2007/07/16

『レ・ミゼラブル』7/11夜-3 優しくしないで!今ジャべ

2007は今さんの熱い叩き上げデカ魂にぞっこんなわけですが、この日もますます燃えてらっしゃいましたーっ



囚人バルジャンに対しても、市長に対しても、微妙な距離をおきます。自分を解放しないような雰囲気が。
心は開かないけど、職務=法律には忠実、の忠実度の激しさって、ジャベールの生きるものさしというのか、誰に対しても公平(とうことになってる?)法律をよすがにする限界を見てしまう哀しさもあります。法律はしょせん人がつくったものだし。ジャベールが法律を神のように見てしまったズレが、切ない。



■どすどすどす
いきなり、2幕で失礼しますが。『ジャベールの自殺』で、自分の胸をどすどすどすと叩く姿、熱すぎますよ! 相当、バルジャンに呑みこまれちゃったんですね・・・崩壊ジャべ。



やれたぞ!一突きのナイフ!! 今さん、ここあたりは激しく動き回るのでお髪もくるくる動きます。がしっと斜めにのけぞって自分の首にナイフを当てるマイムを。泡でも吹きそうなくらいに、激しいっす。でも好きなところですねー。怒りでいっぱい。



俺は法律なめるな! アナタは法律じゃないでしょう!と諌めてくれる人もいなかったのね。混乱しすぎよっ 
俺はここにいるんだぁ!って叫んでいるようにも見えました。



今ジャべを見てると、たぶん普段は冷静沈着無表情デカロボ、でありたいと願っているはず。だけど、根がピュアというか一本木というか、コワモテにしてないと生きてこれなかった哀しさというのまで見えてきます。強くて、もろい。



あたしに優しくしないでっ! って泣くツッパリ(古い)なんですよ。素直になれよ、バルジャンに抱きしめてもらえよ、とか思うのでした。二人は「似たもの同士」って自分でも言ってるくらいなんだし。同類だからこそ憎さも増してますね。



■みみずぅっ うじむしぅっ。
前回も激しく反応してしまい、しばらく自宅でもこっそり真似して遊んでるのがー。1幕後半の『星よ』の前からのシーン。バルジャンとジャベールが「君の名は」ばりにすれ違う危機一髪のシーンです。
いくらなんでも「みみず うじむし」ってひどい言い方だわ!と嫌なんだけど、それって自分にも返って来る言葉よねと思うとツライです。



俺の名を聞いて逃げ出したのか/あいつが、ジャン・バルジャン!
何度見ても、ジャベールの執着の強さにびっくりします。
あ、今さんのにゃっ、の右手はこの日もタメもつくってガチョーン!か五木ひろしか、という動きでした。なぜ・・・コブシがまわったかのような手の動きになるのかしら。



余裕ありの『星よ』 さぁ逃げてゆけ~♪ですもの。正義は我にあり、って信じてるまっすぐな姿勢、それ、間違ってると思うよ。
お祈りは、心を込めてさくっと。座るのも、立ち上がときもさくさくっと動きがいいです。



これほどルールに忠実なはずのジャベールが、自殺してしまうのって想像以上の衝撃がジャベールに沸き起こったってことですよね。
最低の選択肢のはずなのに、「逃れたい早く ジャン・バルジャンの世界」と絶叫するほどに、バルジャンの大きな心と愛に打たれちゃったということなんでしょう。
今さん、ココ言うとき「バルジャン」じゃなくて「ジャン」にアクセントがあるのですが、岡さんどうだったのか思い出せず。次の宿題に。



■ノーン!
偽の志願兵となってバリケード内に情報を持って帰ってきたジャベール警部。ガブローシュに「うそつき!」と指差されたときの
両手を大きく広げて、オゥ、ノー! 何言ってるかワカラナイヨ! の仕草、ジャベールの猿芝居って感じです。片眉をくいっと上げるのも、笑えます。



この日の学生たちとジャベールの銃の取り合いは、とてもタイミングが合っててよかったですよー。ほぼ同時に動いたけど、わずかに学生のほうが早い、という具合でした。



今ジャべ・・・・ 2007の収穫、今さんもかなりポイント高いな。



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