前日の岡ジャベが、抑え気味かなぁという感触だったせいかしら?
今まで、今ジャベといえば細め(綜馬さんほどには思わなかったけど)で、「対決」場面では、カラダの多きさでも、歌い方、表現にしても、バルジャンの鏡になる人物だと感じてませんでした。相手にならん、くらいに思ってました。
キビキビ警棒使いの冷徹ロボット(赤い血は流れてなさそう)綜馬さん、そして美・ジャベでありながら、ねちねちさも忘れない岡様。
で、今さんの印象は・・・薄かった。
怖そうにしよう、重々しくしよう、という努力してる感じで、すんなり「こわっ」と感じられなかったんです。
それが、今年の今さんはものすごい気迫と存在感が! 『MA』効果ですか?? 何があったの?!
声量も上がってる(劇場内の音も大きめかなぁと感じますが、私の耳のせいかもしれません)し、いつまでもバルジャンに執着する執念深さも恐ろしい。強弱の表現もメリハリがあって、観客の目線をぐいっと引き寄せるオーラも感じました。
最初っからおおおー!というものがありまして、仮出獄許可書のくだり、バルジャンが「自由なのか?!」というのに「ちがう!」というとこ。
怒ってるのとも、感心がないのとも違うー、うーん、バルジャンを同じ人間と思ってなさそうなのが、ありありと。
帽子を深く被って、忘れるなよ、俺の名を!の、「名」はかなり強く言います。耳が痛いくらい。強くてもヒステリックな感じにはならないのがスゴイなと思う。
ファンティーヌの逮捕では、足にすがりつく今井ファンテを気にもせず、市長殿につばを吐きかけた狼藉に警棒で打とうと構えます。部下に「少し様子を見よう(とか言ってる気が・・・私の想像)」などと目配せするのも忘れません。
怪力市長様の活躍を間近で見た今ジャべ。不思議だ・・・♪
ジャン・バルジャンという脱獄犯への思いが、市長に話している間にどんどん高まっていってます。コーフンしてしまったらしい。
間違いなく、やつがバルジャンだ! という自信満々の態度ったら、まぁ。
そうそう、ジャベールの衣装は、密かな楽しみ。黒のロング・コートに白髪まじり、まぶたは青銀に彩られてますね。貫禄ついたよ、今さん・・・
毛色は違うけど、ジャベール様が通る時はスター・ウォーズならばダースベイダーのテーマ曲が流れるくらいの、威圧感・・・ たとえがまつがいっぽいけど。
見上げたやつらだ、ミミズ・うじ虫♪
「うじぃむしぃっ」が、もうこれ以上蔑んでは言えなかろう、ってほどすさまじく嫌々言う今ジャべ。うへー。こんな風に言われたら、ちっちゃくなって見えなくなりますヨ。
STARS
ジャベールに限らず、ただ上手に歌っては台無しのレミ。今さんの「スターズ」は、まさに刑事(デカ)魂炸裂、神の決めた道が法の道だと盲目的に信じて生きてきた男、思いのたけを夜空に向かって歌いますっ
たぶん芸術とかには全然興味がないのだけど、夜空の星を見るときだけは、ついその規則性にうっとりしてしまうのでしょう・・・って、想像してみた。
仁王立ちの姿も、岡さまが計算された型のような清潔さを出しているのとは対照的に、人からどう見えるのかには無頓着そうな今ジャべでした。もちろん、身なりも顔もとてもすっきりなさっているのです、が、今ジャべのイメージだと、自分の信念を通すことが一番大事そう。
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