2014/12/31

2014 観劇まとめ

1月 オペラ座の怪人@札幌
   クリエミュージカルコレクション(×2)
   シャーロックホームズ アンダーソン家の秘密(×2)
・とにかくもうもう! 祐一郎が笑顔で舞台にいることが嬉しくて、共演者の方たちの温かい雰囲気とか、客席の泣きそうな笑顔とか(実際泣いた)
・ホームズ~は、展開がアレレのさすが韓国発という物語ながら、出演者の巧みな表現で楽しく見ました。浦井くんの二役、この後のチャーリィ役とともに、素晴らしかったです。

2月 カチバス@札幌
TEAM NACS森崎さん演、最も見て欲しかった帯広公演のチケットの売れ行きが最初心配されたが、ものすごいPRで満席だった話が印象深い。こういう地元発(製作は東京ですけど)のものが、気軽に地元で楽しんでもらえるようになればいいと願いつつ。

3月 
4月 ラブ・ネバー・ダイ
   レディ・ベス(×3)
鹿賀さんが体調不良でWキャストの市村さんが代わりに立つ。私は病み上がりの鹿賀ファントムでした。よれよれしててとても心配だったが、マント姿が素敵でそんなこと忘れた。これまたトンデモ展開だったが、くさってもロイドウェバー!音楽美しいし、舞台装置キラキラで、何だか楽しく見れてしまうのだった。濱田めぐみさんのハスッパじゃないレディ姿が初めてでした。すごくレディでした。何でもできるんだなぁ すごい。

世界初演レディ・ベス。漫画みたいな展開ね、と思いながらの4月東京でした。まだまだ(祐一郎はちがったけど)若手組の演技が硬く、歌は気合入りすぎて激しい歌合戦のようだった。祐一郎が帝劇の舞台に戻ってきたぁぁ!だけで、満足。

5月 万獣こわい@札幌
   レディ・ベス(×2)
   ビッグ・フェラー(×3)
・ねずみの三銃士が来てくれて嬉しいわー。また来てね、札幌。案外、夏帆が良かったのが収穫でした。
・レディ・ベス。ちょっと落ち着いた感じに。4月も麗しかったが、花總さんのベスの安定感が増して、相手役も落ち着いて見える。
・ビック・フェラーは、ウッチーが若い2人(ソンハさん、浦井くん)をぐいぐい引っ張っていく、まさに大物。浦井くんの何かを表現してる感がないなぁ(物足りない)の印象は、浦井くんの演技のたまものであることが3回目の観劇で納得。おお、すごいぞ。

6月
7月 ザ・ロスト・グロリーリー/パッショネイト宝塚! (宝塚大劇場)
楽しかったなー、夢の世界であった。念願の轟悠さまを見れたし、星組の柚希&夢咲さんがまばゆい太陽のようじゃった。サロン・ド・タカラヅカでシシィの衣装も着てすっかりタカラヅカマジックにひたる。

8月 タイトル・オブ・ショウ(×2)
四季以来の柿澤さん、やはりひとを惹きつける魅力に溢れた俳優さんだと思う。喉の調子を崩した浦井くんと、サポートしてくれる共演者の回を見た。柿澤さんの男気や魅力が爆発してたな。浦井くんは猛省してた模様。アドリブ風に展開していくし、もちろんアドリブが入ることもあるので、きっちり思考し納得して演技プランつくる浦井くんにはチャレンジ部分も多かったのかも。

9月 アルジャーノンに花束を(×2)
   レディ・ベス(×2)@名古屋
使われる音楽が私の気持ちにちっともぐいっと来ないので、いまいち乗れなかったのが心残りだが、初演時に菊田一夫演劇賞を受賞しただけあり、彼のピュアな一途さとチャーリィの素直さと葛藤のさまが素晴らしかった。体や視線の使い方も演技の技術と演じる心が一体になっていて、ますます健治いいね、だった。

名古屋のベス、東京での杞憂はなくなり、綾ベスのドスドス歩きも若干優雅に上達。花總ベスなど、何も言うことありません。メアリのお2人もそれぞれの苦悩の方向が明確で、震えた。Wフェリペも同様に個性が出ている。禅&圭吾は、スピンオフ作ってほしいくらいの出来栄え。Wアスカムもそれぞれの温かさと情熱でベスを教育。
私は加藤ロビン派でしたが、彼の千秋楽の涙と舞台上で加藤くんを励ました祐一郎の手が忘れられません。

