2006/11/29

『MA』11/28夜 うっとりめろめろ

この席を振り当ててくれた会社に感謝。



ほとんどオペラグラス使わずにいられました。使ったのはダミー・カリオストロのチェックのときと2幕冒頭くらい。



美しい。何度もいうけど美しい。



あの不安定な感じで並んでいる音符。初日あたりでは当然、試行錯誤でした。1ヶ月を経た今回はすっかり自分のものになってました。強弱のつけ方、声色、目線の配り方。



女性に向ける男性の色気(クロロック伯爵はコチラ)じゃないんだけど、何だろうな、オトナの色気というか。ふー、自信のある人がもってるような色気というのか・・・ 上手くいえないよう。
ちょっと暗い感情がありそうなお色気を感じました。こっそり危険なお色気。お茶目さんなんですけどね。



冒頭のマイムなんか、そこだけ切り取ってポスターにしましょう! 宣伝マン(東宝の飯田さん?)よろしく! お部屋に飾りたいんです~



公式ブログにあった「29日に全面広告」って、夕刊のことかなぁ 朝刊では1/3段のになってましたよね(読売)



ほっそりした長い指と手首に、めろめろでバキューン! 気付薬をご用意されたし。



物語がひとつにまとまっていて、驚きました。



公演が始まって1ヶ月、ぐっと良くなってます。掛け合いも、個々の細かなところまで。待った甲斐がありました~



さて、ずーっと何だか私には受け止めきれなかった微妙なカリオストロの立ち位置ですが(どの程度、人々と関わってるのかとか、見えてるのかとか、何が目的なんだよー、とかです)。



今日は革命を裏で焚きつけたはずの「影の主役・カリオストロ伯爵」までも、革命の大きな流れ、大きな運命を動かしているチカラにすら呑み込まれているかのよう。



これまで違和感が拭えなかった、逃亡する国王一家のミニカーを黄色の旗で止めちゃう場面。はい、違和感って何でしょう。



全体の流れも良かったこともあります。が、権力のはかなさとか、逃亡していく国王たちがいかに小さな存在に落とされたかを、あんな方法であからさまに見せるなんて意地悪だなぁと思いました。



たぶん演出意図を私がやっと汲み取れたのではと・・・思うのですが、どうでしょうね。



ちょっと笑っちゃいますよね、ここ。そして笑ってしまった自分に対して少し嫌な感じがしませんか? 



国王一家には一大事でも、当事者じゃなければこんなもの、という・・・ 
人の持ってる意地の悪さ、悪意を自覚しなくても他人の不幸を笑えちゃうのか、とか。立場や見方によってこうも違うのか、と観客の実体験で示してるのかと。



そうそう黄色い旗ふり、だんだん腰が落ちてきてますね、キマりましたよ! 登場するときのカニカニ歩きも、かわい過ぎで顔にしまりがなくなっちゃう。



無駄かと思えるほどの美声と迫力で大仰に歌ってくれるカリストロも大好き。ここは私の目前。いつものようにフイゴ風に両手を動かしながら歌ってくれました。



ああもう、眼福&耳福の極みでした!!



カリオストロは見えているのかどうか



これもですねぇ~ 散々言ってた私ですが、どっちでもいいのかもと思い直しました。この回を観てたらどっちでもいいとしか思えなかったんです。イタタ、石投げないで!ゴメンナサイ!



それと、カリオストロが全て思うがままに支配してるのではないという点が面白さか。実験、って感じでしょうか。
誰か一人の意図じゃなく、いろんな人のいろんな思惑が絡み合って恐ろしく血塗られた「自由博愛平等」の革命が進んだのね。



というわけで、今日も行ってきます。



ものすごく良かったので、急遽見に行くことにしました。昨日は表情もしっかり見える席でしたので、2階のB席からはどう見えるのかを確認したいデス。



そうだ・・・ダミー・カリオストロ。特捜隊長でしたが、前回失態を犯したので一隊員としてチェックしてみましたヨ。



口元だけオペラでじーっと覗き込んだ感じだと、中山昇さん説に1票でした。すでにどこかで公式回答ってあるのでしょうか?



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