2007/01/29

『タイタニック』1/19 祈るよぉ~

1/19ソワレ@東京国際フォーラム



タイタニック号についての知識のお陰で、たぶん、切なさ倍増。



もしも、実話に基づかないお話なら、何だこりゃーと思うくらいに良い人オーラが溢れていました。悲劇を良い話に仕立てちゃった、という風に感じれば・・・私の好みではないですね。実話ベースってことで、ぎりぎりだったかな。あまのじゃくな気分なら、ふん・・・と。



でも、物語はイマイチでも音楽は最高に良かった。時代がかったような、わりと壮大な曲で、大英帝国の最後の栄光って感じ。美しく、切ないメロディ。



出演者の達者な方ばかりで、タイタニックを称える「Godspeed Titanic」などは、このあとの悲劇を知ってはいても、一緒にタイタニックの完璧さを称えたい気分になります。我が世の春を謳歌、の気分になれます。



悲劇じゃなく



まぁ、事故は大惨事ですし、人災の面が強い。



でも、この作品は悲劇性よりも、夢や野望を持って豪華船に乗り込んだ人たちの輝きを見せたいんだと思いました。救護ボートをめぐる争いも、さくっとしかありません。それよりも、人間の在りよう(しかも良い面)を信じるよ、という思いが強かったです。



タイタニック号についても、うーん、技術革新というか、そういうものに対する期待って私もありますから、わくわくして乗ってるんですよね。そのうきうきした感じはよく出てます。



人災だというのも、船長や設計者は理解して沈む前に苦悩。だけど、気づいて後悔してる姿を見ると、怒りの気持ちにはならないのが面白いもので。



岡幸二郎バレット×鈴木綜馬ブライド



キャーーー!! な組み合わせで。私の今回の注目点は、ただただこのお二人の共演にあった感があります。浦井くんがあれでは・・・ううう(ツマラナイ役でした)。



The Proposal」、思ったようなハモリはあまりなかったけど、この二人の場面は楽しい掛け合いもあり、当然の美声で、時間よ止まれ!と祈ってしまった。船よ、沈まないで~っ



岡バレットは、「恋人」への愛を語ってます。綜馬ブライドは「電信」への愛を・・・あれ?



料金を聞いて「2ポンド(うろ覚え)」が、お給料の倍、とかって言う言葉から、恐ろしいほどの貧富の差を観客に宣伝。頑張れ、ボイラーマン!



ふふ、そこに「業界割引がある」と生真面目な表情のまま言う綜馬ブライド。でも倍なら割り引いても・・・と思うでしょ。
大丈夫!「タダだ」だから~いきなり無料。いい子だな、ブライドはー。嬉しい岡バレッドは、早速メッセージを語り始めます。それをツー・テン・ツーと打電しながら、この曲を歌ってくれました。



バレットの語る言葉は、素敵でした。安らかに眠れるように、とおやすみの歌になってるんですね。祈るよぉ~♪



結局、綜馬さんは、この曲とラストに岡バレットが恋人に贈った言葉と同じフレーズを歌うくらいでした。恋人の平安を祈る歌が、犠牲者たちへの祈りの曲になっていきます。



ふー、この美声が・・・勿体無いヨー。ブライド物語でも作ってほしいわ。



今まで凛々しい綜馬さんしか存じ上げなかったので、とっても楽しかった。かわいいーっ いやーーん。



2幕で船長とオーナーが通信室で口論してる最中に、必死に通信機を抱きしめてる姿もかわいらしいのでした。出番のときは自分で机と椅子を運んでスタンバイしてるのも、妙にかわいい。新しい綜馬さん発見でした。







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