2015/07/29
『エリザベート』7/23昼 1 新演出、バンザーイ! 祐一郎がこの演出なら・・・と
エリザベート/花總まり トート/井上芳雄
フランツ・ヨーゼフ/田代万里生
ルドルフ/京本大我 ゾフィー/剣 幸
ルイジ・ルキーニ/山崎育三郎
少年ルドルフ/大内 天
どうして私エリザのチケット1枚しかもってないんだろう(しくしく)
まぁ見ておくかとかそんな事言ってる場合じゃなかった。でもこの日見たトート閣下は私の「凍った心とかーすー♪」めろめろに溶けて、ふにゃふにゃだ!
そして花總シシィが完璧100%のシシィで、はやく会いたかった・・・!と叫びたいくらい。
とはいえ、演出のことから。
いま思えば、チラシも新演出のプランに沿ってるんだな。これまで祐一郎閣下、ウッチー閣下、武田真治閣下、石丸閣下・・・と見てきて、各閣下ごとに雰囲気も違ってたけれど、基本路線は変わらない。いろいろ思い出してみても、やっぱりずーっとトート閣下メインの流れでした。タイトルロールの存在感うすいという何故なの状態。
2015のエリザベート、ようやく! ようやくタイトルロールがタイトルロールらしい立ち位置におさまり、
トートはあくまでも<シシィの人生における「死」のありよう、つまり生き方の反映>という、本来そうであったに違いない位置に戻っています。
ちなみにウィーン版は見てないのですけど、どう考えても本来はこっちの流れの話だったかと。
それをヅカ版にした際にトートメインになり(その理由は良く分かるし、タカラヅカでは必要な改変だったと理解する)、そして東宝版にしたときに、なぜかヅカ版踏襲したってことですよね。それが大問題のはじまりなのじゃ。
それでずーっとわたし、シシィがわからない、物語どうでもいい、閣下だけ見てる、っていう観客でした。祐一郎ファンだからかもしれないけど、でも他の閣下のときだって、シシィの話だなあって思いなおした事なかったもの。
だって、彼の名前は「死」って訳したのにね・・・死神、であり、死、という<概念>なのよね? だからこそ、シシィが拒否するときに勝手に連れていかないのがすんなり納得なんだよな・・・
象徴的なのは、ルドルフとシシィがともに自らトートにキスすること。以前は、閣下が「いのちを奪う」という感じでキスしてました。
特にシシィがラストシーンで「泣いた笑った・・・私は命ゆだねる それは 私だけに!」の歌詞からしても、生き切った、人生を全うとしたのだ、という自負があればこそ悔いなくトートにキスできたというほうが、まさにエリザベートの人生を見せてもらったことになります。
わたしだけに!って歌った次に、不可抗力的に死のキスを受けるって、ちぐはぐですよね? シシィと閣下は気持ちが通じてなさそうだなぁって思ってたんだよー。
脱線するけど、この時の芳雄トートの表情が素晴らしいのね! あの表情みたら、今まで私が想像してたようなこと(→閣下はシシィを黄泉の国に連れて行ったら興味なくして、もう彼女への愛はぽいしちゃうだろう、等々)が、的外れだったと気づかされます。そんな下世話な話じゃなかったんだぜー。
たぶんトートは死への入り口、鍵みたいなもので、生を全うしたシシィは天国へと旅立つけれど、生者と死者の合間にいる閣下はそこへは行けない・・・んじゃないかな?
無表情とも違うんだけど、感情が読み取れないような透明な表情してて。セツナイ!
自らキスするってことは、もう死は要らないってことだから、トート閣下の存在感も薄れていくのだなぁと思ったの。
三銃士コンサート Mon STARS 7/6 2 ヒデキや仮面舞踏会♪でアラフォー踊り狂う
ゲストコーナー
★4日 和音美桜さん+アラミス All I Ask Of You 『オペラ座の怪人』
★5日 瀬奈じゅんさん+アトス 太陽は登る 『ニューヨークに行きたい』
★6日 シルビア・グラブさん Once Upon A Time 『ブルックリン』
英語で歌ってくれて、カッコよかった。聴かせるという感じね。
トーク>>
歌ったあとでシルビアさん言ってましたが、出にくかったらしい。わかります。
これ聞きながら、カズさんが「良い曲だねー」と言ってたよとバラすさとしさん。『ブルクリン』はカズさんとシルビアが共演した作品なのに・・・
英語になったから分からないのか等つっこまれる。
そして、すぐにいろいろ忘れるのが自慢のカズさんであった。私もだ!
さらにトーク続く。
『三銃士』で、ミレディが身投げするシーン。客席には顔は向けていないが、ここで毎回カズさんアラミスが、無音でOH MY GOD!!! って言うのが可笑しくて、毎回間に合うように袖でスタンバイしてたビアさん。
それを指摘した翌日はJESUS!!だったかな。ウィスパーで叫んでて、ミレディ死んで悲しいはずのアトスだが、笑いを堪えてたとか。
フランス人なのに! 英語だし!
あとは、レミやってるときに東山さんとビアさんが飲んでて朝の4時にさとしさんに電話かかってきて、来ない?って。さとしさんは飲めないのに、ハイーって呼び出されてたそうです。飲めないの知らなかった。飲めそうな顔なのに・・・
髪を一本縛りにしてると、ビアさんと東山さん似てて良く間違われるんだって。へぇ
で、今後の予定などを話てるところへ、ふらふらな感じの石井一彰さんがビアさんに連れられて登場する。トークが長くて、緊張して待ってるうちに、消耗してたそうだ。少しは後輩のことを考えてくださいよっと抗議。ほんと、ふらふらしてたよ。
Duet
★4日 和音美桜さん+アラミス All I Ask Of You 『オペラ座の怪人』
★5日 瀬奈じゅんさん+アトス 太陽は登る 『ニューヨークに行きたい』
★6日 シルビア・グラブさん+ポルトス+サプライズゲスト石井一彰くん You Don't Know 〜I am the one 『Next To Normal』
なんでも、ほんの少しまえに急遽、石井さんに頼んだそうで。カズさんが息子のとこ歌うはずだったのに、曲が難しくてお手上げに。あと踊らなくちゃならないプレッシャーもあって無理ってことだったそうだ。ありがとう石井一彰さん。早くお願いしなさい、石井一孝さん。
これは公演も見たんだけど、やはり当時より岸さんがいいのだった。余裕が出てるんだろう。再演難しそうな演目だけど、面白かったので、再演してくれたらいいなぁと思ってる。
3人のソロコーナー
♪Wonderful Life 岸祐二
おおらかで気持ちが晴れやかになっていくような転調が心地よい曲だったわ。
収録されてるミニアルバムは廃盤なので、カズさんにダビングしてもらって・・・と岸さん。それは残念。
♪No Rain , No Rainbows 石井一孝
カズさんオリジナル曲。こちらは大人爽やかソング、だったはず。
♪傷だらけのローラ 橋本さとし
衣装は白の袖フリンジのプレスリー風。むちむちボディが眩しい・・・ ウィッグはふわふわな・・・ふわふわな。
いま当時の西城秀樹映像で確認してみたんですが、どう考えても、秀樹より、ヒデキ(さとし版をこう呼ぼう)のほうがやらしくて濃かったわ。あの秀樹より濃いなんて、只者ではない。
3階からは分からなかったけれど、パンツが若干ローライズ気味だったらしく、動くと見えてはいけないものが見えた、ようだ。おしり。
今の心境は、さとし感激~!
