2015/09/30

一日があっというま

としのせい・・・?
睡眠時間も取らねば、課題があり、24時間では足りませぬ。
あと9月は記憶がないくらい早かった。じつはお家建てるため、にわか勉強してました(土地すらまだ取得できてないけど) 
土地の神様、宜しくお願いします。猫を飼いたいですにゃー。 

今後もぼちぼち更新したいと思いますが、すごいスローになりそう。気が向いたら覗いてみてください。

11月には祭りですから、復活してたいと思います! 
あ、出遅れたけど浦井くんが(FC限定だけど)ソロコンサートをするってー!
ワーイ!
ゆうさまも続いてみてはどうか。童謡コンサートでもいいんじゃない?


秋ですねー、北海道では旭岳に初雪。忍び寄る冬将軍。
ところでこの木、可愛い実がなってたのですが、何と言う名前だろう。

追記:マユミかな?

2015/09/26

『貴婦人の訪問』6 1人で歌うマチルデ

Scene5 イルの雑貨店
♪愛こそ砦 マチルデ

ずーっと昔のことなのに、クレアったらいまさらヒドイよー!(俺は悪くないのにさー。な態度)と妻に向っていじいじしているアルフ。だってだって君だ。

うふふ、と余裕で笑って、この町はみんなあなたのことが好き。みんなお友達♪ と答える妻マチルデ。・・・人間関係の濃い生活圏って息苦しく思えるけど、2人はそんな小さな町で明るい妻とひょうひょうとして優しい夫、という役割を演じて来たのだ。

弱気のアルフに、聖母(役)のように歌うマチルデ。

愛こそ砦。絆があるの。

実は見てるときは全く気づいてなかったのですが、帰宅してCD聴いてて、ハッとしました。
マチルデ、1人でこの歌うたってたんだね・・・
(おお、悲しいこと!)
さっき、クレアと美しくデュエットしてたのに。

2人の絆なんて、無かったのね。守り抜くわ~♪と歌っているのはマチルデ1人で、アルフはマチルデに取りすがるのみで、一言も君を守る、とは歌わない。何も歌わない。

「デュエット」は、気持ちが通じ合っていたり、あるいは対立していたりの、何かしらの関係性を表すものだとすれば、アルフはマチルデとは歌わない。

頼られてる、この人には私だけ、って思えるからこそ、ずっとアルフと一緒にいようと思ってたのに、いよいよ身の危険を感じたら、トイレットペーパーをトランクにつっこんで、俺の命があぶないんだよう!と叫びながら、家族を捨てて逃げるのが、マチルデに対するアルフの立場で。

ラスト、裁判で挙手するマチルデを責められない。良し悪しはともかく、彼女の復讐なのかもって思った。

結婚だって、ある種の契約というか、全てではないけれどお互いさまの部分があるから。
結婚してる間、クレアのほうを愛していたのではと不安になっても、結婚したのは、妻になったのは私だからって思って納得してきたんだろうし。

声を合わせてないことに気づき、さらにさらにアルフの評価が下がりました・・・・。明確なソングライティングです。

2015/09/16

『貴婦人の訪問』5 20億ユーロは正義の値段

Scene4 ホテル“黄金の天使”のなか
♪クレアに乾杯 マティアス/全員
まーだーむーーーーっにーーー!!
と、キーヨが大発声の段。にー、のとこで若干声がひっくり返るのがチャームポイントだったか・・・
マダムからいいお話があるのかなぁって期待してます。

ギュレンのために!  ・・・・20億ユーロを寄付します!
額をいう前のタメが長かった。もったいぶって、やり手だなぁクレア。金の威力を骨の髄まで分かってるって感じです。

大喜びのギュレンのみなさん。テーブルの対面に座っていたアルフも、当然大喜び。さっきの森での甘く切ない会話が効いたぜーっ これ以上ないハイトーンボイスというか裏声かわいい声で、クレアを称えてるアルフ。このあとに続く言葉を知らないうちは、喜んでいられるのだ。

条件がひとつある 私への正義を買うの
ヨハネス:正義は金で買えない!
20億は正義の値段よ♪

音楽がぐっと加速度があがって、様子見のメロディからギュイーンとギアチェンジ、不穏さと不安さがつのっていくのが上手くあらわされてました。
ヨハネス牧師の、「正義は金で買えない」に対して「買えるわ。20億なら」のクレア。法外な金がもつ欲望の吸引力のようなもの、熟知してるのよね・・・

嬉しいなぁとにこにこしてるアルフ、条件も、なんなりとって顔だ。

そして条件とはただひとつアルフレッドが

・・・・死ぬこと!

