2007/07/30

『レ・ミゼラブル』6/24昼-1 実は号泣、嗚咽

バルジャン:別所哲也 ジャベール:今拓哉
エポニーヌ:新妻聖子 ファンテーヌ:渚あき コゼット:辛島小恵
マリウス:山崎育三郎 アンジョルラス:原田優一
テナルディエ:徳井優 テナルディエの妻:森公美子



S席1階センター前方。



この日のキャストは、かなり私の好きな方が揃ってました。おいおい、って思う役者さんはいなかった。で、初、別所バルジャンでもありました。



うーんと、今さんと別所さんは、燃えるベッシーを、冷たく静かに燃える今さんが押し返しつつ、という印象。
やや別所バルジャンのひとり相撲のようにも見えますが、二人の世界がとてもとても近いのに、でもまるで別の惑星同士くらいに遠いところで燃えている、というズレにも感じられ、面白いなと思いました。



泣き虫ご一行



熱いというか、暑い・・・別所バルでしたねー。最初はオーバーアクションに気を取られ、ついていけるかしらとか思ったけど、あっという間にひきこまれました。そいで、最後にゃ嗚咽・・・・そう、号泣を通り越してわぁわぁ泣いて見てたわけです。



しかしその上を行く泣き上戸さんが私の両隣に! 泣き虫3人組かってくらい(全く知らない人たちですが、妙な連帯感さえ)。
右隣のかわいらしい女性、1幕の黄色い紙を千切ったところですでにうぐうぐ泣き始め。左隣のおじさまは、私と似た感じ、常にハンケチでこぼれる水を拭き拭き、そして最終場面の死にそうなバルジャンに耐え切れず大泣き。



暴れん坊



野獣度が高いとは思ったのですが、こういう野獣でしたか。いちいち激しく反応して、もう大変なことに。いつも全力投球なバルジャンなり。



司教様が優しく手を差し伸べてくれても、「俺なんか!恥ずかしくて生きてはいけない!」と全身で畏れ、燭台を手に持たされてもワナワナと震えています。衝撃が私まで伝わりそうな震えでした。恥じ入りまくりです。



それだけ後悔の念に襲われているのだなと思うと、生まれ変わる決心をしてもその道は茨の道なのよ、と観てる側はツライ。愛を裏切ってしまったことを、心の底から悔いているのがひしひしと伝わります。



でも、時々現れるのが野獣バルジャン。ベッドサイドの対決では、ジャベールなどハナから相手にならないって態度。裁判所でも、今ジャべを見つめる目がぎらぎらで、とても燃えてます。
全身から、ジェントルマンじゃない荒々しい部分のバルジャンが現れてました。



そうですね・・・・ 
橋本さんは、理性が勝っています。
祐バルは、半々で、野獣の面はチラリ。
別所バルは、基本・野獣。野獣のままいろいろ考えてる・・・ように見えます。



うーむ、面白い~



怖い



2年前でしょうか『nine the musical』でグイード役をされてて、母性をくすぐる感じの役が似合ってるなぁという感想。今回は、母性・・・母性は、あまり出番がなかった。いつもぎりぎりの、しかも気合120%の毎日を送ってそうでした。



というのも、けっこう怖かったのー。



コゼットを迎えにくるとこはもちろん優しいのですが、コゼットを思うあまり怖いパパ! マリウスからの手紙をこっそり読むときも、顔がこわばっててさ。読み終えて下手に抜けるときも、のっしのっしと怒ってそう・・・・ でもこれは、心配のあまりの表情なのよね、分かってるわ。



リトコゼちゃんをぐるぐるするとこでは、回転終わったあとに、リトコゼちゃんにぱっと両手を広げて、ハグ♪ いやーーっ いいなぁ 二人はすっかり仲良し。



そうそう、燭台にチュウ、コゼットにも心をこめてチュウ、最後のお別れの時にも。素敵でした。さすがです!



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