10月 オペラ座の怪人@札幌
高井ファントムのエロ度が増してて、衝撃。好きだわ・・・

11月 ポリグラフ@札幌
   スリル・ミー
   アリス・イン・ワンダーランド
   ファースト・デート(×2)
・森山開次さんが出演してるというので。時間と場面がコラージュみたいに次々かわり、整合性を求めてはいかんのだな、と途中からただ見守るのみ。森山さんは相変わらずエレガントでした。
・評判がよいので見たいと思っていたスリルミー。なるほど!これはまた見たくなる!の面白さでした。音楽もピアノのみながら、2人の感情を余すことなく表現し、ムダのない舞台装置といい、良かったです。
・アリス~、取り壊し前となってしまった青山劇場で。初めて二階で聞いたが音がちっともきちんと聞こえず、これはダメ劇場なのかと思わずにはいられない体験。
出演者はみなみな魅力的でした。
・ファースト・デート。クリエサイズの佳作。こういうのもっと見たい。こちらも出演者がはまっていて魅力あふれ、歌も聴きごたえ十分で大満足。

12月 モーツァルト!(×2 いずれも芳雄W)
   星ノ数ホド(×2)
・芳雄ヴォルフの最高到達点か(見事) ソニンコンスによって、これまで感じなかったコンスタンツェの感情が伝わった。祐一郎猊下はとにかく楽しそうで、それが何より嬉しい。
終盤、ついに芳雄トートが発表され、役柄としても芳雄時代の本格スタートだなぁとしみじみ。祐一郎ぉぉ
・星ノ数ホド、テンポよく重なるセリフに浦井くん時折翻弄されているようだったけど、鈴木杏ちゃんの安定もあって、2人芝居を乗り切っていた。役柄上、同じ役でありながら、わずかに少しずつ揺らいでいく作品で、いくら作りこんでも、間に合わなかったんだと思う。その瞬間に生まれるものを信じて舞台に乗せていくことも多かったんじゃないかと推察。普通の服の浦井くんの後ろ姿がキュートでした。

17作品、33公演

けっこう見たのは、浦井くんのせいだ。お財布からっぽだが、心は燃えた!
来年はクリコレからまたスタートで、いっそ正月恒例行事にしてよと希望です。
祐一郎出演の新作、老貴婦人の訪問、化けてほしいですね。

ではみなさま、来年も楽しい観劇をいたしましょう。

2014/12/28

スッキリ作業してました(道半ば)

友人が<断捨離大賞>をもらったと聞きすっかり影響され、ご無沙汰のあいだ、ひたすら手放す作業に没頭してました。フーッ!

それほどモノに執着しないタイプなので、とりあえず保管してたもの、もう使わないものは問題なくサヨウナラ。

高校から大学あたりの写真の整理、終わり。何で撮ったのか分からないものとか、誰?という方が写っているものは、サヨウナラしました。嵩は1/3くらいになった。

お手紙類も整理。大学時代はパソ通がはやり始めたころで、友人たちとはたくさん手紙をやり取りしてたんだなぁと。そして内容の青さに、恥ずかしいを越えて青春!  

私がせっせと作業してるのを見て、オットも影響され思い出の品も整理してました。いいぞいいぞ。

20Lのごみ袋が10個出来てますが、まだありそうだ。

最後の山は舞台関係。というか、祐一郎関係ですが、プログラムは、いいの。これはね、幸せになれるから。でも場所取りますよね。重すぎて木製の書棚板が折れて金属棚に買い替えた。でもまた買っちゃうんだよね。
雑誌はお休みの間に時間があれば、ぼちぼち切り抜いて整理しよう。

函館の湯の川温泉、ぽっかぽかに温まりました。温泉はいいー。
 ハリストス正教会、リースがかかっていて可愛らしい。ちょうどミサをしていて、中には入りませんでした。
函館駅前から少しあるいたところにある滋養軒、コクがあるけれどサラリとしていて美味しかったです。また食べたい。とんこつ系はギトギトで苦手なのですが、これは良かった! お勧めです。

2014/12/19

年末は落ち着かない

ファースト・デートも途中のままだな。みなさまお元気ですか。
エリザショックがやや落ち着いて、粛々と受け入れるしか・・・! 服しましょう(by キャット)の気分になってまいりました。