ここも、タメが入りますねー。カッコよくて痺れたわ。ひどいこと言ってるけど、クレアにはクレアの筋があって、ブレがないのよね。

いつまでに、どうやって、と条件をつけずに「死ぬこと」としたこその、残酷さというか周到さがのちのち骨に染みてきますが、宴席で、多額の寄付の条件は市民の死だと言われたら、そりゃ驚きで反発します。

マチルデ:いやよアルフレッド!
奥様はそうでしょうとも。クレアは挨拶もしてくれなかったしね。はぁ?ってことだよね。
何十年も昔のことだ!
森でのスットコドッコイでのん気な態度の訳がこれで分かるというもの。あんなひどいことしておいて、過去の終ったことだと勝手に思ってたのだった。

クレア涼風さんの声が、余裕のある態度で、かつ真剣。

これは見終わっての感想だけど、クレアはこの町がどうなるのか、きちんと予想できてたし、アルフがああなることも予想した上で、この申し出をしてる。まさか、本当に死ぬとは、なんて夢見たいなことは思ってなかったと思う。

ただ、本当に彼が死んだときに、自分がどう感じるのかについて少し見誤ったところがあったのかなと(思った以上に今のアルフレッドを失う喪失感が大きかったのではないかと)

原作台本では、棺を持込んだうえでアルフレッドが死んだら、金を出す、と言っていて。剥製にでもしそうな・・・ そのほうがストレートに怖いんですが、ミュージカル版では愛の物語に重点を移したので、ここもソフトに変更したのでしょうね。

マティアス:飢え死にしたほうがマシだ!
とか。他の人も口々に抗議する。

市長として、申し出を断る! と叫んだのに対し
よぉーく考えて・・・・・お返事を!
きりっと言い捨てて、自室に戻るクレア。私が勝つ、と自信たっぷり。

♪とんでもない
アルフレッド/クレア/マティアス/クラウス/ゲルハルト/ヨハネス/客たち

この作品の音楽は、すごく意図が明快でズババーン!と胸に響く。この曲もカッコよくて痺れました。
あと振り付けも、手を叩いたり、ぶるぶる震えてたり、面白かったー!

切れ味のいいダンスしてたのは、禅・クラウス校長。衣装のジャケットの裾が長いコートタイプだったので、ターンするとカッコいいです。キーヨは丸太がダンス? でも恰幅言い分、こちらも迫力ある。
今さんゲルハルトは、剛という感じで、制御されてる。
中山ヨハネス、この段階ではそれほどでもないけれど、後半たががハズレたときの壊れダンスがとても怖かった。ここでは恐怖ととまどいを表現といったあたり。

条件があまりに突飛だから、まずは拒否してます。
とんでもなーい♪ くるってるんだ♪

すごく耳に残ります! ラストの「あああああーーー!」も怖いわー。

2015/09/11

『貴婦人の訪問』4 アルフレッドの変わり身の早さを楽しみましょう

クレアに子どもはいるのと普通に聞くアルフ。
それまでの和やかな雰囲気が凍り、もう戻ろう、と去ろうとするクレア。

そこへアルフレッド、町の困窮を訴える。
ちなみに、ここはイケメン声で語ってました。お金だすっていわれてからの声とは別人のようだった。

追い詰められたら、人は何だってできる。byクレア様。
深い。何だってしなければならなかったの、私。ってことなんだけど、目の前の人は知らないの。

良く出来てる脚本だ。

♪愛は今も、って歌いながら、クレアはアルフが自分との関係や出来事をどう捉えているのかを確認していったんですよね。

自分を捨てて、幸せにしてるのか(マチルデを愛しているのか)
罪の意識はあるのか。

そしたら、「君のことは諦めた」「しがない雑貨屋」「子どもは?」ですものねー。
見事に無神経な回答。ひいい。

マチルデへ愛がなくても、せめて敬愛の気持ち・・・もない(きっと私が既婚者だから、ここは気になる)
それに自分との間に子どもがいたことをどうしてスルーできるのか。馬鹿なのかしら(ちがう、その場でしか考えないからだ)

ビジネスモードに戻っちゃったクレア様、町を見捨てないわって答えてあげる。
なーんのもんだいも、ないわぁ(はあと)超ビジネスモードだ。
でもアルフは気づいてない。

この時のアルフのヨロコビようといったら、まぁアナタ! きゃーっとクレアの手を握って、じゃれ付く犬って感じ。ニコニコして。

喜びようが、ちょっと嘘くさい。祐一郎の演技がうっかりするとくさい、っていう特徴がうまく使われてると思います。もちろん、祐一郎もワザと「演技的」にみえるよう演じているのだ・・・よ。もごもご。

【くさい】
大劇場にぴったりの様式的な演技のことを指しており、私はそんな祐一郎を愛してるのですけど、うっかりするとちょっと昭和的な演技してる演技に見えちゃうのね。でもそれも演技力のひとつだと思うのよ。人外な役にはうってつけ!

