2004/04/23

『四季 秋』 森博嗣

四季 秋 森博嗣 講談社 2004.1 4-06-182353-1
��¥800)

☆☆☆☆☆

衝撃が走った。はーっ もうここまで来ると呆気に取られ、あぁ参りましたと心臓ドキドキだ。シリーズものを読む醍醐味を味わった。ストーリーに対しての5つ星ではなく、この驚きに対して満点。

M&SシリーズとVシリーズをがっつり結ぶ一冊。いままでどうしても時間軸が掴めなかった部分が、かなり整理され、まるで「まとめ」をしてくれたみたい。

それにしても、犀川先生は非常に好きな人物だが、作品を重ねるごとに特異な方になっていく。初めは萌絵のほうがヘンテコだと思ってたけれど(笑) あと、保呂草潤平も好きだ。彼もまだ隠し玉を持ってるかもなぁ おそろしかー。

『四季春』・『四季夏』は、真賀田四季の視点が中心だったのが、「秋」では主に萌絵(と犀川)・たまに保呂草の視点で描かれる。ここまで、シリーズにすでに描かれた時間を別の角度から書いているのだが、「冬」はどうなっていくのか・・・もしかして、まだ描かれていないその後が登場するかも? 楽しみ。


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