つけるっていう動きです。
浴室へ入ってきた元基アルフ、いつもあるべきものがない。拾わないと、サラが取りに来ない! けっこう何処?ってあちこち見て探す動き。
アハハハハと笑いだす客席。

沙也加嬢、落ち着いてましたね。まず自室に転がっているスポンジを持ち(ホントは探しに行くからアルフと会うのですが)浴室へ。さ、沙也加ちゃんが持ってる?という元基アルフ(というように見えた)
ペコリ、と沙也加嬢がお辞儀。合わせて元基アルフもペコリとお辞儀。出会いの場面、出来ました!
フフフフーな客席。

でした。
スポンジが家の外へ転がったのは見たことがあったけど、サラの部屋へ行くのは初めてみました。転がすのも加減が大変なのね~

「外は自由」の元基アルフレート。

名古屋で、憧れのまなざしで夜空を見上げてるサラの肩に手をのせてるとこあるでしょ? サラは自由を求めてる歌で、アルフは君とならって歌ってるとこ。

歴代のアルフ、基本路線は真面目でいい子だけどサラには少々奥手で、ドジッ子だったのですよ。

なんとー。
東京ではみなかった積極性を出してまして。
元基アルフったら、サラを背中ごしに抱きしめて、サラの手に自分の手を包むように重ねてたのでした

先生、聞いてませんよーーーっと慌てて出すオペラグラス。再度確認、やっぱり、抱いてるし、手を包んでるしーっ なにそれ、すごい積極的だし、女子慣れしてるし! チャラい・・・・

後日、これは「あすなろ抱き」と呼ばれてると聞きました。あすなろ白書見てたけど、この呼び方は全く知らなかったよー。でも分かる。あれだな。

いま抱きしめたら、2幕でようやく二人の新しい世界に飛び出した感が薄れませんか・・・? というか、アルフのキャラ設定にブレが!
好きなのはわかるけど、どうしたのさーと混乱しちゃったよ。

と、設定はともあれ(大事なんだけどね)元基アルフはでかいので、とてもビジュアル的には良かったですよ・・・

でもさ、
彼女を背後からきゃーっと抱きしめていいのは、
伯爵さまだけ!

『TDV』名古屋編 4 かっこいい教授、誕生

教授!
石川禅さん。

先日、演出の山田さんと禅さんが朝カルでTDVなどについて語ったとのこと。twitterなどで内容をちらほら拝見して、なるほどなぁと思ったことが。

かいつまみますと。
禅さん→これまで喉の負担への心配もあり、教授は高めの声で演じていたが、今季はもっとリアルな人間の声、リアルな反応でやろうと思った。ヴァンパイアである伯爵との対比、彼への恐怖感が伝わると思う。
で、
山田さん→初演からそう言ってる

とオチもついた話だったようです。
今季の教授、万が一くらいだけどもしかして伯爵に勝てるかもしれない、カッコいい!と感じてました。
キャラっぽい役作りから少し離れ、リアルな人間としての反応を見せてくれたお陰だったのですねー。

教授が恐れを見せることで、より伯爵の人間じゃない度があがります。
自分の生殺与奪の権利が、伯爵に握られてることがよりはっきりしてきますね。

伯爵と対面する1幕ラスト。
ヴァンパイアハンターと言いながらも、やはり怖い。しかし著作を愛読したと言われてニコニコ。あなたとなら論理的会話が出来る、と。

伯爵がリップサービスで言ったのでなければ、いいところを突いていたのかもしれませんね。コウモリの研究書。
でも教授は表層的な事象について研究できていたけれど、ヴァンパイアとして生きることについては想像していないみたい。

キリスト教的に、「悪だ」と決めつけてるだけだろうなぁ
その先を一緒に考えられたら、伯爵と真の対話ができたろうに。

とにかく、今季の禅さんはカッコ良かった! 頼もしい瞬間が多くて、これまでと同じ教授とは思えぬほど。
声の張り、量、豊かすぎて、おじいちゃんのふりしてるけど、実態は。などと想像したくなりました。見かけのほうが老けてるタイプに大変身。

