2015/07/20

『サンセット大通り』7/5昼 4 Sunset Boulevard

Sunset Boulevard ジョー
As If We Never Said Goodbye ノーマ

この2曲は作品の存在を知る前から知っていたほど著名な曲で、どういうシーンで歌われるのか楽しみにしてました。

ノーマの曲はその2に書いたとおり。

ジョーのタイトル曲でもあるSunset Boulevardは、石井一孝さんが歌ってるVer.の馴染みが深いわたし。
 
カズさんは、曲としてゆったりめに歌い上げ系。カッキージョーは、もどかしさで、もうどうにでもなれ、っていう。若者らしいヤケっぱち。ただの美しい曲じゃなかったんだなー。

メロディはモチーフになっているので、何度が登場してくるけれど、最もしっかり歌うのは2幕冒頭で。いい服を着て、プールサイドのデッキチェアでまったりしてるジョー。ずぶずぶハマっているのね・・・と全てを語る様子です。
そこで、この状況を恥じつつも拒絶できない(金!名声!)と、ヤケになりつつ歌うのでした。
ここで歌うんだー。

で、観客はジョーが死体になることを既に知っているので、嘆いてないでこの生活と別れなされ!と全力で願う。願い叶わず。
ベティを追い出すときも、同じメロディですが、この曲はジョーの心の奥をぶつけるモチーフなんですね。

ベティを追い出す時の柿ジョー、彼女に隠し事をしてる自分が嫌なんだけど、知られたらきっと軽蔑される、とか思ってあんな風に冷たく追い出したんじゃないかな。
あれは本心ではなかったと思う。俺を見て欲しい、でも見ないで欲しい、そんな葛藤があるように見えました。けりをつけようとした、だからこそ全部リセットしたかった。

出演者の色でノーマとジョーの関係性も変わるようだし、この作品、好きな俳優さんを見るにはいい作品なのかもしれません。

しかし若者が金を手に入れると、プールとデッキチェアっていうのはアメリカの定番商品ですね。ディカプリオの顔が浮かんで仕方なかったです。「ギャツビー」では同様に撃たれてプールに浮かんでたし。

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