週末は温泉でホカホカしてきます。
あとは、毎年恒例の青色申告地獄が始まるので、ちょっと時間が足りない感じに。

先日の遠征では、
こんなに楽しそうなコロレド猊下は初めて見ました、というくらい楽しそうにニコニコ溌剌と歌う猊下に謁見できまして、もう猊下のしもべは胸がいっぱい。
猊下がお幸せそうならば、それでよいのです。

きっと役を自分のものとして堂々と帝劇を背負っている芳雄ヴォルフを、まぶしく温かく見つめているんだろう、と。その眼差しが、客席にまで及んでいたのだと思います。

芳雄ヴォルフは、本当にとってもとっても良かった。こう言っては何ですが、私、祐一郎を俳優メインというよりも、存在そのものを愛しているんです。大きすぎる演技、大きすぎる声、たまの盆踊り、何もかもが人並み以上、というか人じゃない。祐一郎こそ空から落ちてきたよ。全て愛。

芳雄くんは、俳優さんだなぁとつくづく思いました。素晴らしい歌い手で、役者で。
大きくなーれ、と願っております。

それから、新国立で2人芝居の浦井くん。
本人が言っていたように(とあるところで)またひとつ扉を開けたのかなと思います。ぎこちなく、一生懸命に役に取り組んでいる姿、いつもまぶしい。
鈴木杏ちゃんがカッコよくリードし、浦井くんは自然の強さを愛する好青年。すごく普通の、全然ヒーローじゃない青年を、普通100%で演じてます(とても褒めている)

次のマサラミュージカルも楽しみですよ。きっと笑顔で踊るんだろうなぁ 1人だけ大きく踊るんだろうなぁ 女優さんたちも美しく。ラ・カージュと連日見るので、もうキランキランになりそう。

フィガロの結婚、聞きながら。全編通して聞いたことなかったので、いい機会です。芳雄が血を注いだのかと思うと、泣けてくるわ!

2014/12/16

片目でこのニュース

こんばんは。
いつものまぶたの裏にできちゃうんだよ。ゴロゴロがさ、を除去してもらい、単眼の2日間。片目でこのニュースは辛かったよう

昨夜ほど、全国の祐一郎さまファンの皆様と手に手を取って、思いの丈を訴えあいたかった日はありませんでしたよー!

ウワーン!

いつか来るとは思ったが、サラリと明るく東宝が発表して。ハァ?でした…
芳雄はラストヴォルフ祭りでいいなぁ 前回のエリザベート公演で、ちゃんとラスト公演としてお祭りして欲しかったです。

新作は新作で気になりますね。シニア組、素敵よ! 圭吾さんがどこにいるのか気になりつつ、戯曲「老貴婦人の訪問」も読んでみたいです。この豪華メンバーでクリエとかヤメテ。サイズ間違いよ。

祐一郎のやるアルフレート(プロフェッサー!)は、クズオトコだとか? ヨワヨワしいのだろうか。涼風さんにいじめられるのかなぁ?

新生エリザベート、確かに芳雄トートは満を持して。私も楽しみです。そりゃ美しい閣下になるだろう。城田さんはトートでは未見なのでよくわからない。

ルキーニ、トートより難しい役になります。頑張れ、育三郎。前任者がずっとシングルで担った役だし、すごくお兄ちゃん色が付いてて、あれを乗り越えないとね。
優男風か、チャラい系か、変態系か… ストーリー自体にはラストでしか関わらない(しかも行きずり殺人に近い)が、観客動員には、1番近くで狂言回しをしなくては。

若い万里生…! 陛下かぁ いい声だけど、若いよ。ルドルフからフランツかぁ

クラシカルなこれまでのエリザから、現代寄りな演出になるかも。と書いて気づく→小池修一郎の現代寄りは、危険ね…ロミジュリよね… ナウなヤングなですよね… 帝劇じゃなくても好くないか。うぐうぐ。

ふー、謎のカウントダウンもアップも、私を振り回しただけであった。
東宝が祐一郎トートを映像化しなかったのを、いつまでもウジウジせめちゃうからー!

