マルグリット:笹本玲奈 1階S席B列、下手
■初めて「もう一度観たい」と素直に思いました。
でもって、急遽。29日夜も行くことにしちゃいました!ワーイ!
大きな要因は、マリー涼風さんが内心を前面に表現するように変化してたから。
これは大きな変化でした。これまでは誰にも感情移入できない!と困ってたけど、今日はずーっとマリーを追って観てたんですよねー。ほんと舞台は生モノですよねぇ
息子シャルルと引き離され、裁判にかけられるところ。涼風さんのお顔は涙とハナミズで大変なことになってました・・・
ジョゼフが亡くなったところでも、今までなら感情を抑えてましたけど。今日は声を詰まらせながらで、自分の一部が死んだみたい。とても切なくて涙腺が刺激されて私も大変。
それからやはり2幕、フェルセンが黒マントに隠れてマリーに会いに来る場面。
もう一度抱き合いたい、と手を伸ばしたときに、マルグリットが「早く!」と声をかけます。なのでマリーはフェルセンともう一度抱擁し合えないまま。ここのとこも、すかっと空振りしてしまうマリーの手とかが、ものすごくツライ。すっかり心を打ち砕き、もう希望のカケラもないわ、って感じ。
この一瞬には、「私は王妃です!」って言うときの仮面はなくて、ただの絶望的な状況の女性がいるのでした。
本当に、今日は「マリー・アントワネット」が物語の中心にいたんです。セリフはほとんど変わってないのに、印象がかなり違ってました。ふしぎ。
■フェルセン芳雄(『Top Stage』41号参照、山路さんの部屋が素敵~)
下手は井上くんとボーマルシェが間近なんですが、庭園での逢瀬のとこはマリー越しに井上くんと向かい合わせに! わーっ いい顔でした。引き締まってて、男らしくて。
今回は舞台に近いので、役者さんたちの細かい表情もみれて良かったです。
井上くんだと、舞踏会での初登場から庶民に向ける気持ちとマリーへの気持ち。アンサンブルの方たちがマイクに入らないとこでいろいろ話しているんだなぁとか。
あと、手紙がラブレターではなかったとこ。あの美声をひっくりかえす慟哭(私にはカエルの泣き声、あるいは蟲が出てくるという方も)、目の前でした。
おしり・・・・ いや、この日はジャケットの裾がきれいに流れてたのでそれは拝見できませんでしたが、えへ。
いまや、この場面ではいわゆる美しく歌うことはやめ感情を歌声にのせています。とってもいいわ! 切なさ200%です。どうにもならない袋小路にいる、って胸がかき乱されますよぉ
あ、だからと言って、聞き取りにくいんじゃないのです。やっぱりミュージカルは感情を歌に載せる物語ですものね~ 爆発してくれて嬉しい!
お帰りの井上くん
■浅黄色のキルティング地のジャケット。コーデュロイの丸みのある襟がアクセントになってるものでした。とてもゆっくり挨拶してたので、お陰でじっくりお洋服も拝見。列に並ばなかったのですが最後に私のいるあたりへもバイバイ♪してくれました。
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