『コーラスライン』 17:30@四季劇場[秋] B席センター
休憩ナシの2時間半、ずっと気合を入れてみてなくても大丈夫でよかった。暗転したり、物語上でも「休憩」ってのがありますので。
■I hope I get it♪
チャチャチャチャ、チャチャチャ、チャッチャ!!
私が一番盛り上がったのが、最初のこのシーン。
まだ自己紹介もしてなくて、ザックと助手のラリーが振付を見せながらオーディションに来てるメンバーが一生懸命付いていこうとしてるとこ。
『キャッツ』もオーヴァチュアが最高に盛り上がって、泣いてるんですが、ラストは案外普通に見てるんですよね。これも同じ感じでした。
お隣がずんずん盛り上がってハンカチ出動させてるのに、あぁ頑張ってるよねーと冷静なのだった。あたしも泣きたいのにな。楽しんでるのは確かなんですけど。
■歌ってほしい。
そして前にも(『Shoes On!』だったかな)、ダンスが多いと物足りないということがありました。
コーラスライン、お前もっ、
・・・いやいや歌に歌に歌っていうものではないのは知ってましたよ。でもやはり物足りなかった。絶唱系がほしいーっ
歌が少ない代わりに、そして歌がいまいちだったりする代わりに・・・ダンスは楽しくてのってて良かったです。
助手のラリー役、横山清崇さんが背もすらりとたかく猫のようにしなやかで、ほけーっと見とれました。さすがアシスタントは違うな!
あと、ソロはそれぞれの個性がありますが。たとえば『ONE』などの全体で歌うようなとき、個性を消しあってしまうのは演出ですよね。ね。
「スターの額縁」になるべく選ばれたメンバーだから。ジャニーズのグループが歌ってるのを聞いてるような感じになりました。でも数少ない盛り上がるシーンなので、この人数で歌ってるならもっとガツンと歌ってほしい(ワガママでごめんなさい!)
何度も言いますけど・・・生オケで観たいっす。ウチにあるCDのほうが、曲のリズムがぐいぐいのってていいんですよね。ドラムがリズムを叩くのをガンガン響くのを聞きながら楽しみたいミュージカルではないですか。よろしくです。
■演技がよかった
これは想像以上だったんですよ。最近、恐ろしい体験(『オペラ座の怪人』にて。開口バンザイ!で)してたので、セリフが死んでたらどうしましょうと思ってました。
そしたら、どっこい大丈夫でした。
面白いものですねー。私が好きなのはシーラ、八重沢真美さん。もう30歳!というたびに、まだ30歳!とつい反論したくなりつつ、ダンサーの宿命、年齢の壁に一番直面してる役だったので、身近でした。
■The Music And The Mirror
すごいソロ。キャシー・ダンス。
キャシー役の坂田加奈子さんに大拍手を送ります。だんだん疲れてきてるはずですが、気合で最後の回転まで踊ってます。
この後のラインダンスの練習場面で、彼女はスター☆のように衆目をひくようなダンスをします。
「私にミュージック♪ 踊るチャンス頂戴」という気持ちと、スター時代に身についた華の二つの葛藤が起こってます。
これは切ない!
■かわいいマイク
医学書で自己流判断して性病だと悩んじゃうマイク。誰? かわいい。
藤原大輔さんでした。
オペラで覗いてもキュートで、歌も素直、ダンスはぴぴっと決まってます。覚えておこ。
■クラシックの香りが。
初演が1975年。うわぁ私と同じ年ですねぇ そうか、'75はもうクラシックなんすね。音楽に時代の香りを感じます。
■悔やまない好きだからこそ♪
今日のディアナ役は木村花代さんでした。案外控えめでかわいいディアナでした。
これは私の座右の銘にしたい。
命燃やした この日々に口づけして別れよう♪
東京を去る私に向けてみました。
ためらわず思いのままに
すべてを捨てて 生きた日々に悔いはない
この道を ひたすら♪
ミュージカル観劇の道を・・・ひたすらに♪
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