世代交代、世の常、しかしまだまだ帝劇の真ん中で立つ祐一郎を見たいのよ。
吸血鬼伯爵さまは、誰ですかね。これ以上はびっくりしたくないです。宜しく。

千々に乱れる心を癒しでくれるのは、浦井くんの笑顔だわ。星ノ数ホド、じわじわ好かったなぁと思ってます。

2014/12/13

昇華されたかも

マチネでM!、ソワレは星ノ数ホド。

祐一郎猊下、ありがとうありがとう! 昨日今日と大満足の公演で、私の心も天に昇ったかもしれない。
井上芳雄、第1期の代表作ということで、私の心にしっかり残った2公演でした。

さて、浦井くんの星ノ数ホド、面白い脚本で見る側もそれ以上に演じる側も大変な作品。
鈴木杏ちゃんに浦井くんリードしてもらい(グイグイ)なかなか良かったです。杏ちゃんカッコいいわ。

脚本が緻密というか、可能性を何度も見せるので、同じようなセリフが続きます。前回と今回の違いについて考えたいが、次々と展開するので、可能性の広がり全てが二人の世界すべてで。

別人を演じるのではなく、違う可能性を同じ人物を演じるほうが、切り替えしにくいのかしら。

養蜂家らしさ、がピンとこないけど、シンプルさを愛している人なのは分かった。もっとシンプルさを出しても良いかも。自然のサイクルに敏感で蜂の生命を見つめている、杏ちゃんとは時間に対するスケールが違う人物と言う設定なのよね。それが彼女の病気に絡むのか。

二人芝居が良かったのは、浦井くんの若干の前のめり感の比較対象が杏ちゃんだけなので、ローランドとしてのライブ感に変換されたこと。
いやでもさ、浦井くんかわいいんだよー。やっぱり浦井くんの良さは真剣に頑張ってるとこでもあるよね。ねー!
今回は一生懸命よりも前進、あ、キスが上手くなったですね。ゆったり衣装も似合うし、眼福着替えもあるー。

明日は近くから拝見。楽しみ。

2014/12/12

猊下にやっとお目にかかりました

こんばんは。全日本猊下のしもべ会員のセルゲイです。

本日、初見の友人と共に久しぶりのコロレド猊下に拝謁。ますますお若くなっておられる!
マント捌きも美しく完璧で、しもべ冥利に尽きまする。

バージョンアップ激しかった馬車は、シビアな物語のほのぼの息抜き(でも折々にヴォルフが猊下の所有物である事が語られる、笑顔の猊下に抜かりなし)で、ただただ笑いました。悪路、お疲れ様です。
これまでは前が危険だったのに、前も後ろもデンジャラス! ドキドキしたわねー。

祐一郎、バズーカの重荷は降ろし始めたような。ファンもとにかく元気に歌ってくれれば良いと思って見てる気がします。まだまだ聴かせてくれたけど、少しずつ変っていくものですね。

祐一郎がここまで伸びやかな演技なのは、芳雄ヴォルフの成長に尽きます。若き日に苦労してい高音も響き、コンスを抱き寄せるのも、もう器械体操じゃない!前はぎごちなかったものだよ。

素晴らしいヴォルフガングで、青年は大人の男になったのだなあと感慨深い。

他のキャストも、初参加の方までもが役を観ごとに表現していて、何だか震えます。

ソニンコンス、わたし初めて、ヴォルフとコンスは似たもの同士で引き合ったんだと、気付きました。今までのコンス役だと、自分勝手さや計画性のなさが単なる欠点でしかなかったの。でも、それがヴォルフには魅力的だし、自分勝手というよりヴォルフと分かりあえなさの結果だったんですね。
ヴォルフへの愛はずっとあるのに、お互い相応しいタイミングで相応しい言葉で伝えらなくなってしまったの。

ナンネール花總さまなど、10代にしか見えないのもすごいし、男に生まれて自分も世に出たいという気持ちと、弟や父を思う気持ち、スッと伝わってきました。プリンセスになりたかったんだな。

市村パパ、お子様が出来たせいかしら、ヴォルフを思う親心があふれてます。これまでは息子に自分の夢を投影する【私が!】の部分ばかり目が行きましたけど、それだけじゃなく誇らしさとか愛情、自由に振る舞うことの恐れなどなど、色んな感情が混ざりあったままに見えました。
見ている私が大人になったのかしらね?

とにかくこの素晴らしき舞台が残るのはうれしいです。Brava!

