ジャベールの自殺。何も死ぬことないのになぁと長い間思ってたんですが(なんかね、普通に。人が死ぬのって悲しくて)今期はそういう人なんだなぁと寂しい気持ち。
バリケードの学生たちに紛れ込んで作戦なんか叩き潰してやる、と言いつつも、禅ジャベの表情は暗い。それが本当に寂しい人だなと思います。正義と神の道と信じてるなら、そんなにどろーんとした負の感情はないはずじゃないのかー? そこに愛がないから・・・?
■学生たちに捕まっても
バルジャンや学生たちとは違うところで「死など恐れはしない!」のか、もうほとんど死んでるのか。エポニーヌが亡くなったときも、無表情~ コワイですね。他のジャベも無表情ですけど・・・何考えてるのか見えないのもコワイところ。
そうそう、もっと前の日程で禅ジャベを見た人から、椅子にくくりつけられた時にわりとまっすぐそろえてお上品だったよ、と聞いてたので、どうなの?と楽しみにしてたらー。やや開く感じでした。ちょっと残念。
橋本バルジャンがバリケードに来たとき、かなりじーっと視線を送って火花がバチバチっと。バルジャン自体もプランなしでとにかくやってきたら、いきなり最悪の再会となってどうすべきか全然わからないし。
驚いた禅ジャベを見てると、何てことだこれは逆だぞ!っていうの、疑いのない言葉で、かえって驚いてしまうんですけれども。これって物語のありかたも、私も革命をヨシとして見てますが、ジャベにとっては法律、社会への反抗でありえない事態なんですものねぇ 子どもが何を言ってんだ、と許せないんですね。
そんなこんなで、反抗してる学生から犯罪人のバルジャンに命を救われ、もう何がなにやらどうしていいのか分からなくなったジャベール。人の命の重さを知れ!なんだけどなー。
■下水道
ちょこっと丸みのある背中が、じゃーん、と立ちはだかります。ここは、橋本バルとの魂のぶつかりあいでした! それぞれの人生というか、命をかけて向かい合ってましたよ。
バルジャンは、コゼットという最愛の人との別れも辞さない覚悟で命を掛けている分、とてもとても強い。でも、ジャベールにはそうやって繋ぎとめてくれるものがないんです。ここの場面は、その孤独の深さがまざまざと見えてしまう、残酷な場面かも。
自分も怪我しているのに、死にかけの青年を必死に助けようとしている人が悪人なわけがないですよ・・・ 自分こそが法律で正義だったのに、目の前の2人を死なすことが正義なのか迷うジャベ。そうよ、そうよ、あなたの心にもちゃんと良心が住んでるはずなのよ!
・・・と、思考停止に近い顔のジャベールに呼びかける私。聞いちゃいないけど。
よし行くのだ!は難しい。でも、泣きそうな表情にも見える禅ジャベ、ジャベール警部殿~じゃなく、人間のひとりとして良心が! うわーん、感動です。
だから、24653♪って言われたときのバルジャンの顔が、とっても寂しげですよね。一瞬前には、手を取り合えたような気さえしたのに、やはり対立するしかないんだなぁ しくしく。
■辿る道もない~
辿ってたと思ってた道が閉ざされた・・・のじゃなく、違う道があるのに! 思いつめ方が暗い・・・(あ、暗い暗いってけなしてないですよ!深くもぐっちゃってるなぁって感じなの)
逃れたい早く、ジャンバルジャンの世界を♪
すっごく本心だなあって。息苦しそうー。2回しか禅ジャベは見れませんでしたが、激しく歌わずに、ジャベールの心の孤独さを表現しようとしているのかしらと思います。コワイ禅ジャベですが・・・すっかりジャベール自身がバルジャンの存在を恐れているの。
博多ではますます深く深くジャベールを追求するでしょうね。観たかったー。次があれば、是非。また禅ジャベを観たいですっ
さよーならー。
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