2015/09/11

『貴婦人の訪問』4 アルフレッドの変わり身の早さを楽しみましょう

クレアに子どもはいるのと普通に聞くアルフ。
それまでの和やかな雰囲気が凍り、もう戻ろう、と去ろうとするクレア。

そこへアルフレッド、町の困窮を訴える。
ちなみに、ここはイケメン声で語ってました。お金だすっていわれてからの声とは別人のようだった。

追い詰められたら、人は何だってできる。byクレア様。
深い。何だってしなければならなかったの、私。ってことなんだけど、目の前の人は知らないの。

良く出来てる脚本だ。

♪愛は今も、って歌いながら、クレアはアルフが自分との関係や出来事をどう捉えているのかを確認していったんですよね。

自分を捨てて、幸せにしてるのか(マチルデを愛しているのか)
罪の意識はあるのか。

そしたら、「君のことは諦めた」「しがない雑貨屋」「子どもは?」ですものねー。
見事に無神経な回答。ひいい。

マチルデへ愛がなくても、せめて敬愛の気持ち・・・もない(きっと私が既婚者だから、ここは気になる)
それに自分との間に子どもがいたことをどうしてスルーできるのか。馬鹿なのかしら(ちがう、その場でしか考えないからだ)

ビジネスモードに戻っちゃったクレア様、町を見捨てないわって答えてあげる。
なーんのもんだいも、ないわぁ(はあと)超ビジネスモードだ。
でもアルフは気づいてない。

この時のアルフのヨロコビようといったら、まぁアナタ! きゃーっとクレアの手を握って、じゃれ付く犬って感じ。ニコニコして。

喜びようが、ちょっと嘘くさい。祐一郎の演技がうっかりするとくさい、っていう特徴がうまく使われてると思います。もちろん、祐一郎もワザと「演技的」にみえるよう演じているのだ・・・よ。もごもご。

【くさい】
大劇場にぴったりの様式的な演技のことを指しており、私はそんな祐一郎を愛してるのですけど、うっかりするとちょっと昭和的な演技してる演技に見えちゃうのね。でもそれも演技力のひとつだと思うのよ。人外な役にはうってつけ!

時間が巻き戻ればいいのに。あのときの2人でいられるよう(だいたいこんなセリフ)
それがあなたの望みなの・・・
君を忘れた事なんかない

さっきから、私の神経を逆なでし続けてるアルフ、追い討ちをかけるこの!援助の約束をもらえたと知ったのちに、言うのコレを? サイテーサイテーサイテー!
ふんがーっ(鼻息)

アルフレッドって、相手の望むような人でいようと、ほとんど無意識に立ち回ってしまう人みたいね。自覚的なら計算高いと言えるのだけど、条件反射というか深く考えないで言っちゃう分、悪い。

Scene3 ホテル“黄金の天使”の中
♪晩餐のアンダースコア 客たち/ボーイたち

クレアをもてなす晩餐会の開始前。客らが噂話。
クレアの親父はのんだくれで、母親はアバズレ(だっけ?) クレアも似たようなものだった。富豪と結婚して未亡人になって、結婚と離婚を繰り返している、謎の多い人だ。
天使か悪魔か~♪

死にかけの町に降って湧いた出来事、無責任な噂で盛り上がってる。ここにも無責任な人々が。

噂が人を追い詰めてしまうような現代とすごく通じるところ、ヒドイなぁと思いつつ、そういう自分は真っ白なのかと言われると、胸を張れるのかどうか。我が身を振り返させられる。

そこへアルフレッドとオジンズが階段上の廊下へ登場。

金額は言ったのか? 金額は問題じゃない、約束してくれたんだし、きっと多額だろう、と鼻高々のアルフ。テンション高い。ああ、軽薄な感じがすごいわ! マネーの力だわぁ

キャーーー! クレア様がドレスに着替えてお出まし!
黒と金のスパンコール? ビーズかな? 重そうなドレス。カッコいいわねー。お金持ってるわよぅ 分かりやすい。

ついさっき、君の事は忘れたことがないって言った男が、クレアに「妻のマチルデ」と紹介。握手を求める手を完全無視して、
覚えてるわ、窓からアルフレッドをいつも見てた。必死だったわぁ(おほほ)」

ぎゃー。心臓に悪い。冷たい戦いが。
悲しそうな、怒ったような表情になるマチルデ。そんなことはないって言いたいらしい。

マチルデをなだめて、着席を促すアルフ。何を言ってるのかは分からないけど、僕は分かってるから気にしないで、とか言ってるんだろうなぁ

変わり身の速さに、目が回っちゃうわ! すごいねー、すごいねー(棒読みだよ)

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