2014/12/10

『ファースト・デート』11/23夜、11/24昼 1 クリエサイズにぴったり良品

@シアタークリエ

アーロン/中川晃教 ケイシー/新妻聖子
ゲイブ/藤岡正明 アリソン/昆夏美 ローレン/未来優希
レジー/古川雄大 ウェイター/今井清隆

演出:山田和也 翻訳/小田島恒志
音楽監督:島 健 振付:佐々木信彦 振付/監修:大澄賢也
衣装:屋島裕樹

2公演取りすぎだったかなーと失礼なことを思いながら観にいったら、2公演分取っておいて良かったなでした。大がかりな舞台も大好きですが、こういうクリエのサイズにぴったりの佳作も良いですねー。

いま、スタッフの名前を書き出して、振付監修に大澄賢也さんの名前があってびっくりー。振付師さんとは違う仕事があるのかな?
チラシの衣装は抑え目だったのね、が、聖子ちゃんの衣装! パンキッシュなテイストでありながら、女の子っぽさもあって、その加減がケイシーの自分も相手も大事にしたい、っていう気持ちにも合ってた。それにしても細いわ・・・食べるの好きな聖子ちゃんだけど、ちっとも肉になってない。
髪型もメイクも私の好みどストライクで、着こなしていた聖子ちゃんもますます好きになったわ。

さて、着席したら20分前と10分前くらい? キーヨ&アッキーによる楽しい掛け合いお手洗い等々の説明がありまーす。事前に教えてもらってたので、いつもは5分前に到着派の私も早々に着席して待つ。
キーヨが説明で、アッキーが合いの手を入れる形式ですね。チーズケーキ♪チーズケーキ♪など楽しそうに歌いながらのアッキー、すでに可愛い。ぐふふ。
男性用お手洗いも説明します。自分が使ったことないから、そこにあるのねーと新鮮。

さぁ、開演!

キーヨ(ああ、ウェイターさんはお名前つけてもらってないから、ラストも名乗れなかったのか!)のいるレストランへ、ブラインド・デートのためやってきた・・・まずはアーロン。
きっちりネクタイ締めたままで、ウェイターさんにキメすぎ、頑張りすぎ!とネクタイ外される。スーツは紺地に正方形の格子が細くはいったオシャレなもの、クレリックシャツと茶の靴で、金融関係のビジネスマンにしてはかなりオシャレ度高い。仕事だけ人間には見えないオシャレさんだ。小柄だけどスラリと見えるいいスーツだな(どこのだったんでしょうね) あと黒縁のメガネ。似合ってる。
椅子の位置を直したり落ち着きがないアーロンの登場シーンでした。

次いで、イケイケな(アーロン曰く)テンション高く威圧的なケイシー登場。見るからに、合わなさそうな二人の衣装とメイク。早口設定の聖子ちゃん、こういう役が似合う。「Bitter Days, Sweet night」も似た雰囲気を出してましたが、イケイケ、ズケズケ、でも実は繊細なのという。

アーロンの駆けつけ一杯がBeer!に大して、ケイシーは強いお酒、さらに強いお酒をチェイサーに。かっと飲み込んで、威圧感すごい。

吹いたアッキーに吹いた。
姉のローレンが、アッキーのことを「トム・クルーズみたい」と言ってたと聞いて、飲んでたビールをブブー!!と吹いた! すっごい弧を描いて、きれいに左右に吹いた・・・
練習したに違いないと思わせる、上手なブブー!

お互いの印象を歌い合って、でもこの人かもしれないと余白を残して、デートは続くー。

2014/12/09

M!映像化、本日撮影だったようです

東宝・・・担当者が変わったのでしょうか、ともあれ東宝作品が映像化されるなんて! 夢のようです。もっと祐一郎が超イケイケの頃に収録してほしかったけれど、いまさらだな。とにかくこのチャンスを逃してなるものかーっ
2002年10月の日本初演依頼、
日本のミュージカルファンを魅了し続ける『モーツァルト!』。
“音楽の天才”
モーツァルトが駆け抜けた、
歓喜と苦悩の35年の生涯を描いた
傑作ミュージカルが、多くのお客様の熱いご要望にお応えして、
初のDVD化がついに決定!予約受付開始!!
(東宝ナビザーブからのメール引用)
A席センター、壁際のあたり?にカメラが入ってたんですかね。無茶なアドリブはなくて、キチンとした進行だったらしい。

思いのほか好評だった的なことになって、もっと映像化しようぜとか思うように仕向けたいものだ。
予約受付中のwebページを見ても、いまいち信じられないんですが、ええもう、この好機をもっと良い方向にしたいわー。

