2020/10/30

『ローマの休日』10/21昼 8か月ぶりの観劇。涙でくもる視界。

 帝国劇場。

アン王女/朝夏まなと 
ジョー・ブラッドレー/加藤和樹
アーヴィング/藤森慎吾

ヴィアバーグ伯爵夫人/久野綾希子 プロヴノ将軍/今拓哉
マリオ/岡田亮輔 ルイザ/小野妃香里

在イタリア大使/港幸樹 ヘネシー支局長/松澤重雄

■8か月ぶりの観劇、久々の帝劇。

前日に準備万端のはずだが、着いて気付いた。オペラグラス忘れた!! 
借りようと思ったが、このご時世なのでダメでした。K列センター、何とか見れました。これ以上後方だとちょっと悲しかったかも。浮足だってたらしい。

座席について、オケの音合わせが聞こえてきたとこで涙が出て、暗くなる場内、一瞬の静寂、という「いつもの」劇場の流れが見えたら、また胸がいっぱいに。

オーヴァチュアが流れ、アン王女が登場する頃は涙で舞台が見えない(笑)!
見たいのに!涙!

■CDでは大地真央&山口祐一郎で何度も聞いて大好きな曲たち。映画も何度か見てる。

久々のリハビリにぴったりの、優しく美しい物語。
感染予防に留意した演出になってるらしいけど、見てるときに不自然に思うような箇所はなかった。今の時期に上演するのに向いてます。

王女とブラッドレーがいちゃいちゃしないのも二人の関係から自然だし、キスは宝塚式な「これはキスですよ」パターン(唇が合うところは客席から隠して、してるように演じる)でしたが、それも奥ゆかしい感じで素敵だと思った。

■見る前、Twitterで和樹ブラッドレーが新橋サラリーマンだというのを見かけて、うーんと思っていたけど、私には真面目な新聞記者に見えました。

ローマで戦勝国の記者として自由にやってる感よりも、チャラそうに見えてホントは真面目な人っていうのが最初から見える人・・・。今回、見れなかった平方ブラッドレーのほうが自由満喫感が溢れてたかと想像します。

やっぱり背中に定規が入ってそうな和樹ですが、踊ってたのが新鮮でした。真面目な感じでキチンキチンと踊ってるように見えた。リラックスして。

でも、和樹は和樹でカッコいいので問題ない。そっと王女を見守る役がこんなに似合う人はいない、またまた彼女のために身を引いたー!(もう作品くらい同じパターンのに出演して、王女との恋トリロジーにならないかな。1「レディ・ベス」、2「ローマの休日」3は何だろ? アイーダは死ぬからダメだな)

終盤の「虹」脳内では祐一郎の声が重なって仕方なかったものの、和樹のまっすぐで真剣な歌声も素敵でした。耐えてるなー、自分の気持ちよりアン王女の気持ちを尊重したんだねー、泣いちゃうーーー。

■王女さまは、まぁさま。カワイイ。カワイイなー。しぐさなど映画のヘプバーンのイメージを踏襲してる感じですが、ゆったりした仕草からは上品さが醸されるし、踊れば小鳥か何か?な軽やかさ。すてきー。

自由が欲しい、と町へ出ていくあたりの子供っぽさ。からの、覚悟を決めて王女に戻った時の気高さ。見事です。声も変えて、記者会見の場では目線で場を支配。

■衣装はみんな大好きな前田文子さん。彼女の衣装、上品で素敵ですよね。
王女の明るい色合いは、町の人たちのカラフルだけど少し落ち着いたトーンに交じるとすぐアン王女を見つけられるので、王女のキラキラがそのまま表現されてるよう。

アーヴィング役の藤森さん、歌もダンスも気にならないし、賑やかしに見えて役として馴染んでいて、何度も和樹に転ばされて大変そうでした。お笑いの方はうまく転ぶなぁと感心したり。

王女に使える久野さん、今さんのコンビはチャーミングな役。
目立つスパイ姿の久野さん、そして注射怖い将軍。欲を言えば今さんの歌声をたくさん聞きたかった。
意外に面白いセリフまわしだったのが、大使役の港さん、歌うようにセリフを言ってて、もったいぶった役柄なのでワザとなんだろうけど、そのまま歌いそうでした。いい声。

■バイクで走るシーンは高いところにベスパを上げて、背景映像を動かしてダイナミックな景色に。全体的にゴテゴテせずすっきりしたセットでしたが、十分効果的。

■帝劇内は退場時はブロックごとに分かれて退場(アーヴィングがアナウンスしてくれます)座席での会話もお控えくださいとのことで、全く不安なく楽しめました。前後左右に人がいないって解放感ありますね・・・見やすい♪ 前方は埋まってました。

やっぱり舞台は生で見るのが一番。配信も有難くていくつか拝見してますけど、一体感は薄れるし、音が直接身体に響いて聴いてるんだなって思えました。耳だけで聴いてるんじゃないのねー。皮膚が感じてる気がした(大げさか?いや本当に)

東京公演は千秋楽まで無事に上演できました。おめでとうございました。12月は名古屋、年明けは博多。こちらも全日程出来ますように。

◇今回はいつもよく泊まるホテルじゃなく、日比谷から徒歩圏内のホテルに宿泊。友人にも会わず、デパ地下で美味しそうなお弁当やオヤツを買って、ホテルでこもってました。ホテルは空いてたらしく、シングルで予約してたのを広いのでとツインに変えてもらったり。嬉しいけれど寂しい。

羽田空港に10時ちょい前に到着、朝5時起きだったので早いけどランチにしたいとレストラン方面へ行くも、どこも短縮営業でエクセルシオール位しか開いてなかったー。11時、いくつかがやっと開いてました。

飛行機は隣は開いてました。開けてるのか空席なのかは不明。

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