2004/06/18

CANADA-2 [CASA LOMA]

May 27 2004 CASA LOMA

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ぼうっとしつつ、快晴の天気に喜び出発。地下鉄は分かりやすいが、切符代わりのtokenが小さすぎて「おつり」なのかと思ってしまい、しばらく「tokenはどこ・・・?」と考え込んでしまいました(直径1センチ程度でおもちゃみたい)。

Depon stn.で降車。やや高級そうな住宅の並ぶ、普通の住宅地です。さて、目指すものはどちらに。太陽の位置をみて北へ向かうと、CASA LOMAの表示発見。その名の通り<丘の家>は、公園の階段を登り緑の中を進むと、左手に姿をあらわしました。
ここはエジソンの時代、電気(ナイアガラの水力発電)・鉄道・鉱山・保険・土地・・・幅広い事業を手がけたSir Henry M.Pellatt(1859-1939)が建てた中世の城(風)住宅。未完成ながら住みはじめてから10年後、事業失敗などで資産は人手に渡り、現在はToronto市が所有し公開しています。

��12の入場料を払い、日本語のオーディオ・ツアーの機械を借りました。外観は中世風だけれども、内部は明るい雰囲気です。彼が敬愛する英国女王にちなんだWindsor Roomや、ウエッジウッド・ブルーで統一された夫人の居室、天井のステンドグラスがきれいな温室、本は読まなかったらしいけど、立派な図書室などなど。

当時最先端だった<電話>が各部屋を繋いでいたり(市内にある回線より城内回線の方が多いと言われた程とか)、3段階の高さにある6つのシャワーからお湯が出る(全身まんべんなくかかる)シャワーなど、あたらしもの好きな面もうかがえるます。気になったのが、ベッドの大きさ。153センチの私でぎりぎりじゃない?という大きさに見えます。他の観光客も「小さい」と言っていたので、間違いではなさそう。幅も狭いし、足も伸ばせなかったのではないかな。それともご夫婦とも小柄だったのかしら? いやいや遺品のドレスはそんなことなかったのです。不思議です。

また、Sir Henryの書斎には秘密階段があって、2階と、地階のワインセラーへ通じています。夜中にこっそりワインを飲むことも出来るのか。いいなぁ それから、2階居室の窓を開けると吹き抜けのメインホールが見渡せ、来客がすぐわかるようになっています。広いけれども抜け道があって意外とコンパクトに動けるのかも。
夫人はガール・スカウトの前身、ガール・ガイドの創始者だそう。当時所属していた女の子の手紙があって、楽しそうな様子が伝わります。馬に乗ったりと活動的なので親が心配しているが、Lady Pellatの主催なので大目に見てくれている、とか。

狭い螺旋階段を登ってタワー最上部まで登ると、Toronto市内が一望。空はくっきりした青、気温はあがって来ているけれども、オンタリオ湖から吹く風が冷たいのでジャケットは脱がなくても良いくらいでした。緑が多い街だというのも良く分かります。
こんなに青い空を見たのは久しぶりだわ、と育った札幌を思い出していました。碁盤の目状の道路、ひんやり冷たい空気と明るい緑(東京の植物の方が色が濃いと思うのですが)、それにライラックの匂い。すっかり幸せ気分になって城から出たのでした。

CASA LOMAの隣にも、何やら素敵な住宅があります。OPENとあるので、裏庭から入ってお散歩しました。ここも古い邸宅を公開しているようなのですが、ぐるぐる回ってもメイン・エントランスに行けず・・・ 外観だけ楽しませてもらいました。

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