2006/06/10

『Into the Woods』6/5-1 巨木が動く

6/5 19:00@新国立劇場 中劇場 最前列(前楽)

作曲・作詞:スティーブン・ソンドハイム 台本:ジェイムズ・ラパン



魔女:諏訪マリー
パン屋:小堺一機 パン屋の妻:高畑淳子
ジャック:矢崎広 ジャックの母:天地総子
シンデレラ:シルビア・グラブ シンデレラの王子・狼:藤本隆宏
シンデレラの母・巨人・おばあちゃん:荒井洸子
ラプンツェル:早川久美子 ラプンツェルの王子:広田勇二
ナレーター・謎の男:鈴木慎平



執事:大森博史 シンデレラの継母:藤田淑子 シンデレラの父:二瓶鮫一
フロリンダ:花山佳子 ルシンダ:鈴木純子
白雪姫・牛:山田真由
眠れる森の美女・ミルキー・ホワイト:飯野めぐみ



演出・振付:宮本亜門

10列目が最前列。しかしかなり下手。
最前列が舞台と同じフロアになるカタチで、目の前を役者たちが歩いていくので、楽しい席~ たぶんドーランの香りだと思われる良い香りも。



舞台には直径80センチくらい?の巨木が8本~10本ほど。この巨木、おそろしいことに高速で移動しました・・・(電動式らしい。ヒューン!と) 
舞台奥にあったかと思ったら、場面転換で前に動いて来ます。



なので、センターの方は見えてたと思いますが、私の席からだと役者たちの位置によっては見えなくなるのでした・・・ それも森の中って気分が出ますけどね。



さて、初ソンドハイム。歌は語れ。せりふは歌え。



大劇場で歌い上げるのばかり観てますが、こういう小さいハコのほうが絶対にいいミュージカルも、いいですね~



メロディが乱高下って感じで(すごくきれいでしたが)、歌うほうは大変そう。問題外で外す人はいませんけど、ほんと大変そうでした。



バズーカじゃなくても、メロディを歌ってくれれば十分素敵なんだね、と思わせてくれましたヨー。少しでもズレると収拾つけるの難しそうっす。



グリム童話の物語をネタにしているものの全体としては大きな物語を作っていて、いいもの悪いもの・・・色んな面が舞台にあふれてました。
「シンデレラ」「ジャックと豆の木」「赤ずきん」「ラプンツェル」「白雪姫」「眠り姫」



魔女の諏訪マリー



昔話に出てくる魔女のように、きれいで怖い魔女。
最初のおばあさん魔女の時は特殊メイクでアゴがしゃくれてて! そして願い叶ってもとの美しい魔女に戻ったら、ワイルドなヘアスタイルにギリシャ風のドレスがすごく似合ってました。



歌も、魔女の歌うソロは絶唱系だったんで、余計に迫力が増します。



パン屋の小堺一機と高畑淳子



小堺さんの声は決して美声ではないですよね、ややしゃがれてるし。歌も似た感じになってお上手ってわけではなかったです。だけど一生懸命な小さなパン屋さんで、歌の雰囲気も人の良さそうな感じがでて、いい。



しかも会話のタイミングが慣れてるなぁ~ セリフっぽくなくて、非常にナデュラル! 演技してるけど、不自然じゃない。ナイス!



奥様役の高畑さん、『白い巨塔』DVD観賞が趣味の我が家では、早口の教授夫人ってことになってまして。失礼。早口夫人じゃなくてパン屋の奥さんでした。



なかなか子宝に恵まれない二人。実はそれは、オットの父(死んだと思われてる)が、隣の魔女から豆を盗んだことへの報復。そのせいで子どもができないようにされていた、と知ります。



ミルクのように白い牛、真っ赤な頭巾、とうもろこし色の髪、金色のくつ。
この4つを集めれば呪いを解いてやるといわれたものだから(しかも猶予は3日)、あわてて二人は森の中へ。



この二人が動き回ることで、ジャックと赤頭巾ちゃんが出会い、シンデレラやラプンツェルも絡みあってくるんですね。うまく出来てる~









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