2007/02/01

博多座千秋楽通信♪ ここがちがーう

遅くなりました、Aoiroさんからの東京公演とはここが違ぁ~う(マリー・・・)レポの続きです。ちょこちょこ聞いてはいたんですが、まとまってて感激のレポなので、皆様にもどうぞ~



※変更点にAoiroさんが感じたことも書いてあったのですが、一部略、抜粋のカタチにしてあります。ふふふ、そうそう、そうしてほしかったのよ、というところから、実際にどうなのか早くみたいところもあり。全体的には情緒的な部分を補強したのかな、という印象です。

1幕冒頭の舞踏会シーンのあと、マリーの自室での歌が
「あの娘(マルグリット)は礼儀知らずだから
シャンパンをかけてマナーを教えてあげたの」
みたいな歌詞に変更になっていました。(略)

同様に、
ヴェルサイユまでの女の行進で
オルレアン公に「マルグリット、お前が先頭に立つんだ!」
と言われたマルグリットが、東京では民衆から旗を奪い取り、
行列の先頭に走っていっていましたが、
博多では何も持たずに、そのまま下手のそでまで駆けていきます。
(略)
次に、ヴェルサイユ宮殿に乱入した民衆たちに
オルレアン公が「なにを待っているの!」と叫んで
暴徒達を煽動しようとするときの素っ頓狂な声が、
かなり落ち着いた口調に変わりました。

このシーンでは、高嶋さんの女装大女のおかしさもあいまって
東京では笑いが起こっていましたから真面目なシーンになるようにと
修正が入ったのだと思います。
男たちがここで女装しているのは決して笑いをとるためではなく、
お金のためには女装でもなんでもして
なりふりかまわず行進に加わろうとする
民衆のあさましい姿をあらわしたかったわけですから。

冒頭のボーマルシェ。
スミレを売りにきたマルグリットを邪険に押しのけようとするけれ
ど、
ハッとして顔をまじまじ。
さらにマルグリットの顎を手で押し上げてまじまじ。
マリーとマルグリットの容貌が似ていることが
より暗示されるシーンになりました。

マリーがマルグリットにシャンパンをかけ
フェルセンがそれを諌めようとする場面。
帝劇ではフェルセンが何か言いかけたときに邪魔が入ってやめてい
ましたが、
博多では実際に口をひらいてなにか意見している途中で
邪魔が入り黙る、というふうに変更。
より民衆の苦境と貴族の怠惰な暮らしを憂えるフェルセンに。

ラパンおばさんは行き倒れのマルグリットを助け起こし、
さあ、スープをお食べ、というしぐさを。
ラパンおばさんが恩人であるからこその
後のマルグリットの悲嘆と怒り、とつながっていきます。

ギロチンシーンで固まった王と王妃の前に
市民劇の王と王妃役者が立ち、
そこから次のシーンに自然に移行、というスタイルに。

仮面のシーンでは
フェルセンだけ仮面との距離がますます遠くなり、お顔がまる見
え。
フェルセンは自分に正直に生きているという演出家の意図?
それとも、単なる地元サービス?

ヴァレンヌ逃亡シーン。
カリオストロが緑のオバサンではなくなりました。
スッと自然に黄旗を前に出すので、
このシーンでは観客が誰も笑わなくなりました。

フェルセンの慟哭。
うめき声をあげたあと、いつまでも突っ伏したまま歌ってるので、
歌声がかなりこもってます。 
(略)
マリーやフェルセンはその日の気持ちで演じているらしいので
毎回演技が変わっても当然みたいです。
博多のフェルセンは熱いです。
「君は絶望というものを知らないのか」とか
「あなたの王妃としてのプライドは・・・」というセリフも
帝劇後半は暗ーく重く言っていたのに、
博多では叫ぶように言い放っています。

ほかにもいろいろあったと思うけど、
なんといってもラストの歌詞変更が大きいです。
なにを言ってるのか聴き取れない、という声もあったほど
みんなてんでバラバラに歌っていたのが、
今は一人一人の歌詞が明確に聴こえてきます。
それはいいのですが、あまりに説明的すぎて押し付けがましい気
も。
私は前の歌詞のほうが好きでした。
マリーとアニエスを残酷な民衆たちと完全に対峙させる形にしたの
はいいと思うのですが。