です。 pic.twitter.com/Gx1eFQGGKb
— 橋本さとし (@3104shHoney) 2015, 7月 6
とても盛り上がりました。ペンライト振り回しました。仕切りのためにヒデキはけたあとは岸さん戻ってきて。すぐカズさんも合流(着替えハヤ!って岸さんに言われてた)
ヒデキさんが居ましたね!などと会話してると、息を切らしてさとしさんも戻ってくる。
いまね、サイジョウヒデキさんがいたんですよ!
え?! いまのわたしを作ったのは、秀樹さんなんです! と熱く語るさとしさん。
これ怒られそう・・・って呟いてたけど、愛あふるるヒデキでしたから、きっとダイジョウブー。
昭和の風に吹かれた勢いで、顔面蒼白のコーナー
♪ジャニーズメドレー (君だけに〜NAI NAI 16〜仮面舞踏会)
ヒデキの余韻も残りつつ、昭和のトリオといえば・・・と紹介しつつ。
君だけに
指パッチンを見た瞬間、きゃああああ!の会場。私も世代なので、もうもう、嬉しくてテンションが激しく上昇だ。小学生のころよー、全部歌える。
またも当時の少年隊の映像を見てみたところ、たいだいほぼコピーできてたと思う!
ターンでよろけてるとか、テンポ遅れまくるとかありましたけど。頑張った。
NAI NAI 16
NAI NAI NAIの特徴的な腕の振りも、ちゃんとしてましたー。ああ楽しすぎる!
仮面舞踏会
ひゃああー! またも! 特段ジャニーズファンではないのですけど、少年隊は好きなんだな、わたし。ちゃんと歌える。振りは頑張りました。大人が歌うとまたいい歌だった。カッコよかった!
メドレー終った瞬間、ぬぉお、床に手をついてへたり混む3人さん。息切れてるし、へなへなになってました。み、みずーって感じ。元気のバロメーターの汗もかいてたかなーカズさん。
で、オリジナル曲も作ったよ、と。サビはすごく簡単だから、一緒にモンスターズポーズでね。詩は3人で。カズさんが2人に入れたいフレーズきいたら、モンスターは実は宇宙からのエイリアン??みたいな詩になってね・・・などなど。
♪モンスターズのテーマ(オリジナル) 3人
作詞:橋本さとし・岸祐二・石井一孝
作曲:石井一孝
実のところ、あんまり歌詞がはっきり聞こえなかったけど、正調ロックテイストに翳りをプラス、
モンスター!! WE ARE MonSTAR!! ってサビは覚えてます。楽しかったわ。
♪ひとりはみんなのために 『三銃士』 3人
前奏のあいだに、この日誕生日だった芳雄くんに、誕生日おめでとう! あちらにはよしよし倶楽部がついてるが、自分たちには「Mon下生」がついてる、連れて行って武道館! 行きましょう、武道館!
3人の声が合わさってるなかで、突き抜けてくるカズさんの声が気持ちよかった。
★★アンコール★★
♪I Was Made For Lovin' You Kiss
シルビアさん、石井一彰さん加わって。モンスターTシャツ着てきたみなさま。カッコよかったのに、どうしてこれ売ってくれなかったの!
あったら買ったのにー。
は、と気づいたらさとしさんがキッスお面かぶって喋ってたんだけど(何言ってるか分からない) WE LOVE YOU!!
気持ち悪い(笑)あはは ギターも持って手を動かしてたんだけど、弾いてたのかなあ?
で、一番カッコよく歌ったのが、シルビアさんでした。さすが旦那様がkissファンなだけあるわ。
★★アンコール2★★
♪Bring Him Home 『レ・ミゼラブル』
(バルジャン×バルジャン×現役ジャベールの3声ハーモニー・ヴァージョン)
泣くでしょ、泣くよ。さっきまでKiss歌ってたのにね・・・ほんとすごい。
とても美しくて綺麗な三重唱でした。レミに関わってる3人の経験と、実力が素晴らしかった。新演出がイマイチ好きじゃなくて、今年のレミは遠慮したけど、再演されるなら観にいこうって素直に思わせてくれる。この歌があるなら、行くべきだよね。
そしてここでも岸さんの声の表情が良かったのだ。魂の歌声のさとしさん、ファルセットが美しく響いたカズさん。
3人の魅力、存分に楽しみました!
ぜひ、ぜひ、またお会いしたいです。待ってます。
2015/07/24
骨抜きにされました
まぁ1回くらい見とくか、などと偉そうな事を思っていたのてした。23日昼に行ってきた。
芳雄トート。
いま、私のハートは芳雄閣下に骨抜きにされ、油断するとデヘヘーと口元が緩みっぱなし!
想像してたのより、クールで熱い閣下。その落差に翻弄され、めろめろです。どうしましょ…
私より芳雄好きな友人からは、ファンクラブ〜とお誘いされ、うっかりその場で申し込みかねない勢い。や。もう少し稼いだら入りたいけど。今は無理だよ!(4つ入ってるからね…野球とかさ…)
新演出というか、そもそもこういう話だったのを、旧版は曲げて上演してたんじゃないかなと思う(ウィーンオリジナル版未見ですが)
宝塚版を踏襲したのがねじれの元じゃないのかしらね。
初めてエリザベート物語だとわかったわ。あと閣下の立ち位置も納得。何もかも良かった。
この演出での祐一郎トートを見たかったよー!
花總シシィ最高に素敵だし、万里生フランツの年齢表現素晴らしい。年老いてからの声が禅さんに似るのが発見。育三郎ルキも彼の良さがわかるし、剣ゾフィ様も宮廷で唯一の男!(ほめている)でも母らしい思いも見えました。
子役ちゃんはじょうずで、そのまま大人になったような京本ルドもひ弱さがダントツ感あってよかったです。
あ、もうすぐ昼休みが終わる!
午後は集中しなきゃ…
2015/07/20
三銃士コンサート Mon STARS 7/6 1 3階から愛を込めて叫んでライト振り回した☆ お布団レミゼ最高!
