2007/09/02

『レ・ミゼラブル』千秋楽6 パパ!

Who am I?
マリウスに誰だ私は・・・?! と問いかけ、ついに素性を告白して無理やり去っていくバルジャン。泉見くんのとりすがり方、好きだなぁ 必死!



もう言うな、マリウス。この言葉にどれだけの苦悩が隠されているのか? 
祐一郎のバルジャンに初めて会ったころは、ただただ美声に心奪われてて、表現することにまでしっかり思い至ってませんでしたー。歌の山口、みたいな評価もありますしねー。
でもなぁ。もうそんなことぶっ飛ばしてくれました。やっと私が追いついたのかも。そして祐一郎のたゆまぬ努力にも、感動。



会えば別れがツライ。パパー! 切なくて喉の奥がきゅっとなります。



じーんとしちゃうのが2人の「コゼットのたーめー♪」 バルジャンと、これからオットとなろうとする若者が、しっかり見合って約束をするとこ。メロディもきれいだ。いいなぁコゼット・・・確かに不幸な過去があったけど、バルジャンの大きな愛情で包んでもらってたのよね。



わりと祐バルの観劇時は、涙が浮かんでもこらえていけるんですけど、でもここはもう決壊してます。ダム崩壊・・・



結婚式
それぞれのアンジョ役者でキャラが違って楽しい場面。この日は東山さん、モリクミさん演じるテナ妻のシルバーをくすねるのも、犯行現場は見たんだけど、えー、どうしようかなぁと迷ってるらしい。一緒にツマミ食いしてるし! ちゃっかり従者ですね。
最後は華麗なステップ、というかー、華麗を越えてとても楽しそうで軽快な感じで踊って帰っていきました~ アンジョたち、ここではすっかり別人に生き返って・・・楽しそうに舞台に立ってます。



さて、お人形のようなコゼットのふわふわのドレスの裾を踏まないか見つつ。泉見くんの「テナルディエ!」と正体を言い当てるときの顔がすっかり学生から大人になってるのも、感慨深かったり。



結婚式に祈る・・・膝元で泣いた。



そう他のバルジャンは、死に行くおれに泣いた。祐一郎は膝元で泣いた。このほうが小さな頃のコゼットが浮かんでいいのに。死にいく、って直接すぎてコワイ。死ぬんだ・・・って。死にたいの?って悲しいもの。











火も無事について、震えるカラダでゆっくり座り、全てやり遂げたはずなのに寂しさのみえる表情、そして歌。闇の中にひとり・・・イヤだパパイヤ! もう、コゼットより先にパパに取りすがりたいくらいだ。



じっと遠くをぼうっと見つめ、ここにいないコゼットたちの幸福を祈っている祐バル。自分のことより、ずっとコゼットのことを想って人生に立ち向かったの。
嬉しいのか、覚悟したのか、その気持ちはひとつじゃなさそうな、たくさんの思いがありそうな表情で、椅子によろよろと歩んで、思い残すことはもうない、神様の国へどうか連れていってください、と。



最期に駆けつけるコゼットとマリウス。泉見くんはちゃんと立ってバルジャンとコゼットを見つめてます。ただ立っていることも難しいのねぇ・・・、と小西マリがただの役立たずみたいに見えたときに思いました(あ、でも彼は良くなってましたよ!それは後日)。



だーーーっ もうダメ。またも書いてるいまも涙が溢れてくるです。悲しいんだもの。
前のマリウスとの場面では、ほぼバルジャン視点でコゼットのため♪とか思ってたくせに、ここではコゼットの気持ち。パパ、別れは早すぎるわ! 待って、神様~ バルジャンを連れて行かないで~



心臓疾患がおありのようです。



背中がまるくなってしまったバルジャン、ううっと苦しそうに胸を押さえてますね。心臓に負担が。何となく使命を果たしたので急に老け込んで、天に召されたとしか思ってませんでしたが、祐バルの場合は心臓が弱かったらしい。痛いのはイヤだよう。



小さなコゼットを引き取ったときの笑顔とは、また違う笑顔。何て優しい笑顔でしょう!
マリウスの言葉も耳に入ってないような、とにかく花嫁姿のコゼットに会えて、心の底からこれ以上望むことはない、といった感じ。



コゼットに語りかける祐バルのささやく声は素晴らしかったです! 小さくささやいてるけど、ちゃんと聞き取れるんですよ。どういう発声なんだろ。でもね、TdVみたいにセクシー声じゃないのです。優しい優しい、パパの声なんです。
まったく、ぼうぼう泣いてるのに、何ていい声なんだ・・・とも思う。忙しい。



ああっ! ついに天に召されてしまった。ふっと力が抜けて、白くまぶしい照明に包まれるバルジャン。肉体のしばりから離れて、美しい魂になったのー。うわあーん。



行きましょう~♪とファンテに手を取られ立ち上がり、天からの眩しい光に目を細めてます。きっと温かくて優しい光だろうな。ううっ、コゼットのほうは見るのだけど、未練じゃなく慈愛のまなざし。エポニーヌに向けた顔もとても優しい表情でした。



地上では、コゼットとマリウスが寄り添いながらバルジャンの告白を読んで、その後ろにはたくさんの、天に召された人々。



あ、合唱になるころには、私の号泣もさすがにやみ、胸を熱くして聞き入りました。



明日はーっ!!!



満足だー! ありがとう、ありがとう! 



0 件のコメント:

コメントを投稿