Wアルフレートへの対応もけっこう違いが出たもの面白かったですね。
良知フレートとは、かわいい同士。あまり体育会系な対応じゃなくて、先生とかわいい弟子って感じ。
元基フレートには、完全に体育会系な厳しさが・・・ なぜ。天然のくせに意外と強気に出てくるからだろうか。

体育会系なやりとりが若干苦手なので、良知フレートとの関係のほうが見ててほっこりでした。元基フレートとはドキドキしてた。

かっこいい教授、という新たな面を打ち出した禅さん、ありがとう!

たまにはヴァンパイアになって、自由に研究に打ち込んでもいいのよー。

2016/02/10

『TDV』名古屋編 3 二人の影伯爵さま

■影伯爵さま
もうすぐ天国かもしれないくらい上(5階)から見下ろしていたにも関わらず、
15日(彼の千秋楽)の森山開次さんはやはり素晴らしかった。

遠くからでも、重力を無視した軽やかなダンスは同じで、遠い分、まさに影。
妖しげでした。
初演から考えると、けっこう男っぽさも出すように変化してきたような。分かりやすい男性性じゃないのですが。
自分がサラだったら影伯爵さまのオスな魅力をどう感じるか、と見ていると、まぁホントに素敵というかサラ側の気持ちを斟酌しないで、とにかく誘ってくるー!

魅力的な大人の男性に君は素敵、と言われて誘われたら、外の世界に出たがっているサラならば、その手を取ってしまうわ。

本体(祐一郎)の影、という役割で、二人で踊り歌うなかで一人では出せない伯爵の苦悩や人生の奥行きを見せてくれました。
祐一郎が諦観のおももちなのかな?と思わせていたら、開次さんは諦めきれない、という苦しみと喜びを表現なさったり。
相乗効果というのはこういうことでしたねー。

新上裕也さん。
帝劇開幕したとき、私は書いたのです。落ち着きと思慮深さが新上影伯爵に!と。
帝劇後半も同じ印象だったのになー。

名古屋で再会した新上さん、パワフルさが復活!!(東京がそうじゃなかったわけではないのだけど、すごく余裕と落ち着きを感じだものだから)
余裕ある態度に加え、野獣系パワフルさも復活してたので、嬉しい悲鳴。

カテコで祐一郎の隣に並んだとき、そんなに巨大な方ではないのか・・・と驚きました。印象では大きめな方、という雰囲気なのです。踊っているときにどれだけのものを発散して見せているかなのですね。
あと妖しさ異形さがつるーっと消えて、謙虚に立つお姿が普通のお兄ちゃんになるのも、心底驚くわ。

どちらの影伯爵さまも持ち味があって、いいキャスティングだなー。

伯爵の生命力というか、欲望の一端を激しく見せていただいたわ。開次さんが名もなきもの=欲望そのものとの闘い、とすれば、新上さんは己の欲望に意味があるのではないか、と苦悩しているような印象を持ちました。

あと普段、ダンス公演を見ないような私にも「ダンスってすごい」と開眼させてくれた。人間の身体表現のすごさを教えてくれました。
TDV見てから、開次さんのダンス公演に行ったりする機会をつくったり。感謝だわ。

初演のころなどは俳優パート、ダンサーパート、と分けてみていたけれど、練り上げられた公演となってきた今では、二つは不可分でお互いを盛り上げあっています。

またお会いできますように。

2016/02/08

『TDV』名古屋編 2 ラメラメ衣装も見納め。お似合いです!