ユニット名なのか、コンサート名なのか・・・ Mon STARSのお兄さんたちのコンサート。最終日(平日昼間だから)の3階席が取れたので行ってきたのでした(年齢確認したら、かろうじてお兄さんたちだった)
ペンライトもっていくと楽しいとの情報を得て、秋葉原へ乗り込み、ついにサイリウムじゃなく電池タイプのキラキラ棒を購入してレッツゴー
会場は草月ホール。青山の素敵なお花の会館で、昭和で笑えるロックなコンサートでした。
これを引き当てた方、いいなぁ↑(会場内で抽選ありました)
以下のセトリはカズさんブログ参考です。
♪ひとりはみんなのために〜パリ 『三銃士』 3人
三銃士衣装で登場する3人。キャーー! アカペラから入って、ギュイーン! とギターの音が入る。いつも綺麗と言われたがる・・・アカサカ♪ とParisのとこをアカサカに変換しながら美声で歌うのであった。甦る『三銃士』!
この曲テンションが一気に上がるわ。芳雄くんそっちのけで、祐一郎と三銃士ばっかり見てたものねー。かっこいいー。
♪クリスタルの天使『三銃士』 橋本さとし
流れでそのまま。アラミスとポルトスがコーラスで残ります。本を読むアラミス(聖書だろう)、あれ?ポルトスはパン持ってるかもと思ってだけど、持ってなかったわ。お腹すいてるんじゃないかと心配よ。
たしか私が『三銃士』観劇したころ、さとしさん声を枯らしてたんですよね。なので、こんなに声がつやつや伸びやかな「クリ天」(定食みたいってトークで言ってましたが)初めてだと思う。もしくは、あの公演ののち、さとしさんの歌唱力がぐんと上がったのかもしれない。いい声だった。
カズさんが、最後のロングトーンB-flatはなかなかでないんだよって褒めてたんですが、サトス曰く、譜面読まないから「叫び」だと思って歌ってるとのこと。・・・さ・け・び!
>>トーク
オープニングから全力だ!とか、ココで死んでもいい(サトス)とか。本家・・・? STARSからお花頂いちゃったから、今後お返ししなきゃ!費用が・・・といいつつ、お花にはMon STARS より、StarSさまへ って書く(サトス)など。
あと、自己紹介が急に始まって。
舞台手前のスピーカに足のっけつつ、
Mon STAR レッド 橋本さとしです(イエーイ)
Mon STAR ブルー 石井一孝です(キリッ)
黄色です。岸祐二です。(不満そうだ・・・)
岸さんはカーレンジャーで<レッドレーサー>だったから、イエローは自分じゃない感、しっくり来ないがあるとかで。
そこをサトスが、3日で似合ってきたよ。おいしいと思い始めてるやろ?と可愛がってあげてた。どうだったのかな? むしろサトスがおいしいと思うって思ってるんだろう、でしたけど。
♪First Transformation〜Alive 『ジキル&ハイド』石井一孝
「クリ天」でコーラス2人ついたから、この曲でもコーラスを・・・って2人に声かけてたけど、どうやって参加すれば?っていう。赤いから、赤いビーカーがサトス。じゃ、岸さんはテーブル?みたいな話してました。無理でしょってことで、カズさんひとりで歌う。
英語で。
セリフもちゃんと入ってるので、しょっぱい。みたいなとこも、楽しい気分になり、激痛に襲われる、ももちろんあり。
変身最後は床にゴロゴロ転がる大熱演! アアーッ!と叫ぶ声にはけっこうお色気入ってた?
ジキル博士の声は大人のかっこいい爽やか声、ハイドはドスの効いた低い声。想像以上に、きっちり歌い分けてくれました。Free--!! て叫んでからの迫力すごかった。すごいすごい。カズさんのジキハイも良さそうだなぁぁ
>>トーク
歌い終わり、すべて出し尽くして、死人にような青い顔してる・・・ 抜け殻?
汗がいつもより少ないんじゃない?って心配するサトス。汗が元気のバロメーターなの、出ないとマズイの、って答えるカズさん。
・・・赤いビーカー演じたら握りつぶされてたよね、ってサトス。
♪ブイドイ 『ミス・サイゴン』岸祐二 コーラス:橋本さとし、石井一孝
ちゃんとコーナーの趣旨っぽく、2人を従えて、の岸さんのソロコーナー。
アカペラから入った。
岸ジョン未見でした。いいわーいいわー! っていうか、私が見てないいつかの間に、岸さんの表現力がすっごい伸びたんじゃないかと。レミでジャベしたのは大きそうだなぁ
これは出ましたね、私史上最高に綺麗な「ゴミーくずー」の三重唱だったかと思います。
1曲だけで、世界に連れて行ってくれて、もう半泣き状態でした。胸がいっぱいになった。
>>トーク
Special Presentコーナー(団扇を購入してくれた方から1人を生け贄に怪物の館へご招待)
買って番号を呼ばれるのを待ちましたよー。
呼ばれなかった・・・
次の曲を、当選者さまを囲んで愛を捧げながら3人が濃く濃く歌います。 当選者の方、すてきなワンピースの方でした。絵になってましたねー。
♪君住む街 『マイ・フェア・レディ』 3人
すごい顔近い! 小競り合いしながら、セクシーお兄さんたちが当選者さまに歌ったり、ダンスしたり。これはウラヤマシイわー。
でかい声自慢の3人に囲まれて、どんな感じだったのでしょう? 岸さん爽やかでした。
ちなみに、誰が一番なの?って質問に、さとしさん、とお答えになったらしく。全戦全敗!って嘆くカズさん。私・・・だったら、どうなんだろ? 確かにフェロモン量ではさとしさんになる。なるよ・・・ごめんよ。
一緒にお写真撮って、プレゼント終わり。選ばれたことに気を良くして、階段をエスコートするサトスであった。
お布団ちょうだい!(サトス) 上手からずるずる届くザ・お布団セット。
三人でしかできない曲(カズさん)
コントみたいだけど、コントじゃないよ!(サトス、お布団にもぐりこみながら言う)
なんだろ?
♪対決〜ワンデイモア『レ・ミゼラブル』 3人
これは皆さまに見て欲しすぎる、確かに3人ならではの、笑い転げながらも、最後は感動の波に襲われるという恐るべきものでした。
★対決
ジャジャーン!
あの聞き慣れたメロディが流れ、下手からは岸ジャベール「バルジャーン!ついにーまた出会ったな♪」
お布団の前にはカズバルジャン。お布団を見つめながら「頼む3日の猶予を~♪」
にらみ合う両者、と、そこへお布団がばっと空いて、ボンネット被ったサトスが!
「子どもために行かずにはいられない!」
え、ボンネット姿でバルジャンパート歌うんだね、ひいい。あ、ボンネットわっしと掴んで投げた。
「考えろジャベール 俺の力を!」
2人のバルジャンに囲まれながら奮闘する岸ジャベ。
「どこまで逃げても~ 幸せにしよう」「誓ってやり遂げよう~♪」
つくづく、レミは名作だなぁ・・・ 今回のレミ、全然見たいって思ってなくスルーしてたんですが、これを聞いて、地方公演なら間に合うかもと遠征したくなりました。ほんと素晴らしい、あと、この3人が素晴らしい。泣けちゃうわー。
★ワンデイモア
箱をごそごそして着替えてる!
