11/25 19:30 @サンシャイン劇場
演劇集団キャラメルボックス
2005クリスマスツアー タイムトラベルシアターVOL.2
初・キャラメルボックス観劇。
原作『クロノス・ジョウンターの伝説』梶井真二。
これはクロノスというタイムマシンが登場する短編集で、収録の「吹原和彦の軌跡」が元になってます。
ちなみにタイムトラベルのVOL.1は『スキップ』北村薫、でした。
※さっきまで快調に書いてたクロノスの記事がどこかに消えた!これ、再度書いてます。きーっ
吹原和彦:菅野良一 蕗来美子:岡内美喜子 頼人:畑中智行
さちえ:藤岡宏美 海老名:坂口理恵 中林:左東広之 野方:西川浩幸
藤川:細見大輔 津久井:前田綾 圭:温井麻耶 辻堂:三浦剛
鈴谷:岡田さつき 久里浜:實川貴美子 足柄:筒井俊作
**ネタバレ ネタバレ**
*
主役の菅野さんの、セリフの多さ、汗の多さ、倒れまくり、わめきまくりに拍手!
でも観てるだけで疲れちゃう~
えー、軸になる話は、
中学校のころから(たぶん現在20代後半くらい?)思いつづけている女性に、気持ちを伝えたい。だが、伝えようと思ったとき、彼女は事故で亡くなってしまった。過去に戻って、事故から守りたい。
です。
で、クロノス・ジョウンターというタイムマシンには、二つ問題があったのでした。
- 過去に物質をとばしたとき、無理やり送っているので戻ろうとする反発力が生まれる。ものの大きさ、思念の強さにより、その反発は変化。
例えば、6時間前にもどったとして、戻るとき(自分の意志では戻れず。時間流のなかで決まるらしい)は出発してから12時間後になる。 - 2回目は1回目よりも過去には戻れない。
例えば、1回目は9:30a.m.に戻り、10分滞在した。すると2回目は9:41a.m.以後の時間にしか戻れない。
この問題のお陰で、物語は緊迫していきます。
一度で救えずに何度も戻るものの、(1)そのたびに反発は強まってどんどん未来に飛ばされる(3回目で60数年後!)。(2)そして事故までの時間もどんどん短くなっていく。
この緊迫した感じは、良かったかな。
でも、過去を変えるのは自分のためじゃない、彼女のためなんだ、というのに違和感。情けは人のためならず、彼女の幸せを願ったとしても、それを望む自分のためにタイムマシンを利用するんだよね。
それって、ワガママじゃない?
誰でも、死なないでいてほしいと思う人はいるでしょう。君だけに許されるものじゃない、という壁が見あたらなかったのが残念。彼女を想う気持ちに賛同しちゃって、周りが協力しはじめるのも早いしなぁ それがほんとに愛だろうか。なんかイヤ。
気持ちを伝えられなかった自分に怒って、後悔して・・・というところもあってほしい~
だけど、もう4回目のクロノスでは、過去に戻ったとしても、計算では4000年後にとばされることに。たとえ彼女を救えても、戻ったところに彼女は居ないのです。
それでも天寿をまっとうしてくれるなら、という吹原くん。このあたりになると、
バカにつける薬はない、という心境です。その事故が天寿なんだよ・・・
君の行為はワガママで自分勝手なだけだと思いつつも、せいぜいアタックしてこい!と見送る気持ちにもなっていたのが面白いですねぇ。でも、これは純愛じゃない~っ
それから登場人物が多くて整理しきれていない模様。どうもこのあとに続く舞台の伏線にもなっているらしいので、そのせいもある(のかな?)。
あと、物語は愛とか真面目な方向なんだけど、所々で笑いを入れるのです。これが噛みあってないのでした。でもって、シリアスななかで笑いをとるのはかなり高度な技です。今回の舞台では、ただのお笑いであって、物語とうまく入り込んでいるなかでの笑いは少なかったか。
さて、今回さそってくれたキャラメルに突如はまった同僚曰く、
スター☆がいないからね・・・
スターって誰? それは上川隆也。
うーん、上川隆也が出るならぜひ観たいものです。彼が出るとオーラが出てて、周りもつられて舞台が輝くそうです。おお。でもしばらく大河主演だから忙しいな。
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