2005/11/02

ねずみ小僧だったの

火事のあと、初めて上野の鈴本演芸場へ行ってみました。すっかりぴかぴか、天上も高いし、あ、座席の前にテーブルがある! 便利に変身してます。



とうことで久々(1年ぶりくらいか?)に落語です。



初めて聞いた「しじみ売り」 



しじみ売りの子が身の上を語る途中、ちょっと緊張が切れかかったけど、でも良かった・・・ よもや落語で胸がつまるなんて思いもしなかったのでした。ほのぼのではなくて、良かれと思ったことで誰かを苦しめたんだという、悔しさとかそれは俺だと名乗れないもどかしさとか。



おお、まさに禍福はあざなえる縄の如し



それまでユルユルに笑っていた客も、しーんと聞き入ってまして、私もいま自分が鈴本にいることすら忘れかけながら、真っ赤になった手、冷え込んだ朝の情景が、目に浮かんでました! はー



落語を聞くにも、和歌の素養とか歴史を知ってるとか、けっこう知識も必要ですねぇ。なくても楽しいんだけど、土台を知っているとさらに楽しめるんだろうな(私は知識ナシ!) オチというか、この男こそねずみ小僧でした、っていうのはひと昔までは言わずにいたのかしら、とか気になります。今は言わないと肝心のところが分かってもらえないってことなのか~



あとは柳亭市馬さんの高座も聞けてよかった。見た目な感じののんびりした語りでした。円朝まつりで歌って行進する姿しか存じ上げなかったので、どんな風にするのか楽しみでした。



さて同じ土俵に乗せるな、と思うけど・・・ 仕事でストーリーテリングってのをたまにします。素ばなしとも言う。昔話とかを語るんです。プロの語りを聞くと、いかに彼らがすごいか分かります。ホント、自分でちょこっとしてるからこそ余計に分かる! 私のはただ暗記して言ってるだけで、伝わってなさそう・・・ うう。



ついでに思い出したのは神田山陽さん、いまイタリア留学中ですが、こんなトコに登場してたりして。ナイススマイル~☆



帰ってきたら、講談聞きに行きたいと思ってマス。



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