2007/07/21

『レ・ミゼラブル』7/11夜-5 これがエポニーヌ

島田歌穂さんのエポニーヌ、現役のころは拝見していません。でも、なんだろうなぁ 久しぶりに帰ってきました、っていう雰囲気を感じずに、マイ初・エポニーヌとして観ました。



小柄なうえに、体型も細いので、そのまんま少女。禅さんもすごい化けるなと驚いたけど、歌穂さんのエポニーヌはその上かも。さらに驚くのは、見かけ上の違和感すらないのに、演技、歌唱力いずれもベテランらしく細かく深くて。



この公演のために飛行機代かけたことに、満足! よかった!



エポニーヌの死の場面、禅さんの感想にも書いたんですが、今まではどう考えても「エポニーヌに感情移入」とか「エポニーヌ、最後に抱きしめてもらっても寂しい・・・」とか、とにかくエポニーヌにフォーカスして、悲しみの涙を流してました。



なのに、禅さんがあまりに打ちひしがれつつあるからか、それとも歌穂さんのエポがしっかりしているからか、
禅マリウス、可哀相!」と思って観てしまったー。不思議だ・・・ 泣きの禅マリをしっかり見てから、エポニーヌ、哀れ!マリウスに抱かれてシアワセか?と思い巡らしました。



フィナーレで、天に召されるバルジャンを迎えに来るエポニーヌ。すごく意思を感じます。意見をしっかり言いそうな雰囲気があって、しずしずと下手から出てくるだけでも、いろいろだなぁと感心してしまう。



新妻さんは、お迎えに来たわ、行くわよ、ていう引っ張り上げる感じ。きりり。
笹本さんは、天使っぽい気がします。



歌穂さんは、白い衣装のファンテーヌのように大きな存在を思い出させる雰囲気なの。こちら側の見る目のせいかな。そうかもですね。
若い二人、の後ろに立つエポニーヌ、バルジャン、ファンテーヌ、この3人の命が二人を守ってくれたのよーっ 果報者め!



歌穂さんは日本のエポニーヌの型なのかもしれませんねー。とてもミゼラブルで、気が強いふりをして、繊細。ぬくもりに飢えている・・・ 完璧なエポでした。



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