■クロロック伯爵祐一郎さま
喉はさすがにお疲れ気味かと思ったけれど、気持ちが上回っておられます。
どの場面でも楽しもう、楽しませよう、という気持ちが伝わってくるの。あと共演者のみなさんとのアイコンタクトとか見てるだけで、じーんとしたり。

良知フレートとの1幕ラストシーン。「この手で~♪」のとこで、ウン!と祐一郎は大きく頷き、同時に良知くんもウン!と頷き。印象的でした。

お芝居本筋とは関係ない動きだと思われるのですが、
ここまで来たな!よくやったな!すごいぞ!が詰まった祐一郎のウン!で、良知くんもそれに応じてのウン!だったと思ったのでした。

真相はわかりませんが、やったな!という頷きに見えたー。
また芝居として見たとしても、良知フレートはすでに誘惑されて堕ちたね・・・ということで。違和感ないんですけどねー。完堕ちですー。

元基フレートはどうかなと見たところ、彼は自らスポンジバンザーイ!と気持ちよく仁王立ちしていたので、まさに誘惑するまでもないくらい呆気なく素直に手のなかに堕ちてそうです。天然め。良知くんのようなウンウンはなかったです。後方から元基くんを応援する祐一郎という感じかな。

それにしても思い出すそのお姿は麗々しく、あっと、メイクは薄め。(アデランス社)自慢のウィッグはつやつや、足は長いし、こんなに素晴らしく美しいお姿の方がこの世にいるのであろうか、眼福である。神に感謝だ。

ライトのせいだとは思うんだけど、祐一郎の眼が不思議な色に光って見えたこともあったな。ヴァンパイアだからだろう・・・か。

1階席は通路近くだったので、伯爵さまの香りも(なるべく)こっそりフガーっと吸い込んだわ。ドーランの香り。うふふー。え、嗅がない方なんていませんよね・・・?

オケピの横から客席通路へ行く部分が帝劇より長いので、みなさん急ぎ足気味だったりしてた気がする。クコールが階段手前にプレゼントの赤いブーツを置くけど、取りに行くの遠くなってた。
あと暗闇のなか階段を降りる祐一郎、サラをいざなう影伯爵さまたちも転びませんようにと必死にお祈りしてました。もちろん無事でした。

抑えがたい欲望
見るごとに違う感情が呼び起こされている気がします。

名古屋の3日間で最も強く感じていたのは、この物語で誰よりも「生きて」いるのは伯爵さま・・・! です。
生者でも死者でもないといいますが、「生きる」とは何かを求めながらのたうち回っている・・・その姿が人間の生、のようで。

恋に一生懸命なアルフレートはまだ無自覚なの。しかもアルフは二人でヴァンパイアだから、ずっと一緒だしね(飽きそうだ・・・)

長い時間をかけても、自分が分からないという叫びがぐっときたな。
生きているっていうのは、一瞬先はわからない部分があるからこそ、この一瞬ごとに賭けていくところがあると思うのだけど、その「先」がない存在でありながら、生きていくのはさぞ重荷だろう、と。何度も同じことを繰り返すけれど、やむにやまれぬ欲望は残るのだ。
それを背負いつつも、書物を読み客と会話し、その答えを見つけたい伯爵さま。頑張り屋であるなぁ 

・・・なのに、結局血を吸うんだねっていう、根源的な欲求も否定しないのが素晴らしいよ。お腹がすいたら食べるでしょ、っていうね。
コントロールできない欲求、それが欲望だぞと。舞台上くらいいいじゃないか、欲望100%肯定しても!

君はマネーの使い方がおかしいんじゃない?、とか全てつぎ込みすぎとか、ちょっと世間様を気にしなくもない(嘘、ほとんど気にしないや)・・・ので、欲望ヒャッハー!って言ってもらえると、いまこの座席に座ってる私もヒャッハー!と肯定してもらったかのような錯覚が。
ですよね、ですよね、欲望は意味を求めても深い闇が広がるだけ・・・いまここにある欲望を認めて楽しもうじゃないかー。

