遠退く記憶を呼び戻しつつ。2幕は出番があまりなかったよな。2幕でも実験みたいにパッパと火花を飛ばしたんじゃなかったけ。思い出せません。
明日はマチネ、笹本玲奈マルちゃんで見てきます。おさらいしてきます。
■2幕オープニング
舞台の奥に天井まで壁が立ち上がってます(1幕からあった・・・よね)。
1階部分は舞台奥が抜けてみえるように真ん中にクチが開いていて、2階、3階部分は回廊のような作り。
3階の上手側にシルエットが浮かび、パパパっと回廊にあかり。するすると中央に進んでくるのは、カリオストロ伯爵です!
中央まで来ると、じゃーん、と驚かすみたいに両手をばっと広げて微動だにしません。
オペラで覗くと、祐一郎の目がいつもの2倍状態に広がっていることが確認できるかと思います・・・。ど、どしたの伯爵? 目が乾いちゃうヨ。
で、これに気を取られてるといつの間にか民衆が舞台に出てて、ロアン大司教、マルグリットは釈放されてきて、恐ろしい歌を歌い始めマス。カリオストロはするっと退場。
倒すべきは王妃だ♪ うーん、この妬みとか怒りが革命の土台なんですよね。マルグリットも扇動するように拳を突き上げて、激しいです。
オルレアン公の手引きでマルグリットは女だけのデモ隊を先導、
■パリ情報 カリオストロがトランス状態よー。
ジャコバン党の集会、みんな黒尽くめの頭巾被ったその男は見えてるんですか? 私には見えてないように感じられました。
20本あるかも、たくさんのろうそくがテーブルの上で寄り集まって、光がゆらゆら揺れています。カリオストロは、ジャコバン党員たちを操っているらしい。
広げた両手を妖しく動かし、表情といえば・・・ まあっ どっかに行っちゃってます!
白目剥いてるのかしらと思うような目。悪魔祓いが始まりそう。
それから目が開いたかと思えば、寄り目・・・ 寄り目!
集中? オモシロ顔コンテストか? ジャコバン党のみんな、やはり見えてないですよね?見えてたら笑っちゃうもん。
ジャコバン党の陰謀で、マルグリットは幽閉されている国王一家の召使いとしてもぐりこむことに。彼女をマリーにさっと引き合わせるのはカリオストロでした。ハイ、どうぞ、って感じ。なかなか抜かりなしの進行です。
■出口なーし!
逃亡するなら道に迷うな!
と、忠告しながら、逃げる国王一家の馬車(ちっちゃーい車だ! おもちゃ!)を黄色い旗でお止めになるカリオストロ。
旗を出すときは、下手に立って、いつも携帯している棒をバッサバッサと上下左右にぶんぶん振ってから、どぉーん!と片足を床に踏み鳴らしてからぱっと出してます。客席からは笑いが・・・
それは錬金術・・・なんっすか? 宴会芸だなそりゃ・・・・
絶望的な場面にこのカリオストロの行い。ものすごくギャップのある演出です。
フランス国王もカリオストロにすればただのおもちゃか。茶化される国王、そのまま当時の国民からも似たような風に見られてたのかも、と思うと気の毒です。
逃げられたのに・・・ 自分の顔がついたお金を使うからだよ♪ 確かに!
原作だと遠藤先生はフェルセンの孤軍奮闘と国王一家の行き詰る逃亡劇に筆を割いて書いてます。手に汗にぎる場面でした。が、フェルセンの奮闘も、ドキドキもなくさらっと通り過ぎました。大したことないよって言われたみたいな気持ちになりました。
幽閉され、ルイが処刑され、息子と引き離され・・・どん底以下のあまりの仕打ちに耐えるマリー。
カリオストロ、出る幕なし・・・
■その首をはねろ!
血まみれの首が見える!あれこそ王と王妃! カリオストロは1幕の冒頭で叫んでました。それからギロチンを前にした国王夫妻の後ろでも似たような予言を。
それが現実のものになるとき。
3階回廊に詰め掛けた民衆が「はねろ!」とわめきます。コワイ~
ギロチン、大きくてコワイんです。ゆっくり降りてくるのもコワイ。真っ赤なライト当たって光る刃だけが残るのもコワイ。
一瞬、この刃だけが舞台で光り、わずかな時間のあと舞台にはマリーに関わった人物が配置されてます。マルグリット、アニエス、オルレアン公ら・・・そして、カリオストロは断頭台の側に。
■♪「自由」
自由それは超越 現実など忘れろ・・・
錬金術の奇跡あれば掴めるだろう自由を
意味が分からんです。たぶん、普通の人間にはたどり着けない「自由」の話をしてるに違いないです。フランス革命の火付け役がカリオストロの悪徳まぜまぜ錬金術だとして、それで「自由」が掴めたのか。むむむ。
曲が「自由~♪」と盛り上がって終演。暗転、そして再びライト。
キャスト挨拶がこの状態から始まるのには、かなり抵抗がー。次々とキャストが挨拶してる舞台中央でマリーはまだ刃の下で「死んでいる」んですから。・・・嫌だよう。
最後にマリー様はフェルセンに助けられ、挨拶。ルイ・・・めげないで!
それから大トリが我らが祐カリオストロ伯爵ですーっ 彼は、ここまでずーっと、じーっとフードを深々と被ってマリーの遺体を見つめてるようでした。客席には背中を見せてることになります。
そうして、袖にはけていき、さらにアンサンブルさんたちも加わってカーテンコールへ。
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