2004/10/02

ANNE OF GREEN GABLES

『赤毛のアン』 Lucy Maud Montgomery /1904

いったい何年ぶりに読んだんだろう? 札幌からの帰りの機内で涙をじわじわ浮かべながら、アンがグリーン・ゲイブルズから旅立つところを読んだ。マリラにも共感してしまう自分がいたりするなんてね。

大学のゼミで冒頭部分を取り上げた人がいて「子ども」というものの発見、と言っていたことを思い出す。労働力としての小さなオトナではなく、まだオトナではない慈しみ愛情をかけ育てる「子ども」。
カナダ人らしさ、はもうこの時代からあったのかもと思えるような記述も案外あり、合衆国とは違うのだ、というのが面白い。公平であろうというのが、素敵だ。
女性に参政権がないころの話であるけれど(ちょうど100年前)、勉強に打ち込んで教師となる姿は今でも自立する大人像として眩しいのね。あ、それから季節ごとに出てくるお菓子とかちょっとしたレース編みとか刺繍も、いいなぁ

文体が古くても、乙女必読書! 花の咲き乱れるプリンス・エドワード島へ行って「アンごっこ」したい・・・ 

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