2006/01/13

『ベガーズ・オペラ』④

絞首刑となりハリボテマクヒースボディがセット3階から落ち・・・ しーん。



前半の明るい雰囲気はどこいっちゃったの~ と、マクヒースが絞首台にあがるあたりから、老役者・金田さんがいつのまにか舞台の真ん中へ。



老役者、これはひどい。お芝居はハッピーエンドでなくては・・・
作者橋本トム、世の中は決してそうじゃない云々。あれもこれもひどいことばかりじゃないかーっ 何だよう、とキレしまい、



恩赦だ!と言えっ 
と役者たちに捨て置いて、舞台に近い1階左最前ドアから外に逃げて行っちゃいました。しかも扉の外でも、俺がやりたいのは・・・となだめにきた島田エリザベスにぶちまけてます。ずーっとなんか訴えてて、ちょっと落ち着いてきたら下手端の舞台下の柱に寄りかかっていじいじ。メガネ外して泣いてる?



急に恩赦だ!ってことで、あわてて括られたはずのマクヒース人形が持ち上げられ、あ、生身のマクヒース=乞食役者名マッコリが戻ってきました! バンザーイ。



しかし作者トムはいじいじしてるし、もうこの先の台本はない。ないので、みんなからお前何かしろ、と内野マッコリが押し出されて舞台前へ。・・・何するの?



まだハンギングの太い綱が首にかかったままだったので、一人「うえっ」と絞首場面再演。ひどい、芸がないぞマッコリ。



さらに場を持たせようとマッコリ、演奏のペープシュに音楽!と。



カテコのように、次々に役者たちが前に出て拍手を貰います。ピーチャム&ロキットの悪役同盟も、一緒にでてきて悪党ダンスを踊ってくれました。ウッチーはポリー&ルーシーと3人で。



さぁハッピーエンディングだよ? みんなで踊ろう! 
役者たちがぐるぐる輪になって踊っていきます。もう何でもいいよ! 諦めの境地に達したのか、やっとトムも舞台に上がって踊り・・・。



あれあれという感じで、すっかり楽しい雰囲気に。ついにSS席や通路のお客様、お待たせしました、一緒に踊りましょう! それぞれお相手を誘ってダンスダンス♪ 足元が心配な金田さんも杖を使って、ダンス♪ 素敵!



初日はまだ客も固かったけど、10日は橋本トムが立って立って!とスタンディングをあおってくれたので、見てるだけの観客も立ってダンス気分を味わいました~



何度も何度も拍手に応え、手を振る乞食の一座。



心の奥に、「吊るされるのは誰だ」貧乏人だ、とかずしんとする言葉を残して、でもお芝居って楽しいよね、と思わせて、この一夜限りのオペラは幕を閉じたのでした。





初日のカテコは8日の記事に書きました。10日は、ウッチーが代表してご挨拶。



えー、千秋楽までさようなら
んん? これは決めてあったのかな、すかさずモリクミさんや高嶋さんから今夜だけの設定だから、と突っ込まれ。それにしても意味がよく分からないよ?
あ、乞食のオペラは今日だけの設定ですから、リピーターの方も初日の気分で楽しんでください



投げキスしてウッチーは去っていきました・・・ 楽しかった。



全編歌だけのミュージカル、に私も慣れてるんだろうな。でも、突然なぜ歌、の不自然な感じは全然ありませんでした。それよりも心の高揚を歌にしているんだな、と違和感なく。



オケじゃなく10名のバンド編成というのも、仰々しさがない理由かも。ビリー先生というのかな? 飲んだくれの小芝居もちょこちょこされていて、くだけた雰囲気です。



初日の、長いなぁという感想も、2度目はそんなに気にならない・・・ ウッチーが主人公だと思わずに見ていればいいのか。



お色気ビームも、やはり席によるみたい。下手4列目はちゃんとビームが飛んできた。やっぱり目線がガチっと合うとノックアウトされます。次の2階席からビームをキャッチできるのか楽しみにしておこう。



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