2020/12/31

2020観劇まとめ

 まとめる程見てません。払い戻しになったのは、WSSと芳雄くんのラジオ番組主催のコンサート(浦井くんがゲスト予定)の2つでした。

1月  『ダンス・オブ・ヴァンパイア』@梅田芸術劇場
2月  『天保十二年のシェイクスピア』@日生劇場
    『CHESS THE MUSICAL』@東京国際フォーラムC
※5月 ウエスト・サイド・ストーリー公演中止のため払い戻し
10月 『リチャード二世』@新国立劇場
    『ローマの休日』@帝国劇場
12月 『オトコ・フタリ』

以上6作品。この状況にしては見れたような気もします。TDV今年だったんですよね、何だか信じられない。この時もマスクして移動しましたが、ここまでになるなんて想像できませんでした。

他、配信がいくつか。

6月  浦井健治のDressing Room Live at Streaming(2公演)
7月  中川晃教コンサート2020
         feat.ミュージカル『チェーザレ 破壊の創造者』
    MonSTARSの密会 危険な3人~近づくな!
    SHOW-ISMS(マトリョーシカ)
8月  SHOW-ISMS(特別追加公演)
    MUSICAL JERSEY BOYS IN CONCERT
    THE MUSICAL CONCERT at IMPERIAL THEATRE(2公演)
    中川晃教 Live Music Studio
    THE MUSICAL BOX Welcome to my home Cプログラム(ホリプロ)
    My Story 素敵な仲間たち(4公演)
9月  井上芳雄&中川晃教 僕らこそミュージック
11月 浦井健治TALK EVENT(第一部、第二部)
    花組東京宝塚劇場公演『はいからさんが通る』千秋楽
    ミュージカル『NINE』
12月 ホリプロミュージカル・コンサート(昼・夜公演)
    新妻聖子クリスマス 配信ライブ
    
中川晃教×加藤和樹×海蔵亮太~時代を超えたJAPANスタンダード
         「僕たちの冒険!LOVE SONGSを探して!」


カメラワークが上手だったり、出演者が配信であることを重視して制作したものは、配信ならではの楽しさもありました。

配信はあくまでも配信で、演劇とは客と演者が一緒に作る瞬間のアートだと思うので、配信は行けない場合にやむを得ずですが、それでも、主催側がロックダウンののちに夏あたり時間もないなかで奮闘して配信にこぎつけたケースもたくさんあり、感謝です。ありがとうございました。

来年もどうなるか見通せない状況です。
良い方向に向かっていることを祈っています。

祐一郎さま、M!で来道するのを待ってますー!!

『オトコ・フタリ』12/21夜、12/22昼 浦井くんはフレッシュな青年から大人へ

 あと4公演というとこで、浦井くんの喉の調子が悪いという情報が。心配。

とりあえず公演続行なので例のコロナではないのはひとつホッとしましたが、残り4公演をどうか無事に出来ますようにと祈るばかりでした。

Twitterでチェックしてると、劇場の皆さんからは歌い方を変えて、知寿さんや祐一郎さんがカバーして何とかできた様子。浦井くん、喉はあまり強くないのかもね。お大事に。

浦井くん。
ベテランの前では、青年でした。意識して青い若者らしさを出していたのでしょうけれど、祐一郎さんとお芝居するの楽しいなーと顔に書いてあるような気がして。あと脚本的に子供っぽさを残してるので、ラストの編集者になったときの落ち着きとの差が良かったです。

義理の母が父の死後に自分の前から消えてしまい、彼女が好きな冬馬くんは「禅定寺恭一郎のところへ行く」の置手紙を頼りに乗り込んできます。なんとまぁ、まっすぐな。
訪ねて来ても、待たせてもらうなんて言えませんよね・・・

登場時のずうずうしい感じも、きっと由利子さんを見つけたくて必死なのねと納得してしまうし。恭一郎さんにもし由利子さんがうちに居たとしてどうするのと聞かれ、力づくでも連れて帰る、と言ったあたりに、子供ー!!となるんですけど、恭一郎さんそこは突っ込まず静観でした。

姻族関係終了届があったなら、完全にサヨウナラの去り方したのに、連れて帰るってすごい自信家です。

父の浮気で両親は離婚、自分は父の元に残り母は結婚してた妹のところへ行った。これで愛を信じているってすごいんですが、その相手が父の再婚相手ってあたりに若干の闇を感じます。

意地悪く見ると、父親に仕返ししたいとか? と思えるけれど、そこは浦井くんの天然ピュアさが一掃です。本当のところは分からないけど、恭一郎さんも好子さんも義母を好きになったことを屈折したものとは結びつけてないように感じました。

2幕の寝室の場面での、恭一郎さんと好子さんの両方を心配する冬馬くんが、ホントに素直で誠実なんだねとじんわりしちゃった。好子さんは放心してて鬼気せまるものがあり、恭一郎さんは来るべき日が来たって受け止めて、冬馬くんは心配でいっぱいの顔。

祐一郎さんと知寿さんのお芝居って、聞こえやすい発声と意味のある体の動かし方なので、いわゆる「お芝居してる」感じが浦井くんに比べると強いのですが、芝居がかってると言えるのに、むしろ人間らしさ、自然な感情の流れを伝えてくるのが不思議。

普通の人が話すように舞台上で話したとして、伝わるのか問題ですね。映画も様式美が強い芝居でも、胸に突き刺さる作品にもなるし、お芝居の奥深さというか演技に完璧がないってこういうことなのかしらと思ったり。

それから、冬馬くんと言えば歌。自分の気持ちを伝えるのに「歌います!」
ボーナスポイントなのかしら・・・ありがとうございました。

上手に歌わないのも大変そうです。

歌ったのは中島みゆき『糸』、米津玄師『Lemon』は知寿さんと。
恭一郎さんを大いなる愛に誘ったかもしれないのが、ベートーベン『ミサ・ソレムニス』(第三楽章)

糸は、3人の関係性に見立てたもの、と最後まで見ると良く分かります。Lemonは好子さんの心ですね。
どちらも名曲ですけど、Lemonはあまり歌詞を考えて聞いたことがなかったので今回じっくり歌詞も読みました。キュン。

ミサ・ソレムニスは帰宅してから2枚CDを聴いてみて、厳粛さと明るさのある宗教曲という印象です。祐一郎さんの大きさにはよく合うスケールかも。聴けば聴くほど良さが出てくる曲でした。

ちなみに気に入ったのはカラヤン指揮/ベルリンフィル/1985年録音のもの。品格ありました。

『オトコ・フタリ』12/21夜、12/22昼 祐一郎さま、知寿さん最高

 脚本と演出に若干の不満が残ったものの、山口祐一郎さま、保坂知寿さま、浦井健治くん。声の出演の大塚千弘ちゃん。

はぁ みんな素敵すぎて、不満もいくつか思いつくものの、まぁいいかこれはお祭りだから、となります。そして3人とも品があります。年末にほっこりする小品。

祐一郎さま。
現代のリラックスした衣装、シンプルな白シャツ、ロングカーデ、素足にクロックス(かな?) 腕まくりした腕、長い脚、全部素敵すぎて鼻血出ます。

衣装は前田文子さん。いい仕事です。こんなにシンプルな衣装の祐一郎さんは私初めてみたかも。ボロいバルジャンっていうのはあったけど、現代の人でシンプルって初かな。本体が完璧だと何でも着こなしてしまうんだな・・・

視線の使いかた、声の出し方、いい方。すっごく高度な使い分け。
何気ない動きも全部考えられていて、冬馬くんが話すときは邪魔しないとか、自分の場面のときはしっかりメリハリつけるとか、浦井くんもいろいろ話してくれてますが、レジェンドだなぁと新ためて。

ミュージカルの時って、祐一郎さまは歌声の素晴らしさや恵まれた体格に先に目が行ってしまうけれど、ストプレになると演劇の技量も高いのね・・・と。今さら、今ごろ感銘を受けました。すごい人だなと思います。

色んな声が使われて、耳が幸福で満たされました。
1幕では自分本位の大人の男性、といういかにもな雰囲気なのが、好子さん相手にはくだけた感じで話すところとか、冬馬くんをからかうのを楽しくなってるな、とか。深入りしたくないはずなのに、つい気になってしまうところとか、画伯、可愛い。

絵筆を動かしてる腕や背中が美しい。上着の裾が揺れるのが素敵、冬馬くんの青い発言にフン、と長い脚を組み替えるのも、愛の絵が描けないーとカウチでジタバタするのも。シェリーの杯やマグカップを持つ手も。
ぜんぶ素敵すぎて死にそうっていうか、寿命伸びたていうか。

