2007/07/17

『レ・ミゼラブル』7/11夜-4 わたしが市長だ

市長様・・・ご立派になられた。もう臭くないです。きっと清潔なよい香りの紳士です。



市長だ♪」と自己紹介するときに、コートの裾がひらり!と風に舞うのが素敵ーっ 
くらくらぁ~っ ヒューバッタン。素敵すぎる・・・足が長いよ・・・腕も長いよ・・・



シルクハットをかぶって立つシルエット、絵のよう。ルパンぽい? 
顔を横にして半分暗がりから密かに様子を見ている感じ。いやん、絵になるわー。
衣装って感じに見えない(クロロック伯爵のお洋服だって)。着こなせる体格、しぐさです。なのに、どうして製作発表とかではありー??なスーツなんでしょうか。綜馬さん、今さん、先輩を助けてあげて!



可哀相に、とシルビア・ファンテに近づく祐バル。市長につばを吐きかけたファンテを罰しようと警棒を握ったジャベールを、シルクハットをもつ左手でばっと制して庇います。すごく自然~ 落ち着きと威厳があります。



知っていたら! が、ものすごく後悔の気持ちでした。



(コゼットは母親が牢に入ったら死んでしまう、とファンテが嘆くのに対して)罪もないのに!も、やはりバルジャンにとって罪人である、というのは大きな影なんですよね。罪のないファンテとコゼット母子が、自分の犯した間違いのせいで窮地に立っている! 
正しい人になろうと頑張っていたけど、まだまだ至らず・・・ で、命に代えても、と決心することに。



病院へ!と叫んで警官たちに運ぶよう指示、ジャベールに阻止する力はなし。
しばし目で牽制し合う二人の胸に、いつもは心の奥に隠している感情が表面に出てきそうな気がしました。



祐バルの片ひざついた格好もいいですねー。何でもいいんですけどね。ええ。ファンテの窮状に胸を痛めるバルジャンを見て、私も胸が痛む・・・



シルビア・ファンテは低めの声が良いのですが、哀れを誘うというよりは、コゼットを想って耐えているのよね、という面に目が行きます。
マイ・コゼット~♪は、大きな愛情が感じられますね。バルジャンに対しても、市長をあがめて託すっていうよりも、この人なら大丈夫、と一対一な感じがします。



そうそう、『夢やぶれて』も、抑え目の歌い方でちょっと新鮮でした。
わりとラストはどんどん声のボリュームが上がって、盛り上がってきた!、となるのですが、この日は声の大きさは拡大してたはずが、感情的になりすぎない風で、こういうのもいいなぁと思います。



ツライ、と言うことよりも恋した日のことをただ美しく眺めて思い出している感じでした。仕事を失ってしまった状況が本当に大変で、感情的になるほど気力が出ないみたいー。



この日は下手側から見ていたので、命が消えかけるファンテを抱きとめる祐バルの広い背中をじーーーっと見ました。
広い背中ーっ うわーん、温かそうだ。温めていただきたい!



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