2006年 アメリカ ブライアン・デ・パルマ/監督 121分
ジョシュ・ハートネット、アーロン・エッカット、スカーレット・ヨハンソン、
ヒラリー・スワンク、ミア・カーシュナー、リチャード・ブレイク
☆☆(/5点)
これはダメだ。苦手でした。
ジョシュ・ハートネットには☆4つ付けてもいいんですが、彼の魅力をもってしても受け入れがたい。
■■■■■ネタバレしてますので、ご注意ください■■■■■
私がダメだったのは大きくは2点。
①ともかく気持ち悪かった。
猟奇殺人の再現場面、あるいは遺体の映像が気持ち悪くてダメ。リアルに映像化してる訳じゃないのに、非常に気持ち悪い映像に仕立ててありました。気分が悪くなるという点では成功してます。
万力に頭を挟むところを映像では見たくないーっ ぎゃーっ
②ストーリーの組み立てがうまくない。脚本に問題があった。
謎解きが謎解きになってなかった。ラストに実はこうだったんだよね、と都合よく披露された。
サスペンスというのは、伏線をうまくはり、気持ちよく裏切られたいものでして。そのやられた!という爽快感ゼロっす。
なにより、前半の緊迫感のなさ。お手洗いにいく人がたくさん・・・
□ヨハンソンとスワンク
意味ありげなヨハンソンが抑え気味で、後半はスワンクがぐいぐい出てきます。ファム・ファタールは一人に絞ったほうが分かりやすいですね・・・
そして2人とも、全然魅力的に描かれてません。スワンクは最初から壊れ気味で、ヨハンソンもどこがいいのやらと言いたくなる。
女のせいで人生がズレてくるという感じではなかった。この2人を配したにしては、さらっと使ってるな。もったいないです。
ヨハンソンをジョシュが情熱的に抱き合う場面があるんですけど。ご馳走が乗ってるテーブルクロスを剥ぎ取ってその上でって、あんまり良くないわ。だって面倒でしょう・・・片付けるの。いっそ床で抱き合えばいいのに、と。
テーブルクロスを剥ぐほど抑えきれない欲望、とは思わなかったです。ただの演出でしかないだろー。
■良いところも。
ジョシュ・ハートネットが素敵に撮ってもらってます。少し憂いのある目元、大きな背中、かわいい笑顔。いやー、かわいい! 2時間、ジョシュを観て気を紛らわせていました。
トミー・リー・ジョーンズの若き頃に似てるらしい。その若き頃が分からない私には、ブラッド・ピットの目が思い出されます。『セブン』のちょっと情けないブラピの顔とか。
それから、当時の服、小物がいいです。サスペンダーに帽子。夏は麻とか着てるんだよね?
あと、ものすごく皆さんタバコを吸います現実にはタバコの煙は好きじゃないのですけど、映画だといい香りがしそう・・・ 葉巻みたいな甘い香りがしてるような気がしてきます。
画面は常にセピア気味で、雰囲気が出てました。カメラワークも美しかったです。
描き出す物語があまり美しくなかっただけで。
こりゃ、宣伝に騙されたってことでしょう。
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