2006年 米 アレハンドロ・アグレスティ監督
キアヌ・リーブス サンドラ・ブロック
☆☆☆
ネタばれデス。バレバレデス。
ロマンチックラブ信仰のアメリカらしい話。あっという間に「君がすきだ」ってどうかと思うよ。早すぎやしないか。
■良かったところはたくさん。
大事件がほとんど起こらない。好きだとか言うけど、セリフは気取ってない。
シカゴの町並み。
サンドラ。演じてるケイトの自宅インテリアとかお洋服。仕事してるときはさっぱり目なのに、自宅では可愛い系でした。小花柄とか。大人のガーリー♪
キアヌ全部。ゆるいアゴもそれでもいいっす。のんびりした感じで構わないの。
もしゃもしゃの犬。名演技!妙にヒトっぽくてかわいい。
お父さんと息子の関係。キアヌの年だから家族を見送る役が出来るんですよね。でも心の奥では思いあってたのが素敵。でも後悔が残る、そんな父子。
■しかしハリウッド。何だか大味なのだった。
これは脚本か監督のせいなんだと思う。
ええええーっ これがラストシーンなの? とそれなりに楽しんでいたのが、がっくりに。
あと少しだけ、シカゴの風景でも入れておいて欲しかったわ。
キスの嵐を降らせるキアヌを観ながら呆気に取られてました。余韻に浸るための時間がほしかったです。気の早い人はすぐに席を立つので、余計に今までの気持ちがぶち壊しッス! もーっ!
その理由は、たぶん↓
■タイムトラベルは苦手。
すごく理解が遅いのに、2年しか違わないのでけっこう混乱しました。みんなは分かってたんですか?
最後の「探さないで、待っていて」、あれをキアヌが読んだのは2年前のバレンタインってことよね・・・ でもでも・・・・箱を天井裏にしまった時点では、届いてなかったんでは? どうなの? 何がどうなってんだ?
で、開けに行ったのが2006年よりもまだ先のバレンタインってこと?
でこの混乱した気分の私をおいて、あっという間に二人がキスしてたんです!
取り残された感が・・・
□
終わったあと、コーヒーを飲みながらゆっくり考えてとりあえず分かった(と思う)。でもこれじゃあさー、その場で分かりたかった!
「プラザで、バレンタインに目の前で男性が亡くなった。助けてあげられなかったのだが、この人には誰かが待っていたのかしらと思ったことがあった・・・」ってキアヌに手紙を書いたのは2006年。
で、その男の人が実はアレックス(キアヌ)だと分かるのが、2007年のバレンタイン?(ブー!、2008年だそうです。公式HPに親切設計ありました)
だから自分に会いに来たためにアレックスが事故にあったのだと気づいたケイトは、「来ないで」と連絡した。
この手紙をアレックスが受け取ったのがどのタイミングなのかが、よく分からないだよぅ。過去のどの時点に届いたんでしょうか?
そういうのは追求ちゃだめなんだよね、きっと。でも気になってうっとりしそびれたっ
たぶん。「バレンタインに・・・」って手紙を確か受け取った、と詳細を知りたくて封印した箱を見に行ったレイクハウスで見たのよね? そうなんだよね?
そしてプラザまで行ったけど、ケイトに会いにいかずに待ったってことなのよね?
タイムパラドクスが起きてる気がしますが。いいのかなぁこれで。
ちゃんと説明できる人がいたら、私を助けてー。
■ケイトのお誕生日でキスしちゃうとこ。
ポーチに座って寒そうにしながら、ものすごく自然に会話してるところが好きでした。キアヌはすでに手紙でケイトに恋してるけど、ケイトは初対面だし、彼氏もいるし。
好きって言いたいけど、それじゃヘンだからと困ってるアレックスがかわいい。
笑うといいな、キアヌ。そっとケイトとダンスするのもいいし。ちょっと肉厚になってる風の背中にくっついてみたかった・・・温かそう。
あと、タイムラグデート。壁に2年間ケイトが見るのを待ってたアレックスからのメッセージが。きゅーん。
■This Never Happened Before
Paul McCartney の歌が劇中、いいタイミングで流れてました。こんなにいい声のヒトだったっけ?とびっくりしました。
早速収録アルバム「Chaos And Creation In The Backyard」 2005年 図書館で予約。おほほ。