それから、中島みゆき『糸』を小声でささやくように歌いながら愛の絵に取り掛かる場面。ささやいても上手かった。ブレません。上手く歌ってないのに上手かった。

何もかも良かった。

知寿さん。
祐一郎さんもすごい女優さんだってお話してましたけど、間の取り方とか、相手との合わせ方がごくごく自然で、自然すぎて技巧を感じさせない巧みさが。

所作などもキレイだし、けっこう画伯にぐいぐい意見通していくのに、押しつけがましさより、貴女が言うなら聞いちゃうって思わせる可愛らしさがあるのよね。
仕事ができるんだろうなぁ、信頼されてるんだな、と。

で、実は好子さんの秘密は恭一郎さんは知っていて、その上であの態度だったという展開となり、先生を転がしてそうな好子さんは、先生の掌の上だったと分かります。

1幕でも、恭一郎さんと好子さんは距離を保ちつつ、良い関係に思えた分、それは互いに言わないでいた心のうちを隠しつつの関係と分かってからは、余計に適切な距離感でいた時が輝いて見えました。良い面で付き合ってきた、っていう感じでしょうか。

その点、恭一郎さんの心情って実のところちょっと見えにくいところがあったかも。言語かしないあたりに、画家らしさを思ったりしました。聞いてみたかったですけどね。

一度自分で飲み込んで、しかも絵に表現して、それを客観視するくらいの時間の経過がないと、言葉にしない人なのかなと思いました。

『オトコ・フタリ』12/21夜、12/22昼 脚本と演出について

 @シアタークリエ

禅定寺恭一郎/山口祐一郎
中村好子/保坂知寿
須藤冬馬/浦井健治
須藤由利子/大塚千弘

脚本/田渕久美子 演出/山田和也

コロナで不要不急の外出自粛を言われていたなかの遠征でした。ぐっと観劇をこらえてらっしゃる方もたくさんいたと思います。最も良い選択は遠征中止と理解はしていても、誰とも会わず黙って移動するだけならリスクは抑えらえるのでは? 悩みました(何を言ってもいい訳じみてしまいますけれど) 

夫とも相談して外食しない、お店で買い物しない、劇場と、劇場から徒歩圏内に取ったホテルの移動のみにして行くことに。

一番の決め手は、遠征1週間前くらいに東京都の状況が悪化し、これはもう無理かと思ったらオイオイ泣けてしまって、泣くほどツライのかと驚いた。自分にとっては行ったほうが元気になれると思ったのでした。

そんな感じで行きました、『オトコ・フタリ』

途中、2幕モノを1幕構成にして・・・という話も聞こえてきていましたが、上演時には2幕に戻しています。

客席は8-9割埋まっていて、ガラガラではありません。

禅定寺画伯は国際的にも評価されている抽象画家、その家政婦の好子さん、突然やってきて同居することになる冬馬くん。

大きなテーマは「愛」についての3者の変化、ストーリーを動かすのは好子さんの秘められた部分。

10点満点で。
脚本5点演出6点俳優100万点

脚本
この時期に上演できたことだけで100点なのですが、俳優にそれほど肩入れせず「作品」として見に来たとしたら、中途半端感がぬぐえません。

けっこう前から執筆されていた気がするのですが、詰め切れてないよね? で、詰めてないところを全部俳優が埋めています。もしかしたら、田渕さんとしてもアテガキなので余白を多くとって脚本を書いたのかしら? んんー、にしても、もう少し締まった脚本であったら、さらに良かった。

恭一郎画伯の問題の根は、両親との関係性。恋多き人でありながら孤独な人だ、と好子さんは言います。どうしようもなく孤独であるから、女は放っておけないのだ、と。

『愛』がテーマの絵になかなか取り掛かれないのは、宇宙的規模のすべてを包むような圧倒的な光、愛、を見てしまったから、圧倒的すぎて自分の力では描けないと思っています。この圧倒的な愛のくだりの扱いが簡単すぎた。

好子さんと冬馬くんが去ったとき、画伯のなかに何かが起きて絵に取り掛かります。冬馬くんが日常に生きることすべても愛では?と訴えるところで別の視点に気づくのだけど、そこ、もう少し恭一郎さんの変化をじっくり見せて欲しかった。

好子さんの妹さんが母親と再会させてくれたことも、より意味が大きく育ったのですよね。村上春樹が描くような、主人公を見守って自分は愛をもられなくて去っていく彼女たちを思い出したわ。すごく悲しい彼女たち。

冬馬くんが言うことも愛のうちだって頭では知ってはいたでしょうが、共同生活のなかで冬馬くんや好子さんとやり取りする中で、恭一郎さんのなかで腑に落ちることがあったから、そうれもそうだ、という心境に至ったのですよね。

脚本の方向性はすごく伝わるけど、そこ、全部俳優さんにお任せしたわけよね???という不満。脚本だけ読んだら、都合いい展開じゃない?って思っちゃう。

それから、女性には敵わない的はセリフが恭一郎さんにあったこと。好子さんの妹さんがかなしみで亡くなったと思うと、簡単に言ってほしいセリフではなかったです。

それらが残念ポイントで5点・・・

いいところも。アテガキの効果がすごく大きい。

おモテになる芸術家、という設定、冬馬くんのまっすぐさ、ファンが見たいなぁという部分なので。どうしようもなく孤独、とか! そうそう、もし「祐一郎さま」がそうだったとしたら暖めてあげたいって思ってしまうものー! このあたりは単純にトキメキました。へへ。
好子さんは、愛憎複雑にからむ難しい役だけど、知寿さんが演じると嫌味っぽくなくて、憎んで愛した、が素直に受け取れてしまう、すごい。女性、こんなに聡明な人ばかりじゃないけど、好子さん素敵な女性でした。

いろいろ不満書いたけど、それでも劇場を出てひとりホテルに歩いていると、自分のなかの「愛」は何かしら?と考えてました。人と出会って人生に変化が起こることが、今はとても眩しく思え、素敵な話だった、という気持ちも残りました。

演出
山田さんこんなに暗転多用する人だったんです?と落ち着かなかった。あと1幕最後の階段から落ちる恭一郎さん人形が下品と思ったので6点。

暗転が多いのと、脚本の構成もあって、エピソードの羅列、スケッチ風になっていました。好みの問題かもしれませんが、ブツブツ途切れる感じで好きではなかったのです。

人形落ちてこなくても、音だけで恭一郎さんが落ちたのは100%分かります。いかにも人形な物体を階段から落として、ビックリするので笑ってしまったのだけど、直後に「死んだりしたらツライ。ってかケガでも笑った自分が恥ずかしい」という心境になり、居たたまれませんでした。余計な演出としか言いようがない。止めてほしかった。

他の演出でも肉体を軽んじたり痛めて笑いを取る作品なら、その一部として受け入れられるかもしれませんが、この作品は上品系よね? どうしたの山田さん。山田さんの演出は素直さがいい点だと思うので、ここだけ疑問。

そのほかは安定したレベル。寝室の襲われるところも流れは良かったし。祐一郎さまの全身の美しさを堪能できました。

あとはきっと稽古場が楽しかったろうな、と想像できてしまう三人のやりとりが楽しかったです。山田さんが、油断するとすぐ祐一郎さんがチャーミングになってしまって、と吐露されてた部分も客としては知ってる!仕方ない!で、そこ含めての人物像にしてるし、いやほんとに・・・人形ですごく損してます。

舞台装置は回り舞台でアトリエ、食堂、リビング、寝室を区切っている感じ。そこに階段が横についてたけど、クリエは奥行きありますよね? 画伯のお家の広がりが感じられないのは心残りかなー。木とキャンバスの白、恭一郎さんもモノトーン系の衣装なので、トーンも抑え気味なので、景色がシンプルでした。これは画伯の趣味なんですよね・・・
鳥のさえずりも聞こえてきたし、いいお庭もありそうな邸宅のはずなので、解放感が欲しかったけど、それも恭一郎さんの心象だったのかもしれません。

2020/11/01

『リチャード二世』10/22昼 シェイクスピア歴史劇シリーズ最後

 @新国立劇場 中劇場

王リチャード二世/岡本健一 王妃/中嶋朋子
ジョン・オブ・ゴーント/大滝寛 
エドマンド・オヴ・ラングリー/横田栄司
ヘンリー・ボリングブルック/浦井健治 
オーマール公/亀田佳明
トマス・モーブレー/清原達之 
ヘンリー・パーシー/原嘉孝

12年に渡り同じメインキャストを起用し演じられたシェイクスピアシリーズの最後の作品。時系列としては最初の物語とのことで、全部見たかったし、新国立はこの偉業を広くアーカイブを公開してほしいと思いました。文化庁と新国立が主催なら、国民に還元してほしいです。モッタイナイ。

これまで一緒にシリーズを作ってきた俳優の金内喜久夫さん、中嶋しゅうさん、舞台美術の島次郎さんが亡くなっています。時間の経過を感じました。

というわけでシリーズを見返したくなりますー。おねがいー、自宅からアーカイブ映像にアクセス出来るようにしてくださーーい。

■浦井くんの役だけ書くと

『ヘンリー六世』ヘンリー六世
『リチャード三世』リッチモンド伯ヘンリー、ヘンリー六世の亡霊
『ヘンリー四世』皇太子ヘンリー(通称ハル王子)、のちにヘンリー五世
『ヘンリー五世』王ヘンリー五世
『リチャード二世』ヘンリー・ボリングブルック(ヘリフォード公、後のヘンリー四世)

