2006/09/10

『オペラ座の怪人』9/10 佐野ファントムは何だかツライ

体つきが細い、というのも哀れ倍増を誘う材料かもしれません。最初から、かなりの哀愁がだたよってます。
前回観劇時の高井怪人は1幕はゆったり構えてる感じだったな。とろける怪人♪



ファルセットは苦手か・・・・



調子の問題でしょうか。それとも今のところの技術の問題でしょうか。高音が軽々とは出ない・・・ようでした。怪人は裏声操ってほしいっす。よろしくっす。



ただ、ファルセット問題以外はけっこういい声だなぁと思って聴きました。



美声も出せるんだと思いますが、なかなか厭らしく歌うのでそれが
性格が捻じ曲がった変態じみた怪人っぽくていいですね。



佐野ラウルは未見なのが惜しいところ(けっこうお色気子爵だそうですね?)。



ザ・ミュージック・オブ・ザ・ナイト」の最後、夜の調べの中に~♪



ここの「に~♪」が猫ひろしが入ってしまいました。にゃぁあぁぁ・・・ うまーく鼻にかかったらしい。かわいい怪人になりかけです。



あと、2幕大詰め怪人のお部屋、首つられのラウルを横にクリスに自分を選ばないとラウルは死ぬ、と迫る場面の「許さない、選べ♪」



「許さない」が「ゆ る さ な い」と非常に平板にいじけた子供のように佐野ファントムは言いまして、これが私の今日のツボ。お怒りって感じがしませんでした。いじけてるらしい。



最後、指輪を返すために戻ってきたクリスに「I love you~♪
ここの高音はきれいでした。そしてあまりに切なかった。あうーっ 一番愛に飢えてたのはファントムだったんですね。あんな子爵ごときに負けるなんて、ダメだよう。



お色気修行



佐野ラウルがお色気だという話だったので、ファントムでもお色気かと期待してたのですが、どこだ、私のお色気は~っ



無い、無い、無い・・・・ほぼナッスィング!



佐野ファントムはお色気勝負じゃなく、哀愁勝負でした。戦う前からして、哀しみがひしひしと伝わるだなんて。それは墓場あたりから出しても遅くはないのでは?



立ち姿がきれいです。端正な怪人です。



あれはシークレットブーツか・・・(怒らないで!)
それとも、本体の足が長いのか・・・・ どっちでしょうか。あのー、足が長く見えます、佐野ファントム。
ジャケットの腰の絞りが細いだけでなくご本人の腰が細いので、やたらと素敵ファントムに見えました。ふふ。
涼太子爵より、着こなし上手。



どうしてだろう、私は佐野さんって小柄な方だと思ってました。いつ刷り込まれたんでしょうねぇ 特別高くもなく、低くも無くという感じです。



アピールしすぎないマント捌きというもの、それはそれで哀愁怪人にぴったりでいいかも。←褒めてます。



そうか、そうか。佐野ファントムは面と向かうと哀愁だけど、気絶相手ならセクシーになれるんだな。
ガーッと手を広げた花嫁人形に驚いたクリスが気絶したあと、マントかけてあげて、彼女の顔に手を添えるとこ、ムフフッでした。



歌い方はけっこう厭らしいので、動作も厭らしくしてみたバージョンもいいと思いますだ。最初っから変態怪人っていうのも、可。





マイクトラブル



2幕で「ドン・ファン」上演場面。真っ黒マント頭巾ありのファントムとクリスが徐々に近づき、絡み合う~♪二人。



ザ・ポイント・オブ・ノーリターン」の後半の、クリスが頭巾を取っちゃったあとあたりでした。



ヴァァアアアアーン!と、ハウリングみたいになったんです。佐野さん、歌いながらもマイクのラインを直してみたんですが、良くならず。そこで(たぶん)音響担当が一時ラインを切ったんだと思います。
ちょこっとだけでしたけど、マイクが正常になるまで佐野さんの生声でした。響いてましたよ~ 鍛えてますねぇ さすが。



ところでここは沼尾さんにお色気指導したかった・・・・ ファントムはあの衣装だし、なかなかドキドキしましたよー。
表情がまるで見えない男が迫ってるの図。ふふふー。きゃっ



新ファントム



祐一郎もラウルやって、ファントムしたんだ。佐野さんも佐野ファントムならでは、になっていくんだと期待です。



すこーんと抜けていく声ではないけど、その厭らしさを高めていただきたい!



高井ファントムはクールな孤高の美声ファントムって感じでしたけど、佐野さんは君がいなければ・・・という気持ちがすごく感じられました。自分で勝手にクリスのことを崇めて、自分のことも彼女が崇めてくれるって夢に見たんだろうなぁ、とかそういう情緒が伝わりましたから。訓練だ、ファルセット~



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