2007/06/01

『MA』5/30大千秋楽1 ざっくり感想

凱旋公演、4月13,14(感想はココなど)以来、運よく前楽(5/29ソワレ)と大千秋楽(5/30マチネ)を観劇してきました。



いままで、暗いとか、カリオストロは要るのか?とか思うところ多々あり、そんな気持ちで物語に入り込むことはなかったのだけど。
それが、この2公演では(特に前楽)人間って!人間って!な気持ちで、つまらない文句なんかまるでありませんでした。



やっと、チケット代に見合う舞台になったなぁ・・・としみじみ。だけど、振り返るとものすごく高いところを目指してたのね、自分の鑑賞力を棚に上げて悪かったよ! キャストのみなさんも、オケも、おそらく私も成長したんですね。
あ、でもやはり半年かけて作品の質がぐっと上がったからこそ、こう思えるのだと思います。



井上くんは素敵に青い感じで苦しむ青年でしたが、山路さんもカテコて言ったように「大人な」今フェルセン、そしてぶち切れまくってた綜馬オルレアン公、年齢的なものや声のバランスから、凱旋のメンバーのほうが安定してました。セリフも理解しやすく、ずいぶん変わってたし、なんだか面白い・・・新曲も入って(祐一郎ファンとしては、ね)楽しみも増えて。凱旋になってからの作品が好きですねー。





良くなったなぁ思ったのはー。



1、両・マルグリット。お怒り100%だったスタート時とは、ずいぶん違います。憧れ、境遇への諦めのような、でも身分差への怒り、王妃への憎しみを募らせる過程と、人間としてのマリーに触れ、それまでの革命への気持ちが揺らいで、処刑を見つめる目。



そうそう、前楽で物語に乗れたのって、マルグリットの気持ちにそったように見れたからかも。



2、タイミング。 何だろう? いろんな掛け合いとか、セリフの間とか、オケとの呼吸とか。それぞれが自分の血肉にしてきたな、って思えました。



3、マリーとフェルセン マリーが今フェルセンに甘えたいんだな、と彼の包容力が素敵でした。二人がぎゅっと抱き合う場面も、カタチじゃなく気持ちがそうさせた風になってたと思う。



4、ルイ16世一家 たとえば、オルレアン公率いる女だけのデモ隊に囲まれたとき、夫妻は子どもをしっかり守る仕草をしてくれるように。マリーが、母として人としても成長したのねと思わせる場面になりました。



5、カリオストロの役目 黄色の旗振りがシンプルになったのは大歓迎。イリュージョン・・・については、まぁ人間よ、って問いかけるんだから当の伯爵は人間以外のものなんだなぁ、と分かりやすくなった歌詞でもありました。妙に楽しくて、「東京都からお越しの、カリオストロさん、張り切ってどうぞぉ!」とのど自慢みたいな演出にさえ見え、嬉しいような、複雑な気持ちでしたけれど、見所が増えたし私は好きな場面になりましたーっ



「恐怖政治」でシャーマンみたいなゆらゆらも無くなってましたっけ。あれはどちらでも良かったかも。



えーと、書き終わりそうもない。これからシーンごとに感想書いていこうと思います~



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