2005/11/28

『マイ・フェア・レディ』

11/28 13:00(千穐楽)@帝国劇場 C席

イライザ:大地真央 ヒギンズ教授:石井一孝 ピッカリング:羽場裕一



ドゥーリトル:上條恒彦 フレディ:浦井健治 ピアス夫人:春風ひとみ 



ヒギンズ夫人:草村礼子 ゾルタン・カーパシー:藤木孝 



トランシルバニア女王:月丘夢路 ジェミイ:治田治 ハリィ:安崎求

大地真央さんは一度観たいと思っていたのと、浦井くんが出るというので取ってあったものでした。



21世紀ヴァージョンになってから、帝劇では初。すっきりした舞台で、衣装もごてごてしていません。場面転換もスムーズでした。



ところで大地真央という方はおいくつ? 
うおお!1956年生まれって・・・今年フィフティ! 若作りとかいうレベルじゃなくて、あの若々しさというのは驚くばかりです。どんな秘薬を飲んでるのか(失礼・・・)、舞台ひとすじの情熱があの美しさに繋がっているのでしょう。  



なので、花売り娘・イライザというのは違和感なかったです。これがとってもチャーミング♪で、ペンシルバニア女王の場面では、会場中がうっとり。淑女に変身してからは、目の保養気分でした。



さらに、大地真央には笑いのセンスもあるんですねぇ、てーへんだぁ!



アスコット競馬場(あの有名な、白黒の大きなリボンのドレス)で。
教授からの指示は、お天気&健康の話だけ!なのに、どんどん訛りが出て来ちゃって、でも浦井フレディくんは、そんなイライザにぞっこん、な場面です。



馬を夢中で応援するうちに、威勢のいい掛け声がぽんぽん飛び出す。さらに、インフルエンザが心配だわ~という奥様には、父親が病気のおばにジンを飲ませたらスプーンを割った、という話を訛り(江戸っ子なまり)を交えて愉快に話す。



とんでもねぇ お父様だって自分ののどにごっくごっく流し込んだわよ。お毒見だ、なんて言っちまってねぇ!



もー、こう書いても楽しさが全然伝えられなくてもどかしいんですが、間の取り方とか表情が絶妙だったんです! うまい!



石井一孝ヒギンズ教授、そういえば石井さんを舞台で観るのも初めてだったか。声は甘くもあり素敵です。



でも、大地真央のまばゆいオーラの前ではかすんで・・・



笑ってほしい場面で特に、セリフの間が早いような、観客との呼吸があっていない感じがしました。まだどういうヒギンズにするか、固まりきらなかったのかも。



中流で学者で独身主義者、でもってイライザを格下に扱う高慢な雰囲気が足りなかったなぁ ところどころ傲慢さは出るけど、やはり大地真央への遠慮が出てしまったのか?頑張って~ 



羽場裕一ピッカリング、テレビでよく拝見します。ミュージカルはそんなに経験がないそうですけど、セリフの声が素敵でよかったです(歌も少ないしね)。空回りしかけるカズヒギンズ教授を、受け止めてくれた気もする。



上條とっつぁん、あまりに低くてこもり声なので聞き取りにくい。ま、でも酔っ払いのとっつぁんだからいいのか。教会へ♪のシーンは群舞で楽しかった。担ぎ上げられて引っ込むのかと思ったら、また出て来てもうひと盛り上がりしていくのもいいですね。



春風ピアス夫人、こちらも良かったです。歩き方がきれい。教授にお小言を言ったり、イライザの面倒を見てくれたり。
イライザが居なくなって慌てる教授を見てる場面では、あらあらそれは恋ね!というような表情で見守ってました。もっと歌う場面があると嬉しかったです。



浦井フレディ、君住む街♪を歌ってる時、なんてこったい、髪がつぶれて(帽子かぶってたからだな)てちょっとヘンな髪型に。歌はまずまずでしょうか。上流のおぼっちゃん風ののんびりした雰囲気はあります。でも、掛け合いする相手がいない歌で寂しいね。片思いしてるだけの役だし。



そうそう、大地イライザが、一幕目のりんごを齧ってる時のこと。ぷぷっと齧ったのを飛ばしてジェミィ&ハリィがナイスキャッチ!
で、去り際に(千穐楽だったからですね)「これで(りんごを食べるのは)終わりだよ」とかいう意味のことを言ってました。かなりしっかり食べてて、半分以上食べちゃってました。お見事です。



カーテンコールは、千穐楽の挨拶が大地真央さんより。
1990年からの大地イライザが450回(11/12ヨル)、大地真央東宝ミュージカル主演2100回達成(11/21ヨル)もあり、とても嬉しい・・・etc。とのお話でした。



スターのオーラが眩しかった~



会場には熱烈真央ファンがいた模様で、各場面で登場するだけで拍手喝采だったし、このカテコではもちろんスタンディングで、指笛まで鳴ってましたヨ。



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