2006/01/12

『ベガーズ・オペラ』③

何度も裏切られたのに、愛するマクヒースの命のため、飲んで寝てる父親から鍵を奪って逃がすルーシー。上手にセット3階まで続くハシゴがあって、マクヒースはそこから脱獄して行ったのでした。



舞台中央に残る島田ルーシーは、愛ゆえの哀しみを歌い・・・ 
ブラヴォー!(ブラヴァ?)の掛け声。作者トムが出てきて、熱唱した乞食の島田エリザベスを称えながら退場~ あ、2幕目終り。



3幕



誰がマクヒースを脱獄させたか。ロキットは当然、娘のルーシーだと詰め寄る。誓って違う、と否定するものの、最後には自分が逃がしたと告白。



そこで怒るのかと思いきや、幾ら貰ったんだ、俺よりうまいことやったんじゃないかというロキット。なんかもう、ここまで仕事への責任感とかないと天晴れな気分になりそう。



さて、ルーシーを追い立てたロキットのところへピーチャムが。せっかくキャプテンを捕まえてもお前の娘が逃がすんじゃな。悪役同盟の二人の友情にヒビが・・・ 入りそうでしたが、俺たちがやりあったらバカじゃないかということで、ようやく仲直り。



で、で。女郎屋のおかみ、ダイアナ・トレイプスが来たよ!



モリクミさんはミセス・ピーチャムと二役してるんですが。ミセス・ダイ・・・ こわいよう。歌舞伎の隈取りレベルの誇張された顔のたるみメイク。目の縁は赤いし、クチビルは黒いし。しかも下からライト当てて、オバケごっこみたい。



濃いキャラなロキットも、ピーチャムもすっきりお上品に見えるから恐ろしいです。うぉぉ、ピーチャムにキッス~ うはは。



ここでミセス・ダイを悪党同盟2人が挟んで、3人で歌うの。ファララ~♪ ここも好きです。
そして彼女はキャプテンの居所についての情報を持っていたのでした・・・ 
おいおい、また女のところかよ!



さてルーシーは告白して緊張の糸が切れたのか、自分がキャプテンを逃がしたってことは、つまりキャプテンとあのポリーが一緒になるのを手伝ったってことじゃないか!と気づいちゃいました。そうだよねぇ 愛って愛って~



あいつだけ幸せになるなんて許せない~っと 急に気分は
リヴェンジ・リヴェンジ・リベンジ~♪
この歌、大好き。私も悔しいときに歌いたい。



むふふーとルーシーが取り出したのはネコイラズ。
カーン! あぁ~ら おっじょうさまっ! と、女の戦い第2ラウンド開始。ジンにネコイラズを混ぜて飲ませよう作戦です。



可愛くかよわい風のポリーだけど、やはりそこは悪党の娘。こんなに優しいなんてウラがあるわね、と注がれたジンを、ごめんあそばせっとルーシーのグラスに入れ返す。それをまた戻して、飲めと食い下がるルーシー。



あぁぁ、この場面のルーシーのポリーの気持ちに同情したり、怒ったりするのが切ないです。悪魔になりきれないところが可愛い人。



ポリー、飲むのか?というところで。うまいねぇ 再度逮捕されて、連行されてくるマクヒース。これで希望はついえた・・・と、ポリー。あいつを殺さなくて良かった、そんなに幸せじゃないもの、とルーシー。



あの赤いコートはどうしたの? すっかりヨレヨレの姿になってしまったキャプテン。あのきらきらしい輝きはどこへ? 追いはぎ仲間や娼婦たちも一緒に、真ん中のマクヒースを囲むように繋がれてます。2階席からのほうがこれはキレイに見えそうな場面ですね。



おおおおおおおおーー♪ 気づくとキャプテンがすっごいロングトーンを。じぃん。 
内心、拍手の嵐を送っているけど、非常にシリアスな場面なのでじっと見つめるだけ。もう、ウッチー素敵すぎる。



お別れを言いに来る「妻」たち。ポリー&ルーシー。アデューアデュー。ポリーの背中をそっと抱いて帰るルーシーを見ると、敵だけど同士なのね。



さらに子供を連れた女性たち4名・・・(あれ、3名だっけ) まさか俺の子供っていうんじゃないだろうな、見て早く殺してくれ!と叫ぶキャプテン。そりゃ自業自得ですよ、まったく。やや投げやりな様子で抱き合ってお別れ。



ついに。絞首台へ登らされ。ダーン! 落下! 



最悪で救いようがない結末! 凍りつく観客! そんなぁ!



しつこくまだ続。おつきあいありがとう。



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