岸さん:ジャベール(三色のサッシュ)、コゼット(ボンネット被る!)、アンジョルラス(赤ベスト!)
カズさん:マリウス、テナルディエ
さとしさん:バルジャン、エポニーヌ、テナ妻
だったと、お、も、う・・・ 違ったら教えて!
きっちりワンデイモアを歌いきったのですよ!
しかもどのパートも音程外さずに。凄い。
で、わたし、赤ベスト姿の岸アンジョにぽわわーんでした。超・超カッコよかった。私もキャーーー!の黄色い歓声あげたけど、他のお客さまもキャー!ってすごい反応だったと思う。銃を持って、オリャー!って掲げる、あのアンジョの姿ね。
しかも、明日には博多に行ってジャベる人が、コゼットのとこ完璧きれいにファルセットで歌ったんだよ。喉ダイジョウブ?
私、岸アンジョ見てるはずだよねって探してみたら、
2007/06/22
見てました。しかもさとしバルジャンで。他の日など岸アンジョはおしりが素敵、と書いてた。ふふふ。
次男のカズさんの青年声といったら、まだ健在でこれもすごい。堅物マリウスが普通にできます。いけます。
さとしバルジャンの熱さも良いし、このままレミゼ開幕可能。ゲストにシルビアさんいたから、いけるわ。
草月ホールのはずが、帝劇にいるみたいな感動がどどーんと押し寄せてきて、3人しかいないはずなのに、30人くらいの大合唱を聞いてるような圧が。
はぁぁ~
岸さんカッコよかったぁぁぁ~!
さとしバルジャンも好きだぁぁ
カズさんの青年ぶり、すごすぎて。禅さんと双璧かもって思うわ。でも禅さんは仕草までも青年だものな、負けるかなー。声だけなら互角よ。
この時点で、もう喉が枯れるくらい叫んでました。腹筋に力が入らないし・・・(それは笑いすぎのせいか?)
『サンセット大通り』7/5昼 4 Sunset Boulevard
As If We Never Said Goodbye ノーマ
この2曲は作品の存在を知る前から知っていたほど著名な曲で、どういうシーンで歌われるのか楽しみにしてました。
ノーマの曲はその2に書いたとおり。
ジョーのタイトル曲でもあるSunset Boulevardは、石井一孝さんが歌ってるVer.の馴染みが深いわたし。
カズさんは、曲としてゆったりめに歌い上げ系。カッキージョーは、もどかしさで、もうどうにでもなれ、っていう。若者らしいヤケっぱち。ただの美しい曲じゃなかったんだなー。
メロディはモチーフになっているので、何度が登場してくるけれど、最もしっかり歌うのは2幕冒頭で。いい服を着て、プールサイドのデッキチェアでまったりしてるジョー。ずぶずぶハマっているのね・・・と全てを語る様子です。
そこで、この状況を恥じつつも拒絶できない(金!名声!)と、ヤケになりつつ歌うのでした。
ここで歌うんだー。
で、観客はジョーが死体になることを既に知っているので、嘆いてないでこの生活と別れなされ!と全力で願う。願い叶わず。
ベティを追い出すときも、同じメロディですが、この曲はジョーの心の奥をぶつけるモチーフなんですね。
ベティを追い出す時の柿ジョー、彼女に隠し事をしてる自分が嫌なんだけど、知られたらきっと軽蔑される、とか思ってあんな風に冷たく追い出したんじゃないかな。
あれは本心ではなかったと思う。俺を見て欲しい、でも見ないで欲しい、そんな葛藤があるように見えました。けりをつけようとした、だからこそ全部リセットしたかった。
出演者の色でノーマとジョーの関係性も変わるようだし、この作品、好きな俳優さんを見るにはいい作品なのかもしれません。
しかし若者が金を手に入れると、プールとデッキチェアっていうのはアメリカの定番商品ですね。ディカプリオの顔が浮かんで仕方なかったです。「ギャツビー」では同様に撃たれてプールに浮かんでたし。
2015/07/19
『サンセット大通り』7/5昼 3 マーーークス! どこに売ってるのかしら
こんな素敵な執事と言う名の(元・夫)に支えられてるノーマ、そりゃ夢から醒めないでいられますねー。
劇場に入って席に座っていたら、諸注意のアナウンスの声が・・・綜馬さんでした。
ピアノを弾く綜馬マックス・・・なにあれ? からくり人形みたいに可愛い! 唯一ってくらい、楽しそうにしてるマックスだった。ピアノ付きで売ってそうな人形感。
THE GREATEST STAR OF ALL
ノーマを称える歌を朗々と歌うマックス。マックスもたいへん時代がかった物腰、物言い、服装。共犯というか、自分の夢の女優を失いないたくないばかりに、いつまでもノーマを大人の女性として生きることを足止めさせてしまったの。
カッキーと言い合って「あの方をスターにしたのは、わたし」
出会ったのはノーマが16歳・・・ そして結婚した。あああ、世間知らずのまま、ここまで来ちゃったのね、マックスの罪もあるよ。
撮影所に入る前の、ノーマにメイクが・・・(シャドウだったかマスカラだったか?)と運転席から指摘するマックス。いつでもマックスはノーマを見てる。
「門を、あけたまえ」も良かったですねー。運転手ながら、撮影所のガードマンに命令してるの。
それから、もちろんラストシーンも。マックスはノーマを守る、と言っていて、それは大スターのままでいられるようにすることで最後まで貫いたなー。哀しいけど。
適材適所で、ストレスのないキャスティングだった。よかったよかった。
カッキーの声が特別好きだというわけでもない・・・はずなんですが、聞いている時はものすごく引きが強いです。主役声なんだろうなと思う。しばらくは青年の声を生かすのでしょう、50代でどんな声で歌うんだろうって想像したときに、長生きしなくてはと心に刻みました・・・・健康第一。
2015/07/16
『サンセット大通り』7/5昼 2 めぐ様!! アップを撮って頂戴!
ノーマ役にはまだ若いなぁとは思うものの、歌いだすと、ははぁ・・・とひれ伏すしかない。ぞくぞくするなぁ 濱田さんの歌声に参っちゃう。
声がやはりいい(元気)ので、世間から忘れられた女優感はちょっと薄いです。でもいいの。
どことなく可愛げのあるノーマでした。階段はワイルドに上ります。
お着替えも毎回で、目にも嬉しい役どころです。帰り道、きっとあの衣装はマックスがお手入れしてるんだろうなぁと想像。忠臣マックス!