プログラムについてる家系図を見ながらだと、親子それぞれの役をしていたり(ヘンリー五世が父、子がヘンリー六世)してるのが俯瞰できて良い。でも混乱するので、役柄の顔写真を貼って欲しいくらい。

物語としてはお気に入りの重臣の言いなりで財政も危ないリチャード二世の没落と、きっかけになったボリングブルックとモーブレーとの争いの話で、アイルランド遠征はしようとするもウェールズがちょっと出てくる程度(相変わらず〇〇ッシュ!と語尾が訛るウェールズ人の扱い、可愛い)

この遠征時に国外追放されてたはずのボリングブルックが没収された亡き父の財と地位を取り戻すためにイングランドへ帰ってきます。

この時点のボリングブルックに王位を奪う気持ちは(とりあえず)無さそうで、王冠をいただく者への敬意は決して捨てていないように見えるのだけど、部下がはやって王を暗殺・・・

自ら王冠を従弟のボリングブルックに引き渡すも暗殺されてしまうリチャード、と前途多難な王国を引きついたボリングブルックの姿が印象に残りました。

■新国立は巨大な劇場でないものの割と後方席のためオペラグラスを忘れた私には、今浦井くん笑ってるのかな凛々しい感じなのかな・・・予想しながら見る羽目に。王冠付けたあとの表情がはっきり見えなかったのが悔やまれます。

一応事前に戯曲はさっと読んで行ったのは助かりましたが、戯曲に肉付けするのは演出と役者なのだなぁと改めて感じました。重々しくとらえるのか、軽みで表現するのか、一つ一つの積み重ねで全く違うものが出来上がりそう。

■浦井くん、本当に大きい。

決闘だ!と手袋を投げたのに鎧も付けたその後に、王から国外追放処分を受け嘆きながら去っていく若々しい怒りの背中から、追放期限前にイングランドへ戻って来てからの振る舞いにも。

舞台上で家臣たちと観客の見上げる視線を受け止める器の大きさを思わせられました。借り物って感じがしなくなった。演じている、と思わせることがなくなって来たというか。その人が語っているように見えます。

リチャードは悪政をしたわけだけど、腹黒さというより王に相応しい器にないことが問題で、その点ではボリングブルックは自分が王冠を頭に乗せる日を実感を持って想像しながら生きてきた貫禄が見えました。その辺もリチャードがボリングブルックを苦手に思うところ。

『ヘンリー五世』でのアジンコートの演説場面を思い出したりして、国民の期待を背負う王子役、何度やっても似合うと感心。ご本人の持つ魅力がこのような役に合うのね。
血にまみれても何か清廉な気配が残ります。

■岡本健一さんがシリーズでは毎回素晴らしくて、今回もキラキラ着飾っている姿でいる時でさえ自覚のない小物感がいい。追われて皮肉を言ったりするのに卑屈になりきらずお坊ちゃんぽさを醸してみたり、良い。ダメな人だけど憎み切れない軽みが。

■リチャード大好きな王妃の中嶋朋子さんも、10代な感じ(設定上はいくつなのか知らないのですけど)にしか見えなくて、素直は良いことだけど王妃向きではない・・・と王と同じ匂いがするのでした。悲劇に没頭する王妃様。

■それから素敵なおじさま役だった横田栄司さんは、目をつぶって声を聴いてると吉田鋼太郎なのだった。どんどん似てきた。良く通るとても良い発声を堪能。

ヨーク公ファミリーコント、終盤の王ヘンリー四世(ボリングブルック)陰謀に加担していた息子オーマール公について、正義のため息子の首を差し出しかねないヨーク公と何としても守りたい夫人のドタバタシーン。

張りつめた場面なのに、どうにも可笑しくて家族コントみたいな様相。何でこういうシーンになってるんだろうなぁと不思議だったのですが、一回見ただけでは掴めませんでした。それとも鵜山さん演出でないときは、シリアス路線になったりするのかも?

わりと序盤からずーっとシリアスモードのままなのですが、ここだけ息抜きほっと場面で面白いです。

あとオーマール公、セリフの声や動きがはっと目に付く良さがあって、後でどなたでしたかと見たら亀田佳明さん。タージマハルの衛兵で成河さんと出てた人か・・・(テレビで見た)

■長い間さまざまな国の大勢の役者が演じてきた作品というのは、その時代ごとの表現を受け入れる大きさがあるのね。
歴史劇としても家族、名誉の物語としても、人間ってちっとも変わらない。

コロナで劇場もお稽古時からもとても苦心して作られたと思います。千秋楽まで無事に上演できて何よりでした。

新国立の椅子にエアウィーヴの座布団が置かれてました。何となくお尻が楽だった気がしました。

2020/10/30

『ローマの休日』10/21昼 8か月ぶりの観劇。涙でくもる視界。

 帝国劇場。

アン王女/朝夏まなと 
ジョー・ブラッドレー/加藤和樹
アーヴィング/藤森慎吾

ヴィアバーグ伯爵夫人/久野綾希子 プロヴノ将軍/今拓哉
マリオ/岡田亮輔 ルイザ/小野妃香里

在イタリア大使/港幸樹 ヘネシー支局長/松澤重雄

■8か月ぶりの観劇、久々の帝劇。

前日に準備万端のはずだが、着いて気付いた。オペラグラス忘れた!! 
借りようと思ったが、このご時世なのでダメでした。K列センター、何とか見れました。これ以上後方だとちょっと悲しかったかも。浮足だってたらしい。

座席について、オケの音合わせが聞こえてきたとこで涙が出て、暗くなる場内、一瞬の静寂、という「いつもの」劇場の流れが見えたら、また胸がいっぱいに。

オーヴァチュアが流れ、アン王女が登場する頃は涙で舞台が見えない(笑)!
見たいのに!涙!

■CDでは大地真央&山口祐一郎で何度も聞いて大好きな曲たち。映画も何度か見てる。

久々のリハビリにぴったりの、優しく美しい物語。
感染予防に留意した演出になってるらしいけど、見てるときに不自然に思うような箇所はなかった。今の時期に上演するのに向いてます。

王女とブラッドレーがいちゃいちゃしないのも二人の関係から自然だし、キスは宝塚式な「これはキスですよ」パターン(唇が合うところは客席から隠して、してるように演じる)でしたが、それも奥ゆかしい感じで素敵だと思った。

■見る前、Twitterで和樹ブラッドレーが新橋サラリーマンだというのを見かけて、うーんと思っていたけど、私には真面目な新聞記者に見えました。

ローマで戦勝国の記者として自由にやってる感よりも、チャラそうに見えてホントは真面目な人っていうのが最初から見える人・・・。今回、見れなかった平方ブラッドレーのほうが自由満喫感が溢れてたかと想像します。

やっぱり背中に定規が入ってそうな和樹ですが、踊ってたのが新鮮でした。真面目な感じでキチンキチンと踊ってるように見えた。リラックスして。

でも、和樹は和樹でカッコいいので問題ない。そっと王女を見守る役がこんなに似合う人はいない、またまた彼女のために身を引いたー!(もう作品くらい同じパターンのに出演して、王女との恋トリロジーにならないかな。1「レディ・ベス」、2「ローマの休日」3は何だろ? アイーダは死ぬからダメだな)

終盤の「虹」脳内では祐一郎の声が重なって仕方なかったものの、和樹のまっすぐで真剣な歌声も素敵でした。耐えてるなー、自分の気持ちよりアン王女の気持ちを尊重したんだねー、泣いちゃうーーー。

■王女さまは、まぁさま。カワイイ。カワイイなー。しぐさなど映画のヘプバーンのイメージを踏襲してる感じですが、ゆったりした仕草からは上品さが醸されるし、踊れば小鳥か何か?な軽やかさ。すてきー。

自由が欲しい、と町へ出ていくあたりの子供っぽさ。からの、覚悟を決めて王女に戻った時の気高さ。見事です。声も変えて、記者会見の場では目線で場を支配。

■衣装はみんな大好きな前田文子さん。彼女の衣装、上品で素敵ですよね。
王女の明るい色合いは、町の人たちのカラフルだけど少し落ち着いたトーンに交じるとすぐアン王女を見つけられるので、王女のキラキラがそのまま表現されてるよう。

アーヴィング役の藤森さん、歌もダンスも気にならないし、賑やかしに見えて役として馴染んでいて、何度も和樹に転ばされて大変そうでした。お笑いの方はうまく転ぶなぁと感心したり。