時間が巻き戻ればいいのに。あのときの2人でいられるよう(だいたいこんなセリフ)
それがあなたの望みなの・・・
君を忘れた事なんかない

さっきから、私の神経を逆なでし続けてるアルフ、追い討ちをかけるこの!援助の約束をもらえたと知ったのちに、言うのコレを? サイテーサイテーサイテー!
ふんがーっ(鼻息)

アルフレッドって、相手の望むような人でいようと、ほとんど無意識に立ち回ってしまう人みたいね。自覚的なら計算高いと言えるのだけど、条件反射というか深く考えないで言っちゃう分、悪い。

Scene3 ホテル“黄金の天使”の中
♪晩餐のアンダースコア 客たち/ボーイたち

クレアをもてなす晩餐会の開始前。客らが噂話。
クレアの親父はのんだくれで、母親はアバズレ(だっけ?) クレアも似たようなものだった。富豪と結婚して未亡人になって、結婚と離婚を繰り返している、謎の多い人だ。
天使か悪魔か~♪

死にかけの町に降って湧いた出来事、無責任な噂で盛り上がってる。ここにも無責任な人々が。

噂が人を追い詰めてしまうような現代とすごく通じるところ、ヒドイなぁと思いつつ、そういう自分は真っ白なのかと言われると、胸を張れるのかどうか。我が身を振り返させられる。

そこへアルフレッドとオジンズが階段上の廊下へ登場。

金額は言ったのか? 金額は問題じゃない、約束してくれたんだし、きっと多額だろう、と鼻高々のアルフ。テンション高い。ああ、軽薄な感じがすごいわ! マネーの力だわぁ

キャーーー! クレア様がドレスに着替えてお出まし!
黒と金のスパンコール? ビーズかな? 重そうなドレス。カッコいいわねー。お金持ってるわよぅ 分かりやすい。

ついさっき、君の事は忘れたことがないって言った男が、クレアに「妻のマチルデ」と紹介。握手を求める手を完全無視して、
覚えてるわ、窓からアルフレッドをいつも見てた。必死だったわぁ(おほほ)」

ぎゃー。心臓に悪い。冷たい戦いが。
悲しそうな、怒ったような表情になるマチルデ。そんなことはないって言いたいらしい。

マチルデをなだめて、着席を促すアルフ。何を言ってるのかは分からないけど、僕は分かってるから気にしないで、とか言ってるんだろうなぁ

変わり身の速さに、目が回っちゃうわ! すごいねー、すごいねー(棒読みだよ)

2015/09/08

『貴婦人の訪問』3 愛は今も~♪ 振り返れば、残酷なことばかり言うアルフ

Scene2 コンラーツヴァイラーの森
♪愛は今も 
アルフレッド/クレア/若いアルフレッド/若いクレア

木立のセットがするすると上から降りてきて、ベンチのある森の中。
下手側で待っているアルフ、上手の奥からやってくるクレア。
なんかこう、キラキラキラ~♪っていう音が入ってから、穏やかなメロディが。

クレア様、ジャケットを脱いで薄い大判のショールをゆったりと纏っている。シルバーの刺繍なのかなぁ キレイでした。マネしたい。

美しいメロディ、若いキラキラしてたときの2人が一緒に舞台上いる、二重写しの構造も分かりやすくてよかったですね。

いつだって想ってた。
連絡くれなかったわ。

ねーーーー!!(って、私は誰に向って・・・)
あんたー! アタシを置き去りにしたくせに、「何時だって想ってた」とか、ヌケヌケと良く言えたものだわ。

まぁこの時点では、付き合ってたけど別れて、マチルデと結婚した過去、が明らかになるだけだった。あきらめたーきみのことは~♪
だけど。
二度目に見る時には、「あきらめた?」なにそれ。何があったか知ってる立場なので、良くも言えたものだ!の気分になり、クレアも内心はそう感じてるはずね、と勝手に想像しちゃうのだった。

茶色のタオルで、ササッとベンチの上を掃くアルフ。日本の男子にはそんなことされた経験ないので、アルフはマメな男の人、と捉えちゃうんですが。それでいいですか。
さっきはマチルデのスカートを払ってあげてたしね、マメマメしいんだな。

わたしの黒いヒョウ。
俺の可愛いノラ。

でもって、クレアは黒ヒョウをギュレンに連れて来てるんだねー。フフフ。
そうだノラってどういう意味? あだ名ってことは、「野良」なのかしら?