ついったにも書いたんですが、ちょっと興味あるかなという友人を誘うにしても、こんな感じなんだと見せるものがあると良いと思うの。実際の舞台体験は、映像から受けるものの何十倍も素敵だから、映像でOK!って思えたひとは、安心して観劇できるね。

で、興味ないしって人にもこういうのあるよと見せて、徐々に普及活動可能。例えば、私のタカラヅカへの流れは、DVDで轟悠さまのルキーニ見て、実物見たい!と思ったのが最初でしたし。

映像化で舞台(というか、この場合“ミュージカル”)の裾野を広がると思いますよ。爆発的にじゃないと思うけれど、小さな努力は続けていくべき。上演してくれない地域に住む身としては、せめて映像で、というのもある。身近じゃない人たちに楽しんでもらって、旅行のついでに見たいなって思ってもらえたら、それだけでもお客さまいらっしゃいませ、よね。

クンツェ&リーヴァイ作品で許諾取れたなら、他の作品たちも是非とも映像化へ! おねがーーーい!!(友人たちに美・祐一郎を自慢するっ→メイワク?いやお構いなしよ・・・フフフ)

2014/12/07

恒例行事も大人の波

学生の頃から、クリスマスに集まってプレゼント交換する会が開催されていまして(女子大だから女子オンリー)
ずっとテーブルにあったチキンが、ついに今年は登場いたしませんでした。なぜならば、胃腸の調子がイマイチが2人いたからー。ウチ1名は私。
チキンは止めて、寿司になりました。

でもこれは別腹!
ケーキ!

友人Rちゃんのブッシュ・ド・ノエル
 ヨコから撮ればよかった。小枝に雪が残ったような飾りが繊細。もちろん小枝も自分で作ったとのこと。すっごい。
中は、というとこれが! 下の層はチョコレートのムースで、間にココアのスポンジ(粉を使わない生地)で、上はキャラメルのムース。取り囲むのはたっぷりのガナッシュ。
美しすぎる。毎年彼女のつくるケーキを頂いていますが、いつもうっとりしてしまう。

お陰で、デパ地下のケーキでは美味しいと思いにくくなってしまった。贅沢ー。

2014/12/02

『アリス・イン・ワンダーランド』11/22夜 イッツショウタイムの連続技

@青山劇場 B席(2階)
初めての青山劇場の2階、きっとこれが青山劇場ラストになると思うが、音が聞き取れない哀しみとともに記憶に残るのがさみしい。
もっとギター音がギュンギュンしてた『メタル・マクベス』は歌詞が聞きにくかった記憶はないから、2階席の壁近くというのが悪かったのだろう。
セリフが1番聞こえにくかったのが、主人公アリスの安蘭けいさん。しくしく。

ほとんど事前に情報を入れずに、ただし、“禅さんがウザイおじさんで超かわいい”らしいことは耳に入ってました。
タイトルが、特にひねっていないので普通に『不思議の国のアリス』のミュージカルなんだとばかり思っていた。再演にあたり、どうやら違うらしいと気づき、それなら見てみたいなーと組み込んでみました。

アリス/安蘭けい 帽子屋/濱田めぐみ ウサギ/平方元基
クロエ/唯月ふうか モリス/松原剛志 エル・ガド/小野田龍之介
芋虫/新納慎也 白のナイト、ジャック/石川禅
ハートの女王/渡辺美里

音楽:フランク・ワイルドホーン
演出:鈴木裕美

役者さんたち、みなさん各自のキャラを楽しく演じていてブラボー!
渡辺美里をはじめてライブで見たわ!(でもCD持ってたよー、けっこうちゃんと買ってました。80年代の思い出)
ちょっと浮世離れした女王さま役が似合ってました。

芋虫があんなに気高く素敵だなんてー! 新納さんの美声はますます磨きがかかってて、聞き惚れる。思慮深いという役だったので、何だか新鮮でした。美・芋虫さま

ウサギさんは、多くの皆さん仰るように“でかい”! 
2階から見てたせいか、平方くんの可愛い部分を見れるのかなーと思っていたが、そうでもなかった。真面目感の強いウサギに見えました。ちっとも時間に遅れちゃう感じじゃなくて、アリスを導く役目が主です。汗だくなのは見えなかったわよー。
若干、堅いウサギだったが、声はよく出ていたので嬉しい。地声がいいのね? 