王女に使える久野さん、今さんのコンビはチャーミングな役。
目立つスパイ姿の久野さん、そして注射怖い将軍。欲を言えば今さんの歌声をたくさん聞きたかった。
意外に面白いセリフまわしだったのが、大使役の港さん、歌うようにセリフを言ってて、もったいぶった役柄なのでワザとなんだろうけど、そのまま歌いそうでした。いい声。

■バイクで走るシーンは高いところにベスパを上げて、背景映像を動かしてダイナミックな景色に。全体的にゴテゴテせずすっきりしたセットでしたが、十分効果的。

■帝劇内は退場時はブロックごとに分かれて退場(アーヴィングがアナウンスしてくれます)座席での会話もお控えくださいとのことで、全く不安なく楽しめました。前後左右に人がいないって解放感ありますね・・・見やすい♪ 前方は埋まってました。

やっぱり舞台は生で見るのが一番。配信も有難くていくつか拝見してますけど、一体感は薄れるし、音が直接身体に響いて聴いてるんだなって思えました。耳だけで聴いてるんじゃないのねー。皮膚が感じてる気がした(大げさか?いや本当に)

東京公演は千秋楽まで無事に上演できました。おめでとうございました。12月は名古屋、年明けは博多。こちらも全日程出来ますように。

◇今回はいつもよく泊まるホテルじゃなく、日比谷から徒歩圏内のホテルに宿泊。友人にも会わず、デパ地下で美味しそうなお弁当やオヤツを買って、ホテルでこもってました。ホテルは空いてたらしく、シングルで予約してたのを広いのでとツインに変えてもらったり。嬉しいけれど寂しい。

羽田空港に10時ちょい前に到着、朝5時起きだったので早いけどランチにしたいとレストラン方面へ行くも、どこも短縮営業でエクセルシオール位しか開いてなかったー。11時、いくつかがやっと開いてました。

飛行機は隣は開いてました。開けてるのか空席なのかは不明。

井上芳雄&中川晃教 僕らこそミュージック 9/23

 @帝国劇場 ゲスト:小池修一郎

配信にて。

ヨッシー&アッキーが夢の共演。
M!でダブルキャストだった以外の舞台上での共演は初めて。

中堅のトップを走る二人がこうやって、一夜限りの共演をする・・・コロナでなければなかったことでしょう。
お二人とも却って忙しいのでは?というくらいに、休止した帝劇の公演を埋めるような活躍中です。

セトリは公式が出してくれていたので、最後に貼っておきます。

アッキーの「ファイト(中島みゆき)」は特に素晴らしかった。みゆき様の曲を彼女とは違う自分のものにして曲の世界をしっかり伝えてました。舌を巻くっていうか、紋切り型のいい方しか想い浮かばないけれど、アッキーは才能の塊で、本気で天才かと。

芳雄くんは、スター性が素晴らしいけれど、歌に関しては秀才と思っていて、元々の才能をコツコツ伸ばしている感じ。アッキーは努力も努力と感じず歌ってそう。

芳雄くんがアッキーの「I will get your kiss」を大人の魅力たっぷりに歌ってくれた。アッキーとは別の魅力が出た曲になってました。これを19歳で作詞作曲したアッキーにも驚きますが。

相当待ってたゲストの小池修一郎。盛り上がってたのでゲストのことは私は忘れてました。先生はせり上がって来たよ。

初めて聞いたM!で二人がキャスティングされた話は面白かった。

・当初予定していた俳優さんは、最終段階で自分には歌えないと辞退。(小池氏は、「慧眼でした」と辞退した俳優を褒めてた。とても難しい役で歌だから、と)

・とりあえずエリザでデビューした芳雄くんを推薦して決まったけれど、帝劇主演でシングルキャストは厳しい。

・もう一人欲しいと探していたが、なかなか居なかった。そんな時、アッキーのデビューCDを聞いてピンと来た先生、出先からアッキーのFCへ電話して話を繋いだそう。

東宝における小池氏の作品に若手(歌えぬ・・・)が良く登場することについて不満を持っている私ですが、アッキーについてはそれをチャラにできるくらいのご慧眼! 称えます。良く見出したなー。というか、芳雄くんも引いたし、この時は最高に感覚が光ってましたね。
これについては小池氏なりに考えていて、あんなに下手なのになぜキャスティングされてるのか、と疑問に思うこともあると思います・・・と。稽古場でばっちりでも本番がダメな人もいるし、反対の人もいる。のびしろがたっぷりな人もそうでない人も、と。それは全部を見抜くのは難しいのね・・・

・デビューしたての学生の芳雄と、歌手だし10代だしのアッキーをWキャストで使うことに反対意見もあったが、他の市村、山口、松たか子でお客は呼べる!と押し切ってくれたそうだ。二人がいなくても大ヒットしたはず!と(笑)さすがに二人もかなり頑張って貢献したので、そこまでではないと思います・・・
選んでくれて、ありがとうございました。

・また、「歌手」としても世間を黙らせてほしい!と檄を飛ばす小池氏。分かります。私も世間をぶっ飛ばしてほしいけど、紅白で歌うくらいしないと気づいてもらえないよね・・・
また、今後どう活躍するかについても。自分自身で自分の殻を破り続けるしかない、と厳しいことも。若いころの栄光、マンネリを感じているかもしれない等と仰る。これは小池氏は言える言葉、なかなか言ってもらうことも減ってくる時期なので、貴重な存在かも。

・将来、二人でバルジャン×ジャべールもいいんじゃないか。きゃー、それは見てみたいが、きらめくレミになりますね。

始終、会話も面白いし、歌は最高だし、ゲストも切れ味良かったので、最高の夜になった。あと、20分くらい?予定時間をオーバーしてました。全然長いと思わなかったなー。

#井上芳雄#中川晃教

My Story-素敵な仲間たち-9/18 13:00, 17:00 山口/中川

配信にて。会場は帝国劇場。

山口祐一郎&中川晃教 昼、夜の2回!!!

1か月半前かー。連日のトークショウでお腹いっぱいで、最終日のアッキー回がこれまた予想を超えたものだったので、言葉にならないとっ思ってるうちにこんなに経ってた。

細かいとこはもう残ってないぞっと。

アッキーが大好き、っていう祐一郎さまが新鮮

エアハグし合うお二人の様子がキラキラで楽しそう。

誰かのこと特定の人にこういうのってほとんど無いよね。私の中にはまるでなかったので、私もアッキーのファンだよ!と謎の連帯感を感じました。言葉のはしばしから、才能を高く評価している様子が見えた。


3日間祐一郎を見てて、権威にならないように気を使っているんだろうなぁ(人柄ももちろんあるのだろうし)と思ってました。フランクだけど失礼すぎないし、自分を卑下するのでもなく(はぐらかす!)

アッキーが暴走しそうで冷静なところがあって、やっぱり祐一郎が一番謎だなーと思う。

自然さを装ってる風ではないのに、素て話してるとも思えない。けれど、嘘にも見えない。不思議。結局、観客や共演者やスタッフへの気遣いなのだけど、それが高度すぎて、3日間、ずーっと私は祐一郎に愛されてる気がしてた。そして一生ついていくわと思った。

・テーマ転換のとき、こしょこしょ二人でお話したりしてて、ずーっと共演できてないけど、相性良さそうでデレる。

今回のゲストってことで、何か共演の予定があるのではないかと期待してしまう。M!では対立(しつつ、彼の才能を誰より理解するコロレド猊下)したので、今度は味方とか、祐一郎がいじめられちゃうとか・・・ぐふふ

・夜の部、浴衣で登場した。祐一郎さまの!美しい足首や手首に目を奪われます。二人ともオシャレな柄でした。アッキーは何着てもオシャレさんで、祐一郎は何を着てもカッコイイのだった。
衣装は前田文子さん。浴衣も前田さんチョイスかしら? 素敵でした。

・登場時、アッキーだけがBTFのテーマ曲で登場して、祐一郎は別のとこから紹介されて出てきた・・・どこからだっけ。

・オヤツみたいの欲しいような話をしたら、セブンイレブンのわらびもちとお汁粉を舞台に出してくるスタッフさん、ナイス。スタッフさんの愛を感じる。

・祐一郎は、アッキーの言動にキャアキャアキャアーと言っていたのだが、私はそんな祐一郎をみてキャー! たまに先輩俳優ぽい瞬間があるんだけど、基本的にはアッキーファンの乙女な対応で、前の二日間にはなかったのびのびした様子が面白い。

・受注生産のTシャツは白もピーチも、トートも買いました。届いたものを見たら、けっこうな絵の大きさで、着こなす自信ゼロですがお家で愛用したいと思いますー。

2020/09/24

My Story-素敵な仲間たち-9/17 17:00 山口/加藤/平方

 配信にて。会場は帝国劇場。

山口祐一郎、加藤和樹、平方元基 #ブラッドレー会(「ローマの休日」)

昼の部と登場曲とか変えるかなぁと思っていたら、同じBTTFの曲で同じく回転しながら登場。進行も同じで7つの部屋をぐるぐるします。

・1番目の部屋「この半年のできごと」
・2番目の部屋「ご関係は?」
・3番目の部屋「100の質問/Part1」
・4番目の部屋「劇場での日々」
・5番目の部屋「100の質問/Part2」
・6番目の部屋「Next One」
・7番目の部屋「未来・夢・希望」

昼の部でメモしすぎて反省したので、ここからはしっかり見聞きすることに集中しました。おー、と思ったとこだけメモ残してあるのでそれを書くことにします。

・祐一郎はグレイのスーツ姿。
20年前の『ローマの休日』で着てた衣装をお召しになって。ちゃんと着れるのすごいなー、12キロ減量して良かったね(昼の部で話してた)。

で、2名の「新品」のブラッドレーを呼び(昼と同じく上手と下手からせり上がり)、

3人のブラッドレーがいるからとおもむろに縦に整列し、前から平方-加藤-山口かな? の順に並んでチューチュートレインのぐるぐるやりました! 祐一郎が踊ってるー! かわいい!

