■『四畳半神話大系』森見登美彦
いやー、久々に笑いながら読んだ。ダメな人もいそうだけど。
異性との健全な交際、学問への精進、肉体の鍛錬など、社会的有為の人材となるための布石の数々をことごとく外し、異性からの孤立、学問の放棄、肉体の衰弱化などの打たんでも良い布石を狙い澄まして打ちまくってきたのは、なにゆえであるか。責任者に問いただす必要がある。責任者はどこか。
大学生男子、妄想に花を咲かせてます。カット&ペースト機能があればこその構造といい、文体に埃くささを出しつつも、体裁は若い。私も学生時代に社会的無為な布石をがしがし打ったものよ、と懐かしささえ覚えマス。
傍らには美しき黒髪の乙女、目前には光り輝く純金製の未来、あわよくば幻の至宝と言われる「薔薇色で有意義なキャンパスライフ」をこの手に握っていたことであろう。
最新作『夜は短し歩けよ乙女』が本屋大賞にノミネート(角川の関連記事)、こちらも早く読みたいっす。『四畳半~』と登場人物がかぶってるみたいです。
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