2007/01/29

『朧の森に棲む鬼』1/24 

1/24 18:30@新橋演舞場



新橋駅から適当に(いちおう地図見たけど、いつも迷う)歩いてたら、なぜか銀座・・・? あら・・・ 上手にまわって来ちゃったらしい。ものすごく歩いて、やっと到着。



お弁当やら、売店やらが豪華です。廊下も広い、3階席からも覗いてみました。私の席は1階、花道挟んで下手。舞台は斜めに見るけど、花道を通る役者さんたちを間近に見れます。




「朧の森」に棲む魔女らから、妖刀と「王になる」という予言を与えられたライ(市川染五郎)。人を騙し罠に嵌めながら、どんどん地位を駆け上がる。魔女との約束では、彼を殺せるのは彼自身だけ。そんなことはあり得ない。しかしライは自分の舌が発した言葉によって、自分自身を縛ることになった。



王位に就くことだけ、それだけが純粋目的みたいに、血も涙もない策略でのし上がるライ。王位に就いたとたん、ゴールが消えて行き場がなくなりそうな勢いでした。後悔の言葉も、畏れもない。



染五郎さん・・・・今まで知らずにいたよ。



偉そうですけど、現代劇か記者会見での印象しかなく。凛々しいまゆげばかり気になり、パパの幸四郎さんのほうがいい男だなぁとか、そんなあたり・・・ でも、今は私の心のなかで、ギランギランと輝いてますぜ。



普通にしてると、かなり普通な感じよね? 白い3人の魔物に会ったあとの娼婦館でも、すごいオーラ消しててびっくりした。



それが、一人殺し、欺き、地位を得、そしてさらに昇っていくごとに(衣装、髪型もどんどんゴージャスに)メラメラ暗くて妖しい暗黒オーラが染五郎さんの回りで、ゆらゆらゆら~



カッコイイ! やられたー!



声も、態度も、目線も、みーんな階級ごとに違ってて、歌舞伎役者ってすごいのね!あ、染五郎ってすごかったのか!



言うまでもなく、殺陣は惚れ惚れします。回転しててもびくともしない下半身・・・ ううむ、素晴らしい。私まで一緒に切られたような気分で見入ってました。
悪いヤツって分かってるし、手段を選ばずの手段も憎らしいんだけど、王座に近づくのが楽しみでした。恐ろしいやつ。



目鼻が通ってるのは確かですけど、顔のつくりじゃない魅力が場内を満たしてました。感情移入しにくい(純粋悪)のに、一番近くに寄ったまま最後まで疾走。もう、少しも目が離せないくらい魅力的だったんですよ!



物語としてものすごく完成されてました。



破綻がなく、混乱もなく、ムダなセリフもなさそう。ただ「ライがのし上がっていく様」を見続けてられるの。



いくつか新感線のDVD見てるんですけど、日替わりネタみたいなところで緊張がきれちゃって、私はこのやりかたと相性悪いなぁと思ってたんですよね。これ、毎回かぁ、とか。笑いも計算されたもののほうが好きみたいでして。でも、今回くらいの遊びなら大丈夫でしたぁ



やはり書ききれないや。サダヲちゃんは次回~♪



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