で、ジャック役の禅さん。なるほど、確かに! ウザイ!(超ほめてる) 
ウザイっていうか、でもいい夫に見える。優しさはありそうだ。なぜアリスと上手く行かなくなってしまったのかが、はっきり描かれないけれど、アリスに余裕があれば、ジャックの可愛さを再発見できるはずよ!

クロエを迎えにくるハンチング帽にジャケット、スニーカー(だったか?)のお姿も可愛いうえに、白のナイトの青×白衣装も・・・うーん、可愛い。
白馬にまたがって、ぱっかぱっか登場。楽天的なことを言うだけで、解決策をださないナイト。あ、これが上手く行かない原因?
可愛いからなぁ しょうがないよ・・・現実的な対応がうまくできなくてもさー。

昭和のアイドルと間違えそうな衣装で踊って歌う石川禅、おお、可愛いが濃い。そして、いちいちダンスの動きも妙なタメ入りだ! これ知ってる!浦井健治だよー! 健ちゃんと同じだったー。やはり浦井くんは昭和アイドルなんだな。
ホリプロなら、禅さん入れてのユニット作れる。年代ばらばらでもいいし、禅さんと同年代でもいいし。あああ、見たいーっ

しかし、そんな可愛い可愛い禅さんのことも脳内から吹き飛ばしたのが、帽子屋の濱田めぐみ。
パワフルな役が本当に似合う方よ。登場しただけで、出ました!めぐさま!掛け声がかかりそうな迫力、そのうえあの声、どの角度からも美しく見えるボディの使い方、賛辞の言葉が足りなくて申し訳ないが、褒めるとしたら、一度でも見てくれれば分かる!でしょうか。
他がほんわかしてるなか、帽子屋だけは真剣にダークサイド。全てを思い通りにしたいアリスの欲望の象徴です。高笑いもカッコいいし! 素敵でしたっ

エル・ガトの小野田さん、キュートさで押してました。芋虫、エル・ガト、ナイト、とウサギの可愛い派4名が集まると、ええもう可愛いの分かったよ! 

見終わって、あれ? 意外と大団円じゃないのが大人向けなのかと。娘と夫は一緒に冒険してないから、同じで、ただアリスの心の向きが変わったら、もしかして関係改善しそうね?というラストなんですね。

扉を開けるたび、オレの番っすね!とキラキラ楽しいショウがスタート☆ 見終わったと思ったら、また次の扉。物語そのものの筋より、イッツ・ショウタイム!な展開にぐいぐい引き込まれ(セリフも歌詞も半分以下しか聞き取れなったけれど)、楽しかったーっとなる。客席の埋まり具合が土曜日なのにさみしかったのが、悔やまれる。きっと笑顔でいっぱいの客席が、さらに盛り上げるスパイスになるのに。

ともあれアリスの悩みは多少の差はあれども、誰にも当てはまるものだから、素直にアリスがゆっくり考えて、楽天的に、べきじゃなくて、何がしたいか、などなど、ライフハックなアドバイスを受けて、自分と生活を客観視して前向きな気分になればそれでいいのだー。

2014/12/01

『スリル・ミー』11/22昼 伊礼/田代ペア 2 分かってから見直したい、リピーターを呼ぶつくり

中盤の誘拐殺人から、拘置所までの流れの緊迫感が。
お腹痛かった。
先に書いたように結局逮捕されて刑務所にいることは分かっているのに、それでも緊迫感が激しかった。ずっとオロオロしてる万里生、罪の意識を襲われている様子の万里生、警察の手が自分に迫っていると追い詰められていく万里生、素晴らしかった。素直に騙されましたー。

一方、最初は全能感でいっぱいのオレ様だった伊礼<彼>が、徐々に事態を把握し、めがねを紛失したのはお前の責任、捕まるのはお前だけ、と罪をなすりつけようとする小賢しい態度を取り始める。いやー、ちっちゃいな「超人」は。

<彼>からの提案。証拠品を全て処分せず保管していた<私>が、<彼>の指示にしたがって従属的な立場で犯罪に加担してしまった、罪は認めるが主犯は<彼>とする司法取引を取り下げて、<彼>と共に裁判を受けることに・・・
そんなに<彼>のために生きるのか、お前は!と、またも純情に思っちゃったわ。