どんなノーマだろうって思う客席への冒頭のアピール、「映画にマイクなんてなかった」(だっけな?)私はスターっていう歌で、そういうノーマ様か・・・と納得させるだけのパワーがありました。この歌いいねー。
♪SURRENDER
過去の夢の世界に住んでるんだなぁ、そして・・・やだこのひとアブナイっていうのも猛烈に分かる。
あとチンパンジーもアブナイ雰囲気抜群。お金あって寂しい人はチンパンジーを飼うのかしら(MJを思い出す)
見てるときはあまり気にしなかったんですが、思い返すと、これまでチンパンジーが埋めていた部分をジョーに埋めてもらいたかったんですね、そうなんですねー。どうして見てる時は思わなかったんだろう?
現状認識さえきちんと出来れば、裕福だし、まだキレイだし、ここまでお屋敷に篭らずにすんだかしら。でも作品のおかれてる時代では、50歳だとおばあさん扱いだったかもなぁ
銀幕のスターなの! の夢に固執してる悲劇よ・・・
デミル監督とのシーンは、切なさと煌びやかさが交錯しました。
トンデモ台本を送ってきた往年の女優が現場に顔を見せた、傷つかないように応対する監督の気持ちが良く分かります。そして、分かってないノーマ! あとマックスもやはり夢見てたんですね、勘違いしてしまったのが、ああ切ない。
♪as if we never said goodbye
美しく壮大なメロディ、失われた幻の灯を必死に追い求めているかのようなノーマの歌声。
これからまた映画を撮るわ、私の時代はまだまだなのよ! って大女優ぶりを見せるノーマ、素敵だからこそその勘違いがツライです。目を覚まして! 痛い人ってことになるんだけどね・・・気づいてほしい。
この時代の人たちの普段の洋服と、ノーマのお洋服のギャップが激しいのも、どれだけ化石化しつつあるのかと。
撮影所の<衣装>のなかではマッチするのに、俳優たちの普段着(年越しパーティーなどの服装)においては、ぱりっとしたタキシードのジョーが<扮装>してる扱いされてましたしね。
ああ!いま気づいた・・・
カッキーがチャラくタラタラーって喋っているのって、ノーマとの対比のためだったのか! ノーマは芝居がかった話し方をするのと、対照的にしたいんだな・・・ ああああー、きっとそうだ。めぐ様、もっと気取って話してもいいかも。
ラスト。女優であること、現役であること、っていうのがジョーによって支えられてたのに、若い女に取られそうだとノーマめらめら~
ベティに先輩風に電話をかけてると、怒るジョーも乱入で、ベティに屋敷へ来いと叫ぶジョー。
何も分からないベティ、気の毒・・・
この前のシーンで、ベティは婚約者とはうまく行かない。気持ちがジョーにあるから、という告白をするシーン。恋にむちゅう~♪ってデュエットしてたの、ジョーはキラキラした青年になってました。こういうときのカッキーの声って、ほんと素晴らしく好青年声で歌うのね。ディズニーからオファー来ないのかしら?
♪TOO MUCH IN LOVE TO CARE
ベティを屋敷から追い出したから、自分を選んだって思った次、荷物をまとめて出て行くわのジョー きゃーー! 私を置いていかないでー!(みたいな感じの)ノーマの叫び。
マーーーーックス!!!
(ほとんど、おかあさーん!って子どもが叫ぶのと変わらない痛切な叫び)
ついでに色々バラすジョー。ああ、言わないであげて!
撃たれたところで、冒頭のシーンへともどっていく。
ジョーを撃って、錯乱気味のノーマ。集まる記者とカメラ、ライト。犯罪者として好奇の視線であっても、ノーマには待ちに待った求めらている実感、ついに現実に目を向けることはなく、夢のなかで生き抜いたノーマだった。
ここの綜馬さんが、またいいのよね!
狼狽してるノーマをしゃきっとさせるのは、これしかない。
ライト! キャメラ! アクション!
素晴らしい発音と発声で、私も一緒にシャキーンとなったわ。涙なしには見れぬ・・・
マックスの精一杯の愛なんだよね、彼はパートナーにはなりきれなくて、支えてライトとカメラを向け続ける監督だったから。
見終わったときは何回も見るかは分からないなぁと思ったものの、いま振り返ってみると、また見たいなぁと思い始めている。
まだ幕があいたばかりなので、このペアたちがどう変わっていくか見たい。
それと何だかんだ言っても、ALWは音楽キレイだった。ストーリーじゃなく、心情にそって見直したい。
2015/07/15
『サンセット大通り』7/5昼 1 柿澤ジョー、無防備な顔に色気がある
マックス/鈴木綜馬
ベティ/夢咲ねね アーティ/水田航生
シェルドレイク/戸井勝海 セシル・B・デミル/浜畑賢吉
小原和彦 高原紳輔 戸室政勝 那須幸蔵 橋本好弘 ひのあらた
安福毅 若泉亮 彩橋みゆ 家塚敦子 石井亜早実 石井咲
木村晶子 栗山絵美 福麻むつ美
作曲 アンドリュー・ロイド=ウェバー
作詞・脚本 ドン・ブラック クリストファー・ハンプトン
演出 鈴木裕美
指揮 塩田明弘
冒頭から、中盤も、そして終盤もずっともの悲しさが漂うのね。音楽も、おお、ALW節というところがいたるところにあり、身をゆだねました。
今回Wキャストの安蘭ノーマ&平方ジョーを見ることができなかったのは、本当に残念。たぶん、安蘭さんのほうが過去の大女優らしさがより強そう。平方くんが、どういうジョーをつくったのかも見たかったです。冷たくする顔が見たかったな・・・
【柿ジョー】
詰めが甘いタイプ! ぎりぎりの決断時に、嫌われたくない、とか相手の気持ちを思いやってしまい、鬼になれないのだった。そして、誘惑にも弱く、一度知ってしまった優雅な暮らし♪は捨てられない。
分かるよ、分かるけど、決断すべき方向がいつも間違っている・・・
可愛くてちゃらっとしてて、出すときは色気がガーンと出てくる。セリフ時は男っぽくて、歌声は青年っぽいのね。あと、馬鹿っぽくも話せるし、ムカつくくらい色っぽいダメ男の声も出す。私、自分がカッキーより年上だからだと思うけど、これは年上キラー!とドキドキしながら拝見してました。
あたしが居てあげる、とか思いたくなる余地(隙)がたっぷり。こりゃ悪い子だよー。
ぱりっとしたタキシードに着替えたとき、私も若者を飾り立ててあげるマダムプレイしたい!と思った。何度もお金はたっぷりあるのーって言うノーマ、羨ましいよ。でも豪華に暮らすほど、心が荒んでいくのも見えて、きらびやかでモノガナシイ。
年越しの2人だけのお祝い、踊るときのはしゃいだノーマ怖い。キレイだけど怖かった。
束縛する権利はないだろう、と怒って出て行くジョー。若者たちの年越しパーティ会場へ行ってベティと再会し、彼女と脚本を書こうと決意してノーマ邸へかける電話で、ノーマが手首を切ったと聞かされ、慌てて邸宅へ戻る・・・ここスリリングだったわ。
そういえば、新年になった瞬間に蛍の光歌ってたよね? 勝手に哀しい気分になっちゃった(日本人だから)
平方くんは、どうやってノーマと男/女になったのかしら??