楽しかった、と言い合ってから、この上なく美しいメロディの♪愛は今もへと展開する。

しかも若い2人を演じる飯野さんと寺元さんの2人が、爽やかで。例えるなら「劇団四季」みたいな爽やかさ。ウェストサイドのトニーとマリアみたいに美しい。
そしてそれは思い出のなかの2人。月日は過去を美しい思い出に変えているに違いない、と思いながら。

同じメロディを歌いつつ、のちの展開を見ると、クレアがどんな気持ちでいるんだろうなぁと、切なさMAXになります。

一方、アルフは「過去の美しい思い出」を2人で共有しているという態度のまま。おお、残酷なり。

君なしの人生は地獄だった。
マチルデと一緒になって、幸せじゃなかったと?

いけしゃしゃあと! 結婚生活の悪口を昔の恋人にいうひとは最低で信用できないので、この美しい思い出ソングのなかで、ずんずんとアルフの評価は下がっていくのだった。
ムダにいい声でさー、祐一郎が。どんどんダメ男ぶりを見せるのだ。なんだよ、超カッコいい声ってどういうことなのよ。

再会冒頭は固い口調だった2人、歌にあわせて昔を思い出してちょっとほぐれた感じ。

子どもは?
なんて、クレア聞いてあげてる(絶対、そんなこと知ってるのに違いないが)
君はいるの?

ギャーーー!!最低! 
これも、この時点では明らかにされないことですが、のちにアルフとの間の子どもの認知裁判で偽証され、しかも納屋から転落。赤ちゃんを失い、足も障害が残ったということが。

ますます、どの口が言う!なことなんですが、たぶんですね・・・たぶん、アルフの脳内では記憶が都合よく書き換えられてたんじゃないかと。でなきゃここまで酷いこと言えないと思うわ。
若い日の過ちだが、クレアは大富豪になったんだし、「俺と一緒にならなくてよかった」んだ、と本気で考えてる。どれだけ深く傷つけたかなど、想像しなかったんだろうなぁ

すでに終ったこと、それゆえに美しい思い出箱に入れてたのだな。
ハートのマーク~♪ 

愛し合う若い2人は、ただその時、今この時を謳歌してたのでしょう。でも、子どもが出来たとなると、養わなくてはならず。アルフにはそれが重荷となり、しかも雑貨屋の娘、マチルデが自分に気があると知っていたから、仕事と妻がセットになったマチルデを取った。

思慮のないことをしたその報いを、いま受けようとしているアルフなのだ。
と言うわけで、アルフは冒頭が最高に素敵なおじさまで、あとは落ちるばかり。ついでに、町のみんなも、どんどんダメな方に落ちていく。

アルフ酷いという気持ちと全くかみ合わない、素敵な曲を涼風さんと祐一郎がデュエットしてくれました。
わりと能天気に歌う(神経質なひとに見えない)祐一郎と、考えてそうな(なにか含みがある)涼風さんの、微妙な距離感も面白いシーンでした。

2015/09/05

『貴婦人の訪問』2 冒頭だけでも人間関係や欲望がみえる

Act1
Scene1 ギュレン駅
♪栄光のファンファーレ
マティアス/クラウス/ゲルハルト/ヨハネス/市民

駅前の様子。古びた服の市民たちが、市長の指揮で、これから訪問してくる大富豪となった町の出身者、クレアを歓迎しようと準備している。
駅の時計は針すらなく、時が止まっているよう。手縫いで直したりとか、布がテカってたり、細かな汚しが入った衣装でした。遠くからみた初日は分からなかったなー。

汚れてはいるけど、カラフルなのね。で、みんなだんだん生地はキラキラしてるけど、色を失ってグレーになってしまうの。

メインの4名が、クレアが帰ってきたら泣くにちがいない、とか、金の話はその後、など。
もうね、この時からラストの下地はあるんだなー。結局、自分のことしか考えてないオジンズなのだった。
赤い絨毯を敷かせてる今ゲルハルト、挨拶は俺がする!とか張り切っています。ちょっと可愛い。