拘置所で小賢しい策略をする<彼>が、<私>を説得しようと歌うメロディは、児童誘拐時に子どもに向かって歌っていたものと同じ
自分の悪企みを伏せ、優しい人の仮面を被り、手懐けようとするメロディ。巧い!
けっこう耳に残る歌だったので、ここで同じメロディ使うんだなーって。たくさんあるミュージカルの楽しさのひとつでしょうね、このメロディをここで!と気づく楽しさ。愛の始まりと終わりに同じメロディが使われるとかさ・・・(『エリザベート』とか他にもたくさん)

それから、櫛目ばっちりなヘアが乱れるように、「超人」気取りだった<彼>がどんどん普通人っぽく崩壊していくのが、面白い。ちょっと、ざまーみろ、という気分になる。
ずっと惚れた弱みなのか<彼>に従う<私>がかわいそうな気持ちにすらなっていたので、そう思ったんだろう。

拘置所の隣同士、<私>が寝てしまったと思い、自分の気持ちを語りだす<彼> お互い顔を合わせず、心の底を見せるような夜。<彼>の「超人」はどこへ、死ぬのは怖いと吐露などする。児童への罪の意識よりも、自分が死ぬかもしれないことを恐れるのだった。

万里生がどんな顔して聞いてるのかなーってオペラ出して拝見する。じっと聞いてた。すごく嬉しそう、でもなく、すごく怒ってるのでもなく、静かに聞いてた。死ぬのは怖くないの・・・? 優しさはないけど、大人が子どもの話を聞いてるみたいな、<彼>がそう語る内容は既知のことだっていう感じの顔。
これまで、万里生<私>は分かりやすい反応してたのが、ここで“何考えてるのか分からない”人にみえる。このじっと聞いてる<私>が、<私>の素か。

超人なのは、僕のほうだ。
(セリフうろ覚えですけど)<私>が静かに語りだす、大逆転の場面。
95年、2人は一緒だ。そのために、めがねを殺人現場に残したし、証拠品も処分せずにいた。司法取引を取り下げるように<彼>言うことも見越しての、収監だ。決して離れられないでいられるようにするために、誘導したのだ、と。

「まだわからないの?」的なことを言ったときの万里生の顔が! コワイ! 自分がコントロールしてると思っていた<私>から、実は自分のほうがコントロールされていたことを言われ、最後の一撃受けたみたいに崩れ落ちる<彼>!
ギャー。
そうだった、冒頭で万里生<私>の従属してる風で実はこっそり主導してる感じ、忘れてたけど、そうだったー!

トドメ刺したなー、全て手に入れたらしい<私の>静かな満足感が恐ろしい。

こういう展開だと、<私>が<彼>への執着をどの程度見せるのか、さじ加減が大事ですよね。あからさまに手に入れたい態度だと、主導権を奪い去るこの終盤の見せ場が薄れてしまう。かといって、あまりただ振り回されてる<私>だと、実は・・・の部分に説得力が生まれない。
ということで、万里生の<私>は、そのチラ見せ加減が良かったですよ。伊礼<彼>の尊大さとある意味鈍いところもぴったりだった。

終盤、仮釈放の審議場面、<彼>が刑務所内で殺されたことが語られました。せっかく95年(つまり永遠に一緒と同義)いられるはずだったのに・・・ もう<彼>がいないから、仮釈放申請したんだなっていうのが分かりました。はぁぁ

ところで時代設定に気づいたのが、電話を見たとき。
大学生が三つ揃え着てる時点で時代感を捉えるべきだったとは思うけど、女性の衣装ほどにはすぐ時代を把握できなかった。他に時代や場所を示すものがなかったので、子どもを殺して帰宅してからの「めがねがない!」騒動で電話機が出てくるまで、しっかり時代を把握してませんでしたね・・・
今思えば、タイプライターで分かるんじゃ?ですけど、なにせ「俺は超人」とかいう子だから、レトロ好きなシュミがあるのかもとか思った程度。鈍かった。
だから犯罪の証拠品の扱いがあんなだったのねー(DNA検査のない時代のお話)

舞台セットもシンプルでよい。
余計なものに気を取られることなく、ただ2人の攻防を見ていればいい。左右対称のセットに、光がタテヨコと当たって、この光の使い方は演出の栗山さんらしい気がしました。

先日、アルジャーノンの音楽が私には合わなかったと書きました。スリル・ミーにおいてその杞憂はゼロ。場面ごとに相応しく、あるときは展開をリード、あるときは流れていることさえ忘れるほど自然に溶け込んで、ミュージカルの音楽ってこうであってほしい度が100点です