(1)
平方くんは、SHOW-ISMSが中止からの形を変えての上演(2週間くらいで大変だった)
和樹は、『WSS』の話。祐一郎も僕も昔やってたよというので、指パッチンが大事な場面で鳴らさないといけなくて大変だとか。和樹もひたすらパッチンの練習したらしい。あとダンスが多いが自分はここまでのものをしたことがなかったから、挑戦と思って頑張ろうと思っていたが、上演できず残念と。
元基くんはうまく鳴らせず。

祐一郎さんのヘアスプレーの型どりがまた流れてたけど、新品二人にこの映像は「流していいの!?」と驚かれてた。

このあたりで、いい感じに質問したり反応する新品二人がさりげなく進行してくれている感じがして、いいねーと思ってた。

始まる前は若い二人が恐縮モードだったらやりづらいだろうと心配していたが、祐一郎さんに進行役をお任せしないで、自分たちもちゃんとトークショーを盛り上げるぞという気持ちが伝わって嬉しかったなー。しかもさわやかでさりげない。

えーと、元基くんが自粛中は舞台に立てずちょっと悲しい気持ちもあったとか話してたら、祐一郎が和樹のファンにはI Love You~♪と歌ったら良いと思うんだよねって言い始めて、(わー、祐一郎ったらアッキーの配信番組を見たのね!と驚く。)

新品の後輩和樹さんは、ちゃんとI Love You~♪とアカペラでワンフレーズ歌いました。きゃー。
客席の1/3は喜んだねって祐一郎、そっかそっか、あとの1/3は元基くんのファンで、残りは自分のファンっていう把握の仕方してるんだなー、ますます萌えた・・・

(2)
祐一郎と和樹はレディベスで初共演。
元基くんはエリザベートで。8年ぶりに帝劇のセリに乗ったって話したのかな。死のキスされて奈落に沈んでったなーと思い出したそうだ。

で、昼に続き、元基さんのファンの方へ、祐一郎から舞台上で大切なものを奪ってごめんなさいしました。フフ。
そして、和樹が「ぼくもうばわれたい」って言った(笑)祐一郎も元基くんもそれ拾ってあげてなかったけど。いつかそんな役がくるといいねー。見たい。

・わりとナチュラルに二人は祐一郎のことを「ゆうさま」って呼んでて、ご本人も素直に呼ばれているので、もしかして普段もナチュラルに方々から「ゆうさま」って呼ばれてるのかな。
浦井くんは本人相手には「祐一郎さん」って呼んでたけど、居ないときは「ゆうさま」って呼ぶこともあるしね。

呼ばれ方の話してて、またまた四谷第三小学校のウメカワ先生の時に名前の由来を発表する授業があったとか、ハンコ屋さんに名前があったらどこにでもある名前だって言われたとか(山口一郎があったって言ってた、いや名前違うし!)

劇団時代は浅利先生に「山口!」て言われると、祐一郎と山口正義さんが二人立ち上がってしまうから、二人は下の名前で呼ぶ、と言われたそう。それ以来、退団後も下の名前なんだって。
でも確か、新品のどちらかが何て呼ばれたいのかって感じの質問だったと思うんだよね。若干はぐらかした祐一郎である。

和樹は、和樹と呼ばれたい。
元基も、元基って呼ばれてるし、それでいい。
元基は「元気」だと思ってた祐一郎。

平方くんファンデーション事件@レディベス
千秋楽、ファンデーションが残りあとわずかだったから全部使っちゃえと思ってヌリヌリしたら、マットな土色になってしまった。共演者が誰も目を合わせてくれなかった。マネキンみたいな顔になってた。

和樹、祐一郎の手に励まされる件@レディベス
ラスト、和樹演じるロビンの肩に祐一郎アスカム先生が手を乗せるが、ある日からその手がぐっと!力強くなった。

それ聞きたい!と全員が思った瞬間、赤ランプで舞台が回転。次のお部屋へ・・・

(3)
・和樹
海。ちなみに平方くんは陸派・・・
自由が丘。良く行くと。
アフリカにもう一度行きたい(初めての飛行機、海外がアフリカだった)
ラーメン!(平方くんがラーメン二郎の話をしてくれる。和樹は「ラーメン加藤」をひらく)
おにぎりの具はタラコか鮭か。タラコ。
ポークカレー。

・平方
ロンドン。影があるところしっとりしてるとこが気に入った。
吉祥寺。近くに住んでた。
将来住むとしたら田舎。山の方に行くと山です!と発言し、祐一郎におののかれる。和樹がこれが普通です、と。
肉がすき。(祐一郎、もうすぐ魚のほうが美味しくなってくるよーとオジサンの話)
タラコ。

・祐一郎
またまた札幌と博多はどちらも好きだよと。
吉祥寺。自由が丘は行ったことがない。
一人旅は好きではない。
ポークカレー。ビーフよりさっぱりで、シーフードより安心(理由は次の部屋で話しました)

ねぇ、和樹の肩に置いた手の話は・・・どこへ?

(4)
祐一郎がポークカレーがいい訳。劇団時代、各地に行くと地元の人がいろいろ差し入れてくれる。朝受け取って、夜公演のあとに食べようってするとカレーになりがちだが、たまに問題が起こるので・・・でした。そうかー。ナマモノの差し入れねー。

・帝劇の思い出?最初の出会い。
和樹、レミゼラブルを見に来たのが初めて。
元基、エリザベートの稽古で。稽古前から緊張で汗びっしょり!
祐一郎、地下のB2,B6の稽古場があるが、初めてのとき早く着きすぎたからB3B4もあると思って階段を上下してた。

新品二人は、9階の稽古場にいくときエレベータが混んでるときに階段使ったりする。自分が何階にいるか分からなくなるときも。祐一郎さんは1回したけどもうしない。

和樹、レディベスの舞台写真
(2)のとこで途中になった話がここで入りました。

これが初帝劇だった和樹。稽古緊張した。毎日オーディションみたい。
祐一郎さんいわく、(自分が)和樹にできることは肩に力をこめるしかないと思う瞬間がある。
そうするしかない流れが生まれるっていう感じなのかな? 和樹さんがそうさせるのです、というニュアンスだったと思う。

和樹は、アスカム先生=祐一郎から、君にも存在理由があるって言ってもらえてる気がした。今日、これを聞けてとても良かった、泣きそうと。ほんとにうっすら目に光るものがあった。

私も泣きそう! 観劇時も舞台上では全員が新女王べスに注目してるなか、アスカム先生は愛してるけど一緒にいれない選択をした若者、ロビン(そして演じる和樹)へ分かっているよ、とよく頑張った、という感じで手に力を込めていると思ってた。号泣してメイクも取れて全身で演じてる感じでした。演じた二人が感じていた思いは観客にも伝わって来てたよ。

で、この力強くなる手について祐一郎さんにこれまで聞かなかった、っていう和樹の奥ゆかしさが愛しいわーと胸が熱くなった。和樹は、きっとそうなんじゃないかな?と思いつつ、言葉にはしなかったという・・・カワイイ。

祐一郎、こういうことは年に何回もあることではない。神様がくれる瞬間。劇団のころ先輩に言われてこの時は分からなかったけど、と。

すごすぎて拍手忘れたり、息するの忘れるような瞬間、あるよね。私の観劇サイクルだと5年か10に一度くらいかもしれない。意図しては訪れない瞬間、役者さんたちの意識や観客の意識いろいろ関係あるだろうし。
一度それを見てしまうと、また出会いたいって思うのよー。劇場通いはやめられない!

