2004/11/25

ハウルの動く城

宮崎駿 監督 119分 2004

原作「魔法使いハウルと火の悪魔」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ

声優に関しては杞憂に終わった・・・ソフィー18歳、がいまいちかもしれないけど、まぁそこそこ。自惚れやのハウルの声、そんなに「キムタク」色が濃くなかったし。カルシファーがちゃんと「おいら」って言っててヨシ。

カルシファーと契約を交わした経緯、王室付き魔法使いとの関係は、すっきりされている。ハウルに苦悩があるらしいのはよく分かったんですが、嫌なら働かなきゃいいのに・・・と思っては物語が成立しないわね。

で、戦火の恋・・・。これは恋じゃないよう。ハウルの成人談、大人になるにもお母さん=ソフィーが必要なの? うう、ソフィーもお母さんじゃなくて、大人の女になれたら良かったのにね。全然色気のないラブシーンがあったけれども、あれじゃぁね。大人ではないし。まぁ物語の骨組みに対しては、もっと!と思うわけだけど、エンタメとしては破綻なくまとまっていました。ハイ。

原作とは切り離してみようと頑張ったものの、やはり。友人の友人が仰ったという言葉・・・ハウルの声は「水にさらして灰汁が抜けた木村拓哉」だそうで、それに倣って「水にさらして灰汁が抜けた原作」と付け加えておこう。DWJ作品の真骨頂、啖呵の応酬、ぶち切れまくる登場人物のおかしさが、すっかり灰汁抜きされていたのは、心残り。

それと・・・今までの宮崎アニメに比べれば、ちょっとお洒落してた、最初は。後半のハウル、ひどい格好にされてたなぁ。しくしく。ふりふりの衣装で登場してほしかったよう。

もう一回観にいく予定。

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