「北斎展」@東京国立博物館 10/25-12/4
午後に入館したので大混雑を覚悟してたけど、案外大丈夫でした。ま、好きなようには動けないけど我慢していけば全部ちゃんと観賞できます。
「富嶽三十六景」においても、三役といわれる
「神奈川沖浪裏」「凱風快晴(通称:赤富士)」「山下白雨」が並び、しかも刷りの状態やら保存状態が素晴らしいものが揃っているのです。(※METから借りているビッグ・ウェーブは11/13までの展示、以降は東博所蔵のものに)
いずれもポスターとか教科書とかで何度もコピーをみているものばかり。しかしです、すっとした線やぼかしの効果を実際見ると、ほんとビューティフル!
これだけのものが、世界中から同時に観賞できる機会はそうはないそうです。迷ってる方は見るべき、ぜひ。
「凱風快晴」なんかは、先日富士登山したので、おおこんな山肌だったよ!と拍手したい。・・・赤といっても、実際はちょっと黒ずんでいる鉄錆色だし。そういうイメージがぱーっと晴れた日の景色として表現されてるんですねぇ すがすがしい絵です。
北斎は90歳という長命(1760-1849)だったことでも知られますが、年表をみてて北斎のイメージが変わりました。って、いつもどうして私は何も知らないでいたんでしょうかとびっくりするんですけど・・・
没2年後1951はロンドン万国博、このころは肖像写真が流行、電信会社ができ、光の速度が測定され、ブロンテ姉妹は『嵐が丘』『ジェーン・エア』を書いて、AP通信も設立されてる・・・ 佐久間象山が電信実験を成功させてもいます。
で、1854は日本開国。
晩年になるほど北斎の絵がものすごくモダンなのは、近代人に片足いれてたからだったんだ、と目から鱗がぴゅーんと飛んでいきました。北斎の孫くらいの時代(例えば夏目漱石とか、天寿をまっとうしたら近藤勇だって)には、T型フォードに金谷ホテルが登場(10/14参照)するんですよ、あぁもうびっくりです。
漱石と北斎がカチカチっと頭のなかで繋がっていった・・・
美人画も描いていますが、顔より着物に注目。襦袢なのかなぁ、それがフリルっぽくてかわいい。そういうのが流行ったのかしら。美女たちは足が長そうで小顔でもあります。
北斎漫画を見てると、こりゃ「サザエさん」だなと思うし、忠臣蔵のような舞台の絵や挿絵をみると山本タカトさんを思い出すし。もっと北斎先生をたたえなくちゃいけないよ
短大ゼミでやったのにねぇ ゴメンよ原ちゃん・・・
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