■ばーかなイザコザ、見ていた者は話せ私に・・・♪
2階席中央から見てたんですが(ど真ん中だったので余計かも)ものすごくカッコよく登場してきました。今期のジャベのなかでは、この日の禅さんの登場がタイミングといい、1番でした。
背筋を伸ばしきらないような微妙な姿勢、これが妙にコワイー! 偉そうかと思えば下から見上げるような顔つきもあるし。そして数年前よりもほんの少し加齢の兆候も・・・歩くスピードが落ちてますね。さっすが、細かいっす。あと、コートの裾の自然な揺れといい、いやー、ほんと良かった。
屈辱的な倒れ方でバルジャンの逃亡をゆるしてしまったあの日から、この超ニアミスまでの間に、ジャベールに何があったのか? 一瞬にしていろいろ思い浮かばせます。階級が上がった、部下もいる、もう警棒も持ってない・・・、貫禄がついた、などなどなど。
話せ、って言うから証言しようとした小西マリウスをちらりと見て静止or無視!? えええーっ?(マリウスは素敵な青年だけど、小西マリはやはり特に役立たずな感じの子よねぇ) ミミズウジムシ!って言いに下手側へ。言葉責め・・・うおおー。いやらしいわね!
可愛らしく六九さんが、でへ、でへ、「胸の焼印がだんなを笑う♪」悪いのはあっちだーとバルジャンを告発したときの変化が見物でしたねー。
なぜ消えたんだ?と、老人と娘が消えたほうに数歩歩いてしまってたんですが、この言葉でぐいっと下手側に並んでた六九テナを見返し、すごい勢いで踵を返してテナに掴みかかりました!
首根っこかしら、頭まるごとかしら(ちょっと見難くて不明)? とにかくテナをぐいぐいと押して「胸の焼印は間違いないな!」と顔と顔もくっつけて、迫ってます。本当にコワイっす。
で、「あいつが ジャンバルジャン!」をどうするのかなぁとわくわくして待ってると、仁王立ちで言い放ってくれましたー。拳は握らず。完璧に確信したらしい風情で確認するようにこの言葉を響かせてくれましたヨ。
■星よ
岡ジャベは覚悟のなかにきらり輝き、まだまだ自信満々。今ジャベはますます仕事人間を誓いつつ、これで生きる意味を見出せたぞ、というような哀切も感じます。
禅ジャベはー。これが案外、さほどこれだ!というような感じが・・・私には言葉にできなくて。ただ、スター♪と空に向かって呼びかけたとき、呼びかけたくせに100%信じてないんじゃないかなぁという感じがしました。もう半分くらいは死人みたいというか。命の炎っていうものを、感じなかったんです。
「対決」でバルジャンに向かって自分を、「お前と同じうじ虫なのだ」と言ってしまうほどに、ジャベールの自己評価は最低なんだよなっていうのが、禅ジャベは1番明確だったんだと思いますね って、2回しか観てませんが。
よし、行くぞ。気力充実!っていう嬉しさはないんです。やるぞ!と迫力満点で誓ってるくせに、行き着くところがぼんやり見えてしまうくらい暗い。表情が、とか表面的なものからじゃなくて、態度とか目つきとか、じわじわと暗いものを抱えているジャベでした。
あれー、まだ2幕に入れず。禅ジャベ、あとからじわじわーっと心に来ますね。見れて良かったなぁ
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