元基、ルドルフとフランツの写真。
ただ一生懸命だった。息子から父になりました。

祐一郎が、ルドルフだった自分をフランツになった自分が見ると、そういうことかーって思うんだよねとか言ったんだけど、もう少し詳しく言ってほしい??と思ってたら、元基くんが「どういうことです??」とちゃんと聞いてくれて、そうそうってなったときに、またランプが回転。次の部屋へ~

何となく分かるんだけど、ちょっとざっくりな説明でした。

(5)また質問。
セリフ覚えは良いか?
和樹は早い。と元基くん。和樹はセリフをずっと言い続けて覚えるそう。

覚えやすいシーン、覚えにくいシーン、セリフがある。

元基、焦って相手役のことを見てれないときは稽古場でもセリフが入らない。
和樹、会話は大丈夫だけど、説明のセリフが苦手。(「ローマの休日」にもある。苦手なとこはここから完璧にします!とのこと)

祐一郎、↑和樹が出たレディベスの冒頭(「プロローグ」ですね、私はロジャー・アスカム♪のとこ)8分の場面で半分はその説明セリフでした(笑)と。あれ偉いなぁっていつも思ってるよー。

元基、「祐さんは稽古場でいつも完璧に入ってる。どうやって覚えてるのか?
他の役者さんも言ってますよね、仕上げた状態で稽古場に来るって。

今日は何も持ってきてないから褒められるとどうしていいか分からない、と祐一郎。昼の部でも似たような話してたような。褒められると困っちゃうようです。
新品たちは、お世辞じゃないです!と追加フォロー。

もしかして劇団時代のやり方なのかな? 本当のところ聞いてみたいものです。

相手役の人が重要なセリフを飛ばしちゃったらどうする?
祐一郎、役の名前じゃなく「祐一郎」の名前でずっと呼ばれ続けたことがある。
これは昼も言ってた話。1幕なのに2幕のセリフ始められちゃって、そのまま続けてしまった。幕間で相談して、2幕のとこに1幕初めて→2幕も再度やった。(すごい時間かかったんでは・・? 途中で誰も止めなかったのね・・・)

新品たちは、例え話で。本当は元基が忘れちゃったのに、あたかも和樹が忘れたかのような感じになることがあるのが不満だとか。元基くんが、それは仕方ないの!と。忘れたとき、じーっと黙って待ってると誰かがセリフを入れてくれるからそう見える。それが一番事故らない技?

褒められる、叱られる、どちらがいい?
和樹は、叱られた方がいい。褒められても慣れてなくて困る。本当はダメなとこあるんじゃないの?と思ってしまう。

祐一郎、そういう趣味の人?(違います) そういう家庭だったの?(普通の家庭でした)って。

新品二人は演出家にダメなとこないか聞きに行くそうだ。
元基は、どちらも嬉しい。どっちも自分のためになるからと。ポジティブ。

祐一郎は剣道部だったから、何でもかんでもペシー!ってされて褒める叱るもなかった。
最低最悪の男子校生活! 共学の二人に、いいなぁ~と。

(6)「ローマの休日」について
・ベスパに乗るの大変。二人はちゃんと免許持ってる!
・日によって盆の上のモノの置き場がちょっとずつ違って、通り抜けるのスリルとサスペンス。
・演劇の新しいスタイルを模索しながら作っているところ。ソーシャルディスタンシング! 
言葉を発してから、体を向き合わせる。少し距離を作る。
・芝居に集中すると距離が近づいてしまうので、考えながらしている。
・遠いって言われることがあっても、近いって言われることはなかったから難しい。
・同じセリフでも距離によって意味が違って感じられる。これまでの距離感と違うけど、意味は変わらないように伝えられるように考えている。
・言い方や表現を変えたりして伝えられるようにしています。

・PCR検査の唾液が出たかどうか。
新品は問題なく出ました!

「それが人生」♪ 祐一郎ブラッドレーの激レア音源でました!
すごく若い・・・CDの声とは違って上演中の声なので、元気いっぱい、溌剌とした歌声。私が祐一郎の舞台見始めた時は、もうこういうキラキラした役はしてなかったからなー。声だけでも眩しいー

大変でしたか?って誰かが聞いたのに対して、良く聞かれるけど、楽しい。こんな楽しいことしてるの贅沢だよね?としみじみ笑顔でお話。
それ聞けて私も嬉しい! 楽しくないと続かないよねー。この先も楽しく演じてほしい。

(7)
和樹はローマの休日の合間に、ライブツアー。
6月から延期で、密にならないように2ステージするそう。
元基くんは、ローマ(東京公演のみ)、そのあとはIf Then
フラれたら友達といて気を紛らわせる。

祐一郎、オトコフタリ。

フラれたことありますか?
和樹、中3のときフラれた。他に好きな人ができたからって。仕方ないね、と。
オトコらしいねーと。
元基、小6。土管の中で急にテンションがあがって告白したらフラれた(笑)
全然好きじゃないってフラれた(笑)
時間が解決する。何もなかったかのように過ごす!

祐一郎、四谷第三小学校の校歌を歌いだす。
・・・何の歌だろうって考えちゃった。

どうして二人は成就しない恋の役ばかりなのか? 祐一郎。
帝劇で成就する作品ってあるのかな? 元基。
舞台上でも傷ついてる元基、ノンアルビールをがぶ飲みして紛らわせる!
和樹、アルコール弱い。(強そうに見えるのに知らなかった)
祐一郎も弱い。飲むと寝ちゃう。

好きな異性のしぐさ。
祐一郎、昼の部の浦井健治の好きなしぐさを披露・・・
踵が取れた?ガムついた?
元基、髪を耳に掛けるしぐさ。和樹もいいね!と。

祐一郎ったら、築地のひとたちは耳に掛けてるよって言ったとこで、蛍の光流れちゃった・・・(笑)

二人からご挨拶、左右のセリで下がる。

祐一郎からご挨拶。20年前の自分に会った気がしました、と。

大きなセリで上がりながら帰還(昼と同じ音楽はBTTFです)

始まるまでは、新品ブラッドレーが気後れしないかなーとか思っていたけど、お稽古場での祐一郎さんとお二人の関係を想像させてくれるような、あたたかな関係が見えて良かったです。
さりげなく適度に進に気を配り、さりげなく会話も進める大人な新品二人でした。ありがとうございました!

あと、祐一郎さんは当然なんですが、和樹も元基くんも私の好きな声質で、耳が幸せすぎてどうなることかと思いました。『ローマの休日』チケットは取ったので見れるのをひたすら祈ってます。

2020/09/21

My Story-素敵な仲間たち-9/17 13:00 山口/保坂/浦井

 @帝国劇場、をイープラスのストリーミングプラス(配信)で。
この1回目だけPCでメモ取りながら見てたのでそれなりに記録残ったけど、2回目以降は見るのに集中しようと思って簡単なメモのみ

山口祐一郎/保坂知寿/浦井健治

#オトコフタリ会(東宝公式Twitterアカウント)

帝劇で様々大作ミュージカルに出演し、神秘的歌声と圧倒的存在感で、お客様を魅了し続ける「ミュージカルの帝王」山口祐一郎がミュージカルで彩られた自身の“Story”をトークで振り返ります。
山口と共にミュージカルを創り上げてきた“素敵仲間たち”が各公演替わりで登場。ぜひ、お楽しみに!!
(東宝ナビザーブの文)

帝劇の緞帳が降りており、すっと場内が暗くなると未知との遭遇みたいに天上に伸びる青いライト、流れる音楽は・・・ん?知ってる。BTTFのテーマ曲。

せり上がりの上に立ち、背中を向けているその人が回転しながら正面へ。すごいオシャレな服着てるー、髪がゆるくウェーブで圭吾さんみあるー! な祐一郎さん。知ってるけどすっごくカッコいい、美だ。

たった一人で回転して登場しても負けてない。やっぱり帝王は立ってるだけでも存在感がずば抜けてるー。

ほほえみながら舞台中央へ、「ようこそ・・・祐一郎の部屋へ・・・・・ではなく。My Story 素敵な仲間たちへ」徹子の部屋風の音楽。タイトル言っただけでも良い声すぎて、ひいいいーとなる。耳がぁぁ 幸せすぎでしにそう。

左右の小さなせり上がりからは、保坂さんと浦井くんがポーズを取りながら出てきます。

・演出の山田さんは、祐一郎くんは時間通りに出来ないだろうから、7つのテーマにつき10分、残り1分で黄色ランプ点灯、30秒で回転、10分経過すると赤ランプ点灯&回転、盆も回って強制的に終了。と説明。ふむふむ。

・各人には小さなテーブルとオシャレな椅子がセットされ、テーブル上には砂時計(祐一郎さんのだけ複数乗ってる…理由は別の回で言ってたのはたまに止まっちゃうのがあるからだそう)

・三人の服装は「オトコフタリ」の衣装。祐一郎さんは藍色の羽織る裾長めのカーディガン(スリムな半纏のようでもある)浦井くんは秋冬なこげ茶の皮ジャンパー、家政婦さん役の知寿さんは淡いピンクの襟なしブラウスにベージュのひざ下スカート。

