2007/06/18

ルイの首を刎ねた男

まだ途中までなのですが、『死刑執行人サンソン―国王ルイ十六世の首を刎ねた男』を読んでます。ふらっと歩いてて見つけました。



ルイ16世に謁見し、ギロチンにもたずさわったサンソンが、王家の人々を処刑する立場になったのです。辛いですよ。



職業による差別がひどいため、やむなく死刑執行人は世襲制となり、また死刑執行人のネットワーク内で婚姻も行われたのだそう。学校にも行けず、恋愛もできず、普通に友人もつくれない。



ある裁判を起こされたサンソンが、弁護士すらついてくれないために自分で自分を弁護したときの記録が面白い。
軍人は国の平和のために無辜の人を殺しても称えられるのに、なぜ国家(国王、そして裁判官)が定めた刑を罪人に執行する自分たちが、差別を受けるのか? ええ、ごもっとも!



当時のフランスの様子も分かるし、特殊な仕事を受け継いだ人の苦悩も興味深いです。新書なので、読みやすい。



「汝、殺すなかれ」という言葉と、向き合っているようでした。



・・・・途中に何気なく登場する刑の様子がコワイのがねー。こういう時は輝く想像力は封印しておきたいものです! 痛い!



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