カッキーは雰囲気に流れされちゃう子なんだなっていうのが良く出てて、かつ、セクシーでした。がっとノーマを跨いだわ!跨いだー!
どちらかというと、ノーマの気持ちで見てるから、ノーマと一緒に動揺した。
売れない脚本家ってのが肝だな。ノーマとジョーは、流行りっぽく言うと認証欲求を満たしあう者同士なので、ジョーは脚本家として自分を使ってくれたノーマに借りがあるって思ってる。ノーマはもちろん、全部愛されたい大スターだけど、マックスは肝心な恋人からは降りてしまった人だから、ジョーが必要。
最初の出会いのあたりかな、誕生日いつ?ってノーマに聞かれて、12月○○日だよって答えた声が、静かで(意味がこもってない言い方、ぶっきらぼうともちがう)良かった・・・良かったんだよ。と、手帳に書きなぐってます。
ラストの、ノーマに言ってあげるセリフも良かった。50歳なのに25歳の振りをしなきゃ、(アナタは素敵なのに)ていう。それをノーマが受け入れられたら、新しい仕事もできるかもしれないし、ジョーとももっといい関係が生まれるかもしれないけど、ノーマには出来なかった。
その年のままでも素敵だって、セリフにはハッキリなかったと思うんだけど、言いたかったのはそういう意味があったと思う。言い聞かせるみたいに、優しく、哀しげに言ってた。そして撃たれてしまった。
蜘蛛の巣にかかった獲物でもあったし、ノーマに再び夢を見せてくれもしたジョー。
冒頭に戻る構成も、哀しい物語を分かりやすく作ってました。
カッキー、セリフの言い方がそっけないのねー。イントネーションの起伏が少なめというか。それがまた若者っぽいし、食えないヤツな雰囲気が出て、夢があるのに一途になりきれない(お金がないって本当につらいわ!貧すれば鈍す)
ある意味、凡人の弱さと恋人としての魅力がいい具合に混ざったジョーになっていたと思う。
2015/07/10
『アラジン』6/25昼 ジーニー劇場だよ!
ジーニー/瀧山久志 アラジン/島村幸大 ジャスミン/岡本瑞恵
ジャファー/牧野公昭 イアーゴ/酒井良太 カシーム/萩原隆匡
オマール/斉藤洋一郎 バブカック/白瀬英典 王(サルタン)/増田守人
男性アンサンブル
仙名立宗、田井啓、熊川剣一、朱涛、笠松哲朗、加賀屋真聡、
水原俊、二橋純、ハンドコ アクアリオ、永野亮比己、大森瑞樹、
永山優哉
女性アンサンブル
井上佳奈、花岡麻里名、金友美、村上今日子、加藤久美子
小島光葉、矢野侑子
楽しい、楽しいだけがぎゅうぎゅうに詰まった作品だった。
映画「アラジン」をちゃんと観たことはないけれど、たいした話でもない。ので、ストーリーではなく、シーンごとのエンタメ度の充実ぶりで最後まで飽きずに見れました。
どのシーンも眠気を催すことなく、ダンスと音楽が200%って感じでテンション高い。見せ場にすべきクオリティのシーンが、連続で出てきます。ストーリー性が低い分、小さい子も楽しいかもしれない。
・瀧山ジーニー
この時点ではシングルキャスト状態。毎公演大変でしょうが、映画のキャライメージを損ねず、しかし実写でも違和感のないジーニー。語りも上手、歌もダンスもうまい。四季がくれるキャスト表の一番最初がジーニーってあたりに、この役の重要性がみえます。物語はアラジンメインに動くけど、芝居的にはたぶん主人公はこっち。見所いっぱい~♪
・アラジン&ボーイズ。
こちらもこちらで、アクションシーンや大勢でのダンスがたくさんあり、大変そう。相変わらず発声が不自然なほどにハキハキとしているのだけを、どうにかしてくれれば100点あげたい。
アラジンといえば、石井一孝さんですってことで。島村アラジンも爽やかですが、カズさんアラジンはその上をいく爽やかさん! メイクいらずの濃いお顔だし、カズさんだったらいいのになぁなどと思いつつ。アクションはダメか?
・ジャスミン。
自立した女性になりたい子。ちょっと小柄でしょうか? 歌もダンスも(あまりダンスの出番がなかったけど、ラストのダンスシーンでキレのいい踊りも見れました)良いです。
カズさんアラジンを思うとき、ジャスミンは新妻聖子ちゃんで。聖子ちゃんVer. でも見たいわぁと思いつつ。たぶん可愛い。
・ジャファー&イアーゴ
お得意の悪だくみコンビとして登場。牧野ジャファーの声が低くてよいです。悪い役のわりには、悪さをこれ見よがしに出さない上品な悪人コンビですね。
・ジーニーがランプから出てきたー!!
アラジンがランプこすったとき、どうやって出てくるのかなーと興味津々で眺めました。なるほど! おおそうかそうか、ランプから出てきたように見えたわ。工夫ですねー。
・じゅうたん飛んだー!