爽やかでいいと思うー。衣装担当は前田文子さん。

・浦井くん、保坂さんに短めに挨拶と促す祐一郎さん、本当に「浦井健治です」くらいしか言わなかった。知寿さん「それだけ?」ふふ、みじかーい。

・みな手に台本(段取り?)があり、祐一郎さんが進行役って感じでいくようだ。

・1番目の部屋「この半年のできごと」
・2番目の部屋「ご関係は?」
・3番目の部屋「100の質問/Part1」
・4番目の部屋「劇場での日々」
・5番目の部屋「100の質問/Part2」
・6番目の部屋「Next One」
・7番目の部屋「未来・夢・希望」

覚えてるのを書き出す( )の数字は部屋番号覚えてるのだけ付けます。

(1)この半年
知寿さん:『モダンミリー』中止、
SHOW-ismⅨ マトリョーシカ』中止からの形を変えての配信による上演。時間がなかったから稽古不足だったよね、と口調は穏やかながらシレっと厳しい感想を述べる祐一郎。私も配信見てたけど「不足」っていう印象は特になかったので、俳優の目で見ると何か気づくものがあったようだ。

浦井くん:『ウェストサイドストーリー』直前まで通しての全公演中止、『メイビー、ハッピーエンディング』客席半数で上演。

祐一郎:稽古だけじゃないこういう準備もしているんですよってことで・・・
『ヘアスプレー』で2倍の大きさになるため顔の型どりをしてる様子が背後のスクリーンに投影されました。
鎖骨の下まで肩はむき出し、髪もつるっとお坊さんみたいにカバーされて椅子に座る祐一郎。冷蔵庫から出されたラバーをぐいぐい捏ねるスタッフ氏。

祐一郎はもし髪がなくなっても美坊主になるだけだな・・・ あと、その鎖骨!鎖骨がセクシーで目の毒でした。ありがとうございます。骨まで美とは祐一郎オソロシイ子!

で、ぐいーっと顔面に冷えラバーを塗られる。頭頂部にてんこ盛りからの、目、耳、首、肩…見てるだけでも閉塞感を覚えます。開くのは鼻の穴だけだったそうで、体温で固まるまで1時間我慢。固まってくると少し縮むそうだ。ますます怖い。

耳の後ろから頭部へカットしていき、生まれる祐一郎。取るとき、胎内みたいって聞こえた。音もなく暗いものね。
取れた後はニコニコでした。生まれたー!

(2)ご関係は
祐一郎さん、浦井くんとエリザで共演したときに唇を奪いましたごめんなさい!と客席にペコリ。この当時のほうがガッツリ吸い取るキスだったよねー。好きだったわ。

祐一郎さんから見た浦井くんは「親戚の子」浦井くんみたいな造形の子が多いんだそう。本気で息子的なポジションに近い(笑)

浦井くんのルドルフ姿&トートな祐一郎さんのお写真と音源かな。曲に合わせて当時の動きを再現する浦井くん。

祐一郎さんはトゥシューズ履いて踊ってたよねって知寿さん。28センチのオーダーメイドのシューズ→で、おもむろにどこからかトゥシューズを出す知寿さん。その頃のだよって言うからちょっと信じそうになったけど、違いましたー。

劇団時代の話はここかな。祐一郎さんが『オンディーヌ』のお稽古2か月してたら「ダメトリ(って聞こえたけど意味はよく分からない言葉)」で3日間みてるだけの知寿さんが、主役の女優さんがいない日の代役に入ったら通しちゃった。通せるなら舞台に出ちゃえってことに・・・
浦井くんはとにかく反復って感じのお答えだった気がする。
知寿さん、当時はねって顔。今はそこまでではないとのことでした。すごいな。

(3)100の質問
ホントは(2)で出すはずの『パイレートクイーン』でのお写真と音源。それ!それ欲しい!売って。

久々に聞いた知寿さんと祐一郎さんのデュエットはすっごく良かった。この時、今より12キロ太ってたそうです! 重そうではあったけど。12キロ痩せるってすごい。

確かに当時どすこい体型気味だった祐一郎だけど、声は本当にヤングな二人にしか聞こえないのねー。PQは脚本が弱いという哀しき作品ながら、音楽はクロード・ミシェル・シェーンベルクで良かったんだよね。CDだけならいい感じだと思うので出して欲しかったのでした。聞けて良かった。

知寿さんが、「若い役だったの!」って強調。山口さんが動いてたの!アクティブな姿が見れたって話しを。戦ってたしね。

知寿さん:NYとロンドンならNY

浦井くん:夏にいくなら海か山か→海!なぜなら「父に連れていっていただいてたので」
!! 他者に親の話するとき敬語は変なのよ。「いただいた!」と祐一郎さんそこは反応あり。生い立ちが良いのねと知寿さんと祐一郎さんが優しく突っ込んでいた。

祐一郎さん:札幌と博多どっちが好きか?
そんなどっちも好きっていうにきまってるわーと回答を待っていたら、どちらも半年以上住んだことあるし選べません。どちらもラーメンが美味しいからと回答。

自由が丘と吉祥寺どちらが好き?
浦井くん:分かりません! アハハハハー
祐一郎さん:ちなみにー、と吉祥寺を。10代のころバンド組んでた。仲間と吉祥寺のディスコに行ったんですよって。

バンド組んでた。

浦井くん「バンド組んでたんですか!」と反応してくれた。GJ! 
しかしこれ以上の話は祐一郎さんからは出してくれなかったのだった。惜しい・・・根ほり葉ほり聞きたかったぁぁー

将来暮らすなら都会か田舎か。
知寿さん:都会。お店がないと嫌。

旅は一人旅好きですか?
祐一郎:一人旅って好きじゃない。一人でいるの好きじゃない。

ワイワイしてるのが好きなのね。聞かれてないけど私も遠征は一人だけど「旅」なら誰かと一緒がいいわ。一人旅も楽しめるけど遠征は旅とは違うよね。

今までで一番好きな場所はどこか
浦井:帝国劇場!(メモにいい声で答えたと書いてある。きっといい声で言った)

(行ったことがないけど)行ってみたい場所は?
祐一郎:夢で見て実現しないと思っていたけど、今日かなった。
割とふんわりした回答だったので、場所っていうより本日の状況ってことでいいのかしら。

この3人でどこへ行きたい?
祐一郎さんかな?近所の温泉って。美味しいもの食べたいねって3人でにこにこ。浦井くんが「きんじょ?」って笑う。銭湯じゃなくて? 温泉ね。

コーヒーか紅茶、緑茶どれがすきか?
浦井:コーヒー。シャキッとするから。

ホットかアイスか(飲み物)
祐一郎:両方買う。アイス→ホット→アイス 帰宅するころには同じ温度。
(お腹壊さないのかな。知覚過敏にも直撃しそうな・・・)

韓国に『笑う男』を見るために祐一郎さんと二人で行った浦井くん。最初、二人でって言わなかったので「行ったよね」って少々むくれて口を挟んだ祐一郎が可愛すぎた。ふふ。

浦井くんはコンビニで買ったコーヒーがあまりに美味しくて、それ以来取り寄せしてるんだそう。え、私も飲んでみたいです。教えてほしい。
そして祐一郎さんは「コンビニが好き」(だってコンビニしか・・・ない・・・とつぶやいてた祐一郎。可愛い)

肉か魚どっちが好きか?
浦井:にく!
祐一郎さん、ソウルに行ったときね、「健ちゃんは4-5人分食べちゃうんだよ」すごいね。浦井くんは「祐一郎さんはフライト前などに良くカレーを食べてた」と話す。祐一郎さんはカレー好きなの?

(4)帝劇の最初の思い出
浦井くん:初めての舞台、闇が広がるを歌い終わって、祐一郎さんが肩をがしっとやって、お客さんの拍手が圧迫されるようだった。拍手をもらうと頑張ろうって思える。

初めてのことですよ、舞台に上がるのに何の準備もしないで来た浦井くん。と祐一郎さん。空っぽのまませり上がって来た。そうです。

知寿さんもほぼからっぽのまま、帝劇に出てます。

浦井さんはよく衣装のお尻を破いていたそうですが、と言いながら帝劇での浦井くんのお写真。破けてる写真ではありません。

エリザでよく破いたのは、独立運動のダンスのとき気合入りすぎて破いちゃう。あまりに破くから衣装さんが特別にお尻に伸縮素材のものをつけた。動きに無駄が多い!と自分で言ってる(笑)私もルドルフで破いちゃって黒パンツのお尻のとこから白シャツが見えたな。

祐一郎:最初に来たとき帝劇の地下の稽古場B4、B6があるので、他の階にも稽古場があると思って階段を上り下りしてた。

知寿さん:初めての帝劇はエニシングゴーズへの出演。ワンコちゃんと「生ワンコ」共演してて、ワンコの楽屋が隣、着到板もあってすごいなって思った。

浦井:いつも芳雄さんの楽屋に行く。迷惑って言われる。

(5)
浦井:ビーフカレー。カレーは飲み物!
祐一郎:野菜とポーク。

セリフ覚えはいいほうか?
知寿さん:じゃなくて、祐一郎が答えた。とてもイイ。ありがとうございます、と知寿さん。

どうやって覚えるか?
浦井:反復。

演じた役のなかで一番好きなセリフは?
祐一郎:その時のセリフが一番いいと思う。もしコレって言って次の作品にもいいセリフがあったら「ゆうちゃん、あなたあっちがいいって言ったわよねぇ」と嫉妬されちゃう。言霊自体にやられちゃう。この言い方、美川憲一な感じで。

相手役が重要なセリフを飛ばしたらどうするか?
浦井:自分のセリフを淡々とすすめる。1ページ飛ばされたことはあった。みんなで集中してなんとかした。(ストプレの話で。祐一郎さんミュージカルだと音楽流れちゃうよねって笑う)

知寿さんは、褒められて伸びるタイプ。誰もほめてくれない!に対して、祐一郎が「すごいと思います」って褒めた。

ストレス解消法
祐一郎:美味しいもの食べて、いっぱい寝る。
浦井くん:祐一郎さんと同じ。

浦井くんはストレスがエネルギーになってる、と祐一郎。浦井くんは、ストレス感じにくいのかも・・・、客席から笑い! 

