2007/07/01

『レ・ミゼラブル』6/22昼-5 突き刺さる彼の言葉が!

エポニーヌは新妻聖子さん。ちゃん付けでよいお年だけど、なんだか「さん」な気がします。



ちょっとイキがってる、でもマリウスへの気持ちはピュアなんですよね。



突き刺さる彼の言葉が♪ 
彼が求めたらささげてしまう みんなあげていいの・・・



(行こう~byマリウス) 待つわ~♪



私、今まで何を見てたのやら(今年はそればっかり)!



待つわ~♪」は、マリウスがいつか自分を見てくれる日のことを待つ、と思ってました。この意味も含んで言ってるのは間違いないけど、
ぼんぼんマリウスの理解だと、コゼットに会いに一緒に行こう!って言ってるのに対して、ココで待ってる、ということを言ってたんですね・・・・ 



深い言葉だったのでした。その二重の意味を聖子ちゃんは表現できてて、すごい。待つけど、エポはマリウスは自分には気づかないのだ、と分かっちゃってるあたり、とってもツライです。



いやーーーっ ホント、今までの私は祐一郎しか見てなかったということが良く分かりましたヨ。今年は新鮮で・・・ ゴメンナサイ。



と言うわけで、ここの歌い方、びっくりするくらいガツン!と入ってきたんでした。エポニーヌの心の叫びみたいで、もう、張り裂けそうっ この叫びで、すっかりエポに感情移入しちゃってましたねー。



それから、辛島コゼットの「もうオトナよ~♪」親離れソングもすごく良かった。
バルジャンの愛情の結晶らしく、天使のような声、姿、だけど奥に秘めた意思が感じられます。



ふたつにひとつ~



ワン・デイ・モア」も好きな曲。上手のバルジャンが繰り返し歌う「明日は~!」が胸に迫ってくるのと同時に、下手からのジャベールの「どうせ死ぬのだー!」と厭らしい声が低く響き、マリウスは中央で「彼女と行くか、仲間と行くか、ふたつにひとつ」と誠一杯の叫び。



それぞれの思いが、見事に舞台で混ざり合う1幕の最後。音楽もこれでもかというくらいの盛り上げ方で、いやもう、私、満足です!



や、やっと1幕が・・・



2幕の最初の曲、あれはなんとも言いようがないのですが。これはこれで、まぁ・・・ いいのですけど、お遊戯会か運動会か、という印象です。もしや、学生の革命ごっごを揶揄してるのか?と勘ぐってしまうくらいの、抜けた曲でびっくり。



悲鳴を聞いた!



どうしても2003年のCDby祐一郎、の「ドホシタ!」が脳裏から離れないの。ううっ



さとしさんは「どうしたっ 悲鳴を、聞いた!」と、一直線に走ってきてくれました。やはり野獣じゃないです。とてもとても紳士です。コゼットだけをほんとに愛して守ることがバルジャンの生きる意味なのね。



お手紙を(一応)小僧、を気にしつつ読むさとしバルジャン。さとしさん、お手紙を読む声がいい。読み終わった途端、ばっと大股で下手に歩いて行きました。



砦の学生たちの命を危ぶんで、とにかく大事なコゼットが愛するマリウスを傷つけてはいけない、とか思ったんですよね? まさに親バカなバルジャン・・・ 
でも、恋人ってショックだったろうなぁ 今まではバルジャンとコゼットは二人でひとつ、みたいに寄り添って補いあって生きてきたはずですものね。オレの娘に何をする!って思ってたんだろうけど、娘の愛する男も一緒に愛してあげるバルジャン、ほんとに慈愛ですーっ うわぁん



オン・マイ・オウン



これは自分ひとりの想像だと分かっているけど、夢を見ている間はシアワセなの、って。マリウス、罪なヤツ。恋は残酷。



ひとりよ~♪



親はいても、思う人がいても、ひとりなの、と呟くエポニーヌのひとりぼりっち度はものすごいです。西欧ではアナタと私、なんだもんなぁとつくづく感じる場面です。
同様に、神さまと私、にも。神とバルジャン。神さまとは一対一で向き合うのよね。



真夜中に愛を叫ぶエポニーヌ、と題してみたくなるような、受け止めてもらえない愛をめいっぱい抱えている、女の子でした。振り向いてくらないマリウス自をうらむことなく、ただただ愛が哀しい、と歌う子。素晴らしいエポだった! しくしくしく。



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