飛ぶらしい、と聞いてましたが。おおお、飛んだー!!(素直)これは、どういう仕組みなのか実は良く分からなかったですよ。うまく出来てます。俳優さんたちも、何かで堕ちないように支えているはずだけど、それも見えなかったし。すごい。
このあたり、もうミュージカルを見てるっていうより、ディズニーランドのショウを見てる気分です。汐留じゃなくて舞浜でしょ。
この日、私の前の席は団体観劇の高校生だったのですが、幕間など歌ったり踊ったりしてる学生をちらほら見かけるほど、楽しく見ていたようです。いいねー。マナーも良いみなさんでした。
ストーリー性は低いとか書きながら何ですが、実はアラジンが自分を偽ったことを詫びたあと、王がそれこそ相応しいとジャスミンとの結婚を認めるとこで、泣きまして。かなり無防備に素直なオープンハートで見ていたらしいです。良かったねーと泣いた。
あと、素晴らしいダンスシーンを見ると泣きたくなる。
もしひとつだけ注文つけるなら、ジーニーが自由になってアラジンとジャスミンがめでたし、になるシーン。ちょっと間延びしたかも。音楽的にも静かで物足りなかったです。
と思っていたら、製作側もそう思ったようで、フィナーレでは再度どーんと盛り上がって終演しました。
動きもかなり細かいアクションの連続なので、どうぞお怪我なさいませんように。
おまけ。
観劇前にスパイシーなものが食べたくて劇場近くのカレー屋に入ったら、美味しくなかった(味がしない・・・辛いけど)カレーで美味しくないって思ったのは初めてだ。びっくりした。
『東海道四谷怪談』6/24昼 3 出来る女。お槙さーん
りました。
岩を追い出した後、そこへ新婚だといって伊右衛門と梅の床を敷くの、お槙さんだけが難色を示してた。何も知らないお嬢様が心配、とかそんな感じでしょうか。暴走しがちな人たちのなかで、実の子ではないお梅を親身になって思っている冷静な人物です。
ギャー!って言ったのは、死ぬときくらい? しかし死に様はあっけなくコミカルでもあり。あーれーっと、川に落ちていってしまいました。
反対に落ち着いて欲しかったのは、お岩の妹・お袖役の陣内将さん。冒頭とラストにしかこの役がないため、ウッチーらがつくる世界にすんなり戻るのは難しいのは分かるけれど、ちょっと浮いてしまいました。なんだろうか、現代っ子らしく背がひょろりと高い(首も長い)せいかなぁ 着物もまだ着こなせてなくて。
そうそう、伊右衛門が好きで病気になりかけたお梅ちゃんね、もう出オチ状態の有薗芳記さん。オカシイんだけど、可愛い! あい・・。とか言っちゃって、小柄なのは良かったが、顔がでかい。伊右衛門は顔については何も言ってなかったなぁ お金がいっぱいあるのと、仕官が出来るってことで十分のようだ。ってことでいいのかしら。
伊藤の父、小野武彦さん。ほのぼの感がただよう、孫バカじいちゃん。でもやることはひどい。伊右衛門の前で、小銭が錆びたのを洗うのがじじいの仕事でねぇとか言う。小野さんだからほのぼのに見えるけど、嫌なじいさんだよ。銭って洗うのか・・・ふーん。
舞台。
チャレンジしてました。天井も奥行きも贅沢な中劇場において、セット的なものはほぼなし。白い布を床に敷き、それが室内だったり、野外だったり。背景にも白い布。
奥に大事な蚊帳が吊るされ、お岩が血を流しながら身支度する鏡台、行灯がある程度。
でも、客の頭のなかにはボロ屋にちがいない伊右衛門宅と、羽振りの良い伊藤家の邸宅は、大きさも豪華さもまったく違うものとして浮かんでました。不思議なものです。
伊藤家の父と娘を幻覚で切り殺してしまった伊右衛門が逃げているとある日、川沿いで魚釣りしてる・・・ なんか伊右衛門さんはデカイ魚を、おっとっとー、楽しそうに釣り上げてました。
めげない男です。
舞台の前方を落として、川の流れに見立てます。自分の名をでかでかと書いた卒塔婆をこれ見よがしに立てる、伊右衛門とその母。お弓も邪魔、ともちろん川に突き落とす。ひどい。全く罪の意識はないらしい。
あ、伊右衛門の母も事情があって息子と離れてたけど、うっかり再会したんですね。しかも高野のゆかりの屋敷で働いて、何かあれば息子をよこしなさいという手紙までもらってる。伊右衛門、二度目の仕官のチャーンス。チャンスなのに、悪事の手助けした秋山の口止めのための担保に渡してしまう・・・ どこまでもその場しのぎの男!
黒子。
歌舞伎みたいに黒子がいるのです。お岩が見せる蛇の幻とか、血のりとか、ネズミの大群、などなどを担当です。
最初はおやネズミ(赤目、巨大なドブネズミらしい)と悠長に見ていたものの、最後に伊右衛門の体に飛びついて殺してしまう・・・・おおお。
夢の場
という場面。現在と過去が入り混じる、夢のような場面。美しいお岩と伊右衛門がであって恋に落ちた瞬間が描かれます。ただ、そなたはお岩に(似ている)と伊右衛門が気づいていくと、ぐははーっと美しい顔が崩れたお岩に変わってしまいます。
舞台が一度真っ暗になり、舞台全体を覆うスクリーンが舞台の前まで出てきます。そして、スクリーンの中央あたりの板(戸板サイズ)が一枚ずつ外れると、暗闇のなかに空いた分だけがくっきり白く明るく抜かれ、さらに一枚、一枚と外されていき、細い通路のような空間が闇の中に浮かぶ。横長の明るい空間が中空に出現です。
映画みたいにキレイでした。2人ともキレイな衣装で、まだ心が通じてたと思ってた頃ね・・
伊藤のものを伊右衛門に殺させ、最後に伊右衛門自身を追い詰めていくお岩さん。
この段になると、哀れという気持ちはやや遠くなり、どっちもどっちかもしれない・・・(ひどい!)気持ちに。
当時のひとはどっちが悪いとか可愛そうっていうより、面白さを重視したのかしら等。
森演出としても、伊右衛門だけが悪いともしておらず、ただ起こっていくことを見せるにとどめ、善悪より人間をみつめます。
怒りや哀しみのあまり怨霊となる(演出を見ている分には「怨霊」というものではなく、伊右衛門の心にうつる岩の姿、というほうがしっくり来る。ここは現代的かなと思う)お岩が、芝居の後半ずーっと伊右衛門を追い詰めていくそのエネルギーのもとは何だろうって、不思議でした。
あれほど体裁とか武家の娘であることを大事にしていたけれど、芯のところでは<伊右衛門に守ってもらえず見捨てられた>というところが、大きかったのだろうかと思います。
キレイにまとめる一歩前、因果応報というか、身から出たさび、という感じで死ぬ伊右衛門。反省など僅かにもせず、ただ生き延びることだけが目的の男の最期だったな。
自己を省みない、というところも現代人の私には十分新鮮な人物でした。
おまけの不可思議。
伊右衛門が死んだとき、お岩が絶叫するのですけれど、私が見た回では客席から笑いが起こるという大惨事・・・な、なぜ! もう、哀しみと目標達成してしまった行き場のないお岩の苦しい叫びだったと思うのです。せつないけれど、笑う気持ちになどなれなくってよ!
ほかにも、どこって思い出せないのですが、お岩のシリアスな場面とかでも笑いが起こっており、平日マチネの不思議? 年配の方が多い客席でしたが、人性達観すると笑うのでしょうか? いや、達観じゃなくて見誤っている、としか思えないな。
ところどころ、ユーモアを入れた演出でしたが、それは笑いすぎだろう、と思った次第です。他の日に観た方は、笑うべきとこ以外では笑いはなかったとのことなので、真剣に見てない人が多かったのかも。うぐぐぐ。
あと、観劇マナー。
私の席の隣に、親娘らしき2人が並んでました。開演前、楽しそうに会話してました。別にいいです。開演後も、引き続きお茶の間のように会話「うちのさんよ!」「あらー、殺しちゃった」などと話しまくる。うぐぐぐ。ありえません! ありませんよ!
