2007/07/02

『レ・ミゼラブル』6/22昼-7 俺が行く!

苦悩の夜明け~



市民は来ない~♪ 悲しいセリフですよね。ここから銃撃が終わるまで、きっと私の顔は引きつったまんまだと思いますー。一対一の戦いもこわいけど、こういう戦争シーンは見なくて済むなら、見たくないです。コワイから!



岸アンジョって、しっかり者のお兄さんでした。マリウスのことは、かわいい弟分。



僕が行きます!どこにいても同じだっ(マリウス)
行かせないそれは危険だ!(アンジョルラス)
任せろ俺が行く、何も恐れはしない!(バルジャン)



岸アンジョ×泉見マリ、岸さんががっちり泉見くんを抑えて、真ん中にバルジャンが「オレが!」と割り込んでました。あの・・・いつもいつも、あらぁとおもってしまうんですが、マリウスは死なせたくないけど、年寄りバルジャンは危険な目にあってもいいということなの? マリウス、役立たずな子だ。



チビ犬でも~♪



ここも大きな変化。歌詞と演出が変わってました。ガブローシュが砦の外に出て行って、死体か銃弾を取ろうとします、弾をひとつ拾っては
ひとつーめーは、王様~
ふたつーめーは 貴族~
と数え歌を歌いながら、中央へ。4つ目、で致命傷を受けてプチ・アンジョルラスのポーズで倒れている政府側の兵士の上に重なって・・・死。うわぁぁぁぁん!



ひとつ、ふたつと数えて見得をきるたびに、立ち上がるので、危ないわ、危ないわ、と非常に心臓に悪い演出です。しかも撃たれるって知ってるから、コワくて嫌だ・・・ ガブローシュは、自分に目を集めておこうという作戦でも? そうなの?



死のう、僕らは!



死んでほしくないのに・・・ 命は大事にお願いしますよーっ 
ここでも、撃たれて倒れるマリウスを見て、逆上気味のアンジョルラス。アタマに血が上ったよう。そのまま砦のてっぺんに駆け上がり、あの革命の旗を 我ら死すとも、理想は死せず、みたいな感じで振りまくりです。おう、岸アンジョはスルっと向こう側へ落ちて行きました。さよなら~



銃撃が終わり、バルジャンが呻きながら起き上がって、呆然となりながら見渡しても・・・若者たちは皆死んでしまってます。
次に、マリウスを確かめに駆け寄って、おい!おい!(お、に濁点が付いてるような言い方でした)とマリウスに声をかけからだを揺さぶってます。心臓の鼓動を確認したのかな?
さとしバルジャン、天を見上げて十字を切りました。自分とマリウスだけが生き残ったんですから、そりゃ「神に感謝だ!」ですよね。



下水道



うーむ、砦にやってくるジャベール。しつこい! ほんの少し前にバルジャンに逃がしてもらったというのに、彼の頭には法律どおり、決まりどおり、という選択肢しかない。まだ、ね。



必死の形相で、遺体を持ち上げて顔を確認して歩き回ります。岡ジャベ、さすがにここは目が釣りあがってた気がしました。どこへ行ったのか? しばし熟考、そして下水道に気づきます。
おほほ、その蓋は重くてあなたのような男には持ち上げられないのよ!



時計は動く~♪



駒田さん、軽いです。軽々と、歌ってくれました。時計もゆらゆら揺らしながら。
やってることは最低だけど、テナルディエのしたたかさを見せ付けられますね。自分の命も危ないのに、どうにでもして行き抜こうとする生命力・・・



下水道のマリウスの担ぎ方は、各キャストで違いが出ていて面白い。さとしさんは、片方の肩に担ぎ、背中に回って後ろ歩きで引きずり、おんぶ、両肩に回して担ぎ。最後は皆同じですね、肩を組んだようにぐったりマリウスを立たせて。



ジャーン! 



ジャベール すぐ来ると思ったぞ!またも職務の奴隷かっ!



ほんと、ご苦労なことです。なんだか分からないけど、とにかくバルジャンを自分の手に入れなければ気がすまなくなっているらしい。
あ、さとしバルジャン、逃がしたときも複雑な表情してたのが、さらに苦虫を噛んだ表情。バルジャンには、バルジャンの人の道があって、「プリュメ街55」に住んでるって教えてあげたのに・・・ 何でここまで来るんだよ! と、少し怒ってるような。



見ろ!ジャベール! 死にかけてる!
その通りですが、不謹慎ながらなんだか可笑しくなるのが、このセリフ。
「死にかけてる」って誰かに向かって言う言葉じゃないよ。しかし音符にはばっちり合ってます。しかも、言いながら、ぐったり自分に寄りかかってるマリウスの体をぐっと反らせて、ジャベールにわざわざ見せます。か、かわいそうなマリウス・・・



よしっ バルジャン すぐ行くのだ! 
待つぞ、さぁ)←これ合ってる?
24653!



何かに突き動かされたように、テンション上がって「つい言っちゃった」感じのジャベール。観客に背を向けて、バルジャンに道を空けるところ。表情を見たいなぁとつい思いますが、あれって誰にも見せられない自分も忘れてたジャベールのピュアな部分が噴出した瞬間なのかも。だから表情までは見えなくしているのかしら。



それ以上、バルジャンの顔を見てたら崩壊しそうだ、とでもいうように、嫌味たっぷりに最後は囚人番号で呼ぶところが、こらえている感じです。



この回の岡ジャベは、どうしてこんなことをしたのか分からない!と困惑。ぷりぷり怒りながら、下手に向かって行きました・・・



でも橋まで来たときには、朦朧とてました。うーん見てない間に、相当悩んでましたね。ふらふらしてます。
欄干の外に出るとこは、シャッ! 体操選手のようにすらりとした足をさっとかけてました。
ああ、しかし歌は申し分なく、迫力がありました。「天使か、悪魔か?!」と言った時の表情が良かったなぁ もう、ワケが分からない、早く逃げたい!



道を譲っただけなのに・・・罪人は良いことを行うはずがないし、自分がそれに合いの手を打つことなんか、ありえないって思ってたのねぇ ジャベール。ほんとに、ミゼラブルな人です。



そうそう、『ジャベールの自殺』の歌、好きです。
天上から響いたかのように高らかな雰囲気がちらつきつつ、盛り上がっていくオケの音と、あくまでも自分の世界の崩壊に苦悩するジャベールの声が絡み合っているような気がして。ビリー先生の解題は聞いてないので、見当外れかもしれませんが。
このあたりからかな?
疑いを知らぬ、俺がなぜ迷う
心震えるのだ
俺の世界 消えうせた・・・



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