ノーベル賞だ!とか同僚に自慢!とか言ってる教授、まだまだじゃよ。伯爵さまは自分で自分を認めてる! ありのーままのー♪

だけどどうしても、ここでは熱いものがこみ上げて涙ぐんでしまう。なんでしょうね。
墓場に薄いピンスポで立つ祐一郎の横顔とか、きれいな手とかに見とれてますが、そのあまりの孤独な様子(演出の力よね、照明キレイ)が胸に迫るのだろうか。

舞踏会だぁ! の「だぁ!」 
まんぞくかぁ!の「かぁ!」
は、思いっきりぶっ飛ばしてました。ついさきほど、美しすぎる影伯爵との共演で私を泣かせた方はどこへ・・・ 本当に同じ方だろうか。

帝劇初日にはヒーーー!と叫びそうになったパープルキラキララメ衣装も、すっかり目になじみ、こんな衣装を品位をもって着こなせる方は、そうそういない、フフフ、くらいに馴染んだよー。

サラとのダンスも軽やか。もっと踊ってほしい・・・

父性を強く感じる年もあれば、おじさまの欲望に見えるときもあり。今年は、先生っぽさもあるような。導き手というのでしょうか。

教授が担う役のはずが、実際の教授と伯爵を見比べると、伯爵のほうが若い二人に変化をもたらして新しい世界へ羽ばたかせたことに。
祐一郎の雰囲気が、若手さんたちの成長を大きく見守っている感じなんだもの。

劇場の仕様のため一部変更あり。ラスト、電飾コウモリパネルを背負って出てくる伯爵さまですが、名古屋では伯爵さまの前に黒い幕を置き、登場シーンで左右に幕を引く形へ。

カテコで笑顔で踊ってる祐一郎がキレイだったよー。楽しそうでした。

再演希望。再演するでしょ、と。
山口祐一郎の伯爵さま像を作り上げてきて、ここまで到達かと感慨深いものがありました。お笑いの部分をどんどん担うようになって、しかもシリアスなシーンはさらに深みを増して。

シングルだと負担も大きくなって来るかなと心配もありますので、Wキャストで違うタイプの伯爵さまをお呼びになっても良いかもしれない。
橋本さとしさんとか・・・ロックな伯爵!

息子カムバックで吉野圭吾さん伯爵も見たいところ。

2016/02/06

『TDV』名古屋編 1 まつりの会場

1/15-17@愛知県芸術劇場

15日夜
サラ/舞羽美海
アルフレート/平方元基
レベッカ/出雲綾
ヴァンパイア・ダンサー/森山開次
16日夜
サラ/舞羽美海
アルフレート/良知真次
レベッカ/阿知波悟美
ヴァンパイア・ダンサー/新上裕也
17日昼
サラ/神田沙也加
アルフレート/平方元基
レベッカ/出雲綾
ヴァンパイア・ダンサー/新上裕也

楽しいTdVまつりは、年を超えて。
冬の思い出となりました。といいつつ、楽しくない思い出から書いておく。

劇場は、あまりもう来たくない大型劇場で、スタッフの方の能力など帝劇との違いを身をもって感じた3日間。
トイレの案内して・・・きっとスタッフさんが悪いというんじゃなく、帝劇が至れり尽くせりすぎるのですよね。でもトイレの混雑は・・・案内して。

初日に見たのは5階、ゴカイ?なにそれ? 
そこは舞台の中央に転落防止のバーが見事に横切り、見栄を切る伯爵さまがちょうど見えぬ! お風呂なサラも覗けぬ! ここで7000円とか悲しい。

なので前のめりの方がちらほら(お客が少ないのが幸いでしたけれど、わたしは最前列のため、さすがに申し訳なくて無理)
注意する職員はおらず。

以上の件をアンケートに書いて退場です。初見だったら泣く。
ここは演劇に不向きです。
もしまた行くことがあれば、S席(1階、頑張って2階まで)以外はむしろお金がもったいないと思います。

※でも音は1階より5階のほうが良かったです。そこは良かったよ。ううっ