マティアスは虚偽の証言でクレアを町から追いやったという記憶は抜け落ちているのか? アルフレッドと付き合ってたから、あいつに話させようって、ヒドイ。のっけからヒドイな。

クレアとアルフレッドが過去に交際していたが、何かがあって別れたことがわかる。この時の、禅さんクラウスのごにょり方が、やはり最後まで抵抗したクラウスの優しさ? それとも、何だっけ?って思い出せてないあたり、イジワルに見るべきかしら?
みんな、過去の話だからといい思い出フォルダに入れちゃったようね。

バタバタの後半、すすすっと我らが、あ、私の!祐一郎アルフレッドが奥から登場。妻マチルデとハグ。芝居がかった、という雰囲気のハグです。
うーん、今ゲルハルトだったかと謎の手と腕をゴツンとさせる挨拶を交わす。
だれかと、ヨシ!みたいな手をぎゅっと握る仕草してたような。誰だっけ。

さて祐一郎は普通のおじさんの役がちゃんと出来るのだろうかと、見つめていた私。初見の日は、このワザとらしい動きは、どうなんだ、どうなんだ、と気絶しそうだった。

終幕まで来た時点で、特に1幕のワザとらしい明るさ、ワザとらしい友人たちとのやり取りが、意味あるものだったと分かります。あと声も高かったよね。嘘ついてるときは高い声なんじゃないかなーと。

可愛い祐一郎はね、あれはね!演技だよ! 可愛いおじさんを演じているアルフ、という演技だよ!

このシーンの最後にクレア様がボディーガード2名を伴って(あと黒ヒョウ)登場。
列車じゃなくヘリでやってきたクレア。見つめる妻マチルデ、しがみつくアルフ。え??? しがみつく・・・うわぁ
しがみついたあと、マチルデの服をパンパン払ってあげるアルフ。あああ、この時点で【私のシュミじゃない、アルフレッド!】である。どうでもいいことはマメにするが、大事な(命を守る)ことはやらないんだな・・・シュミじゃないぞー。

■「何も変わらないわね」、とクレア様。感情を読み取り難い気合一発なセリフをぶち上げて、次の場面へ。
パンツスーツに、杖をついて、白く長いスカーフを首に垂らし、帽子を被って。ひいー、超絶カッコいい! 美しい!
もっさりしたギュレン市民とは正反対の洗練され、モノクロの姿です。

見つめるギュレン市民は、みな未来が見えてきた、みたいな笑顔である。


♪ようこそマダム
合唱団
音が外れまくりの合唱団を指揮するのは、クラウス校長。指揮棒を胸の内ポッケからだそうとして、ボディーガードに拳銃を向けられちゃう。うふふ。禅さん可愛いの巻き。

ボディーガードについては、二日目にようやく港さんがいることに気づきました(北海道出身なので応援してます) レミでの司教、ジャベでもごついイメージじゃなかったけど、歌うからかやはり身がしっかりしてるんですねー。右側にいたのが、たいてい港さんでした。
友人にどんな姿かと聞かれ、「ながぶちつよしみたいなサングラスにスーツ」と答えてみたが、そんな感じ。

歓迎の言葉が上滑りになるオジンズ。
警察署長には、警察が忙しいような町なのか。と軽くご挨拶。
牧師には、死にいくものに祈りを? 死刑囚にも? 
この国では死刑は廃止されている、と牧師が答えると、復活するかもしれませんわ。(フフフ・・・)

これら会話中の涼風クレア様の話し方が、とても劇的、もったいぶった感じ。内面は見せず、大富豪らしく振舞う。アルフとは別の鎧をつけた態度なんだろうと思う。

話が詰まったところで、アルフレッドの出番。
舞台下手側に立つクレア、上手にアルフ。

やぁ、クレア!
さすがに少し感情が動くクレア。
その、ほんの、ほんの少しだけ感情が動いたように「アルフレッド」って発声する涼風さんが素晴らしい。対して、アルフレッドの呼びかけは過去には何もなかったような明るい声。
クレア、アルフに向って「ひどい顔ね」って(フフフ。けっこう普通に笑う)
「年を取らない人はいない」「でも君はきれいだ」

ぎゃーーー!
こういうのをサラっていうのがアルフなんだねー。まぁキレイだから言ってもいいんだけど、優男って感じの雰囲気が良くでてました。ふふん。

「あとで、秘密の森で」とこっそりアルフに語りかけ、クレアは退場。
うまいなぁぁ 2人の秘密の場所。

なんか、うまいこと行きそうだねって、ますますニコニコになるオジンズ。すでに乾杯のシャンパンが運ばれ、これが上手く行ったら次期市長は君だ!と気持ちが大きくなってるキーヨ市長。
なぜかアルフとお互いにお腹をナデナデしあう。市長はヒミツは腹なんですか・・・?