浦井くんそんな感じに見えるものね。このトーク全体を聞いてても、浦井くんは気持ちの切り替え上手そうだし基本精神がとても健全な感じ。ほがらか。それでいいと思う。

知寿さんからは、それが浦井さんの謎なの、と。共演したときに大変なことをしてるのに大変そうに見えない。疲れてない?って聞いても「疲れてないっす!」
共演とは『ブロードウェイと銃弾』と思われます。

祐一郎さんも『笑う男』でも袖にいてもずっとニコニコしてて・・・自分はへろへろだったのにと。「笑う男」だからと浦井くん。
ふふふ、二人に褒められて困ってしまうよね。劇場にいるのは楽しいから、笑ってるらしい。

劇場にきたら必ずすること
祐一郎:昔はみんなでウォーミングアップしてたけど、今はそれぞれでサミシイ。一緒にアップしながらエネルギーをもらって起こしてた。

知寿さん:アップ前にメイクする。

おススメのストレッチ方法。

祐一郎:肩を上げ下げ(それだけ?)
知寿さん:鎖骨に手を当てて押し、反対のほうに顎を上げる。
浦井:舌を上下左右に動かす。声帯が開くらしい。

緊張したらどうするか?
浦井:緊張しない
知寿さん:緊張しますよ!
祐一郎:ドキドキします。

客席は見えてる? 祐一郎さん良く見えてますよ。
↑なんでこの話になったんだろう? 思い出せぬ。

(6)Next One
セットすごいよねー
浦井くん、「某テーマパークみたい。さすが祐一郎さん」

で、三人が出演するオトコフタリの話へ。

ビジュアルどーん! おー。
祐一郎さんは「ぜんじょうじきょういちろう」抽象画家
浦井くんは「冬馬」
知寿さんは「なかむらよしこ」家政婦

とりあえずお名前だけで客席から笑いが起こってた。長い名前なうえに「祐一郎」と「きょういちろう」近い(笑)

内容忘れたけど、抽象画家っぽいセリフ?なのかな語り始めてた。いつものいい声で。というか、トークの間も静かな優しい声で耳が幸せすぎた。

浦井くんは母を探して画家の家に来る青年、知寿さんはふんわりした家政婦さんらしい。

出演者は3人だけど台本には4人いる。
2幕物の予定だったけど、コロナ対策で1幕になるそうだ。
みんなが知ってるような歌を歌うかも。

この回のあと東宝がきちんと情報出したので「禅定寺恭一郎」「須藤冬馬」「中村好子」と分かりました。

甘いの大好き浦井くん(舞台がクリスマス時期だからその日は豪華ケーキとか出ちゃうかも?から、浦井くん甘いもの好きだもんねって祐一郎さんか知寿さんが笑ってた)

(7)
7の話題に入る前に「浦井健治さんのファンの方は知りたいと思うから・・・」と祐一郎さんが言い出して、「異性のどんなしぐさが好きか?」の質問。
ファンのみなさんは劇場でみんなするかもよ、と。

浦井:襟付近の髪を手で払うしぐさと、立ちつつ、片足を跳ね上げるようにして踵付近に手を当てるしぐさ、と。
髪は分かるけど、足のはちょっと分かりにくい。足攣ってるの? ヒールが?
知寿さんがキレイな動きでやってくれたのよねー。不安定な感じがキュンとするのかなぁ

山口さんはどうなのか、と知寿さん。ナイスアシスト。
そしてここから音楽の先生を泣かす寸前まで「歌を歌わない」ことで追いつめちゃった話が展開される。ミュージカルの人だけど当時は真面目に歌うとクラスに入れなくなっちゃうからひどく歌ったとか。
女のひとがウっってなるのがダメになった、とか何とか。

音楽の先生→外見じゃなく内面から出るもの(青い炎ふわー?)→出るものと言えば汗、よだれ→ヨダレと言えばPCR検査!とお話がどんどん転がっていき、祐一郎くんの好きなしぐさは聞けず。

ご自分のことは全然言わないよねー、ほんとに言わないわ祐一郎~。

ヨダレを上手に出す方法。祐一郎さんは自分で梅干しの壺とレモンスライス持参したそうだ。
知寿さん、浦井くんはアイテム使わなくても出せたらしい。

ようやく(7)の話題。
この先の予定(解禁になってる分)
浦井くんは、シェイクスピアの「リチャード2世」って言ったら知寿さんと祐一郎さんがおお!って反応してた。。
「オトコフタリ」「ゴースト」「王家の紋章」

「王家の紋章」言っていいんだっけ・・・?? と祐一郎。
まだメンフィスとキャロルしか出てないんだよね。

知寿さんと祐一郎さんは「オトコフタリ」ですと仰いつつ。
なんだけどさっき言っちゃったごにょ・・・とつぶやいてたから、私は祐一郎さんは王家に出演するってことでいいのかなと受け取りました。

言ってません、と浦井くんもブルブルしてたけど、そういうことでいいかなーと。

最後にまた質問コーナー。
フラれたことはあるか?

祐一郎さん:小学校時代のOさん? 楽屋に友人たちと来てくれたとき、連絡先をカードに書いてくれなかったとか。

浦井くん:あ、フラれたことないか!と祐一郎。元気が出る音楽を聴いて元気になる。

知寿さん:あの人は私のことが好き、と思ったテイで過ごしてたけど、実際は全然違ってることが分かったとき、フラれたかのような気持ちになった。
なんかカワイかった。

浦井くんは初めてきゅんとしたのはいつかと祐一郎さんが聞き、幼稚園のころの話をしたら、知寿さんが「なまなましい話が聞きたい!」とフフフ。そうだそうだ。
浦井くん、知寿さんが井上芳雄さん見えた、と。

蛍の光~♪

なまなましい・・・に爆笑してたら蛍の光が流れて、ハイ、お開き。

知寿さん、浦井くんからご挨拶。

知寿さんは、帝劇でトークに呼んでもらって感謝、今日のため尽力した関係者とお客様に感謝。

浦井くんは、ちょっと長め。演劇界はともに手を結んで横のつながりで新しい演劇、転換期にいるのかなと思います。このようなときに帝劇に来れて良かった。祐一郎さんがラフな格好で帝劇にいるのもよかった。牽引している(祐一郎さんのこと)先輩についていきたいと思う。

二人は登場時と同じ上手・下手のセリから下がっていきました。

祐一郎は最後ひとりでご挨拶。今日は夢のようだった。素敵な時間を皆さんと過ごせる劇場でまたお会いすることを願っています。

そして、祐一郎もバーンとでかいセリで上昇し回転し、未来へと旅立った感・・・音楽も同じBTTFでした。

スペクタクル~! さすが帝劇、舞台機構を使ってトークショーなのに壮大なエンディング。
帰還する祐一郎への照明キレイだった(配信だと分からなかったけど床も回転ごとにいろいろ変化してキレイだったそうだ)

あと緞帳降りて、客だしアナウンスが祐一郎さまでした。いいなぁ毎回宝塚みたいに主役が声入れてくれてもいいのよー。

ふわふわヘアの祐一郎さま、手首足首が出てる衣装でセクシーな祐一郎さま、始終やさしいトーンでお話する祐一郎さま、自分のことはナイショの祐一郎さま、健ちゃん知寿さんと呼びかける祐一郎さま、

ぜんぶすてきでしたー。

もっとおちゃらけたりする?とか思っていたら、初回ってこともあるのか3人ともに言葉を選びながら落ち着いてましたね。良き息子な浦井くん、良き友人(たまに切り込むあたりに余裕あり)な知寿さん、でした。

この回だけはタイピングしまくって見てたのだけど、やっぱりちゃんと「見よう」と反省し、次の回からは気になったとこだけメモる程度になりました。

これWOWOWで放送できたんじゃないかな? でもしないんだよね?
残念っス。