2007/08/31

『レ・ミゼラブル』千秋楽3 今ジャべの手

今期の今さんにはいろいろ驚かされました。



ふー。8/14ソワレのカテコでは、橋本バルジャンと最後に「ゲッツ!(あの、手で指差しながらやる、あれです)」をしながら去っていったと聞き、ますます(しつこいが、オトコとお読みください)! 兄貴!と飛びつきたい気にさせられました。見たかったー、今さんのゲッツ!



そんな熱いオトコ、今拓哉がお送りする千秋楽のジャベールは、



喉の調子はやや疲れを見せているものの、そこは気迫でカバー。ブレスの半分は歌うためのブレスじゃなく、ジャベールのあえぎ、を表現するためにぐはっと息を呑む音が何度も聞こえます。過呼吸になるんじゃないかと、本気で心配しました。



囚人番号24653に仮出獄を言い渡すプロローグ、「違う!」。この日は苛立ちは抑えて、しごく冷静を装う職務に忠実な係官を装ってました。内側には、軽蔑してるような感情を隠しているのよねー。でも、まだとても冷静です。



24653の裁判のため法廷にいるジャべ。突然現れた市長様が自分をぎいっと睨んで、カフスを外し、襟元をぐっと開いて「24653!」と宣言するのを、どういうことだぁ!としばし思考停止に近い表情で呆気に取られてます。バルジャンを指す今ジャべの左手は、指差し確認の手! お前、が、24653だと?? と言いたいらしい。



祐バルは、特に激しくジャベールを睨む感じがないので、今ジャべも睨むっていうより呆然してる感じに見えました。法廷でカミングアウトしたのに、さっと出て行くバルジャンに、もう訳が分からん!でしょう。相当、血圧上がったよなぁ



対決その1
ばちばち火花が散ってました。今ジャべは怖いっていうよりもー、とても強い強い鋼なんだけど細いか薄いかで、人の心に触れるとふにゃらんと溶けてしまうもろさもあるようなイメージです。
囚人の子だからと、苛められたろうし愛情もかけてもらってないのよね。ああ、気の毒な方。法の前に人は平等じゃなくて、ジャベールにしたら罪の前では平等、って感じだ。



逮捕するつもりのくせに、勝負に勝つ自信をあまり見せないのが正直なジャベール・・・とりあえず、襲い掛かる。大上段で・・・もうっ、脇が甘いわよ!ジャベール!



素手で闘えるくせに椅子を壊しちゃうバルジャン(威嚇か? でも、あとで椅子代を病院に送ったと思う)。がっ、と壊れた椅子を舞台奥へ蹴りだしたジャべ。
舞台段取り的にはつかみ合いするのに邪魔だから除けたのでしょうが、場面的には職務を越えたジャベールの本心がチラッと見えたみたいです。



宣言通り無様に負けて地面に倒れるジャべの横を、ふんっという表情と仕草でバルジャンが捨て置いて出て行くのがカッコいい・・・



みみずうじむしっ
通りの向こうからざっ、ざっという感じでやってくるジャベール、出世したようだ。



この日の駒田テナの頭をぐいぐい掴んで、胸の焼印は間違いないな?と迫ってます。本当に衝撃的な歌詞ですよねぇ せめて哺乳類にしておいてやってほしい。英語だと何て言ってるんでしょうか?



ふふ、今日はどんな右手なのかなぁと楽しみに構えてたら、がっつりガチョーンの右手でしたぁ 「あいつがジャンバルジャン」のジャン♪の時に、すかさず右手をやや上向きにかかげて宙をがしっと掴む! やったね!



星よ♪
今さんの「Stars」は逃げていたバルジャンのしっぽが掴めそうになって、意気が上がってるようです。貫禄もついた様子だけど、バルジャンを知ったツーロンの頃と変わってなさそう。罪を憎んで、人も憎む。自分もまるごと愛しきれない・・・ような。



星たちはぁ♪といって、両手をきれいに広げ、次にしゅっと胸の下に両手のひらを持ってきますね。衣装が黒いし背景も暗いので、すごく映えます。



最後のロングトーンで、少しお疲れかと感じましたが、ホントの最後のとこはどわーっと響かせてくれましたヨ。拍手ー!



どうせ死ぬだけー
1幕の最後「One day more」 下手側、上手のバルジャンの反対に立ってトリコロールのサシュを巻きます。意外と岡さんより形式美っぽく巻いてる気がしたんですが・・・気のせいかしら。
ジャケットの着方は一番きれいだと思います。先輩・祐一郎の指導がよいのだろう(と、勝手に決めた)。



6月の頃とは大違いの迫力のあるまとまった合唱になっていて、私の胸は非常に高鳴りました。そう、東山アンジョが赤い旗をざっと振った瞬間に、何かのスイッチがさらに一段階上がった。涙スイッチだー。



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