マリーの「手」。
手をつなぐかつながないかで、
未来への希望がつながっているか、
人の心と心がつながっているかどうかが
暗示されている気がします。
ラスト、マリーとマルグリットが初めて手を触れ合うシーンは
マリーがマルグリットに未来への希望を託したかのように感じら
れ、
そこにこの劇のほんの少しの救いがある気がします。

演出家の栗山さんは博多公演直前の直し稽古のときに
「革命劇だと思っていたものが、魂の劇になった」と言ったらしい
です。
役者さんたちの力量と熱意のたまものですね。

マリーの処刑のあと、
いったんパッと電気がついてまた消灯。
その間に青いギロチン台がなくなりマリーが消え、
最初のカテコでは白いボロボロの衣装のまま、
そして次にドレスに着替えて登場(略)
これで、この作品を観たあとの重苦しい気分が
かなり軽減されるように思います。
さらに、キャストたちがいい意味でこの作品に慣れ、理解を深め、
カテコでは一転お茶目な表情をかいまみせ
観客を笑わせてくれているのも大きいです。
さすがみなさん、一流のプロ。

博多座の途中から、カリオストロのマントさばきを真似て
カテコでキャストが遊んでいます。
tekkanさんがすそをヒラリ→ それを見たフェルセンが華麗にすそ
をヒラーリ →禅ルイもヒラリ 
→マリーも負けずにジャンプ付でヒラーリ 
とやってました。
大阪公演でも継続なるか?

27日のマチネチケットは譲っていただいたものだったんですが、
なんと最前山口さん崩壊席でした。
帝劇でもこの席に2回座ったけど、博多座はめちゃくちゃ近い近
い。
山口さんが客席降りして階段に腰かけるためにクルリと回転すると

おおーっと、目の前10センチにカリオストロの巨大なおしりが。
座ってからもしばらく膝が触れるほどの距離にいらして
(私なんかが座って)もったいないオバケ化してました。
周りは当然、全員山口さんファン(略) その熱気に終始圧倒されてました。
山口さんもカテコで去るときに、ちゃんとこっちに向かって2本指
で小さくバイバイ。

ということでした。



ラストの歌詞変更について、さてどんな感じになってるのか興味津々です。
歌詞の内容もさることながら(旧版でも、突然「愛~」ってなんだよ、勝手にまとめられた感じで好きじゃない)、本当にでんてバラバラだったので、もうちょっと聞き取りやすくしてほしいという希望もありましたので。



博多のフェルセン芳雄くんは、さらに熱い男になったみたいですね。地元だからというのもあるでしょう。大阪でもこのまま行くのでは、と予想。



あと、だいたい出で立ちと役者のキャラのせいで、イロモノ的な雰囲気さえあるオルレアン公。あの女声風のキレ気味絶叫がなくなったということでしたね。かなりほっとしました。
あんな声を出しても、でかいし仁王立ちだし、異様な雰囲気は国王一家にもすでに分かるはずですもの。
何より、綜馬さんがあれをしないんだわ、と思うと嬉しい・・・ 綜馬さん・・・最近、また芸の幅を広げられて素敵だわ。



はぁぁ、そしてAoiroさんのお席が!! キャーー!!!!



お、おしりが目の前???? 想像しただけで、悩殺ですよ。羨ましいを通り越して、夢のようです。匂い嗅いじゃうね・・・ムフッ ドーランの匂いかなぁ それとも石けん? いやーっ 触ってしまうわー。



それからカテコの、ヒラーリヒラリ、かわいいでしょうね。余裕が出てきたみたいで嬉しい変化です。



『MA』重いしなぁ、あと私がフランス王室のように財政難なので、CDは発売されてから買おうと思ってたけど、ふとどのバージョンになるのかなぁと。
もう録音は済んでなければいけないですよね。旧バージョンなのかな? 



余談ですけど、だいたい音楽はPCに入れてるiTunesで聞いてます。で、シャッフルにしてるんですが、油断してると祐一郎の声が流れてきます。はぁぁ・・・とため息。この声は悪魔のように魅惑的。連続で祐一郎の声を聞くと何も出来ないし、会えない辛さに耐えられません・・・♪ なので、たまーに聞いてマス。



最近は、インターネットラジオで80年代の洋楽を聴いたり。私の音楽年表は80年代までのようです。あとクラシックとかいいですよー。
ネットラジオはほとんど喋らない(曲紹介も入らないことが多い)ので気に入ってます。最近のFM喋りすぎっす。



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