このままでは私の観劇タイムが侵害されるので、話さないよう伝えましたが。
気の弱い方だと言えないかもですよね・・・・
(私も気が強いわけじゃないが、お金出して来てる場面では言います。帽子被ってる人とか、足癖の悪いひととか、前のめりとか)
2015/07/06
Mon下生になりました☆ Mon Starsコンサート
こんにちは~
雨男カズさんのせいで3日ともアメのモンスターズコンサート。楽しかったです。笑い過ぎで、かなりお腹空いてしまいました(笑) わたしもうクタクタ…
レミゼではサトス&カズのダブルバルジャンと岸ジャベ対決! ファンティーヌはでかいサトスが務めます。わ、笑えるけど美声で歌う!
1幕lastのあの感動的シーンも三人で入れ代わりながら再現。サトステナ妻が似合うわ、岸さんコゼットのファルセットが美しかった〜
今年のレミ、見てないけど。地方公演なら間に合うか?と考えちゃった。岸さん表現力かなりついたのね。素晴らしかったです。
サトスのクリスタルの天使、本公演時より声が伸び伸び! カズさん曰く、ラストのB♭ロングトーンは男子は出せないよ!とのこと。譜面など見ないサトスは、ここを「叫び」と思って歌ってるらしい。いやすごい出てました。
カズさんは、ジキハイの変身のとこの歌! 良かったわ! ジキルのときの爽やかさと、ハイドのドス効いた声、良く出てました。
床にゴロゴロ転がって熱唱です。
あとね、アラフォーど真ん中に響く、ジャニーズメドレー! 少年隊「君だけに」「仮面舞踏会」シブがき隊「ナイナイ16」
きゃー!キャー! ペンライト振り回して踊りました(笑) オリジナルよりかっこよくセクシーです!
ちゃんと振りもオリジナルを真似っ子。フリ遅れるサトス、足がもつれかけてるカズさん、ポーズがキマった岸さん。頑張った。そしてメドレー後はヘタりこむ兄さんたちでした…
さて今日のゲストはシルビアさん、急遽で石井一彰さん(岸さんと共演したネクストトゥノーマル、を歌うのに息子役をカズさん担当しようとしたら難しくてピンチヒッターとか。ホントか? ま、そういうことですって)
あとビアさんはカズさんと競演した作品からも選んだのに、当のカズさんは袖で「いい曲だね なんの曲?」意外な天然さを見せてくれます。
その辺りスターズと、似てる。次男自由人。
ちなみにサトス長男(リーダー)レッド、カズさん次男ブルー、岸さん末っ子イエロー。
あとサトスは俺の原点といって西城秀樹「ローラ」をプレスリー風衣装で熱唱。激しくなると半ケツ(笑)気味なヒデキでした…
ブイドイは美しくて、泣いたわ。一曲だけでも持っていかれちゃうのよね。胸にぐっと入って来ました。
STARSに対抗?して、モンスターズオリジナル曲もありました。作詞3人、作曲カズさん。ハードロック!
客席も参加しやすいサビ、モンスターズ!と叫べます。
アンコール前はキッスの曲で踊って。ほんと、私ぐったりしました(笑)
次があるといいなぁ… STARSと一緒とかね… 夢は言ってると叶うかも!
では帰りまーす!
2015/07/03
『東海道四谷怪談』6/24昼 2 お岩の思い。怨念とかそういうものじゃなく、悲しみと怒りの大爆発
「妻」「娘」という肩書きをつけてる入れ物(身体)と、心が、顔が崩れたことで乖離し、その心が怨念となって伊右衛門を襲う。
伊右衛門が言葉と心に相違のない人物なのに対し、お岩だけは、話す言葉と心の声にズレを見せます。
だからこそ、保ってきた美貌が崩れ去った時、それまで出さずにいた暗黒面
(嫉妬心、自尊心)があふれ出ることになったのだろう。
武士の娘として、父に従い、父が死ねばその仇打ちのために、復縁する。
夢の話で、恋があったのかと思わせるけれど、それは夢のように一瞬の出来事で、
この時代の女性のありかたが、何事も男次第である不自由さが如実にみえてくるのである。お岩さまは、このような状況にずっと耐えてきたのに、ひどい仕打ちされて、爆発したのだよ。
セリフにも、女であるから・・・(男ならば自分で仇討ちするのに、男を頼らねばならない)と悔しがるところがありました。
打算的というのは酷なことで、そうするしかないのです。かわいそう。というか、つらい。
外に女を作っても、仇討ちさえしてくれるなら、というのも悔しいに決まっているのに、言えません。(悔しいと思ってそうだなと感じたのですが、どうでしょう)
打算的に結婚したのだと自分を納得させようとしても、心がそう簡単に納得できないのですね。
伊右衛門を愛していたから、とか簡単な理由ではなく、思い通りにできない立場のなか、ありとあらゆることを我慢してきたのに、邪魔者扱いされ、容貌を破壊された憎しみ、
絶望感(伊右衛門には伊藤家の誘いをきっぱり断ってほしかった!)
人生のすべてを懸けた、許すまじ!の気迫が、あのようなことになったのでしょう。
そもそも肥立ちが悪く、自分はもう長くないと思っているのだから
死ぬことは予想がついてるお岩です。
自分が死んだら、すぐに嫁をもらうという伊右衛門に酷い、と
言い返すのはちょっと意外でした。
継母は駄目だったのか・・・乳母ならいいのね?
やはりお岩は伊右衛門のこと、女として好きというか、執着があるのですね。
そんなお岩を演じた、秋山菜津子さん。
しとおーっと(じめじめはしてない)した湿気をわずかに感じさせるいい演技でした。
怒り、恨み、どの言葉が一番合うだろう。
悲しみ、もあった。
全てが濃厚に入り混じった、一言ではいえないようなマイナス感情の塊?
死後の動きも、「幽霊」風の様子ではないのが良かった。
あれは、お岩の心が全力で叫んでるって感じ。
母の形見の櫛を伊右衛門が質に入れると取り上げようとするのに負けまいとしたら、
爪が剥がれたとか・・・
そこまでする伊右衛門も、頑張るお岩も怖いから!
櫛で髪をすくと、ごっそり髪の毛がとれ、その髪の束からは血がしたたり落ちる・・・!
ぎゃーーー!
顔が崩れていく場面では、あまりセリフはないのです。
かわりに、ものすごい執念を発揮して女の身支度をします。
これが、<女の執念>をこれでもかと見せつけて、いやすさまじい台本だよねと感心します。
お歯黒つけたら、口から血がたらら~。
髪をすいたら、抜け落ちて血がしたたる。だだぁ
夫に着物を奪われてしまったので、夏にしても薄着の一枚きりの哀れな姿で。
並々ならぬお岩の執念が、一心に鏡を見つめる瞳のなかでめらめらと燃え上がってた。
ほとんど臥せっている役なのに、全体を通すと存在感が大きい。他の者たちが何をしていても、常にお岩を抜きに考えられない。
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