オジンズが去ったあと、すっとニヤケた表情が消える。うんうん、だからさっきのやたら明るいアルフは、ギュレンではそういうキャラを演じてるってことなんだよね。

2015/09/02

『貴婦人の訪問』1 言葉に出来ない夜だった

8/28.29.30(全てマチネ)@シアタークリエ

アルフレッド/山口祐一郎 クレア/涼風真世
マチルデ/春野寿美礼
マティアス(市長)/今井清隆 クラウス(校長)/石川禅
ゲルハルト(警察署長)/今拓哉 ヨハネス(牧師)/中山昇

若い頃のクレア他/飯野めぐみ
若い頃のアルフレッド他/寺元健一郎

市長夫人・ハンター他/岩崎亜希子 アガーテ(市民)他/樺島麻美
レーナの母・客 他/河合篤子 エミリア(市民)・客 他/三木麻衣子
ユリア(アルフレート娘)・ジャーナリスト/吉田理恵
若い頃のマティアス・客 他/榎本成志 
ニクラス(アルフレート息子)・ジャーナリスト 他/木内健人
ホフバウアー(肉屋)他/さけもとあきら
ヘルメスベルガー(市民)他/武内耕
トビー(ボディーガード)・ハンター 他/谷口浩久
若い頃のゲルハルト・ハンター他/俵和也
ロビー(ボディガード)・ジャーナリスト 他/港幸樹
裁判官・フランツ(市民) 他/山名孝幸

レーナ/日浦美菜子 青木璃乃

東京公演のおしりのあたり、30日が前楽でして、それがマイ楽となりました。
この日は最前列という席を頂いてしまい、観劇3日目で良かった(つぎの動きが予測できるから)と思いつつ、美しい祐一郎の横顔とか手を堪能。声が素敵なのでうっかりしがちだけど、すごい顔が素敵なのよね・・・(若い頃は、「美丈夫」だと評判の美しさよ)うふうふ。
涼風さんなんか、近づくほど美しさがまばゆくて、どうなってんの。あの小さなお口からどうしてあのような声が出るのかしら。

原作の戯曲は読んでました。というわけで、アルフレッドへの先入観ばりばり。この人は最低男よ。あと、クレア様は激しい女っていうイメージです。

また、ウィーン盤も聞いてました。ドイツ語はさっぱり分からないので、名前くらいしか聞き取れてなかったし、誰と誰が話してるのかも、把握しきれてなかった。でもいい音楽だなっていうのは分かってました。

という状態で、いざクリエ。

マイ初日を終えた感想

ああ、これ私すごい好き! 音楽すてき!
涼風さま素敵! カッコよすぎる!
祐一郎、すごい普通のおじさんの役が出来てる!偉い偉い偉い!
最低の男だし! 祐一郎が普通のダメなおじさんを!
4人組カッコいい!
ハートのマーク~♪
けもの~けもの~♪
涼風さんみたいにお辞儀してみたい(後日マネしてみて、体幹が大事と悟る)

つまり、<言葉にならない>って状態で出てきました。
満たされすぎたので、出待ちも無理。
ふわふわの心を鎮めようと、カフェでビールをぐびり(もちろん1人で) おいしい。が、アルコールのせいでますます燃えるハート。コーフンおさまらぬ夜を迎えるのだった。

次回からは順を追って思い出し劇場よ~

2015/09/01

ドイツ語が(脳内)翻訳されるので、楽しい

これまで、ママパパ、ナイン! くらいしか聴き取れなかったドイツ語。意味がわかるわぁ! 日本のライブ盤が出るまで(出ると信じて待つ)これで。
トリュフ、キャビア~♪

福岡、名古屋がこれからの段階で、来年秋の再演が発表されました。東京の千秋楽に嬉しいことです。

映像化とはいいませんから、どうかどうか、この素晴らしいメンバーでの完全収録ライブ盤で出してください
(東宝へメール送りました。お問い合わせから意見が送れます)