2007/07/04

『レ・ミゼラブル』6/22昼-9 神々しい!

本当に私の記憶は合っているのか、毎日思い出しすぎて醸してないだろうか・・・むむ。



エピローグ



頼む、よ!と去っていたときは、まだシャンとしていたのに、バルジャンに何が起きたの! かわいそうなくらいに、よれよれのおじいさんになってしまいました。背中は曲がってしまったようだし、手は震え気味だし。
命に代えて守ろう、と誓ったコゼットをマリウスに託せば、もう彼を支えるものがなくなってしまったんですね。



ビジュアルだけでも熱いものがこみ上げますが、大切な燭台(いつもバルジャンに罪と、愛を思い出させるものー)に、ろうそくを灯し、暗闇のなかでお祈り。



夕暮れに一人 結婚式に祈る 主よ この子らを抱いて恵みを~♪



いやーーっ 別に、泣くのがいいとか、泣かなくちゃいけないんだとか、そんなことは思ってないのですヨ。冷静に観劇する方もいるでしょう。
しかし年のせいなのか、何なのか・・・涙もろいことこの上なし! 私の涙の貯水池はすぐに決壊でした。ほぼ嗚咽・・・?



ううっ 人生の全てを愛の実践に費やしたような。



この日のファンテは渚あきさん。実は・・・この日よりも、別所さんの日(6/24昼)のときの印象が強いのでした。観てる私の気持ちでも変わるでしょうしねぇ 良いけど、普通?と思ってました。見た目は可愛らしい方なのに、低めの声も響くんですね。
上手から真っ白なドレスのファンテが出てくると、ついに天に召されてしまうのねと感極まって、もう大変。



コゼット、愛された♪



この言葉に、バルジャンの半生が詰まってますね。全部、受け入れている表情でした。そして最後に会いたかったはずのコゼットがドレス姿のまま飛び込んで、膝に取りすがって抱きついてます。
辛島コゼット、透き通る歌声が一生懸命でかわいいです。マリウスに出会っても、コゼットには



間違いを犯したかもしれないけど、それ以上に償った人生ー。十分すぎる愛でコゼットを守ったし、周囲の人へも手を差し伸べてきたのよー。バルジャン、なんだかいつも色んなものと闘ってましたよね。おつかれさまーっ



神の国へ。



新妻エポと、ファンテに両手を取ってもらいコゼットから離れていきます。



う、眩しい! 光がバルジャンたち天国に向かう死者たちを照らし、ふたりと静かに、でもしっかり目を合わせて同じ思いを共有しているようでしたね。さとしバルジャン、もうこの世の人ではないオーラが出てます。神々しいよ! 



もちろんジャベールはいません。神の光はあたらないの。あんなに神の道と信じていたのに自殺したから魂は地獄へ・・・。



神様の国にいけたのならいいわ。だけど、大変な試練を乗り越えました。ありがとう、バルジャン!



カテコ。



やまない拍手に、キャストも手ごたえを感じていたように見えました。岡さんから、橋本バルジャンにがしっと、ひじを立てた握手(ハイタッチのまま握った感じといえば分かる?手を立ててから、がっちり、と)して、さとしさんを迎えてました。
この日が橋本×岡の組み合わせは最初だったとか。



何度も拍手に応えて挨拶してくれましたが、とうとう最後はさとしさんだけが舞台奥に出てきて、ジャンプしながらバンザーイ☆ 飛び上がって大の字!



指揮は若松さん。
出だしから、早い!すっごいメリハリの効いたリズムだよ、とびっくり。休憩時間にふとキャスト表をみたら、指揮が塩田さんじゃなかったんです。



情感たっぷりにラストを歌う塩田さんに比べ、若松さんのは切れ味の良い音でした。場内をオケの音楽でも酔わせる塩田さん、しかし若松さんはアリアの最後の音も、クールに処理してました。



耳に慣れてるせいか、翌日の塩田さんの指揮で聴くと、カラダに馴染んだ音がする~と思い出したり。面白いものです。



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